2348.2013年10月17日(木) アメリカ、債務不履行(デフォルト)回避

 今日が期限とされ、世界中から不安視されていたアメリカ政府の連邦債務上限の縛りを来年2月まで凍結し、国債発行などによる資金の借り入れを認める法案がアメリカ議会上下両院で可決された。取り敢えず財政不安の急場を凌いだが、アメリカ議会では納得して承認したわけではない。依然としてアメリカは多額の債務の火種を抱えている。また、来年2月になったら同じ問題が襲ってくるが、今度はもう少し懸命な対処をしてもらいたいものである。

 とにかくこれにより当面債務不履行(デフォルト)が回避されることになり、これを受けてNY株式市場は大幅に反発した。東京証券市場もこれを好感し、取り敢えず日経平均は対前日119円プラスとなった。

 ところで、すでに決定していたアメリカの駐日大使キャロライン・ケネディさんの議会承認もこれで漸く実現し、早晩日本へ着任される。ちょうど父ケネディ大統領が暗殺された50年前の事件当日直前に来日されるようだ。私にとっては学生生活を終えて社会人1年生として駅の現場に勤務していた時の、あの衝撃的な事件は忘れようにも忘れられない。とりつかれるように1975年6月アメリカ自然食品協会全米大会に出席した帰路、ダラスへ立ち寄り元の銃撃現場でその後ケネディ記念館となった教科書会社倉庫まで行ってしまった。

 さて、いま取り掛かっているノン・フィクション作品ではミクロネシア連邦を取り扱っているが、今日ミクロネシア連邦のジョン・フリッツ大使夫妻より、エマニュエル・モリ大統領名でミクロネシア連邦独立27周年と、日本とミクロネシア連邦外交関係樹立25周年を祝う記念レセプションの招待状をいただいた。フリッツ大使はもちろん、森喜朗元首相も出席されると思うので久しぶりにお2人にお会いしてお話を伺いたいと思っている。

 ただ、森元首相がススム・アイザワ大酋長の生前大酋長から贈られたという無人島「モリ島」は、6月に現地を訪れた時大酋長の娘ナンシーさんらはその存在をまったく知らないと言っていたので、森さんにその事実を話すとご機嫌を損ねる恐れもあり無人島贈呈の話はしない方が良いのではないかと思っている。

2013年10月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2347.2013年10月16日(水) おかしな話が多いなぁ。

 台風26号が直撃して昨夜半は風雨が激しかったようだ。今年3月に地下化が実現した小田急・下北沢駅でも駅構内に水が流れ込み線路が冠水して長い間運行が停まった。私は疲れのせいで、昨夜11時に床に就き今朝8時過ぎまでまったく目が覚めることはなかったが、妻はあまりにも激しい雨音に眠れなかったと言っていた。今朝起きたら空は青く、台風一過の風情である。

 ところが、台風は各地に大きな爪痕を残した。伊豆大島では山が崩れ土砂が流れ込み住宅を埋め尽くして多数の被害者を生んだ。現時点で17名が亡くなり、43名が安否不明という惨事である。気象庁や警察が住民に避難勧告をするよう町に伝えたが、町は避難警告を発令せず多数の犠牲者を出してしまった。公務で島外にいた町長は、今日の記者会見で真夜中に沢が決壊した状況で避難勧告を出せば、反って犠牲者が増えると判断して勧告を出さなかったとおかしな発言をしていた。

 おかしいと言えば、昨日召集された臨時国会で冒頭所信表明演説を行った安倍首相の演説骨子が、昨日の各夕刊3版に要旨として紹介された。首相の演説は午後1時に行われたが、昨日の夕刊3版は正午に印刷されたわけである。つまり、衆議院議員を前に首相が演説した時には、その要旨はすでに新聞社に手渡され輪転機にかけられていたことになる。国会議員に語り伝えられるより前にすでに首相の演説要旨が印刷されていたという奇怪なことがあった。実におかしなことである。これを舐められた国会議員が何とも言わないことが、もうひとつの不思議である。

