3432.2016年10月5日(水) 日本が象牙密猟問題で孤立化の恐れ

 今日の駒沢大学マスコミ講座で須磨章講師が、10歳の時に「奇病の陰」という水俣病を告発したNHKドキュメンタリー番組を観て心を打たれ、それが後年NHKに入るきっかけになったと話された。そのビデオを教室で見せてもらった。昭和34年に製作されたもので、偶々現天皇陛下ご成婚の年である。確かに心に痛く響く内容である。その時代には、まだ国は水俣病が公害であると認定せず、病気の原因を巡って熊本大学医学部と新日本窒素肥料㈱(現チッソ)の間で激しい論争が戦わされていた。国が漸く水俣病を公害病と認めたのは、それから9年後のことである。4大公害病のひとつと言われた水俣病がわが国高度経済成長期最中に生まれ、経済発展の陰でマイナス面の現象を徹底的に調査するという考えが当時の厚生省にはなかった。結果的にこれが多くの犠牲者を生むことになり波紋を広げて大きな社会問題となって、対策は遅まきながら取られたが、国家的にも患者個人的にも後遺症となって今もその影響が燻り続けている。ご自身NHKディレクターを務めた須磨講師が薦める番組であるだけに、中々考えさせるドキュメンタリーである。

 さて、日本が国際社会で評判を落とすような事象が起きつつある。かねてよりアフリカ象が密猟により激減し、このまま放置したら絶滅の恐れがあると危惧されている。そこで各国が手を結び密猟防止対策として国内市場を閉鎖することをこれまで話し合ってきたが、思うような結論が出なかった。

 実は、昨日までヨハネスブルグ(南アフリカ)で開催されていたワシントン条約締約国会議で、各国に象牙の国内市場閉鎖を求める決議が承認された。ところが、日本から出席していた山本公一環境相が「日本は違法取引、密猟による市場ではない」と、閉鎖の対象外であるとの認識を示した。これが環境保護のNGOを中心に大きな批判を浴びることになった。深刻な密猟からアフリカ象を守るため、各国内の市場を閉鎖して需要を絶つべきとの機運は、欧米を始め、象牙を輸出したアフリカ諸国にも広がっている。自国だけの都合で各国が市場を閉鎖する中で日本だけがこのまま市場を維持して、世界の多くの人々が納得するだろうか。

 山本環境相は8月の内閣改造で新たに大臣に就任したばかりで、大臣が述べた日本の考えは恐らく環境省の内向き役人が進言したものであろう。だが、それにしても世界の潮流に逆行し、世界中から非難されるようでは先進国の名が泣くのではないだろうか。ここは各国と歩調を合わせて、きっぱり市場を閉鎖して密猟、またアフリカ象絶滅の危機防止に各国と手を結ぶべきではないか。あまりにも利己的に走り過ぎる。国際取引禁止後に特例として2度も象牙を日本に輸出したボツワナの環境大臣ですら、国内市場閉鎖の意向を示した中国やアメリカに謝意を示したという。これでは日本はアフリカ象保護の見地からも中国にさえ置いて行かれ、益々世界の中で孤立化するばかりではないか。

 日本国内でいかなる力に応えようとしたのか、わが環境省も少々身勝手過ぎやしないか。

2016年10月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3431.2016年10月4日(火) ノーベル生理学・医学賞に大隅良典教授

 昨夕突然というより専門家筋の間ではある程度予想されていたことのようだが、今年のノーベル賞生理学・医学賞部門で東京工業大学栄誉教授・大隅良典博士が受賞に決まった。これで日本人受賞者は1949年の湯川秀樹博士以来25人目となった。日本の基礎的な医学や、生物、物理学のレベルが高いことは知られているが、毎年のように受賞者が選出されると同じ日本人として嬉しいことであり、些か鼻が高い。授賞の対象となったのが、不要なたんぱく質を分解し、取り除きリサイクルするという仕組みでオートファジー(自食作用)と呼ばれるようだが、専門外のことで細かい点は難しくてよく分からない。それでもこの仕組みはパーキンソン病やがんなどの病気に関わっており、今後新たな創薬に道を開くものと期待されているという。

