2936.2015年5月28日(木) 集団的自衛権行使は戦争を招かないか。

 いま安保法制関連法案を巡って与野党の激しい論争が交わされている。だが、国会論争というのはそもそも何なのかという素朴な疑問がこの数日来頭の中を去来している。それは野党の質問に対して政府、自民党が正面から丁寧に、真摯に応えないからである。正面からまともに応えず、方法論とか、便法やすり抜け論で議論を戦わせている。大体「例外」規定が多過ぎる。例外とは正に例外そのものであって、そうそう有るべきものではない。然るに安倍首相を始めとして答弁する各大臣の回答には「例えば例外として・・・・」との引用が多過ぎる。

 政府が例外の根拠に挙げているのが、武力行使の新3要件である。抽象的だとの批判を承知のうえでこの3要件を挙げれば、①日本が武力攻撃されるか、密接な関係の他国がが攻撃され、わが国の存立が脅かされ、国民の生命、自由、幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある。②国民を守るために他に適当な手段がない。③必要最小限度の実力行使に留まる。こんな要件はどうにでも解釈できるのではないか。

 また、気にかかるのは、中谷元防衛大臣が、特に集団的自衛権の行使によって海外派兵される自衛隊員にリスクが増えるのではないかと質問されたことに対して簡単に「そうはならない」とどういう根拠でそのようなデタラメを言うのだろうか。本人は本当にそう思っているのだろうか。今日南シナ海で問題視されている南沙諸島における中国の違法な埋め立て工事と周辺諸国との紛争解決に当たって、現在公海上空を警戒飛行している米空軍機の任務を、アジアの平和を守るため日米共同で対処するとの共同声明に照らせば、いつ何時アメリカ空軍の上空警戒飛行を米空軍機に代わって航空自衛隊機が任務遂行する可能性が生まれないとも限らない。それでも臨場感と危機意識に疎い中谷大臣はリスクが増えないと言いきることができるのだろうか。日本政府の上層部は、すべての係争事案を他人事と考え、自らの身に降りかかって来る筈はないと盲目的に信じ込んでいるキライがある。それらは現場感覚のなさから導き出される身勝手な論理なのだ。これだから世間知らずの政治家は困る。

 当分安保法制について議論を戦わせて、国民に隠している危なっかしい事態を洗いざらい公にして、そのうえで国民への理解を得られるよう論争をして欲しいものである。まぁ政府は何とか誤魔化そうとしているだけに国民の理解を得るのはそう簡単には行かないだろうが。

 さて、サッカー界にイメージ・ダウンにつながる新たな大醜聞が浮かび上がった。昨日からメディアで明らかになっている国際サッカー連盟(FIFA)の幹部を含む14人がアメリカ司法省の告発により、収賄容疑で昨日スイス司法当局に身柄を拘束された。世界でも大きく有力な組織であるFIFAの現職副会長を含む幹部が起訴された異例な事件は、ワールド・カップ開催地決定に関与して賄賂をもらって動いたと疑われたからである。その金額も桁外れで1億5千万㌦(約180億円)以上と言われている。資金が潤沢であるに越したことはないが、有り余るとこのような不誠実な事件の引き金となる。2人の副会長が逮捕されるとは尋常ではないが、それだけにゼップ・ブラッター現会長の責任論と次期会長選立候補が問題にされつつある。会長への捜索はこれからだそうだ。偶々明日が会長選挙の当日に当たっている。しかし、いくら図々しくともこれだけ世界を騒がせた組織の長としては、現在4期目で79歳のブラッター氏も流石に会長職に留まっているわけには行くまい。果たしてこのスキャンダルの行方はどうなるのだろうか。

2015年5月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2935.2015年5月27日(水) 向こう三軒両隣は今や昔か。

 駒澤大学公開講座で「ドキュメンタリーはこうして生まれる」を講義される須磨章講師が、NHK時代制作に携わった「新日本紀行」シリーズのうちの2作品「最初のニュータウン」と「クルスの家族たち」を見せてくれた。1979年と81年作品だが、時代の雰囲気と流れを全体を通して感じさせてくれる。前者は大阪万博とその後の千里ニュータウン変貌の様子を「かしまし娘」の正司照江がナレーションしたものだ。後者は五島列島で江戸時代から今に続く島のクリスチャンの生活ぶりを描いたものである。大阪万博も五島列島も観光に訪れたことがあるので、懐かしく観ていた。

