3106.2015年11月14日(土) パリで再びテロ、犠牲者多数を生む。

 今朝のテレビ・ニュースがパリ市内数か所で爆発と銃乱射により多数の死者が出たと伝えたのには驚いた。正に昨日「13日金曜日」のことだった。

 今年1月に続き、再びテロかと注視してみると、やはりイスラム過激派による卑劣なテロだった。レストランとコンサート・ホール、そしてフランスとドイツ代表チームによるサッカー親善試合のスタジアム他で連続的に起きた事件である。偶々ドイツ外相とともにサッカーを観戦していたオランド大統領は、急遽現場を離れ、これは前例のないテロ事件と断定し、国家非常事態宣言を発令した。

 パリでは今年1月に週刊誌「シャルリエブド」本社と郊外のユダヤ系食料品店がイスラム過激派に襲撃され、17人が死亡した残忍なテロが発生した。今回のテロでは、ロック・コンサート中だった満員のコンサート・ホール内で観客約100人が人質となり銃撃戦となったため、127名もの市民が犠牲となった。容疑者は自爆した者を含めて8名が死亡した。彼らはフランスによるシリアへの介入と空爆に対して強く非難したようだ。

 先のロシア民間航空機のシナイ半島墜落事故も米英ではロシア空軍機によるシリア領内への空爆に対するIS側の仕返しと言われているが、今また同じようにフランスに対するイスラム過激派の報復攻撃である。

 安倍首相も出席する15日開催の20カ国・地域首脳会議(G20)に出席予定だったオランド大統領は、急遽予定をキャンセルして欠席することになった。

 このところISやアルカイーダらテロ集団側の力が広い地域に拡大して、ターゲット国を標的に一歩も退かなくなった。この恐るべきテロ行為は明らかにテロ集団がフランスに対して報復を行ったものである。彼らは相手に対して攻撃を跳ね返すような仕返しによってしぶとく抵抗し多くの国を恐怖に陥れている。この状態が続く限りいつまで経っても局地戦は終わらず、いずれ大きな戦争へ発展して行くだろう。

 今後どんな展開になっていくのだろうか。幸い今回のテロ事件で日本人に被害者は出ていないようだが、わが国も他人事として座視しているわけにはいかない。これからISやアルカイーダら他のテロ集団は、彼らが憎むべき敵対国家に対してどういう戦いを挑んで来るのだろうか。不安材料は尽きない。

 さて、今日長らく気になっていた高齢者用肺炎球菌ワクチン接種を受けた。どうも年寄りは若者に比べて体力と抵抗力が弱いうえに、最近は強力な病原体が知らぬ間に侵入するので、予防措置をきちんとしておいた方が安心出来るとテレビなどでも啓発していた。そこで今日定期的な血糖値検査と降圧剤をもらいに行った序に、その接種を受けた。接種すれば、その後5年間は有効だそうで、高齢者入りした65歳時から5年ごとに役所が半額を負担してくれる。生憎75歳時に受診しなかったので、80歳までは補助金制度を使えないため予防接種料金は、お高い8640円を支払うことになった。

 ところでバングラデッシュの首都ダッカ郊外で先月25日に頭が2つある男児が帝王切開で誕生したとのニュースが今日になってネット上に登場しびっくりした。体重は5500gだそうである。ネット写真で見ると首から下部分は1人の乳児の身体で、首の上に頭が2つ載っている。2つの顔はよく似ている。こう言っては失礼かも知れないが、化け物のようであまり気持ちの好いものではない。2つの鼻で呼吸し、2つの口でお乳を吸い、首の下部分に異常は見られなかったそうだが、3日後に死亡したという。

 かつてベトナムで男児2人の頭が繋がった双子が生まれ、長らく生きていて話題になったが、その後2人の頭部を手術により切り離したがその後ひとりは亡くなった。このケースはベトナム戦争下に散布された化学薬品の影響を受けて奇形児が誕生したと言われたが、バングラデッシュのケースは格別特異な原因ははっきり分からないようだ。地球上に生物が生まれて40億年も経つといろいろ分からないことが起こるものだ。

