2872.2015年3月25日(水) 航空機墜落で日本人2人が犠牲に

 つい1週間前にチュニジアでイスラム過激派によるテロ事件により日本人3人を含む21名が犠牲になった。その犠牲者の遺体が昨日日本へ帰って来たばかりで、その悲しみも消えぬ間に、昨日新たな悲劇が起きた。スペインのバルセロナからドイツのデュッセルドルフへ向かっていたドイツの格安航空会社ジャーマンウィングス機がフランスの山岳地帯に墜落したのである。乗員乗客合せて150名の中に2人の日本人が搭乗していることが判明した。

 近年海外旅行する日本人が増え、しかもそれもかつての様相とは異なり、今まで訪れなかった地域や国へ旅行する人が増えた。そのため意外な土地に日本人が歩いている姿を見かけることが多くなった。今回起きた事故では、バルセロナからデュッセルドルフへ向かう航空機に日本人が搭乗していたことにもやはりそうだったかとの感がする。これからは、どこにいても事故となれば、日本人が巻き添えになっている可能性があると考えた方が良さそうだ。

 春の選抜高校野球がたけなわだが、残念ながら昨日母校と呼んでも好い龍谷大平安高が連覇を期待されながら、1回戦で姿を消した。そういう表舞台の熱戦とは別に、高校野球の裏では名門校が教育とはまったく無縁のとんでもない裏金工作をやっていたことが今日明らかになった。

 それが、現在の高校球界の新興名門校の大阪桐蔭高校を舞台に展開されていたのである。何でも保護者から集めた教育関係費を多めにもらって余った分を還さず、食費やブランド品購入費などに充てていたらしい。約10年間に積もりに積もった裏金は、金額にして実に5億円に及ぶというから仰天である。2013年度に大阪府から受けた私学助成金5億円と同額と聞いて流石に松井知事もあきれ果て、助成を取り消すと憤然としている。春夏合せて甲子園で5回の優勝を飾りいくら高校野球の強豪になって名を上げたところで、サギまがいのことをやるようでは、名門校も何もあったものではない。ちょっと寂しい話である。

 さて、今もめている沖縄辺野古海岸の海底ボーリング調査に関して、沖縄県知事が停止指示を出したが、これに対して政府は作業停止の指示を取り消すよう求め、審査請求した。併せて採決が出るまで指示効力を止める執行停止も申し立てた。政府はあらゆる手段を尽くして辺野古移設阻止を掲げる知事側に対抗する姿勢を示した。いよいよ対立激化の様子を見せて来た。沖縄県を相手に国は遮二無二押しきろうとしている。県は絶対阻止を鮮明にしている。どうなるのか、この対立劇のゴールは?

2015年3月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2871.2015年3月24日(火) 誤報道に対するNHKの対応

 昨夕のNHK番組の間違った報道内容について気になり、夜中にNHKに対してメールでその過ちを指摘した。今朝になって早くもNHKから回答があった。この点は公共放送らしからぬ敏捷な対応である。ただ、私自身はその説明と訂正に納得したが、間違った放送を事実として受け止めさせられた視聴者はそのまま事実を曲解したまま受け入れたことになってしまう。新聞や雑誌の間違いなら次号で訂正すれば済むが、一過性の放送は一旦放送した間違いをどう訂正して伝えるのか、現状のままでは良いアイディアがあるとは思えない。気がつかない視聴者には、結局知らんぷりして済ましてしまうのだろうか。

 参考までにNHKふれあいセンターという組織から受け取った素早い回答はどんな内容だったのか。

 「いつもNHKの番組やニュースをご視聴いただき、ありがとうございます。3月23日放送の『高校野球100年のものがたり』で指摘をいただきました件についてご連絡いたします。放送で、1957年の早稲田実業の優勝を『関東勢として春夏を通じて初めての優勝』とコメントいたしましたが、正しくは「関東勢として、春のセンバツでは初めての優勝」でした。また、スタジオのモニター画面のなかで『’57 優勝旗が初めて箱根を越える』と表記しましたが、正しくは『’57 春の優勝旗が初めて箱根を越える』でした。お詫びして訂正いたします。このたびはご指摘をいただき、誠にありがとうございました」というものであった。一応一件落着とする。NHKは私以外の視聴者にはどう訂正を伝えるのだろうか。