 それにしても大隅教授は理系の学者であるが、どういうわけか、東大教養学部を卒業したと経歴には書かれている。我々の時代には、東大の専門課程で教養学部というのはなかったが、それより教養学部という文系から、大学院では理系に進み、最高峰の理系の賞を受賞したとは驚きである。メディアではまったくこの点については触れないが、そういうことには関心がないということだろう。大隅教授の例からすれば、極端に言えば、大学での勉学よりもその先の専門課程の方がより生かされる可能性があるということでもある。

 まずはメデタイ。

2016年10月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3430.2016年10月3日(月) チェ・ゲバラ、キューバ革命への原点

 先週銀座で大学のゼミ仲間と食事をしながらキューバについて話した折、池田くんから過日NHK・BSで放映された「世界のドキュメンタリー」のひとつ「カストロVSゲバラ」を観たかと問われ、残念ながら見損なったと応えたところ、嬉しいことに録画したのでコピーして送ってくれると言ってくれた。今日それが届いたので、早速観てみた。

 タイトルを見た時まず不審に感じたのは、「VS」の表現だった。フランスの会社が制作したようだが、このVSという表現が理解できなかった。これでは、まるでカストロとゲバラがライバルとして対立、或いは戦いの相手のように誤解される。ビデオを鑑賞してみて、プロデューサーがカストロ・サイドに立っていることが分かった。これを描いた全体像は真実とは言えないと思う。確かに2人の間には、考え方や、意見の食い違いはあったが、それを乗り越えてカストロはゲバラを信頼してゲバラがゲリラ活動にのめり込むことを陰で支えていた。だが、ボリビアにゲバラが行ったのも、カストロの差金のようなことをビデオは述べていた。そんなことはあり得ない。私が心を打たれるのは、お互いに信頼し合いお互いを頼っていたことである。決して自分のために相手を利用するとか、駆け引きに使うなんてことはなかったと信じている。池田くんにはこんな感想を伝えたが、近いうちにもう1度ビデオを観てみようと思っている。

 一方、アマゾンに注文していたゲバラの若かりし頃のDVDも今日届けられた。「モーターサイクル・ダイアリーズ」と題する、ゲバラが医学生だった当時生化学者だった先輩とともに中古オートバイでアルゼンチンからチリ、ペルー、ベネズエラまで南米大陸を北上した半年間に亘る約12,000㎞の旅を伝えるもので、ゲバラのゲリラへのめり込む原点はこの大旅行で見たり感じたことにあったと思える。

 このDVDを通してゲバラの貧しい人々に対する親切心と思いやり、類稀なほど力強い行動力を感じ取ることができる。底辺の人々を助ける高邁な人格が、キューバ革命を成功させた大きな要因だったと信じることができる。とても誰にもできるような芸当ではない。改めてゲバラの人となりに尊敬の気持ちが湧いて来る。その意味でも、前記のドキュメンタリーは今ひとつ納得が行かない。

 ところで、先月27日付ブログに「コロンビアで内戦終結」と書いた。ところが、コロンビア政府とコロンビア革命軍(FARC)の間で交わされた終戦のための合意文書が反故になりかねない事態になった。最終的に国民投票で賛否を決めると約束されて、昨日行われた国民投票の結果は、終戦に反対の意見が多数を占めそうな様相になってきた。99.98%の開票時点で合意内容に反対者は、50.21%、賛成者は49.78%となり、僅差で両当事者を始め、国連やキューバ、アメリカらが積極的に和平交渉に関与して来た終戦合意が覆されようとしている。

 今日の朝日夕刊トップの見出しには「コロンビア和平 反対多数」と大きく出ている。折角積み上げてきた和平の努力が水泡に帰すことになるわけである。潘基文・国連事務総長は今年12月に任期を終了してその座を去るが、格好の置き土産だった筈のこの和平協定が成立しないと、事務総長の失望は大きいだろうし、自身鼎の軽重を問われることにもなりかねない。