2015年11月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3105.2015年11月13日(金) 佐々木信也氏の講演を聴く

 スポーツキャスターであり、高校と大学の先輩でもある佐々木信也さんに、以前NPO法人「JAPAN NOW観光情報協会」の月例観光セミナーで講師をお願いしたところ、快くお引き受けいただいた。テーマは佐々木さんの提案で「成功する監督のリーダーシップ」というものだった。昨年11月拙著出版記念会でスピーチをお願いした折にも拙著ストーリーのさわりを軽妙に話していただいた。今日の講演でもユーモアを交えながら甲子園高校野球初優勝、慶應時代のチームメート藤田元司投手のエピソード、プロ野球引退の裏話、「プロ野球ニュース」初期の印象、話し方のコツ等々について多岐に亘り飽きさせないトークをしていただいた。

 講演前に雑談していて最近の巨人軍投手の賭博事件を厳しく批判され、巨人軍がその土壌となった合宿所の賭けマージャン等を厳しく監視していれば、今回の賭博事件のようなことは防げたのではないかと残念がっておられた。質問も交え大変楽しく有益な講演会となった。長年キャスターを務められただけに、強調された間の取り方を上手に実演した話術は流石と感じさせられた。機会があれば、またお願いしたいと思っている。

 さて、昨日に続き、また原発の話題である。フィンランドは、原子力発電所から排出される「核のゴミ」の最終処分場を同国オルキルオト島に建設することを認可すると発表した。世界最初の最終処分場建設である。来年中に着工し、2023年に完成する予定だという。すでにトンネルが掘られて「オンカロ」と呼ばれる試験施設が作られ、2~3年前に観た記録映画によると随分都市部から離れた深い場所に安全装置を取り付け多額の資金を注ぎ込んだ施設という印象である。

 漸くゴミ処分への道が僅かながら進んだというところである。正式に処分場として建設され、核のゴミの処分が始まるのである。このゴミは金属容器に密閉されて400~450mの地中深く埋葬され、生物にとって安全なレベルに下がるまで実に10万年の年月を要するという。今や毎年世界中で原発から排出される核のゴミの処分に手を焼いているのだ。わが国では各処分場の場所すら決めかねている。最終処分場はおろか、中間処理施設の建設場所を巡っても国と自治体の間で解決のメドが立っていない有様である。

 フィンランドの施設が他の原発稼働国に理想的な道道しるべとなってくれるだろうか。フィンランドではゴミ処分の現実問題を深刻に捉えて早々と仮処分場を建設し、現在も世界中の多くの原発関係者が「オンコロ」を見学に訪れている。原発再稼働に反対を唱えている小泉純一郎元首相もこの施設を見学している。

 昨日の本ブログにも書いたが、日本では中間処理施設の建設も思うに任せないまま、排出されるゴミを一時的に仮に埋めている状態だ。最終処分場までのゴールは極めて遠い。それにも拘わらず今年になって鹿児島川内原発で再稼働を始めた。ここから出る危険な核のゴミを処分するアイディアもない中で、見切り発車したのである。今後国内の再稼働へ舵を切る原発から新たなゴミが毎年続々と排出されることになる。そして、今後10万年間我々人類は危険に身を晒しながら生きて行くことになる。

 どうしてこんな危険なゴミを排出することが分かっている原発を稼働させるのだろうか。「安全で安いエネルギー源」と言われた原発だが、今では「危険で高いエネルギー源」になってしまった。それでも問題の多い原発を続ける意図がどうしても理解出来ない。

2015年11月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3104.2015年11月12日(木) 地位欲しさに安易に変節出来るものか。