 前者のストーリーで印象深い話があった。万博を控えて千里山ニュータウン計画が浮上して土地の造成が行われた時、地元地主のほとんどが開発と万博のために私有地を売却したが、旧家の88歳と84歳の高齢者夫妻が頑として土地は売らないと言い張り売却に応じなかったことである。言い分はそんなに現金を持っても使い道がないということもさることながら、気になったのは、ちょっと知り合った近所の人が別の機会に顔を合せても素っ気なかったと言ったことである。そんな人たちに住んでもらって従来通りの地域ぐるみの温かい雰囲気を壊されたくないという地元の人のささやかなこだわりと抵抗だったのではないだろうか。

 今あちらこちらで聞く同じような慨嘆の声は、日本で古くから培われていた温かい隣組意識の中で大阪万博の頃にはすでに聞かれていたのだ。ごく当たり前の隣人に軽く会釈したり、口を聞いたりする隣組のようなコミュニケーションの第一段階が見られなくなったのは、すでにこの時代から始まっていたのだと痛感した。

 実は最近わが家の真前にあった駐車場の跡地に新設した戸建て住宅に引っ越して来られた8世帯ばかりの人々もほとんど自宅から出て来られない。どういう家族構成なのか、またどんな仕事をしているのか、家庭像がまったく分からない。中には夫婦揃って転入の挨拶に来られた方もいるし、こちらから見かけたら声をかけた人もいる。だが、それっきりに終わり、まず自宅から顔を出さないし、近所づきあいをしようとの気持ちも見られない。中には表札を掲げていないお宅もある。ほとんど40歳台の人々だが、こういう乾いた時代とそんな無味乾燥な世間になったのかと思うと、子どもの頃は近所の人々と挨拶を交わして大人・子どもを問わず顔見知りだったり、井戸端会議に首を突っ込んでいたことを考え併せると、それらは実に遠い昔のような気がしてくる。今ではもう放映されないが、「新日本紀行」がふとそんな懐旧に耽らせてくれた。古き日本は遠くなってしまったと思うとやはり一抹の寂しさを感じる。

 さて、今日何気なく偶々PC上の‘Wikipedia’で元の勤務先㈱小田急トラベルの項を見ていて、はっと目を瞠った。概要の冒頭にこう書いてあった。「独自の企画で販路を拡大しており、特にマレー鉄道は毎年好評を博し、他社に先駆けてツアーを確立した」とある。何と40年以上も前に私が小田急電鉄㈱に勤務していた頃に考え、企画し、その後小田急トラベル創立とともに転属してシリーズ商品として企画し、大ヒットした「マレー半島縦断2000㎞鉄道の旅」のことである。最初は社内にも特殊な海外旅行に理解を示してくれる上司や同僚もおらず、中々評価してもらえなかったが、そのユニーク性と珍しさで企画を続けている間に少しずつ理解者が増えてツアーも売れ出した。やがて旅行業界でもユニークな旅行として取り上げてくれ話題を呼ぶようになった。ツアーには毎年2千名ぐらいの参加者があり、5年以上も続いた。まだ、他社ではこういう種類のツアーに商品を作り出していない時代に、自分なりの感性と臨場感から作りだしたものだ。ついには、あのJALPAKが疑似商品を売り出し誇大な宣伝を行った。だが、航空会社が企画した鉄道ツアーと鉄道会社のそれとの信用力の差という大きな力が圧倒して、私のツアーはJALPAKに完勝し、JALPAKを鉄道旅行市場から放逐した。誇らしくも懐かしい思い出である。今になってこういう形で第三者である ‘Wikipedia’に正当に評価してもらえることは実に嬉しい。今では旅行エージェントから足を洗ったが、若く元気溌剌だった頃の成果が今日に伝えられているのは有り難い。現在外人旅行企画の相談を受けているが、どうするか目下思案中である。

2015年5月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2934.2015年5月26日(火) スリランカ人僧侶ソーマシリさん