 例え、反対票が上回っても国民のほぼ半数が戦争を嫌っているわけでもあるし、今後はお互いに仕切り直しのうえきちんと交渉して揺るがぬ和平合意にまい進してもらいたいものである。

2016年10月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3429.2016年10月2日(日) 地方議会議員のせこい政務活動費不正

 地方議会で政務活動費の不明朗な支出が全国的に大きな問題になっているが、端緒となったのが富山市議会の一議員の不正行為である。今年8月に富山市議会議員による政務活動費の不正が明らかになって以来、後から後から同じ市議会議員の不正が明るみに出て来た。富山市議会議員の定数は40名だそうだが、その内すでに11名の議員が不正行為を認めて辞職願を提出した。だが、これにより市議会が開けなくなり、近日市議補充のための補欠選挙を実施するそうだが、その余分な費用が馬鹿にならない。もちろんすべての費用は税金で賄われる。議員の個人的な不正行為のためにそのツケを支払わされる市民にとっては堪ったものではない。

 昔は地方議会では慣習により選挙違反と受け取られかねない阿吽の呼吸による駆け引き、談合などが恒常化していたようだが、近年は法的にも、慣習的にも外部の監視が厳しくなり、徒に法に触れる行為は遠ざけられるようになった。

 ところが、富山市議会の場合は、堂々と偽領収書を作成し書類を書き換えて公金をくすねていたというから始末に負えない。しかも、1人不正者が発覚すると同じように脛に傷持つ議員はわが身も危ういと思ったのか、次々と自主的に不正行為をやったと申し出た。ほとんどの辞職議員は、政務活動費を私用の飲食費に充てていたというからその根性の卑しさには呆れるばかりである。

 そして、富山旋風は全国の市町村へ飛び火して、今地方議会を大きく揺るがしている。

 このような政務活動費の不正を防ぐには、住民の監視が必要であるが、現状は住民がチェックするための情報公開が充分ではない。ネットへの公開は全国でも精々1割未満だそうだから、取り敢えずこの辺りの条例を見直すことが先決ではないだろうか。

 本来政務活動費というのは、政治活動に欠かせない費用については議員の負担を軽くして思い切って活動してもらおうとの高邁な考えから公費の支給となった。だが、議員が好意を裏切ったのである。議員は当然ながら給与をいただいているので、政務活動費は使用しない場合支給されず、前受金なら差額を返済するきまりになっている。ところが、邪の議員は返すのが惜しいと思うのか、違法にも必要経費として認めさせようと悪知恵を絞って偽の領収書を作成して公金をポケットに収めようとする。ここに不正が発生する。

 2年前にある兵庫県議会議員が架空の経費を政務活動費として計上して不正を働き、大きな話題となった。露見してテレビ・カメラの前で泣きじゃくり、全国民が呆れ、その映像は海外にも話題を提供した。

 どうも議員のやることはいつの時代にもなくならないようだが、それにしてもせこい。一般人とは感覚が違うようだ。

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3428.2016年10月1日(土) 変節と粗野な人物が君臨する世界

 もう10月になった。9月は1カ月間を通して天候が悪く、全国各地で台風による水害被害が頻発した。今日から新しい月がスタートしたが、今日も朝からどんよりと曇り、まるで東京都の事業のようである。

 一方で、今日来春の新入社員のための内定式を行った企業が数々ある。中でもパナソニックのように大学、大学院卒予定者だけで650人も採用するという景気のいい会社もある。

 さて、昨日東京都の小池百合子知事は豊洲市場問題の調査結果を、主要施設の下に盛り土がない問題で責任者を特定することは難しいと語った。だが、これまで誰が盛り土をしないことを決めたのか、またなぜ都議会や都民への説明責任が果たせなかったのか、と関係者を厳しく非難していた手前不意に腰砕けになったような印象を受ける。加えて、部門間の縦割りや形だけの決済で責任の所在があいまいだったことが原因だと分析しておきながら、いつ誰が地下空間設置を決めたということをはっきりさせることは難しいとまで述べた。結局これまで強気だった小池知事の追及のトーンが落ちているのだ。特にこれだけの重大な不始末を仕出かした犯人を見つけ出さないで、ウヤムヤにことを済ませようというのはどういう料簡だろうか。これで新都知事の責任を果たすことができるのだろうか。これでは一難去ってまた一難で、同じ過ちを繰り返すだろう。結局東京都のお役人は万事に甘く、組織の管理、運営の方法を知らないということになる。都知事選がらみで対立関係となった都議会の大勢である自民、公明党ら与党会派と撚りを戻す深謀策略、配慮で、事を荒立てない考えから自らの方針を変えたのではないかと勘繰りたくもなる。