 さて、沖縄の米軍普天間飛行場の辺野古への移設に関して、今辺野古埋め立て作業が国と沖縄県の間で揉めている。翁長沖縄県知事は、水産資源を守る観点から海底ボーリング作業を一時停止するよう沖縄防衛局に指示した。だが、国側はこれを聞き入れようとせず、菅官房長官は法的な問題はないとして粛々と工事を進めると語った。実際今日も海上作業は続けられた。国と県の対立が一層激しくなってきた。

 元々仲井真前知事に対して、辺野古移設反対で当選した翁長知事には最初からこの作業を認める考えがなかった。できるだけ他の選択肢を模索しながら、辺野古への移設を容認しない考えを押し通そうとして苦悩している。政府も沖縄県の意向を聞き入れる考えはなく、最悪のケースだと法廷闘争へ持ち込まれそうである。こうなるといよいよ国と沖縄県の対立は激化し、問題解決の見通しは暗くなるばかりである。どこに解決のための落とし処を求めたら良いのか。米軍基地問題が沖縄県民に一層厄介な負担を負わせることになった。我々非沖縄人はどうやって彼らを手助けてあげたら良いのだろうか。

2015年3月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2870.2015年3月23日(月) 諸々母校に関係すること

 今朝シンガポール建国の父と言われ、リー・シェンロン現首相の実父でもあるリー・クアンユー元首相が91歳で亡くなられた。シンガポールは東京23区を僅かに上回る程度の面積でありながら、

 1人当たりのGNPが日本を上回る、アジアで最も豊かな国である。その繁栄の基礎を築いたとされた政治家で、経済開発を最優先し、異論を許さない政治手法が時として独裁的と批判を浴びることもあったが、シンガポールを一等国に押し上げた大功労者である。初めてシンガポールの首相の座に就いたのは、1959年であるから、半世紀以上に亘って小国のリーダーとして国を導き国家発展のために貢献した稀代の政治家である。

 リー・クアンユー氏について懐かしい思い出がある。今から30年近く前になると思うが、首相として2度目の日本訪問の時だった。外務省から小田急ロマンスカーで箱根へ案内したいので打ち合わせに来て欲しい旨連絡があった。その数日後当時の木村太郎・新宿駅長とともに外務省で外務省職員と警視庁係員を交え新宿から小田原までの乗車誘導について打ち合わせをした。その時初めて知ったことだったが、リー首相はその時2度目の訪日だったので最初と違って「国賓」待遇は適用されず、公式には待遇は変わらない「準国賓」の扱いということだった。警備上乗車される中央部の車両には他の乗客は乗せず、貸し切りにするということだったが、すでに希望の車両にいくつか予約が入っていたので、すでに座席指定券を予約された利用客には、事情を話して別の車両に座席を交代してもらった。当日はパトカーの先導で新宿駅に到着したリー首相一行を先導される駅長の前を露払いのように歩き、乗車車両まで案内したことが思い出される。リー首相の離日後外務省から手配業務を労ってもらった。

 29日に国葬を行うと発表された。周囲の親しい人が亡くなるのは寂しいが、リー首相のように多少縁があった著名人が他界されたニュースを聴くことも侘しいものである。

 さて、高校のクラス会幹事を委ねられていたが、今日藤沢市内のクラス会で何とか予定通り役目を果たすことができた。17人の元クラスメートが出席し、順次ひとり2分ずつの近況報告をしてもらったが、申し合わせたように恰も病歴発表会のようだった。76歳となれば皆病気持ちか、病歴の一つや二つはあるものだが、それにしても我がクラスメートの病戦歴は華々しい。私が現状まず健康体と発言をしたために、動議が出され一番長生きしそうな私に永久幹事をと指名されかかったが、冗談じゃない。大体これまで幹事は輪番制だったので、極力お断りしてすでにクラス会前に決まっていた幹事に当初の予定通り引き受けてもらうことにした。

 ところで、高校野球が始まってから今年が100年になるのを記念して、NHKが今夕「高校野球100年の物語」という特集娯楽番組を放映し、中々興味深く、懐かしいシーンを見せてくれたが、ひとつ大きな間違いを犯していた。100年の間の印象深いでき事として、「1957年王選手の早稲田実業が優勝して春夏を通じて初めて優勝旗が箱根を越えた」と表示されたが、それは大きな間違いである。更に元日本テレビのプロ野球放送アナだった徳光氏もこれを画期的な事象として推薦していたが、徳光氏もとんでもない勇み足である。