 話が飛ぶが、今朝の朝日朝刊スポーツ欄に西村欣也編集委員が、プロ野球クライマックス・シリーズ最終ステージの巨人対広島戦についてナンセンスな持論を展開している。セ・リーグのペナントレースで負け越した広島が日本シリーズに出場することに、私同様多くの疑問の声が挙がっているが、西村氏は野球協約で決まったことで現時点では問題ないと偏屈な考えを述べている。協約上問題はないことは分るが、現実にシーズンで勝てなかったチームが短期に勝つようなチームを勝者と認めることがおかしいと言っているのである。更に悪乗りして西村氏は下克上が面白いと言っている。加えて短期決戦なら長期の覇者に勝つ可能性があり、それを観てみたいとペナントレース優勝の価値を否定するがごときことまで述べている。これが大朝日編集委員の空気が読めない姿である。まったくお話にならない。

2013年10月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2346.2013年10月15日(火) セルビアの友人・山崎洋さんのご両親のお墓参りへ

 明日午前中に10年に一度という大型台風26号が襲うので、今日午後から今夜半にかけて雨が強くなるという天気予報を聞き、一旦は予定した富士霊園詣でを取り止めようかと考えた。しかし、肝心の山崎洋さんと昨夜中に連絡が取れず雨を覚悟で出かけることにした。

 山崎さんのご両親、父ブランコ・ド・ブケリッチ氏と母山崎淑子さんは生前願っていた富士山を望む富士霊園に眠っておられる。山崎さんはベオグラードから一時帰国する都度都合がつけば、この霊園にご両親をお参りしているようだ。ブケリッチ氏は言わずと知れた、スパイ・ゾルゲ事件の主役ゾルゲの片腕だった人で終戦の年に網走刑務所で獄死された悲劇の人である。

 新宿に立ち寄って山崎さんとゼミの仲間、同級の須藤くんと1年後輩の赤松くんをピックアップして東名高速に乗り御殿場までやって来たのは良いが、カーナビの操作ミスで東名御殿場インター出口周辺を周回した後、漸く富士霊園に辿り着いた。幸い雨はほとんど降らなかったが、残念ながら富士山は姿を現さなかった。霊園から箱根へ向かうと少しずつ雨が降り出し、仙石原のハイランドホテルに到着した時はかなり大降りとなった。予定を変更し芦ノ湖畔へ行くのを止めて、ホテルで昼食後「彫刻の森美術館」を見学することにした。ここは10年以上もご無沙汰している。山崎さんの玉川学園小学校時代の友人、カナダ在住の堀内紀子さんの作品があるというので、期待していたところ実際「ネットの森」と称する鍋をひっくり返したような大きな木造りのテントにびっくりした。中々の大作品である。内部にはいろんなネットが張り巡らされ、ネットの上で子どもたちが嬌声を挙げながら遊んでいる。奇想天外のアイディアで、あまり日本では見かけられない作品だ。

 印象に残ったのはピカソ館で、館内には多くのピカソの作品が展示されていたが、やはりピカソらしくユニークな作品が目についた。中でも絵画では「女と四つの男の顔」「三人の人物と犬」とデッサン「花嫁衣裳のジャクリーヌ」18枚の3作品が興味深かった。前2つの絵は、始めに四つの顔が三つにしか見えなかったり、三人の人物が二人にしか見えなかったり、遊び心がいっぱいだった。デッサンは最後の妻ジャクリーヌの顔を少しずつ描いて完成過程の18枚を、その1枚1枚について完成作品と見立てて並べたものである。

 少しずつ雨が強くなり箱根から帰りのドライブは強い雨に打たれた。あまりに強い風雨に自由が丘で食事を取ることにしていたが、面倒なので予定を変えてわが家に立ち寄り、お寿司の出前を頼み、その後3人の友人を車で自由が丘駅まで送った。ふと見ると駅前のタクシー乗り場は長蛇の列だった。

 何はともあれ、大変な天候だったが、予定通り山崎さんのお墓参りと箱根行きを決行して結果的には良かった。夜になって雨は益々激しくなってきた。明日の午前中関東一円は大荒れのようだ。今日の走行距離は250㎞だった。

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2345.2013年10月14日(月) 今年の天候は異常続き

 今年の天候は異常続きである。つい一昨日は明治8年気象庁が観測を開始して以来最高気温を示して東京都内は真夏日だった。何と気温は31.3℃だった。そして日本本土を襲う台風がやたらに多い。明日セルビアから一時帰国する山崎さんやゼミの仲間と、山崎さんのご両親の墓参のため富士霊園へ出かけ、その後箱根の彫刻の森美術館へ行く予定だが、どうも強い台風が襲ってくるらしい。それに伴い今日になって急激に秋らしい涼しさになった。すでに満を持している台風は26号というから例年に比べて多過ぎる。