 選挙戦の立ち回りは上手かったが、変節の小池知事は早くも尻尾を表したのか。そんな馬鹿なことでなければいいがとは思うが、政治の世界は「一寸先は闇」である。

 いずれにせよ、1日も早くすっきりさせて欲しいものである。

 ところで世界のリーダーにも酷い人間がいるものだと思ったのは、フィリピンのドゥテルテ大統領の行動についてである。今年6月大統領に就任したばかりのドゥテルテ氏だが、その過激な言動には国家のリーダーとしての資質が全く感じられず、国際社会からも不安視されている。アメリカ大統領選の2人の対立候補が相手を攻撃する激しさにも驚くが、まだ人権無視までには至っていない。ところが、ドゥテルテ大統領のケースは度々他国の要人を口撃するばかりでなく、自国内で人権無視とも取られるように裁判もせずに麻薬犯罪者や凶悪犯人を躊躇なく処刑して、治安を維持していることを誇示している有様である。そしてついに発言が行き着くところまで行ってしまったような印象を与える事実があった。

 昨日ドゥテルテ大統領は、「ヒトラーは300万人(実際には600万人)のユダヤ人を虐殺した。フィリピンには300万人の麻薬中毒者がいる。私も喜んで彼らを殺したい」と常識ある人間なら口にするのも憚られるような暴言を口にしたのだ。早速ホロコースト犠牲者の関係者から抗議の声が上がった。今後ドゥテルテ大統領は、国家の代表として良識を以って国際社会と付き合っていけるのだろうか。怪しげで不安な世の中になってきたものである。

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3427.2016年9月30日(金) 東京都がらみの難題2つ

 このところ東京都庁にまつわる複数の事案が騒がしくなっている。ひとつは豊洲市場の闇であり、もうひとつは2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催経費に関わることである。昨日東京都の調査チームが小池知事に手渡した報告書によると、大会経費が何と3兆円を超えるというからびっくりである。当初の予想を大幅に上回ってしまった。2013年1月に7000億円強だったから実に4倍にも嵩んだことになる。どうしてこんな杜撰な計算をしていたのだろうか。精査したプロジェクト・リーダーが都は社長もいない、財務部長もいない会社のようなものだとこき下ろしていた。どうやらスキャンダルっぽくなってきた。そこで小池知事は経費削減のため建設予定の競技会場の変更、圧縮、既存施設利用などを検討することにいた。

 この点については本ブログでも度々指摘してきた。バレーボール会場は前回使用した駒沢室内球戯場を、水泳は同じく代々木室内プールか、毎年日本選手権が行われている東京辰巳国際水泳場プールを使用することができないものか。どうも無駄が多過ぎるような気がする。金を稼がない人は、金を使う側に回ると苦労知らずにジャブジャブ使う。これまでもドジばかり踏んできたオリンピック組織委員会と東京都は、これ以上無駄な責任のなすり合いを止めてオリンピック成功のために真剣に取り組んでもらいたいものだ。

 さて、私のキューバ旅行を肴に久しぶりに会おうということで大学ゼミ仲間から声がかかった。写真をまとめ、一応レジュメを作って銀座・ライオン・ビアホールへ出かけた。会場は予定のビアホールから同じビル内の飲み屋風の「かこい屋」へ変更された。キューバに関する私なりの持論を基にキューバの感想を述べた。具体的にキューバ、及びカストロ前議長、チェ・ゲバラの無私無欲の素晴らしい人間性、揺るぎない信念と弛まない行動力について話をしたので、僭越だが、ゼミ仲間の間でキューバに対する見方が少しは変わったのではないかと思っている。