 大会が始まった翌年の第2回大会で早くも東京代表の慶應義塾普通部が優勝し優勝旗は箱根の山を越えた。戦後も1949年に神奈川県代表の我が母校・湘南高校が初優勝して、その当時優勝旗が箱根を越えたこと自体第2回大会の慶應普通部以来として、大きな話題になっていた。こんなエポック・メーキングなことが、簡単に間違えられているのは、チェック漏れなんていう次元の問題ではなく、報道機関であるNHKの好い加減さと杜撰さが知れる。また、徳光氏の認識と誤解も酷いものだ。全国放送でもあり多くの視聴者が観ていたであろう番組だけに、もう少ししっかり調査して番組作りをしてもらわないと困る。

 今日は母校のクラス会で昔の仲間と話合えてすっかり好い気分になっていたが、夜になって母校の栄誉に水を差すような公共放送番組にはがっかりしている。

 昨年10月朝日朝刊に再連載が始まった夏目漱石の「三四郎」が、今日117回目の最終回となった。以前文庫版で読んだ時に比べると、随分印象が変わった。当時はまだ学生だったし、もう50年以上前に読んだもので、読み手も変わったし環境が大きく変わったことが何より大きいと思う。率直に言って、これが今の若い世代に受け入れられるかというと何とも言えない。文章は古臭いし、情景にもあまり魅力的な表現がない。しかし、これはこれで日本近代文学の古典と敬意を払われている作品だけに、一目置くべきなのだろう。4月から同じ漱石の「それから」の再連載が始まる。

2015年3月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2869.2015年3月22日(日) 大相撲春場所千秋楽に想う。

 昨日ノートPCを分解して調べてもらったが、昨夜ブログを更新して送信しようとしたところ画面上にインターネットに接続されていないと表示され、送信できなくなった。弱ったなぁと小糸さんにまた連絡を取り、今日お休みのところを再び自宅まで来てもらい、PCの内部を調べてもらった結果、小さな部品同士がゴミのせいか完全には接続されていないことが分かり、漸く解決をみた。こんな細かい部品の用途や目的まで熟知され、流石プロだと感心した。小糸さんには2度もお手間を取らせることになってしまって申し訳なく思っているが、我々ユーザーの立場としては、大変助かる。

 拙い本ブログも今年7月には連続3千回に達するので、ご覧いただいている人たちには僅か半日だけだったが、心配をおかけしたのではないかと思っている。

 さて、今日大阪で開かれている大相撲春場所千秋楽で横綱白鵬が、14勝1敗で6場所連続、34度目の優勝を飾った。実は、今から61年前の昭和29年の春場所千秋楽に卒業式を終えて中学の同級生と当時の大阪府立体育会館に大相撲を観に行ったことがある。大関三根山が優勝を飾り優勝パレードにも飛び入り参加し、三根山と握手をして興奮したまま帰宅し母から冷やかされたことを思い出す。その直後に父の転勤で京都から藤沢へ引っ越したので、この大相撲春場所観戦が京都で友人と遊びまわった思い出と喜びを味わった最後の機会となった。

 それに引き比べて今場所は横綱鶴竜が最初から休場し、3人の大関陣が揃って一桁勝利で、もう一人の横綱白鵬だけが圧倒的な強さを発揮して優勝争いとしてはやや物足りないものを感じていた。事実12日目まで白鵬ひとりが全勝で、1敗力士はおらず、他には2敗力士の新関脇・照ノ富士が残っているだけだった。13日目の結びの一番で白鵬が照ノ富士を破れば、その時点で白鵬の優勝が決定する筈だった。ほとんどのファンが期待していなかった照ノ富士が白鵬を力相撲の末倒したのである。かくして優勝争いが俄然面白くなってきた。結局横綱と新関脇は、その後14日目と今日千秋楽にいずれも大相撲の末勝って両者による優勝決定戦は行われなかったが、終盤になって大いに盛り上がり、相撲ファンも納得したのではないだろうか。 圧倒的に実力が抜きんでていると考えていた横綱白鵬と照ノ富士戦の戦いぶりを見てみると、照ノ富士が急速に力をつけ、来場所以降照ノ富士の存在感が一層大きくクローズアップされ、優勝争いが面白くなりそうだ。ことによると、これまで長きに亘って相撲界の盟主を誇り、牽引者となってきた白鵬と新興勢力・照ノ富士や同じく逸ノ城らとの勢力争うも立場が変わるようになるのかも知れない。来場所はきっと期待できそうだ。

