2865.2015年3月18日(水) 原発5基を廃炉に

 昨日関西電力・美浜1号及び2号と、日本原子力発電・敦賀1号の原発3基の廃炉が決まった。今日も中国電力・島根原発と九州電力・玄海原発の廃炉を決めた。福島原発事故後、運転期間が原則40年と規制され、廃炉が決まった5基はいずれも使用後40年を超えた古い原発である。現在日本には48基の原発があるが、その内運転開始以来30年以上経過した原発が20基近くもある。今後延長使用のための膨大な補修費用を考えると、経営的にも廃炉をせざるを得なくなる原発が、今後増えるのではないかと推測されている。

 日本の原子力、及びエネルギー政策は、現在原発が休止状態にあり、安全審査を受けて再稼働待ち状態である。そこでこのまま原発エネルギー政策を推進するなら、新しい原発の安全性が担保されることが前提である。その一方で、原発を開発しなくてもこれまで排出された使用済み燃料をどう処分するかという問いに、明確な答が示されていないことが問題である。福島第一原発事故で排出されるゴミの最終処分場の場所さえ、まだ決まってはいない現状である。

 現在保管されている原発のゴミを処分する方法について、建設的なアイディアが中々提示されない。政府、経産省、及び電力各社はそれでいて原発を再稼働させて更にゴミを増やそうというのだから話にならない。今日の朝日社説が提言しているように、「脱原発」を見据えて議論を進め、まず現在排出されたゴミをどう処分すべきかという点を考えるべきではないだろうか。

 さて、今夜久々に懐かしいテレビ番組を観た。NHK・BS「世界自転車探検部 ミャンマーの旅・ヤンゴンから古都バガンへ1200キロを駆ける」 である。相変わらず優しいビルマの人たちを描いていて心が洗われる。今日は講談家・神田山陽が自転車で首都ヤンゴン(旧ラングーン)から史跡バガン(旧パガン)へ旅するのどかなドキュメントだった。立ち寄る場所のどこでも温かく歓迎されて、山陽さんも面喰らうほど感激している。

 改めて思ったことは、私の大好きなビルマの人たちの笑顔が何とも言えず素朴で、人々を優しい気持ちにさせることである。これだけ見知らぬ人に対して率直に好意を示してくれる親切な人々は他には知らない。とにかくビルマの人たちの笑顔がいい。都市でも農村でも誰もが自然に笑顔を見せてくれる。私がしばしば訪れていた当時と今も何ら変わらない。いずれ遠くない将来に何とかしてまた訪れてみたいという気持ちにさせてくれる、珍しいほど気持ちの優しいビルマの人たちである。

2015年3月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com