 今朝の朝日新聞「ひと」欄に顔見知りの僧衣姿の外国人が紹介されている。よく見ればスリランカのタランガッレー・ソーマシリ僧侶である。スリランカの言葉シンハラ語版マンガ「はだしのゲン」(故中沢啓治作)を出版したばかりである。3月末出版記念会を千葉県香取市蘭華寺・「平和寺」で開いた時、招待状をいただいたが、生憎先約があり欠席せざるを得なかった。昨年11月に開いた拙著の出版記念会にはスリランカから出席できないと返事をいただいた。頻繁にお会いすることはないが、偶にペンクラブ例会で会えば、スリランカの世界遺産などの話をすることがある。

 ソーマシリさんは、広島の原爆ドームや平和祈念資料館を訪れて強い感銘を受けた。これから永井隆博士著「長崎の鐘」翻訳に取り組むという。益々のご活躍を祈っている。

 さて、一時は「イスラム国」ISの拠点を連合軍の空爆により奪回したイラクが、シリアの世界遺産の地パルミラとイラク中部ラマディをいとも簡単にISに取り戻され旗色が悪くなった。イラク軍兵士には戦闘意欲がなく、武器を投げ出して退却する醜態もあり、この敗勢となった。流石に支援作戦を主導していたアメリカも「イラク軍兵士には戦う気持ちがない」と怒りを隠さない。ことの善悪はともかく、ISの結束力に比べて何ともたるんだ共同戦線連合軍の歯がゆさだ。こんな調子ではいくら連合軍が結束を訴えても、戦闘はいつまで経ってもケリがつかないだろう。ベトナム戦争の二の舞となるのではないだろうか。「どこまで続くぬかるみぞ」である。

2015年5月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2933.2015年5月25日(月) 怖い自然災害と戦争

 午後2時28分突然ぐらぐらと揺れが来た。そしてしばらく揺れ、慌てて書斎からベランダへ出てやり過ごした。戸外では電線や樹木が揺れていた。室内ではいくつかの置物が落下したが、大きな被害はなかった。

 揺れは4年前の東日本大震災に比べれば、小さかったが似たような状況にあった。あの時は時間も2時46分で同じようにPCに向っていたが、慌ててベランダに出た。

 早速テレビを点けると震源地は埼玉県北部でM5.5、震度は最大震度が茨城県南部の5弱、東京は震度4だった。このところ箱根山の噴火騒ぎに端を発して蔵王、浅間山、御岳山、桜島、西の島等々に俄かに噴火の兆しが見え、日本列島地下深くにマグマが煮えたぎっていて、いずれ近い将来に火山爆発が起きるのではないかと心配である。地震はある程度は予測できるのだろうが、決定的に正しい発生時刻を教えてくれるわけではない。箱根にせよ、これからしばらくは遠くから眺めて山の神の怒りが収まるのを待つより仕方がないのだろう。

 さて、今日千鳥が淵戦没者墓苑で無名戦没者を慰霊する拝礼式があり、今年は戦後70年の節目の年を迎えて安倍首相、秋篠宮ご夫妻らが参列された。かつて旧厚生省の遺骨収集に関わっていた当時、時の厚生省丸山一雄課長から一度出席した方がよいと言われて出席したことがある。その時首相は出席されなかったが、厚生大臣と高松宮様か常陸宮様が出席され、納骨式が厳かに執り行われた。今年は先月天皇・皇后両陛下がパラオを巡拝され、その折引き渡された身元不明の遺骨2千余柱を納骨した。これでここに眠る無名兵士は36万人を数えるまでになったが、両陛下の巡拝を機に中部太平洋諸国からは戦没者遺骨収集に更に協力してもらえることがお互いに確認された。しかし、激しい戦いの地となった太平洋諸島や、中国大陸、アジア諸国で戦没された240万人の英霊を祖国へお迎えするにはまだまだ不十分である。すでに消えてしまった遺骨もあるし、収骨するには危険な場所もあり、すべてを収めることは難しいが、今なお放置されたままの遺骨は何とかしてできるだけ早く祖国へ帰還させてあげたい。

 折しも昭和20年5月24日と今日25日は、東京山の手地区が米軍機により爆撃された日でもある。

2015年5月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2932.2015年5月24日(日) 大国の我儘が核戦争を招来する。