 安倍第3次改造内閣に河野太郎氏が入閣し、行政改革担当大臣になったことは、私ならずもかなりの人が首を傾げたに違いない。河野氏は大衆向けの発信力が強かったお陰もあるが、何よりも自民党内にあって近年原発再稼働に反対してきたことが存在感を高めていたので意外と受け止められている。それが、再稼働を推進する安倍内閣で入閣したから心ある人は眉を顰め、大臣になりたいがための河野氏の変節に疑問を抱いた。そこへ今日あるTV番組でコメンテーターが河野氏にインタビューして、昨日行政事業のレビューが行われたことと併せ、原発再稼働に関する疑問について本音を探ろうとした。

 河野氏のパフォーマンスについて疑問を感じつつも質問に遠慮が過ぎたせいもあり、河野氏の本音がどこにあるのか追及しきれなかったが、内閣の一員としては職責を全うすることだと述べた。では、内閣にいて原発反対を主唱しないのかとの質問には言い訳がましい答弁しか聞かれなかった。そのうえで停滞している原子力政策について機能していない施設について無駄がないかどうかの検証をする必要があると述べたに留まった。結局誰もが大臣になりたのだ。大臣にさえなれれば、例え長年貫いてきた主義主張が異なろうとも、それは一時的に棚上げすれば良いとでも考えているのだろうか。これだから政治家というのは信用出来ない。

 さて、原発政策では使用済み核燃料を再利用する核燃料サイクルが行き詰まり深刻な状態になっている。核燃料は今まで3つの方法で進めて来た。だが、その1つでは、高レベル放射能廃棄物最終処分場は見通しが立たず中止となった。残る1つも躓いている。先日原子力規制委員会から原子力機関のオペレーションに信頼が持てないと言われた高速増殖炉「もんじゅ」が宙に浮いたままである。「もんじゅ」には、これまで巨額の投資をして、まったく成果が出ない。今でも年間200億円を消費して、起動しない施設はまったく無用の長物化している。併せて核燃料運搬用に導入した内航船がこれまで4度しか運航されただけで、船員13人に高給(月給123万円)を支払ってプルサーマル発電方式が継続されようとしている。

 こんなはっきりした無駄の産物なら、原発反対の河野大臣にとっては簡単にカットし易いターゲットだと思うが、一旦政権に取り込まれた河野大臣には、思い切って大ナタを振るえない。口先だけ達者な奴は本当に信用ならない。

 ところで、日曜日行われたビルマ総選挙で、アウン・サン・スー・チー党首率いる国民民主連盟(NLD)が国会議員全議席の過半数を獲得することが確実となった。これに対してティン・セイン大統領は、平和的に政権を委譲するとの声明を発表した。1990年総選挙直後の軍部による権力掌握で、民主化弾圧を行ったような無法行為にはならないようだ。まずはほっとしている。

2015年11月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3103.2015年11月11日(水) 恥ずべきロシアのドーピングと巨人軍投手の賭博

 昨日国内外で不法なスキャンダルが明らかになった。

 ひとつは、ロシア陸上界における国ぐるみのドーピング違反事件である。選手のみならず、コーチ、医師、ロシア政府情報機関職員まで不正に関与していたとされ、これを糾弾した世界反ドーピング機関(WADA)は、ロシアには勝利のためには手段を選ばないだまし文化があるとして厳しく非難した。2001~12年の陸上世界選手権とオリンピック長距離種目の全金メダルの1/3に当る146選手にドーピングの疑いがあるとも報じられている。WADAは国際陸連に疑惑が解明されないうちは、ロシア選手の国際大会参加は認めるべきではないと勧告した。このままだと来年のリオ・オリンピックにロシア選手が参加出来ないことになりかねない。スポーツ選手までが、社会主義体制下で国家管理下にあり、当時当たり前だった命令服従の悪行が今も闇の中で生き続けていたということだろうか。