 12人が寄り集まったのだが、その中で今日は特に小松隆二教授がこのほどニュージーランド政府から◎◎賞という名誉ある賞を授賞されたことが報告、披露された。同国にとっては極めて格式の高い賞のようだ。早速来年2月ごろにゼミの仲間で祝賀パーティを開いてお祝いしようということに決まった。また、ひとつ曲がりかかった骨を折る必要があるが、我々としても喜ばしく嬉しいことである。

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3426.2016年9月29日(木) 寂しい常識に欠ける行為

 兄の高校時代の同級生、神沼克伊・国立極地研究所名誉教授と兄紀男とともに、ハイアット・リージェンシー東京で今年3度目の食事会をささやかに?行った。昨年家内を亡くした兄の辛い心中を慮って高校時代から仲の良かった神沼さんが誘ってくれて始まった。そこへ神沼さんを知っていた私もお相伴させてもらった次第である。

 神沼さんはつい最近までアフリカのマダガスカルに行っておられ、帰って来てから嘔吐と下痢がしばらく止まらなかったと言っておられた。私もキューバで頭と腰を打撲したので、ひとしきり病気、ケガ、母校、そしてキューバの話に花を咲かせた。

 神沼さんは前立腺の具合があまり良くないようだが、講演活動で忙しそうだ。現在創価学会の「聖教新聞」から依頼されて毎月1度南極について連載物を寄稿しておられるという。

 神沼さんは学校関係を含めて自著を寄付されることが多いようだが、すぐ受け取ったと知らせてくれる人は極めて少ないそうである。その点は最近私も強く感じている。手紙を書かないことが習い性となって受領証とか、礼状を書かないことが当たり前のようになっているような気がしている。これが今の若者の自然の対応というか、悪い意味の文化となっているような気がしている。人から品物をいただいて何の返事もしない。こんなことが当たり前というのは少しおかしいのではないだろうかと考えている。

 私も過去に度々高校ラグビー部後輩の卒業記念のほんの気持ちと激励のつもりで、僭越にも一人ひとりの部員に言葉を添えて拙著を贈ってきた。だが、これまで誰ひとりとして受け取ったとの返事を届けてくれた後輩はいない。礼状を期待しているわけではない。受け取ったことと、読んでくれたならどんな感想を持ったか教えてくれれば有り難いと思っているだけだ。私世代の一般的な考えからするとせめて受け取ったとの連絡ぐらいくれても好さそうなものではないかとつい考えてしまう。これは、後輩本人はもとより、受け取ったことを知ったであろう両親、家族、友人、部活動の顧問教師らにもいえることだと思う。同じように手紙を書けない、電話をかけない、或いはお礼を言わないことが普通だとの意識や常識が彼らの中にあるのかも知れない。しかし、これは勘違いした不遜な常識であり、文化だと寂しく感じている。

 神沼さんにも同じような経験が大分あるようで、後輩たちがそんな常識を有しているならもう著書を贈呈する必要はないのではないかと考えてしまうと仰っていた。妙なところで意気投合である。

 帰りがけに、昨日テレビで報道された「万里の長城」の手抜き・埋め立て工事について神沼さんとともに呆れてしまった。中国明代の世界遺産として、世界的にあまりにも名高い「万里の長城」の一部区間の城塞の壁と歩ける土台の上部を、歩くには危険との安易な理由だけでセメントを流し込んで固めコンクリート製のお粗末な城壁にしてしまった。ユネスコの許可を得ない世界遺産の無謀なリニューアルである。流石にネットで厳しく糾弾された当局は、責任者を処罰したそうだが、これで大山鳴動というわけにはいくまい。こんな無神経な改ざんは、工事前に考えてみれば誰が考えても認可を得られず理解を得られないことは明らかである。どうしてこんな無様なことになるのか。これでは世界遺産は皆姿を変えてしまうではないか。