  国連本部で1カ月以上に亘って開かれていた核拡散防止条約(NPT)再検討会議は、昨日最終文書を採択できないまま閉幕となった。この事実は核に反対する世界中のすべての人々を一時的に失望させたばかりでなく、将来の核戦争発生への懸念を増幅させたと言える。とりわけ原爆被災地の広島、長崎市民や被災者をがっかりさせた。これは基本的には核兵器保有国と非保有国との対立が原因である。数年前までは徐々に核兵器を削減して行こうとのコンセンサスが核保有国の間にもあった。

 2009年4月、オバマ大統領はプラハで要旨下記のような演説を行った。

1.米国は核兵器のない世界に向けた具体的な措置を取る。

2.冷戦思考に終止符を打つため、われわれは核兵器への依存度を下げ、他国にも同調を促す。

3.何千もの核兵器は最も危険な冷戦の遺物だ。

4.米国は核兵器を使用した唯一の核保有国として行動する道義的責任がある。

5.テロリストが絶対に核兵器を入手しないようにしなければならない。4年以内に核物質の安全性を確保する新たな国際的取り組みを提案する。

 オバマ大統領が軍縮から近い将来核兵器のない平和な社会を作る意欲を盛ったスピーチとして高く評価され、世界中から期待された。そしてその年ノーベル平和賞は非核世界を託してオバマ大統領に授与された。

 しかし、その後の世界情勢の変化の中でイスラエルとイランの核所有、ウクライナ問題など国際的な対立要因が浮上し、核保有国もきれい事は言えなくなり、核削減については概ね後退の印象を受ける。案の定世界へ向かって将来的に核のない世界を公約したオバマ大統領のメッセージは空手形に終わった。

 保有国と非保有国の対立は、中東の非核地帯化を巡る議論で紛糾した。事実上核保有国と看做されているイスラエルに、アメリカ、カナダ、イギリスなどが同調し、これに対して核兵器の非人道性を説くオーストリア、メキシコ、エジプトなどが反発したことが成果のない会議ならしめた原因である。2009年のオバマ演説時に比べて間違いなく核絶滅の道は逆戻りしていると言える。

 日本はアメリカの核の傘の下に入っているため、本音は核兵器に大反対であるにも拘わらず、アメリカの立場を慮り声を大にして反対を叫ぶわけでなく中途半端な立場に終始しているようである。しかし、最終文書素案の文言に各国の指導者が広島と長崎を訪問するよう促すと書き入れることを求めたのに対して、中国が反対し結局全会一致が原則の文書からは削除されることになった。そして、妥協案として中国との協議を継続し、「核兵器の被害を受けた人や地域社会の経験を直接共有し、交流することを通して核軍縮・不拡散の教育を強化、継続する」との中途半端な文言を盛り込むことになった。

 中国は先の大戦の勝者を誇大に自認し、敗者に対して徹底的に厳しく対応する。今度の会議でも、歴史上侵略者である敗者日本が被害を受けたことは当たり前で、被害者意識を持ち出して世界にアピールしようとするのはおこがましいと言わんばかりである。原爆投下は勝者、敗者を問わず悲劇であり、格別被害者にとっては辛く、等しく慰められるべきものであるとのシンパサイズが、今や核を保有し経済大国となり傲慢になった現代の中国には残念ながらまったく見られない。見られるのはどの国に対しても「俺が、俺が」の不遜な態度だけである。

 さて、話題を変えて3つばかり一昨日から今日にかけてあったスポーツの興味深い結果を紹介したい。第1はMLBマイアミ・マーリンズのイチロー選手がベーブルースの通算安打数2873本を超えて米大リーグ史上42番目の最多安打記録選手になったことである。41歳である。大したものだと思う。

 次に弱いチームの代名詞だった東大野球部が、法政大を延長戦の末破り5年ぶりに94連敗のワースト記録にストップをかけたことである。あわや100連敗かと心配されていた矢先である。3番手の投手として高校の後輩・宮台康平くんが投げていた。

