昨夕のNHK番組の間違った報道内容について気になり、夜中にNHKに対してメールでその過ちを指摘した。今朝になって早くもNHKから回答があった。この点は公共放送らしからぬ敏捷な対応である。ただ、私自身はその説明と訂正に納得したが、間違った放送を事実として受け止めさせられた視聴者はそのまま事実を曲解したまま受け入れたことになってしまう。新聞や雑誌の間違いなら次号で訂正すれば済むが、一過性の放送は一旦放送した間違いをどう訂正して伝えるのか、現状のままでは良いアイディアがあるとは思えない。気がつかない視聴者には、結局知らんぷりして済ましてしまうのだろうか。
参考までにNHKふれあいセンターという組織から受け取った素早い回答はどんな内容だったのか。
「いつもNHKの番組やニュースをご視聴いただき、ありがとうございます。3月23日放送の『高校野球100年のものがたり』で指摘をいただきました件についてご連絡いたします。放送で、1957年の早稲田実業の優勝を『関東勢として春夏を通じて初めての優勝』とコメントいたしましたが、正しくは「関東勢として、春のセンバツでは初めての優勝」でした。また、スタジオのモニター画面のなかで『’57 優勝旗が初めて箱根を越える』と表記しましたが、正しくは『’57 春の優勝旗が初めて箱根を越える』でした。お詫びして訂正いたします。このたびはご指摘をいただき、誠にありがとうございました」というものであった。一応一件落着とする。NHKは私以外の視聴者にはどう訂正を伝えるのだろうか。
さて、沖縄の米軍普天間飛行場の辺野古への移設に関して、今辺野古埋め立て作業が国と沖縄県の間で揉めている。翁長沖縄県知事は、水産資源を守る観点から海底ボーリング作業を一時停止するよう沖縄防衛局に指示した。だが、国側はこれを聞き入れようとせず、菅官房長官は法的な問題はないとして粛々と工事を進めると語った。実際今日も海上作業は続けられた。国と県の対立が一層激しくなってきた。
元々仲井真前知事に対して、辺野古移設反対で当選した翁長知事には最初からこの作業を認める考えがなかった。できるだけ他の選択肢を模索しながら、辺野古への移設を容認しない考えを押し通そうとして苦悩している。政府も沖縄県の意向を聞き入れる考えはなく、最悪のケースだと法廷闘争へ持ち込まれそうである。こうなるといよいよ国と沖縄県の対立は激化し、問題解決の見通しは暗くなるばかりである。どこに解決のための落とし処を求めたら良いのか。米軍基地問題が沖縄県民に一層厄介な負担を負わせることになった。我々非沖縄人はどうやって彼らを手助けてあげたら良いのだろうか。