2015年3月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2868.2015年3月21日(土) 戦争を仕掛けつつ自らは逃げる政治家

 ノートPCのバッテリーの具合が悪くなって気にかかっていた。蓄電できないので、電源のないところではこのPCを使えない。当面不自由することはないが、電源を入れないとスイッチを入れても起動しないので、コンセントのない場所ではこのPCを使用できない。そこで以前から世話になっているITコンサルタントの小糸さんにわざわざ自宅へ来てもらいPCを視てもらった。分解、分析の結果現在のバッテリーを新しいものと交換するか、或いは専門店で充電してもらうということになり、バッテリーを外してどのどちらにするかを決めてもらうことになった。

 もうひとつの課題は、遅まきながらFacebookを始めることを決めたことである。これまで何とかして始めようと思いながら、とうとう今日まで来てしまった。Facebookは上梓した書物などをPRするには、格好のステージだと聞いていたので、何とかこれを上手にPC上に表現できるようにして今まで通りこのブログを続けて、併せてFacebookを始める「二兎を追うもの一兎も得ず」にならないようにしたい。今日は小糸さんに大雑把なハードの土台を作ってもらった。昨日の今日ということもあり、そう簡単に私のスタイルができるわけではない。まだ、情報も織り込んでいないので、友人たちに知らせることは憚られるが、もう少し環境整備をして他人様から見られても恥ずかしくない程度になったら、少しずつ友人に知らせようと思っている。

 さて、日本の安全、平和が段々危うくなっている。昨日与党の自民党と公明党が安保法制の基本方針に関して合意した。ついにタガが外れたのである。政府与党は昨年憲法解釈を変更して集団的自衛権の行使を容認し、憲法9条の下で認められていなかった他国軍への後方支援を拡大する閣議決定をした。これによって自衛隊は堂々と海外活動ができるようになる。海外で何をやろうというのだろうか。自衛隊のみならず、同盟国のアメリカやオーストラリアの部隊が海外で危険に晒された場合、自衛隊は彼らを支援に向うという。これまでの日本、或いは日本人が危険に晒された場合から一歩進めた海外活動をすることになった。「専守防衛」なんて言葉は今や死語と化してしまった。なぜ今日この時期にこういう危機を招く行動を取らなければいけないのか。

 そうせざるを得ないのは、日中関係の悪化による紛争発生を防ぐため日米間の同盟を強化することがひとつと、もうひとつの理由はアメリカの国防費削減により、その補てんを日本が求められているからである。つまりアメリカの国防費を日本が支援することによって、極東地域において対中関係へ共同歩調を取ろうというのである。

 政治家は恥ずかしげもなく、国民に申し訳ないとの気持ちはまったくなく、国民的議論を戦わすことなく、言うなれば密室内で重要な決議をして、国民を危機に追い込もうとしているのである。

 政治家によくよく考えてもらいたいのは、閣議決定や与党合意に参画した議員たちは、いざ戦場へ、或いは戦地へとなった時、自ら先頭に立って危険な場に身を置く覚悟があるのかということである。弾が飛び交う戦場には、まず行く可能性が皆無の議員が、自分たちは逃れて若い人を危険に追い込もうとしているのだ。とにかく憲法は勝手に変えようとするし、自らが招くであろう戦争になれば若者を戦場に追いやって自分たちは逃げようとする人種、それが政治家ではないかとつい勘ぐってしまう。戦争の危機は刻一刻と迫って来ている。戦争好きな政治家には、よくよく考えてもらいたいものである。

2015年3月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2867.2015年3月20日(金) クラス会の幹事を引き受けて

 来週開催予定の高校時代のクラス会の幹事役を引き受けさせられている。1月以来案内状を郵送したり、自分なりに名簿作成や、遊び心を取り入れたクラスメートの動静を図解した資料などを作ったが、中々思い通りにことは進まないことも多い。特に困るのは、返信期日を記しているのに返事を送ってくれない人がいることだ。こういうことは結構多いものだ。特に昨年送付した拙著出版記念会案内状に対する返信の時もそうだった。約束を守ってくれないというか、忘れてしまう人がどこにもいるものだ。仕方がないので、改めて督促状を送ることになり、その二重手間には閉口する。