 最後は今日大相撲夏場所千秋楽で関脇照ノ富士が12勝3敗で初優勝を飾ったことである。毎場所優勝力士が横綱白鵬と決まっていたような最近の大相撲で、この夏場所も漠然と白鵬の7連覇が期待されていた。白鵬のやや意外な不調もあったが、新進気鋭の大物力士・照ノ富士が逆転優勝を飾った。23歳の若手力士・照ノ富士の登場が今後の相撲界を背負っていくものと期待されている。しかし、問題はこの照ノ富士もモンゴル出身であることである。国籍に特に拘ることもないが、ことは日本の国技とも言える相撲である。強豪力士がすべて外国人力士では笑い話にもなるまい。照ノ富士は来場所には大関昇進が期待されるが、現在の3横綱がすべてモンゴル出身であることを思うと気持ちはやや複雑である。

2015年5月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2931.2015年5月23日(土) 母校慶応日吉キャンパスへ

 一昨年4月大学卒業50周年を記念してその年の大学入学式に母校慶大から招待され出席した。爾来昨年は連合三田会に招かれ、今日は大学から「卒業51年以上塾員招待会」と称する卒業51年以上の一卒業生として招かれ出席した。

 日吉の記念会堂には3千名のOBが集結した。午前中には、我々よりもっと年配のOBがやはり3千名招かれたというから、恒例になったとは言え、一日2度に亘る大学の塾員招待会開催に架けるエネルギーと費用は相当なものになるだろう。広い会場内に沢山のテーブルが置かれ、そこには飲み物や、寿司、サンドウィッチ、ケーキなどの軽食が用意され寛いだ雰囲気の中で清家篤塾長の歓迎スピーチと応援指導部、チアガールによる塾歌、応援歌が演奏され、久しぶりに蛮声張り上げ学生気分に戻って高唱した。

 幸い東急東横線日吉駅前のキャンパスと自由が丘駅に近いわが家は地理的に近いという点でも出席し易く有り難いと思っている。大学の友人より高校の親しい友人と気楽に話合うことになってしまい、これでは大学の期待には応えていないのかも知れない。記念品までいただいて帰って来た。まあ今日は気軽に出席することができて、楽しい半日を過ごすことができた。

 先月29日に小中陽太郎氏ら元ベ平連の人たちを中心に芝公園で行ったベトナム戦争終結40周年記念集会をThe Japan Timesに写真入りで大きく取り上げてもらった。その折同時に取材してくれたベトナム通信社ブイ・フー・タン東京支局長が、1967年1月戦時下のサイゴンに潜入した私の行動に強い関心を持たれインタビューされた画像が、30日のベトナム戦争終戦記念日にベトナム全土で国営テレビにより放映されたと聞いていた。そのビデオ画像か、写真を何とか入手することはできないだろうかと先日来支局長にお尋ねしていたところ、今日支局長から近いうちにDVDを送ってくれると嬉しい連絡があった。同時にベトナム通信社のHPにもその時の様子を掲載したと教えてくれた。早速HPを見てみると私の写真3枚がベトナム語で注釈が付されていて当然ではあるが、これではカラー写真は鮮明ではあるが記事は意味不明である。いつか支局長に尋ねてみようと思っている。テレビでは日本語による取材だったので、DVDならまったく問題ない。いずれにせよどんな映像になっているのか、今から楽しみにしている。

2015年5月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2930.2015年5月22日(金) 日本は貧富の差が大きい?

 経済協力開発機構(OECD)が、昨日加盟国34カ国の所得格差に関する報告書を発表した。それによると人口の上位10%の富裕層と、下位10%の貧困層の所得を比べると80年代の7倍程度から平均で9.6倍にまで広がりほとんどの国が過去30年間で最大になったという。

 意外だったのは、これまで日本は所得格差が少なくほとんどが中間層と見られていたが、この統計で見る限りOECD平均格差を上回り格差の大きい順位では10番目だということである。最も格差の大きい国はメキシコ、次いでアメリカ、イスラエルの順になっている。最も低いのはデンマークである。OECDによれば、原因はいろいろあるようだが、背景に世界的に非正規雇用者が増えていることが大きいようだ。その点で言えば、近年日本にも非正規雇用者が増加していることを示していると言えるようだ。

 それにしても34カ国という限られた国家数から示された数値とは言え、我々日本人は格差のない、経済的には平等に恵まれた国に住む幸せ人間ぐらいに思っていたが、必ずしもそうではないということを自分自身に言い聞かせる必要があるかも知れない。