 夕方近くなって駒沢公園にウォーキングに出かけたところ、落ち葉が舞い落ちてきて中々秋らしい風情が出てきた。3連休の最後の日ということもあり、多くのジョガーが走っていた。この3日間国体に続いて東京スポーツ祭と銘打った身障者の大会が行われた。通常の大会とは異なって沢山の機材が運び込まれていたようだった。報道によると身障者大会は年々盛んになっているが、受け入れる施設や会場が少なく、主催者が会場探しに苦慮していると聞く。何でも身障者大会は使用する器具が、車椅子のようなものだと床を傷つけるとして使用を断られるケースが多いそうだ。折角2020年東京オリンピックがパラリンピックともども開催が決まったので、これを機会に国民の目が身障者大会にも向けられたというのに、実際には中々上手くいかないものだ。

 さて、上手くいかないと言えば、アメリカ議会で与野党の対立から新年度の連邦政府予算が通らず国の業務がストップしたところが多く、また債務上限の引き上げができずいよいよデフォルト目前で、外国からも厳しい指摘を受けている。連邦政府も何とかこの危機を切り抜けようと懸命だが、話し合いが決着できず、債務上限の引き上げ期限は17日に迫っている。もし、議会の妥協がなければ世界経済が混乱し、アメリカの信用はガタ落ちとなる。アメリカを訪れた観光客から厳しい声が向けられている。さあアメリカどうする?

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2344.2013年10月13日(日) 国を逃げ出す人々が増えた。

 あまり大きく報じられることはなかったが、アフリカ各地で暴動やテロが勃発し、国のありようが流動的で身に危険を感じた国民が母国を移民船によって逃れるケースが目立っている。それが、3日にその移民船がイタリア西南沖で転覆し、339人の大勢の死者を出したばかりだったが、11日にまた南部沖合いで多数の移民を乗せた船が転覆して現時点で34人の死者が確認されている。

 紛争続きの母国から必死の思いで逃れアフリカから南ヨーロッパへやって来る難民の数は増える一方で、目下経済危機下にある南ヨーロッパでは自国だけでは対処できず、ヨーロッパ全体で対応を強化すべきだとの声が出ている。イタリアとマルタに到着した移民は今年だけで、すでに3万2千人と前年の倍増である。とても施設では収容し切れず、地元では負担が増える一方である。バローゾEU委員長は、EU内で多くの人々が死ぬ現実は放置できないと収容施設の整備費用として緊急に約40億円を拠出すると表明した。これから先も同じような難題が次々と押し寄せてくるだろう。

 かつて、ベトナム戦争中にベトナムを逃れたボート・ピープルと呼ばれた人々が話題を浚ったが、その当時日本には難民を受け入れる法整備が充分でなく、日本から再び行き先を他国に求めて漂流を続けた例もあり、戦争や動乱下にあっては無力の人たちは、「残るも地獄、逃れるも地獄」を味わわされた。いま再びボート・ピープルの時代がやってきた。問題は難民が気の毒で何とかして助けてあげたいが、受け入れ支援してあげるだけの余力がどこにもあまりないことである。

 根本的な解決策は国民が逃げ出すような国そのものが、危険の火の粉を自ら取り払うことであるが、現状ではあまり明るい希望を持てない。人類が戦いを止めないのは歴史が証明しているが、それにしても少しでも減らすことはできないものだろうか。思想的な問題や弾圧による国外逃避のような自主的な国外への脱出ならともかく、ただ危険の故に国を捨てるというのではあまりにも無情ではないか。時は過ぎても人間には戦争を止める知恵が生まれてこない。それでは人間は考える葦ではないということか。

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2343.2013年10月12日(土) 中国共産党政府の唯我独尊

 東南アジア諸国連合(ASEAN)会議で日本と中国が存在感の競い合いをしている。近年中国が経済力を高めるにつれて中国の存在感が強くなってきた。中国では国の威信を示さんがため、軍事力を背景に他国の都合を斟酌することなくマイペースでことを進める傾向を強め、随所に問題が浮かび上がっている。経済の好況も実態とは必ずしもそぐわなくなっている。かつて日本でも話題になった「花見酒経済」に似ている。いずれ終焉を迎える。