 そのクラス会だが、当時在籍した同級生は51名だった。その内女生徒は5名。元々女生徒数は少なかったが、優秀な女子が多かった。その内のひとりは、女性として東大工学部開学以来の教授となり、今なお環境リスク学の専門家として八面六臂の活躍をしている文化功労者の中西準子さんである。当日も郡山市で福島民報と福島テレビ共催の講演会で講師を務めるので、欠席すると連絡があった。

 それとは別に、恩師は年齢から推して当然としても。我々の同級生たちもすでに11名が鬼籍に入った現実から目を背けることはできない。寂しいことである。

 当日の出席予定者は17名で、卒業後58年も経った現在多いのか少ないのか何とも言えない。返信がない友が4名いる。

 小学校から大学まで、いろいろな集まりがあるが、私自身昔の仲間が久しぶりに集い旧交を温めることを大事にしているので、同窓会のような機会があれば顔を出すようにしている。有り難いことにそれぞれ良い幹事がいて世話をしてくれるので、幸い小学校から大学までを通して、1年に一度は気の合った友だちと会えるということは、楽しいし自分自身が健康である証拠でもある。

 さて、チュニジアで犠牲となった人たちは、地中海クルーズでチュニスに下船してオプショナル・ツアーに参加されたようだ。私たち夫婦も10年以上も前にエーゲ海クルーズに参加したことがあるが、災難にあった人たちは地中海クルーズに参加した。大きな客船でスペインのバルセロナからフランス、イタリア、チュニジアを経てバルセロナへ帰る船旅だった。クルージングを思い切り楽しんでいただろうに、最後の地でどんでん返しを食ってしまった。

 客船は今日母港のバルセロナへ帰って来た。乗客の話では航海中はみな沈んでいたし、船内の行事が全部キャンセルされたと言っていた。チュニジアにも「イスラム国」の影響を受けたテロが暗躍するようなことがなければいいと願っている。

 そんな折も折、今日オウム真理教による地下鉄サリン事件発生から20年を迎えた。この事件の残忍さは、死者が13人であるが、それ以上に深刻なのは後遺症を負った重軽傷者が6千人以上もいることである。事件現場となった地下鉄・霞が関駅では午前8時27分に犠牲者に対して黙祷が捧げられた。こんな陰湿で悲惨な事件は亡くなって欲しいものである。

2015年3月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2866.2015年3月19日(木) チュニジアでアラブ過激派のテロ

 また、アラブで銃を発砲したテロリストによる残忍な殺傷事件が発生した。今度は北アフリカ・チュニジアの首都チュニスで起きた。市内にあるバルドー博物館を見学中の日本人3人を含む21人が銃撃され殺害された。犠牲者は豪華客船に乗ってチュニスに寄港中博物館を訪れ館内で不意に襲われた。罪もない外国人旅行者を狙った卑劣な犯行の詳細はまだはっきりしないが、背後にはアルカイーダ系イスラム過激派組織「チュニジアのアンサール・シャリーア」とのつながりがあると指摘されている。

 チュニジアは、4年前「ジャスミン革命」として「アラブの春」の先陣を切って、23年間に亘り長期政権の座にあった独裁的なベン・アリー大統領を追放した。最近になって漸く民主化へ一歩歩み出したところである。最大の国家歳入源は観光業であり、その観光業への影響次第では再建中の国家財政が再び宙に舞うことになる。カルタゴ王国時代の遺跡など貴重な世界遺産があり、同じマグレブ圏のモロッコとともに一度はぜひ訪れてみたいと思っていた国である。

 さて、昨日秋山哲夫氏から長文のメールをいただいた。秋山氏とは先月日経紙、今月9日には東京新聞のエッセイ欄に寄稿された、プロ野球「高橋ユニオンズ」の創設者でオーナーだった高橋龍太郎氏のお孫さんである。東京新聞に拙著と高橋ユニオンズの関係について触れたメールを送信したところ、東京新聞が秋山氏に連絡してくれメールを送ってくれた。秋山氏が偶々大学の2年後輩であることも知った。氏の話によると拙著の上梓前にすでに佐々木信也さんから私がユニオンズについてノンフィクションを執筆しているという話を度々聞いていて、佐々木さんからその後拙著を送ってもらったという。拙著の中でユニオンズについて大分頁を割き、高橋オーナーについても好意的に書いたつもりなので、秋山氏が感動したと言っておられることを知り嬉しく思っている。東京新聞によると佐々木さんが言っておられたように、年々ユニオンズOB会は参加者も減り、往時を知る人も少なくなったという。