 一日も早い疑惑の解明が望まれる。

 一方、もうひとつ眉を潜めるような事件が日本でも起きていた。何とプロ野球・読売巨人軍の3人の投手が野球賭博をやっていた事件で、巨人軍は3人の契約を解除し、コミッショナーは彼らを無期失格処分とする採決を下した。1969年当時西鉄ライオンズの池永投手が自ら八百長野球をやって球界から永久追放処分を下された「黒い霧」事件以来の不祥事である。勿論本人に最大の責任があるが、巨人軍内では賭け麻雀や、賭けトランプが常態化されていたことを考えると、若い選手を多数預かっている立場から巨人軍にもその指導、管理に大きな責任がありそうだ。

 賭博が明らかになったのが、スポーツの中でも人気のあるプロ野球であることから、各スポーツ界に与える影響も無視出来ない。巨人軍の3選手をトカゲのしっぽ切りにするのではなく、将来のプロ野球界の健全な発展のためにも選手たちに対して基本的な人間教育を徹底させないと、2度あることは3度あるということになりかねない。

 それら内外の不祥事の中で、今日すっきりしたニュースは、国産初のジェット旅客機MRJが初飛行を果たしたことである。「YS11」以来実に半世紀ぶりのことである。「YS11」は海外での販売で壁に突き当たって撤退した。今この小型ジェット機は、カナダのボンバルディア社とブラジルのエンブラエル社の寡占状態にあり、日本の技術力により燃費が2割方経済的というメリットを以ってすれば、戦略次第で世界の航空機市場へ充分打って出られるのではないだろうか。航空機産業はこれまで日本にはなかっただけに、産業界としても大きな期待を持てる。頑張って欲しいものである。

2015年11月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3102.2015年11月10日(火) 知らなかったテレビ番組知的所有権

 昨年の今日拙著「南太平洋の剛腕投手」の出版記念会を開いてから早いもので1年が経った。その後拙著もまずまず売れているようだが、格別なビッグニュースはない。11月10日の今日開催した事情は、平日で憶えやすい日時ということがあった。しかし、今日改めて11月10日は別名「イイトイレの日」であると知らされた。トイレット容器メーカー「TOTO」が仕掛けたようだが、むしろ昨年はそんなことを知らなくて良かったと思っている。

 さて、今年大筋合意に至った環太平洋経済連携協定(TPP)で、工業製品、農産物、サービス、投資などの他に知的財産なども俎上に上がった。今日駒澤大学公開講座で2つの講座を受講した。実は、テレビ番組の知的財産権についてはこれまでほとんど関心がなかったが、1時限の講座で元日本テレビ部長の大泉克郎講師が、在職中の体験から「知的所有権」について例題を挙げて詳しく解説された。その中で意外だったのは、映画における映画製作会社と同じようにテレビでもテレビ制作会社に知的所有権が属すると思い込んでいたところ、もっと複雑で原作者、脚本家、監督、出演俳優ら関係者それぞれに個別の知的所有権があると知ったことである。それでいてダヴィングされて海外へ持ち出された番組が海賊版としてコピーされ、肝心な知的所有権使用料が手に入らないという話だった。その辺りはパイオニアであるアメリカのテレビ会社は制作時に一括して知的所有権を取得したので取りはぐれがなく、日本のテレビ局とは大きな差があると伺った。

 ところで、現在国会は野党の要求にも拘わらず臨時国会が開かれていない。だが、閉会中だが、「閉会中審査」と称して衆議院予算委員会が開かれた。今日の委員会のやり取りを見ていて、初めて安倍首相が憲法第9条改正について賛成と言及したことに驚いた。これまで憲法改正の気持ちありやとの質問を受ける度にはぐらかしていたが、今日の答弁では国民が平和な暮らしを送るためには、憲法9条の改正が必要であり党内で意見をまとめているところだと一歩踏み込んだ発言をした。

 9月に集団的自衛権行使を含む安保関連法案が成立した時点で、次のステップを考え、同時に日本の再軍備を行うため憲法改正の強い気持ちを持っていた安倍首相は、最早国民が反対する憲法改正に恐れることなく猪突猛進を始めたのである。憲法論議は今後どういう方向へ進むのだろうか。