 その中国が今朝の朝日新聞によると、中国政府は共産党の方針を浸透させるためメディアに関わる全記者25万人を対象に記者としての免許更新試験を実施すると決めた。今や中国が共産国家であり、マルクス主義路線を歩んでいるとは誰1人として信じてはいないと思う。言論の自由、報道の自由、それにも増して民主主義が行われていない。自分たちの代表を選ぶ選挙が行われず、共産党内の閉鎖的な組織、国民不在の中で代表者が決定される。だが、それにも拘わらず政府は記者に対して出題で「マルクス主義報道観として共産党中央の方針と政治上一致し、世論を正確に導く」ことを求め、「ニュースと世論を党の政策に背く道具としてしない」ことも求めている。党に逆らうなと一方的に申し渡して報道の自由をまったく認めていない。真意は何なのか共産党政府の意向が理解できない。一部の中国人記者からは時間の無駄と手厳しい。

 こういう「自由は許さない。言う通りに従え」的なマルクスも目を廻すような「現代中国共産党」的発想はどこから生まれるのだろうか。誰が考えてもこんなナンセンスな問題を中国国内ではインテリと称される中国人ジャーナリストに突きつける気持ちが分らない。理解されるわけがない。まるで「スズメの学校」である。何としても彼らジャーナリストを枠内に収めようと考えたのだろうか。バブル共産主義とでも考える以外普通の神経ではちょっと考えられない。

 さて、朝日記者がブルネイのアセアン会議直後に、ビルマのテイン・セイン大統領に取材した記事が1面、12面に大きく報じられている。ビルマ政府首脳も少しずつ国際社会へ歩み寄りを見せているが、テイン・セイン氏は一昨年大統領に就任以来、それまでのキン・ニュン氏、キン・モン氏の強硬路線から態度を軟化させてきた。最大の問題で、かつ国際社会から非難されているのは、少数民族への対応である。特にバングラデッシュ国境周辺の少数民族、及び独立を叫んでいたカレン族の対応が心配されていたが、来月には停戦協定を結ぶという。

 本当に実現できるかどうかは不透明だが、ビルマ政府も国際社会からの孤立を避けるため、妥協を打ち出してきたようだ。これまで比較的友好関係を保ってきた中国との関係にも綻びが見え、あちこちに歪みが表れて来た。対中関係をもっと他の国々との関係の中で見直そうとの動きが出て来たのある。ここに日本が期待され食い込む余地がある。中国の善隣外交が実態としては、投資国より自分たちに利益還元の狙いがあることが漸く相手国に分ってきた。テイン・セイン大統領のインタビューでも日本への期待が窺える。かつて良好だった日本とビルマの関係が修復されるチャンスであり期待がかかる。

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2342.2013年10月11日(金) 高齢者運転免許証更新手続きについて

 先日警視庁運転免許本部から運転免許更新を知らせる葉書が届いた。21歳の時に初めて免許証を取ったので、運転歴は半世紀以上になる。来月75歳の誕生日を以って有効期限が切れるので、その更新手続きの案内である。車の運転は年齢とともに運動神経が劣化するので、いつまで運転できるか分らないが、今のところ運転に支障を来たすような健康状態ではないので、まだしばらくは運転をし続けていこうと考えている。

 ついてはその免許証の書き換えだが、70歳を区切りにそれ以上の高齢者については更新条件が段々厳しくなっている。それまでの普通の更新手続きの他に、「高齢者講習」を受けなければならなくなった。前回の書き換え、つまり71歳の時初めて「高齢者講習」を受けたが、今年はそれから4年絶っている。今度は75歳になるので、もう1ランク上の高齢者検査を受けることになった。「講習予備検査」と称するもので、「認知度の検査」と書かれている。認知症がわがリーチに入ってくる年齢になったということである。今後この有効期間が3年となり、2年となり、徐々に年寄りに面倒くさい、またかと思わせて、免許証の交付を受けるのを辞退させようという腹ではないかと勘ぐりたくなる。

 「講習予備検査」修了書を得てから一般の若い人と同じ免許更新の申請をすることになる。そこで、早い方が良いと思って、検査を行っている自動車教習所に予約を申し込んだところ、これが混んでいて中々予約を取れない。制度ばかり先行して備えをしていない典型である。世田谷区内の指定の2カ所の教習所ではまったく2カ月間予約できず、止むを得ず世田谷警察署の担当者に相談して、多摩市の東急自動車教習所を紹介してもらってやっとそこで予約することができた。