 月曜日にある知人から、拙著はテレビ・ドキュメンタリーか、テレビ・ドラマに取り上げてもらったら終戦70年の節目の年である今年なら、ミクロネシア連邦の隣国パラオへ両陛下が巡拝へ行かれるというタイミングもあって話題になるのではないかと過分な話をしてくれた。他にもそういう人が何人かおられて、うまく主旨を伝えることができて話さえ通すことができれば、きっと取り上げてくれるのではないかと言ってくれた。つい調子に乗ってしまうが、やるだけやってみようという気になり、今日テレビ界にコネのある何人かの人にメールでお願いしてみた。どれほど関心を持っていただけるか分からないが、一応当てにしないで待ってみようと思っている。

2015年3月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2865.2015年3月18日(水) 原発5基を廃炉に

 昨日関西電力・美浜1号及び2号と、日本原子力発電・敦賀1号の原発3基の廃炉が決まった。今日も中国電力・島根原発と九州電力・玄海原発の廃炉を決めた。福島原発事故後、運転期間が原則40年と規制され、廃炉が決まった5基はいずれも使用後40年を超えた古い原発である。現在日本には48基の原発があるが、その内運転開始以来30年以上経過した原発が20基近くもある。今後延長使用のための膨大な補修費用を考えると、経営的にも廃炉をせざるを得なくなる原発が、今後増えるのではないかと推測されている。

 日本の原子力、及びエネルギー政策は、現在原発が休止状態にあり、安全審査を受けて再稼働待ち状態である。そこでこのまま原発エネルギー政策を推進するなら、新しい原発の安全性が担保されることが前提である。その一方で、原発を開発しなくてもこれまで排出された使用済み燃料をどう処分するかという問いに、明確な答が示されていないことが問題である。福島第一原発事故で排出されるゴミの最終処分場の場所さえ、まだ決まってはいない現状である。

 現在保管されている原発のゴミを処分する方法について、建設的なアイディアが中々提示されない。政府、経産省、及び電力各社はそれでいて原発を再稼働させて更にゴミを増やそうというのだから話にならない。今日の朝日社説が提言しているように、「脱原発」を見据えて議論を進め、まず現在排出されたゴミをどう処分すべきかという点を考えるべきではないだろうか。

 さて、今夜久々に懐かしいテレビ番組を観た。NHK・BS「世界自転車探検部 ミャンマーの旅・ヤンゴンから古都バガンへ1200キロを駆ける」 である。相変わらず優しいビルマの人たちを描いていて心が洗われる。今日は講談家・神田山陽が自転車で首都ヤンゴン(旧ラングーン)から史跡バガン(旧パガン)へ旅するのどかなドキュメントだった。立ち寄る場所のどこでも温かく歓迎されて、山陽さんも面喰らうほど感激している。

 改めて思ったことは、私の大好きなビルマの人たちの笑顔が何とも言えず素朴で、人々を優しい気持ちにさせることである。これだけ見知らぬ人に対して率直に好意を示してくれる親切な人々は他には知らない。とにかくビルマの人たちの笑顔がいい。都市でも農村でも誰もが自然に笑顔を見せてくれる。私がしばしば訪れていた当時と今も何ら変わらない。いずれ遠くない将来に何とかしてまた訪れてみたいという気持ちにさせてくれる、珍しいほど気持ちの優しいビルマの人たちである。

2015年3月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2864.2015年3月17日(火) プーチン大統領、核使用を示唆

 昨日ロシアのプーチン大統領がとんでもない発言をした。ロシアがクリミア半島を併合して1年を前に、プーチン大統領はクリミアへロシア軍を派遣し親ロシア派を支援していたと述べた。同時にその際核を準備していたかと問われ、その準備はできていたと応えた。どこまで本気か分からないが、戦火勃発となれば、核を使用する気持ちでいたことを世界へ向けて公言したのである。早速アメリカは非難声明を出した。どうして世界中に不安と恐怖の種をばらまこうとするのか、プーチンは世界の指導者としては失格ではないか。口では、平和を願っていると言いながら、その腹の内では武力行使、しかも世界中から最も危険と思われている核戦争のボタンを押そうというのだから何をか言わんやである。