 昨日部分的に明らかになったビルマの総選挙の結果の続報であるが、アウン・サン・スー・チーさんが党首を務める国民民主連盟(NLD)が圧倒的な勝利を収めつつある。まだ、確定するまでにかなり時間がかかりそうだが、一部には選出議員の9割近い座席を獲得し、ひとつの壁だった全体の2/3議席獲得にも光が見えてきたようだ。

2015年11月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3101.2015年11月9日(月) ビルマの分かり難い総選挙結果

 昨日行われたビルマ(現ミヤンマー)の総選挙の結果がビルマらしくすっきり公表されない。大凡の結果はメディアで分かっているようだが、正式には2~3週間ぐらいかかるというから実にビルマらしい。

 2010年の総選挙では、民主化運動の旗振りを務めていたアウン・サン・スー・チーさんが党首を務めていた国民民主連盟(NLD)がボイコットしたせいで、軍部の流れをくむ与党の連邦団結発展党(USDP)が8割の議席を握った。今回の選挙は、各国がその結果を注目している。今夕時点では、与野党ともにNLDが多数の議席を獲得したと発表している。だが、正式な発表はまだである。戦前予想されたNLDの優勢にも拘わらず、民主化を目指すスー・チーさんが目指す勝利とアメリカを始めとする各国の希望は予断を許さない。その最大の原因は、上下両院の664議席のうち、1/4議席が軍人議席だからで、議会全体で野党が2/3議席以上を獲得しない以上全議会の過半数を獲得したことにならないという理不尽な制度のためである。そして一番恐れることは、例えNLDが勝っても、軍部がルール破りをやって1990年時と同じように敗者が勝者に成り替わることである。

 かつて軍政時代の1990年に行われた総選挙では、NLDが議席の8割を押さえて圧勝したが、軍は選挙結果を黙殺し、政権委譲を拒否した。しかも、NLDの指導者スー・チーさんを以後15年間に亘って自宅軟禁するほどの狼藉を行ったのである。それでもビルマ国民は独立の父アウン・サン将軍の娘であるスー・チーさんを支持し、彼女も挫けることなく今日の総選挙へ辿りついた。

 果たしてビルマの選挙の結果とその後の政治はどうなるのか。明日になればもう少しはっきりするのではないだろうか。

 だが、今は総選挙で政権を取る話が先行しているが、実際そうなった時にしっかりした政権構想がスー・チーさんらのNLD側にあるのだろうか、その点がちょっと気になる。

2015年11月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3100.2015年11月8日(日) 中国と台湾首脳が歴史的会談

 1949年以来長らくいがみ合っていた同じ中国人国家同士の首脳、習近平・中国国家主席と馬英九・台湾総統が、昨日シンガポールで歴史的とも言える会談を行った。ほぼ半世紀前の台湾海峡における金門・馬祖島の砲撃事件や、当時の蒋介石・総統の反中言動を考えると大きな時代の流れを感じる。

 かつて、「一つの中国」を主張し本家争いを演じていた中華人民共和国(中華人民共和国)と中華民国(台湾)が、歴史的な首脳会談を行ったのには、それなりの深慮遠謀がある。近年中国の覇権主義は留まるところを知らず、その領土拡張の海洋進出に対しては、南シナ海で周辺国の反発を招いているばかりでなく、アメリカが懸念を表明し、米艦船を派遣する有様である。一方の台湾は、中国の領土として併合されることは望んでいないが、その本音はともかく国民党の馬総統は国内の支持基盤が脆弱となり、党内においても存在感が薄れつつあることを意識して、乾坤一擲のエース・カードを切った節がある。

 しかし、習主席の相変わらず自信たっぷりの表情に比べて、馬総統にはどことなく頼りない印象が拭いきれない。台湾国内でも、特に民主派の国民にとっては大国中国に呑みこまれることを警戒し、中国の狙いに引き込まれないよう、昨日の会合でもすべてに互角の話し合いの内に終始した。