 結局高齢者に免許証を書き換えることが面倒だと思わせ、かつ高齢者に金を使わせるような制度ではないかとつい邪推したくなる。普通の更新手続き料金は2500円である。だが、「高齢者予備検査」のための費用はさらに6000円も余計にかかる。ちょっと高過ぎやしないか。これにより冒頭述べたように年寄りが免許の更新を自ら諦めるように仕向けて、結果的に事故を減らそうと考え出されたのが現状なのではないかと思わざるを得ない。

 高齢者をどんどん社会の除け者にしていくかのような制度、対応が、果たして福祉社会国家なのだろうか。ついひがみっぽく、そんなことを思った運転免許証更新手続きのドタバタだった。

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2341.2013年10月10日(木) イェレン氏のFRB議長就任で愁眉が開けるか。

 このところ下がり続けていた株価が昨日、今日と上昇に転じた。どうもアメリカの株式市場で思惑がからんだ期待感から株が買われたらしい。その思惑とは、オバマ大統領がアメリカ連邦準備理事会(FRB)次期議長にジャネット・イェレン副議長の昇格就任を決めたことである。イェレン氏は雇用回復を重視し、金融緩和に積極的なハト派とされ、伝統的な枠組みに捉われず金融政策を運営する立場を取る。バーナンキ議長が緩和縮小に言及したのをきっかけにリスク回避の動きが望まれる中で、市場関係者から圧倒的な支持があるイェレン氏の考え方が決め手となったようだ。イェレン氏はFRB史上初めての女性議長である。夫はノーベル経済学賞を授賞されたそうだから、夫妻揃って経済学者である。オバマ政権もこのところ不安視されている財政問題や、金利の上昇圧力にさらされているアメリカ経済の混乱を何とか回避しようと考えたと見られている。

 いまアメリカは2つの問題を抱え込んでいる。今年度の暫定予算が議会を通過せず多くの国の施設で機能が麻痺していることと、債務上限の引き上げを目の前にデフォルトの危機が迫っていることである。特に後者は17日が期限で今や秒読みの段階に入った。これによっては株式相場のブレが大きくなる。新議長には何とか早く突破口を開いてもらいたいものである。

 さて、今朝の日経紙一面の「春秋」欄に4日に亡くなられたベトナムのボー・グエン・ザップ将軍を惜しむ話題が載っていた。「20世紀を象徴する人物がまた1人、この世を去った。そんな感慨を抱いた人もいるのではなかろうか~」と追憶するコメントの書き出しである。そんな感慨を抱いたひとりとして私自身ベトナム戦争を回想していた。私がベトナムを訪れたのは1967年1月で、国中に実弾が飛び交う中で国民はぴりぴりしていた。私がサイゴンを発ってまもなくタンソンニュット空港がベトコンに爆撃され、その2週間後に空港は閉鎖された。その翌年1月戦争の最大の転機となったテト攻勢が起き、戦争は激化していった中で75年に首都サイゴンが陥落しベトナム戦争は終わった。

 特にザップ将軍の働きぶりとして有名なのは、ベトナム戦争でアメリカ軍を破ったこともさることながら、54年にディエンビエンフーの戦いでベトナム軍を指揮して当時の宗主国フランスを激戦の末に破り独立を勝ち取ったことである。この後フランスは停戦協定を締結したマンデス・フランス首相が退いて転換期を迎え、アルジェリア帰りのド・ゴール将軍が大統領となって第5共和制となった。

 ザップ将軍の戦略が「小が大を降す」結果となった。ディエンビエンフーの戦い、サイゴン陥落、ともにいずれも強く印象に残っている。20世紀の傑物である。

2013年10月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2340.2013年10月9日(水) 鉄道事業の難しいところ

 ふるさとテレビ恒例の月例セミナーが開かれた。今月はいつもの憲政記念館ではなく、衆議院第一議員会館地下会議室に場所を代えて行われた。八王子の近藤幸一さんがよくご存知の石原進・JR九州会長がスピーカーであり、近藤さんをお誘いして出かけた。大きな会議室に約160名の出席者がおられた。先日味噌をつけた「ななつ星」運行前のテストランで何本かの電柱と接触するお粗末な事件を起こしたが、さりげなく話を逸らしたのは、したたかな話術の為せる技であろう。