 さて、昨日の本ブログに書き込んだ文章で、昨日志位共産党委員長が安倍首相に対して国会の党首討論で、ポツダム宣言に触れて先の戦争は間違っていたと認めるかと質問したことについて、首相は「詳らかに読んでいないので、論評は差し控えたい」と応えたことが注目されている。私もテレビ・ニュースを見ていて首相がどう応えるか興味を持っていた。結果的につまらない質疑になってしまったが、ポツダム宣言を国会で持ち出すなど次元の高いものになった。残念ながら首相の回答が次元の低いものに終わった。

 今朝の朝日「天声人語」の取り上げ方が興味を惹いた。首相の戦争観が論題だった。首相は実際にポツダム宣言を読んでいたのか。読まずに「戦後レジームからの脱却」を唱えてきたのかとやや批判的な質問だった。松井孝治慶大教授は質問した志位共産党委員長を「手だれ」だという。初めて知った言葉である。手慣れて熟練した人を表すそうだ。志位委員長の首相を惑わせるしたたかな質問者だと言っている。確かに志位委員長の質問は、よく考えて本音を聞き出すには上手な問いかけだったと思う。論客揃いの共産党員には、論点をずばっと衝く議論を行える人が他党より揃っている。自民党の世襲議員たちとは大分年期の入れ方が違うようだ。

 さて、今日ひとつ嬉しいことがあった。湘南高校ラグビー部、及び早稲田大OBで日ごろから親しい矢田健一さんという元大学教授からメールで、2カ月前の逗葉(逗子・葉山地区)稲門会の集まりで、森喜朗元首相と親しい早大同期生の方が森さんから「逗葉稲門会会員の中にも湘南高校OBの人がいるだろうから、この本を見せてやって欲しい」と拙著「南太平洋の剛腕投手」をいただき、現在他の湘南OB仲間の間で回覧されているという。彼はその方から「著者の近藤節夫さんはラグビー部らしいが知っているか?」と聞かれたから、よく知っているし、しばしば会うと話して彼も些か誇らしい気がしたと知らせてくれた。それにしても森元首相は拙著を大分気に入って下さり、方々へ紹介してくれる。本当にありがたいと思っている。

 「猿もおだてりゃ木に登る」のノホホン気分である。

2015年5月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2929.2015年5月21日(木) 首相の発言に危険が隠されていないか。

 いま安保法制関連法案が国会に提出され議論が行われているが、昨日今国会で初めて安倍首相と各野党党首との論戦が行われた。テレビ・ニュースで2度ばかり観たが、最近首相は少しずつ自らの言動に自信を抱いたのだろうか、答弁には慣れによるふてぶてしさが表れ、質問をはぐらかす狡さがしばしば見られるようになった。今朝の朝日社説でも、質問に対して真正面から応えずはぐらかすばかりだと厳しく批判している。

 懸念されていた点では、岡田克也・民主党代表が集団的自衛権の行使が他国の領土、領海、領空に及ぶ可能性を質問したことに対して、他国で武力行使は行わないと言いきった。また、自衛隊が戦闘に巻き込まれるリスクが高まるのではないかとの質問に対しては、「戦闘が起こった時は直ちに部隊の責任者の判断で一時休止し、退避をすることを定めた。戦闘に巻き込まれることがなるべくないような地域をしっかり選び、安全が確保されているところで活動する」と応えたが、そんなにうまく的確に処理できるものだろうか。

 日米防衛新ガイドラインで、アメリカはこの首相の発言をどれほど納得し了解しているのだろうか。首相の発言は、戦場最前線の厳しい臨場感や現場を知らない人の発想であり、想像の域を超えていない。どう考えても共同作戦を取っている米軍の要請が、日本の自衛隊の安全地域への派遣ばかりである筈がないではないか。アメリカ側から見れば、それではアメリカにとって、日米同盟新ガイドラインを結んだ意味がないと思う。「米艦に対する武力攻撃があっても日本は武力攻撃しない」とか、「今までと同様に海外派兵は一般に認められていない。外国の領土に上陸して戦闘行為を目的に武力行使することはない」「武力の行使、戦闘行為を目的として海外の領土や領海に入って行くことは許されない」などと、これまでの首相の話はあまりにも楽観的ではないだろうか。この度の安保法制案提案の主旨に関する先日の記者会見でも「日本はアメリカの戦争に‘絶対に’巻き込まれない」と軽々しく「絶対に」などと強調して強い思い込みを表明したことを考えると、果たしてどこまで本気でそう思っているのだろうかとの疑問を抱かざるを得ない。とにかく首相の言葉は、真剣味に欠け軽薄さが付きまとい、安心して政治を委ねる気持ちになれないからもどかしい。