 確かに近年の中国の飛躍、発展ぶりには目を見張るものがある。ただ、強気の外交の反面国内では多くの問題を抱え、国民から目を逸らすために強気の外交に躍起となっている印象がしてならない。

 実は、日常生活において中国国民が抱える不安と悩みの項目・上位10傑が、先月のウォールストリート・ジャーナル紙に紹介された。

 それらは、①官僚の腐敗、②大気汚染、③水質汚染、④貧富の格差、⑤犯罪、⑥物価上昇、⑦食品の安全性、⑧商品の質、⑨医薬品の安全性、⑩医療、である。

 いずれも首肯することが出来る。幸い日本ではあまり意識しない事象である。これらの懸念材料から国民の視点を逸らすために、中国政府は無理やり愛国心を駆り立て、国内で諸外国からの批判を封殺して自国の強大さと権利を主張し、結果的に外交面でトラブルを引き起こしているのが実態である。

 中国については、40年ばかり以前に初めて訪れた時の印象が、街には車は少なく道路一杯に自転車が走る素朴な国、人民服を着た温和で優しい国民というイメージだったが、昨今の中国の全体像はテレビで見る限り大きく変わったようである。勝手な思い込みであるが、昔の中国が懐かしい。

 台湾についても40年以上前の印象になるが、日本語が通じる親日的な国民で街でもあまり外国という違和感をあまり感じない国だった。今も親日的であるが、時とともにすべてに発展してやはり昔とは少し異なる印象が湧いてくるのは、当然と言えば当然だと思っている。

 果たして、これら同じ中華民族が社会体制の違いを乗り越えて「一つの中国」になることは可能だろうか。

 さて、ラグビーでまた快挙があった。今日香港で行われた7人制ラグビー・アジア選手権決勝戦をテレビ実況観戦していると、日本が香港に前半0-10とリードされながらも、後半盛り返し逆転して24-10で勝って優勝し、来年のリオ・オリンピックへの出場を決めた。今年はラグビー界にとって良いことずくめでつい嬉しくなる。

2015年11月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3099.2015年11月7日(土) NHKの「やらせ」が政治介入を招き言論封殺へ

 NHKの長寿番組「クローズアップ現代」が、昨年5月に出家詐欺事件を取り扱った「やらせ」報道が問題視されていたが、昨日BPO(放送倫理・番組向上機構)委員会がNHKに対して「クローズアップ現代」他に重大な放送倫理違反があったとして、対応を厳しく非難した。やらせが明るみになった時点で、これ幸いとばかり政府と自民党が便乗してNHKの番組内容に立ち入った発言をし、個々の放送番組の内容に介入したことに対しても、BPOは放送の自由と自律に対する政権党による圧力であると厳しく非難し、極めて遺憾であると述べた。

 ところが、これに関して高市早苗・総務相は直ちに、「行政指導については番組の内容が放送法に抵触すると認められたことから、放送法を所管する立場から必要な対応を行った。NHKは公共放送としての社会的責任を深く認識し、放送法・番組基準などの遵守とその徹底を行ってほしい」とBPOの批判に対して、自分たちの行動が正しいと言わんばかりの的外れな反論を行っている。これでは政府はやろうと思えば何でも出来ると言っているのと同じことではないだろうか。恰も居直ったかのようで、まるで自分たちの行為に対する批判に耳を傾ける気がないようだ。政界は自民党1人勝ちの一強多弱となり、何でも出来ると思いあがって、他人の意見に一切耳を貸すことなくこうも傲慢になるものかと呆れるばかりである。

 この種の問題は、ともするとそれぞれの言い分が本筋から外れがちになる。だが、これとてNHKのやらせ自体が事の発端であり本質的な問題なのである。これに対して事あるごとに口を出す自民党の報道への干渉は問題外であり、本末転倒である。

