つい1週間前にチュニジアでイスラム過激派によるテロ事件により日本人3人を含む21名が犠牲になった。その犠牲者の遺体が昨日日本へ帰って来たばかりで、その悲しみも消えぬ間に、昨日新たな悲劇が起きた。スペインのバルセロナからドイツのデュッセルドルフへ向かっていたドイツの格安航空会社ジャーマンウィングス機がフランスの山岳地帯に墜落したのである。乗員乗客合せて150名の中に2人の日本人が搭乗していることが判明した。
近年海外旅行する日本人が増え、しかもそれもかつての様相とは異なり、今まで訪れなかった地域や国へ旅行する人が増えた。そのため意外な土地に日本人が歩いている姿を見かけることが多くなった。今回起きた事故では、バルセロナからデュッセルドルフへ向かう航空機に日本人が搭乗していたことにもやはりそうだったかとの感がする。これからは、どこにいても事故となれば、日本人が巻き添えになっている可能性があると考えた方が良さそうだ。
春の選抜高校野球がたけなわだが、残念ながら昨日母校と呼んでも好い龍谷大平安高が連覇を期待されながら、1回戦で姿を消した。そういう表舞台の熱戦とは別に、高校野球の裏では名門校が教育とはまったく無縁のとんでもない裏金工作をやっていたことが今日明らかになった。
それが、現在の高校球界の新興名門校の大阪桐蔭高校を舞台に展開されていたのである。何でも保護者から集めた教育関係費を多めにもらって余った分を還さず、食費やブランド品購入費などに充てていたらしい。約10年間に積もりに積もった裏金は、金額にして実に5億円に及ぶというから仰天である。2013年度に大阪府から受けた私学助成金5億円と同額と聞いて流石に松井知事もあきれ果て、助成を取り消すと憤然としている。春夏合せて甲子園で5回の優勝を飾りいくら高校野球の強豪になって名を上げたところで、サギまがいのことをやるようでは、名門校も何もあったものではない。ちょっと寂しい話である。
さて、今もめている沖縄辺野古海岸の海底ボーリング調査に関して、沖縄県知事が停止指示を出したが、これに対して政府は作業停止の指示を取り消すよう求め、審査請求した。併せて採決が出るまで指示効力を止める執行停止も申し立てた。政府はあらゆる手段を尽くして辺野古移設阻止を掲げる知事側に対抗する姿勢を示した。いよいよ対立激化の様子を見せて来た。沖縄県を相手に国は遮二無二押しきろうとしている。県は絶対阻止を鮮明にしている。どうなるのか、この対立劇のゴールは?