 志位和夫・共産党委員長の「過去の日本の戦争は間違った戦争との認識はあるか」との単刀直入の質問に対しては、まともに応えず「アジアの多くの人々が戦争の惨禍に苦しんだ。2度と繰り返してはならない。村山談話、小泉談話を全体として引き継いでいる」と肩透かしを食わせたような狡い応え方をしている。また、日本が敗戦の折受諾したポツダム宣言では日本の戦争は間違った戦争だと明確に示したと言及すれば、それは詳らかに読んでいないと逃げる有様である。

 安倍首相には一強多弱の盤石な保守支持層に支えられ長期政権の目が生まれてきた。昨日その安倍首相は歴代首相の在職日数で尊敬する祖父岸信介を抜いて史上6番目となった。益々自信が強まり驕りが嵩じる心配がある。

 昨日の一連のやり取りを聞いていても、安倍首相は国民に何か隠し事があるのではないかと思えるように感じられた。それは、一昨日橋本明氏が首相の話し方が随分変わってきたし、時によってテンポが変わるとその不安定さについて話されていたが、情緒不安定の表れではないかと気にかかる。その時橋本氏は、首相がアメリカ製の目の玉が飛び出るような高価な特性の薬を服用していると話されたが、或いはそのマイナス面の影響がこのところの多忙による疲労でぶり返してきたのだろうか。あまりメディアでは取り上げないが、私には首相の発言がやや一貫性に欠けぶれるように感じている。このまま突き進むと岡田代表が危惧するように、日本軍最高司令官安倍総理大臣の命令により自衛隊が他国の領土へ進出し、一戦交えることも正夢となる恐れがあるのではないかと密かに心配している。

 それでも日本国民は民主主義のルールに則り安倍晋三氏を首相に選び、さらにこれからの日本をリードしていくことを無念にも任せたのである。我々国民はいつまでこの戦争好きな総理大臣に従っていかなければならないのだろうか。つい絶望的な気分に襲われる。

2015年5月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2928.2015年5月20日(水) 新国立競技場は屋根なしで出発

 2020年開催の東京オリンピックでは、現在取り壊し建築中の新国立競技場にオリンピック開催時には、開閉式屋根を取り付けないという杜撰な話がトップ会談の場で公になった。どうしてこういうお粗末な話になったのだろうか。

 当初イラク人女性デザイナーが提案した一風斬新なデザインが採用されたが、これまでの国立競技場の周辺環境との絡みから景観面で反対論も出て、そのデザインを若干変更し、コストも削減するとの狙いからデザイン変更、そして建築費も3千億円から半額に削減して、着々と準備が進んでいると思っていた。実際旧国立競技場はすでに取り壊され、厄介な問題を抱えた神宮野球場と秩父宮ラグビー場の解体、移転、新設を抱き合わせて計画が進んでいる。こともあろうにその最中において、計画変更、費用の一部である500億円を東京都に負担して欲しいと唐突に下村博文・文科相が舛添要一・東京都知事に求めた。知事には青天の霹靂だったようで、都民が負担する以上その理由を説明するよう要求した。いずれにせよ、無計画、無責任のそしりは免れない。 

 それにしても五輪関連施設の建設がどうして躓いたのか。これまで日本が計画するこの種のスケジュールはほとんど狂ったことがなかったと思う。むしろ、外国の施設の建築が間に合わなくなると嘲笑していたくらいである。1968年のメキシコ・オリンピックや昨年のリオのワールド・カップ開催前のメインスタジアムの完成もその遅れが揶揄され、心配され、ひやひやしていたものだ。然るにその日本で、建築その他の技術が飛躍的に進歩したにも拘わらず、油断からだろうか、考えの甘さのせいか、逆に予定より遅れるという思いがけない狂いが生じてしまった。