 もし、今回話題となったやらせを放置していたらどうなったか。実際当番組では、センセーショナルな話題に仕上げようと、事実ではないシナリオまで作成して作為的に本物風ドキュメントを作り上げるような田舎芝居を演出していたのである。仮にこのままこの嘘で固めたシナリオが見過ごされていたら、2匹目、3匹目のドジョウが暗躍してドキュメンタリー番組は、すべてフィクションになってしまうところだった。やらせ行為を行うことに何らの抵抗感もないNHKのスタッフが、かくも堂々と似非番組を作るということにショックを受けた。だが、その反面これをやらせと告発した良識派がいたことに、取り敢えずホッとしているところでもある。

 問題は、政治が今後徐々に公共放送の番組作成、編成に介入しないかということである。報道統制、報道管制の始まりとなり、報道の自由と言論の自由へ影響が及び、戦前の空気が漂い出すことが心配である。更に困ったことは、それが無意識に当然だと思っている愚かな政治家があまりにも多いことである。

2015年11月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3098.2015年11月6日(金) 先輩の南極本出版とテレビ東京の誤報道

 高校の1年先輩の神沼克伊さんから最近出版されたばかりの「白い大陸への挑戦~日本南極観測隊の60年~」と題するご著書を現代書館から贈っていただいた。理系書で一般には分かり難い地球物理学という学問を南極探検の冒険話やエピソードを交えて書かれた専門書と言えるようだ。神沼さんは、現在国立極地研究所と総合研究大学院大学の名誉教授で、私の兄とは同じ理系で高校時代の親友だった。わが家にも何度か遊びに来られたので、昔は私も神沼さんをよく存じていたが、兄の結婚式でお会いして以来しばらくお付き合いがなかった。昨年高校の同窓会でお会いした際拙著を差し上げたご縁で、南極関係の著作の出版についてご相談を受けた。今年は日本が南極探検を始めてから60年目の記念すべき年に当るので、関連の本を出したいが、理系書は出版社があまり乗り気にならないので、知っている出版社があれば紹介してもらえないかとの話だった。それなら可能性は確約出来ないが、拙著を発行してくれた現代書館を紹介しましょうということになって、今日手にした神沼さんのご高著出版に至った次第である。

 偶々紹介して差し上げた出版社から願い通り労作を世に出して、地道な南極関係について普く知られることは、著者の神沼さんにとって大きな喜びであると思う。私も多少なりともお役に立てて良かったと嬉しく思っているし、兄も喜んでくれている。

 神沼さんは、大学から一貫して地球物理学の道を歩み、今ではわが国におけるその分野の第一人者として知られている。難しいご著書かも知れないが、これを機会に少しでも分かるよう私も勉強したい。

 さて、今日テレビ東京「ニュース アンサー」プロデューサー、松岡謙二氏へ宛てて先日いただいた手紙に対する返信を書き送った。松岡氏からいただいた書状は、番組プロデューサーとして同社高橋社長に郵送した私の書留便に対してことの経緯と事情を説明した回答である。メディアというのは、言論の自由を声高に叫んでいながら外部からの意見には頑なに耳を貸そうとはしないものだ。朝日新聞しかり。同様にテレビ東京も中々問い合わせや質問には素直に応えてくれず、代表取締役である社長に丁寧に質問を列挙した書状を送り、漸く番組プロデューサーから返事をもらったという次第である。一方、朝日については、依然として顧客担当部長から逃げ腰で中身のない手紙をもらっただけである。