 こういう過激発言に拍車がかかり、次第にロシアはロシアの衛星国から見放されていくのではないか。そんな中でロシアのご機嫌を取っていた鳩山由紀夫元首相に対して、国内の良識的な評論家諸氏からも極めて辛辣な声が浴びせられている。それはそうだろう。曰く言うべき言葉がないとか、話にならない、何を言ってももうダメでしょう、とボロクソである。日本にとってマイナス材料でしかない行為を止めるよう説得されていながら、敢えてそれを強行する愚を犯す鳩山氏の出番は、今後まったくないと言ってもいいだろう。

 さて、日中間が険悪な関係に陥った大きな原因のひとつが、言わずと知れた「尖閣諸島領有権」問題である。ところが、1969年に発行された中国発行の地図に、中国名「釣魚島」ではなく、そこに日本名「尖閣島」と書かれていた。中国政府は当時「尖閣諸島」を日本領と認めていたと鬼の首でも取ったような高揚感で、政府は直ちにHPにアップするほどの騒ぎようである。もう少し冷静に、落ち着いた対応をした方が中国に利用される隙を作らないで済むと思うのだが・・・。

 いま世界で国内問題と外交問題でトラブルを抱えていない国はないくらい政治的に不安定な国が多い。今日はイスラエルで総選挙が行われたが、その結果次第では6年間政権の座に就いていたネタニヤフ首相が首相の座を降りる可能性が有り得る。近年ヨーロッパ各国がパレスチナ人に冷淡な強硬策を取るネタニヤフ政権に愛想を尽かし、パレスチナ自治区の独立を承認する動きを加速させている。強気一辺倒のネタニヤフ首相の国内における支持も赤信号になったようだ。

 また、昨日はブラジル国内で100万人を動員したルセフ大統領辞任要求デモが行われた。ベネズエラでは、反米感情が益々高まっている。

 ウクライナとロシアの対立は一向に解決の見通しが立たず、「イスラム国」問題も未だ解決の道筋が見えない。日中韓の外交関係も思わしくなく、球上では人類が進歩するとお互いを助け合い労わりあうより、憎しみ合い対立するようになるということを象徴しているのだろうか。

2015年3月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2863.2015年3月16日(月) 世界的に増える高層ビル

 今世界各地で超高層ビルの建設が進められている。特に、経済発展の著しい中国や、原油で潤うアラブ首長国連邦のドバイでは高層ビルが急速に増えている。中国では、高さが200m以上の高層ビルの数がこの15年間で7倍にも増え、その数は346棟となり日本の10倍近い棟数である。摩天楼と言えば、一昔前はニューヨーク・マンハッタンと言われたが、今やアメリカ国内の高層ビルは中国の半分にも満たない170棟である。

 ただ、中国本土の例は別として、土地が狭い処では上へ上へと高くなっていくのもある程度理解できる。古くは香港、シンガポール、現在のドバイ然りである。しかし、日本の高層ビルが韓国のそれよりも数が少ないのは、韓国が日本以上に一極集中が進んだことがあるが、その一方で日本には地震の心配があるからである。

 それに引き比べてヨーロッパでは、景観美の視点から高さ制限などの建築規制が課せられ、条例上あまり高い建築物は建てられない。

 その高層建築物の免震上極めて効果的として採用されている免震装置のゴム製品の中に、大手メーカー、東洋ゴム工業社製の一部製品に、国の性能基準に適合していない製品が使用されていることが明らかになった。

 高知県庁舎、愛媛県庁舎や長野市庁舎や、消防署建物や病院の建設に不適合の装置が使用されていたとして、東洋ゴム、建物依頼者と施工者、関係自治体などが今大慌てで対策を練っている。大阪の寝屋川市の消防本部新庁舎もまもなく完成するというが、不適合の19基の免震装置が使用されていることが判明した。消防本部の建物が、地震が襲ったら危ないというのでは、笑い話にもならない。

 高層ビルは、地震の影響以外にも火災発生の際の避難路や住民同士の交流など、いくつかの問題がある。かつて旅行会社に勤めていた頃海外のホテルに宿泊する場合は、1階か2階以外の部屋には泊まらないと言っていた顧客がおられたが、その理由を尋ねると火事が発生した時に窓からすぐ安全に逃げられるからと仰っていた。できるだけ地上に足がついている方が安心できるという人間心理が強いからだろう。

2015年3月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com