 私の見るところ、各分野の担当責任者に責任感が欠けていたのではないかということと、各担当部門の最終責任者が明確に決まっていなかったことが混乱に拍車をかけた大きな原因であると思っている。

 担当部署にもスポーツがよく分かっているスタッフが少ないようだ。屋根がなくともオリンピックの前年開催のラグビー・ワールド・カップでは問題ない。オリンピックだって真夏開催ということだから、暑くても冷房費のコスト削減などを考えれば当初から屋根なしでも問題がなかったのではないか。そうすれば、経費も大幅に節約できる。今になって考えてみると、どうして最初から屋根付き競技場に拘ったのか、これこそよく分からない。

 昨日から今年の駒澤大学公開講座が始まり、今日から受講している。毎週3時間を有益に楽しく気軽に受講したいと思っている。

2015年5月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2927.2015年5月19日(火) 天皇のご学友・橋本明氏から有益なお話を拝聴

 所属するNPO法人JAPAN NOWの講義が印象的だった。講師はジャーナリストの橋本明氏である。橋本氏は天皇陛下のお気持ちを忖度しつつ、ご自分の気持ちとしてリベラルなジャーナリストらしく安倍晋三首相の集団的自衛権の行使やその手法について厳しく批判されていた。氏は共同通信のジュネーブ、ロサンゼルス支局長などを歴任したが、兄は元日本鋼管常務、弟は元シンガポール、オーストラリア大使と優秀な家系に包まれている。氏が個人的な知遇を得られたという面では、サッチャー元英首相、チトー元ユーゴスラビア大統領、サマランチ元IOC会長、等々びっくりするような華やかで錚々たる経歴の方々の名前を知って驚く。初等科から大学まで学習院一筋に学び、その学習院で天皇陛下と机を並べたというご学友という関係は何者にも代えがたいものであると思う。橋本龍太郎元首相、橋本大二郎元高知県知事は従兄弟に当たられる。

 橋本氏とは5年前小中陽太郎氏にご案内をいただき、中目黒にあるカソリック教会でアメリカ在住の映画監督すずきじゅんいち氏が講演した時にお会いしている。奇遇にもすずき氏が湘南高の後輩で、すずき氏ともども講演会後の懇親会で橋本氏と同じテーブルでお話したことがある。

 今日のスピーチには格別強い印象を受けた。日ごろより天皇家と親しい関係にあるだけに昭和天皇、今上天皇、美智子皇后に関する身近な話を伺うことができた。

 特に心に留まったことは、

 ★日本は海外に対して天皇家はひとつのウリである。

 ★天皇の安倍首相に対する対応には、天皇が牽制球を送っているような様子が見て取れる。

 ★安倍首相は就任時から「戦後レジームからの脱却」を唱えているが、常に躁と鬱が交錯してその合間に出された言葉である。

 ★現行憲法は日本の憲法学者がGHQと充分話し合った末に作られたもので、アメリカから押し付けられたものではない。戦後アメリカの押し付けで制定されたと述べる安倍首相と天皇の考えはどんどん乖離している。

 ★安倍首相の狙いは、国連常任国入りである。

 ★日本には生存権があり、年金制度、国民健康保険が整備されているが、アメリカには生存権が認められておらず、それらの整備が充分ではない。その点では日本の方が進んでいる。

 ★天皇は現行憲法、特に第9条を守り抜くことを秘かに願っているが、改正されれば法律発効のための天皇印を押捺することに頭を痛めるであろう。

 天皇が憲法改正に反対の気持ちを持たれていることは、これまでの言動から推察していたが、今日橋本氏から天皇の本音と思える話を氏のスピーチから汲み取ることができたように思っている。

 先月天皇・皇后両陛下が窮屈な自衛艦内に宿泊されたご苦労にも拘わらず、ご自分の意思を通されパラオへ巡拝慰霊されたが、その際安倍首相が羽田空港でお見送りされた。その時の安倍首相の気持ちは両陛下の純粋なお気持ちとは正反対だと思っていたが、橋本氏の話を伺って納得するものがあった。

2015年5月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com