 今回の事の始まりは、テレビ東京が先月1日に放映した番組「アンサー 潜入テレビ初! 飢餓の島で見た戦争」で、民間団体がガダルカナル島で行った遺骨収集作業について、重大な事実誤認の報道を行ったことである。これに対して再三テレビ東京へ照会し、質問した挙句に、漸くもらったプロデューサーからの返書の中身にどうしても納得が行かなかった。私自身長年に亘って厚生省の戦没者遺骨収集事業に関わった実体験から、報道の内容はかなり間違っていたことを伝えて、注意を促し、訂正を求めたものである。今日社長へのコピー郵送と併せて、プロデューサーに返信に書かれた説明ではとても納得出来ないし、視聴者に間違った情報を伝えたままであると再質問状を送ったところである。朝日のように都合が悪くなると頬かむりをするのか、真摯に応えてくれるのか、誠意ある返事をしばし待ちたいと思う。

2015年11月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3097.2015年11月5日(木) 文豪も空いた口が塞がらない図書館の配架

 所属するNPO法人JAPAN NOW観光情報協会事務所の引っ越しに当り、事務所に置きっ放しだった荷物を先日持ち帰ったところだが、まだ私物がありそうだと連絡をもらったので、フォルクスワーゲン社(VW)製のマイカー‘POLO’に乗って事務所まで出かけて引き取って来た。実は、マイカーの車種‘POLO’もVW社ディーゼル車不正の連鎖の中で、昨日二酸化炭素の排出量を少なく見せる不正行為が新たに明らかになった。今年車検を済ませ、つい先日は自動車保険更新に際して、セールスマンはVW社製の中でもガソリン車は大丈夫と明るく話していたが、それも昨日までの話となってしまった。マイカーがいずれの時点においてか、リコール対象になるのだろうか、あまり気分の好いものではない。

 ところで、最近高齢者による自動車事故が多発して社会問題となっているが、道々高齢ドライバーの運転の様子をそれとはなしに見ていると、確かに危なっかしい運転やルール無視が気になる。今日も246号線・玉川通りから山手通りへの合流点で、左右どちらにも合流出来るT字路へ出て1台前の高齢者が肝心なウィンカーの点灯をしない。後ろからクラクションとハザード・ランプで警告したが、ついにウィンカーを出さないまま曲がりきってその後車線変更禁止レーンで車線変更をして、大分先の方で再びウィンカーを出さずに強引な割り込みをしていた。これでは、事故が起きるわけである。自戒の気持ちを込めて書いたが、実際統計的にも高齢者の事故は年々増えているようで、自損事故以外にも、他人を傷つけるケースも増えているようだ。昨日も93歳の女性が少年を轢いてしまった悲しい事故があった。

 私自身あと何年車を運転出来るか分からないが、くれぐれも運転には気をつけなければいけないと改めて思った次第である。

 さて、日経朝刊のコラム「春秋」を読んでみて、ちょっと呆気に取られてしまった。海老名市立中央図書館の話である。ここは「TSUTAYA」が委託運営して新しい手法を導入して話題になった図書館だ。だが、「TSUTAYA」手法は一部で公立図書館らしからぬ問題を提起している。

 コラムでは、そこの選書と配架を問題視しているのだ。例えば、森鴎外の「雁」が鳥類図鑑のコーナーに、芥川龍之介の「芋粥」は料理本に、旧約聖書の「出エジプト記」が海外旅行のジャンルに配架されているのだという。図書館に勤める館員は、本について普通の人よりよほど詳しくなければならない。それがこの程度だとすると、図書館で本を読もうとやって来る人はがっかりし、相談もしなくなるだろう。

 実は、拙著「南太平洋の剛腕投手」も、書店の棚にはノンフィクションに分類して欲しかったというのが本音である。ところが、拙著はどこの書店でもスポーツコーナーに配架されていた。タイトルとワインドアップしたユニフォーム姿の主人公の表紙絵のせいであろう。前記の事象とは異なるが、もしノンフィクションの書棚に置かれていたら、もっと売れ行きは伸びたのではないかと勝手な妄想をしている。それは、ノンフィクション・コーナーの方が場所的にスポーツよりよほど書店の入口に近く、人目につきやすく有利だからである。

 それにしても「TSUTAYA」には、森鴎外も芥川龍之介も空いた口が塞がらないだろう。

2015年11月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com