 国鉄分割民営化の歴史にさらっと触れ、その後JR九州の発展の様子と度々投入する新しいタイプの列車について説明された。聞いていて随分考えさせられた。

 1964年日本で東京オリンピック景気に沸いていた時、東海道新幹線が初めて運行された。その一方で旧国鉄はこの年初めて赤字決算に転落した。76年以降は国から毎年6千億円の補助金をいただきながら、1兆円の赤字を出していたという。驚いたのは、民営化がスタートした時、国鉄の長期債務額は25.4兆円に達していたということである。そして87年国鉄分割民営化によりJR九州が発足していた。

 民営化により地域に合った経営を行ったJR各社であるが、東日本、東海、西日本のように最初から採算が望める会社以外は、収益を上げるために苦心したようだ。漸くJR九州は平成24年度連結決算で120億円の営業利益を上げられるところまでこぎつけた。だが、それでも本業の鉄道業では相変わらず110億円の赤字で、それをリカヴァーしたのが、付帯事業収入だそうだ。鉄道業は儲からないのだ。そこで手を抜く不届き者が出てくるわけだ。JR北海道の醜態はまさに構造的な不況がもたらしたものだと言えよう。JR九州は今36社を有するグループ会社となっている。鉄道会社でありながら、鉄道以外の営業に尽力することはきっと不本意に違いない。しかし、企業として生きていくためには本意でなくてもそうせざるをえない。派手な新型豪華列車が脚光を浴びる中で、企業が発展するための真の営業形態をどうやって構築していくのか難しいところだ。

2013年10月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2339.2013年10月8日(火) 最近奇妙な事件が多い。

 最近あまりぱっとしない事件や騒ぎが多すぎる。昨日京都地裁でヘイトスピーチの民事的責任を問う判決が出された。これは近年韓国内で目に余る反日的な行為が目立つようになってから、逆に日本国内で在日韓国人を対象にする激しい在日韓国人排斥を訴える一部の市民運動がエスカレートした現象に対する法の判断が示された。

 しかし、あまりに過激な言論による排斥運動に対して、その是非を判断するのは難しい点もある。どこまでが差別にかかわるのか微妙である。一方で言論の自由を束縛する恐れもある。その境界は難しい。それでも今回問題になった京都朝鮮学校周辺のヘイトスピーチは、在日朝鮮人の子どもたちに対するいじめにつながるものであり、裁判所により差別と断定されたことで多少騒ぎは静まると見られている。こういう他民族に対するいじめは、自民族に対する他民族による嫌がらせや、差別があることが原因である。その意味では、韓国による反日運動も日本政府が今のままでは解決の期待は持てず、当事者を云々するよりもう少し全体的に政府が反日問題に関してどう対応すべきか考える必要があると思う。中国における反日問題も同様である。

 今朝の朝日に暴露されたトップ記事は、「東電5億円寄付 幻の美術館」と題して、東電がロシア・サンクトペテルブルグのエルミタージュ美術館の分館を福島県内に建てる計画があり手付金として東電が支払った投資額が問題になっている。驚いたことにこれだけの大金が今やどこへ消えたのか分らなくなっている。金額が大きい割には、出資者は随分鷹揚で取り返す気がないようだ。元はと言えば、これも利用者の電気料金である。なんとまぁ気前の良いことか。

 トラブル続きのJR北海道がまたディーゼル車がATSなどの自動列車停止装置が作動しないまま営業運転をしていたことが判明した。またか?しっかりしろと言いたい。そうしたら、兄弟会社のJR九州が鳴り物入りで運行しようと計画している自慢の豪華寝台列車「ななつ星」が、会社の違反放置で試運転中に電柱にぶつかり、傷だらけになった。今までの電車に比べて、車幅が広がり、電柱にぶつかったとあるが、この電柱が管内75カ所で社内規則に反して線路近くに立てられていたことが原因だという。車幅を拡げれば、電柱にぶつかることぐらい子どもでも分りそうなものだが、それを検査もせず、走らせるとはどういう神経の持ち主だろう。この「ななつ星」は営業開始前にすでに予約が一杯だが、それに味を占めた会社側は、開業前にこの値上げを考えているというから、「安全より金」の亡者であることを世にPRしたようなものである。

 JRは新幹線などで受けに入っているようだが、本質は国営企業だった国鉄を大赤字で倒産させた職員の継承者であることを忘れるわけにはいかない。もっと謙虚に乗客の安全第一をモットーに真摯な経営に邁進してもらいたいものである。

2013年10月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com