 大なり小なり、どうしてごく普通の常識が働かないのだろうか。非常識が幅を利かす時代になったということだろうか。

2016年9月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3425.2016年9月28日(水) 旧オリンピック施設を再利用できないのか。

 昨日行われたアメリカ大統領選に向けたテレビ討論会が行われたが、今日の日経朝刊によると、クリントン氏、トランプ氏のどちらが勝ってもアメリカは内向き志向を強め、グローバリズムの後退を招きかねないと懸念している。かつては強気に世界の警察官を自認して各国と安全保障条約を締結し、経済面では自由貿易を積極的に展開していたが、今や条約締結国に対してより多くの費用分担を求め、TPPに反対を唱える有様である。朝日夕刊「素粒子」が「これほど米軍の負担をしても『払っていない』という。粗雑な論戦で選ばれそうな米大統領。日本人にも1票を」と皮肉たっぷりに書いている。トランプ氏には分からないのだろうか。

 はっきり言って次元の低い大統領選になった。誰しもが今年の大統領選には悩み、困っているのではないか。世界的人材不足の事象がトップ・レベルにも及んできたのだろうか。

 ついては、いま東京都の豊洲市場が難問に突き当たっているが、その中で今日小池新都知事就任後最初の都議会が開かれた。小池知事は所信表明演説で豊洲市場の安全性の検証や、情報公開などの都政改革を進めるとの意欲を示した。解せないのは都政改革本部が2020年東京オリンピック関係予算として当初予算を大きく上回りそうな、①水泳、②バレーボール、③ボート・カヌー会場の見直し提言をしていることである。これについては、以前の本ブログにも提言したが、①については1964年大会で使用した代々木プールを、②については同じく駒沢屋内競技場を使うわけにはいかないのか。ちょっと手を加えれば大してお金をかけずとも充分使用に耐えると思う。もう少し、国民の懐を考えて節約ということが考えられないものだろうか。

 さて、今夜のプロ野球パ・リーグのゲームで、北海道日本ハム・ファイターズが、西武ライオンズを1-0で破り4年ぶりにパ・リーグ優勝を決めた。6月末には2位に終わったソフトバンク・ホークスに11.5ゲーム差を付けられていたが、15連勝を含む追い込みで見事に逆転優勝をやってのけた。これでセ・リーグ優勝の広島カープと日本一を決める日本シリーズとなれば、力が入るのだが、これからクライマックス・シリーズという訳のわからない前哨戦があるので、最終的にプロ野球日本一の座は両リーグで優勝を逸したチームになる可能性がある。野球をつまらなくしているのは、勧進元の日本プロ野球機構自身なのである。今年引退した元中日の山本昌投手も疑問を漏らしていた。実際ちょっとふざけている。

2016年9月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3424.2016年9月27日(火) アメリカ大統領選TV討論開始、コロンビアで内戦終結

 11月8日アメリカ大統領選挙に向けた候補者2人による最初のテレビ討論が行われた。民主党ヒラリー・クリントン氏と共和党ドナルド・トランプ氏の論争は、自説を主張するというより相手のあら捜しと相手への攻撃だった。今日のテーマは、アメリカの進路、繁栄、安全保障の3点に絞った筈だったが、雇用、TPP、同盟国への軍事費負担、人種差別、私用メール、候補者の健康問題、等々で相手候補をやり込めようとしていた。

 早くから言われているように、ともに大統領選史上最も不人気な候補者で、選挙選自体も次元の低さを窺わせる。これは米国民自身が決めることであるが、かつてのケネディとニクソンのように若く、人気のあったアメリカを象徴するようなフレッシュな対決が懐かしい。

 2人の候補者は確かにあまり魅力的ではないが、減点法で決めるとするなら言いたい放題であまりにも不作法にして、海外から不評を買っている「トランプ大統領」はどうもいただけないような気がする。

 討論後CNNの調査では、クリントン氏の勝利と答えた人は62%、対するトランプ氏は27%だったという。他のメディアで異なる調査結果もあるようなので、何とも言えないが、やや魅力に欠けるが、このままクリントン氏に突っ走ってほしいと思っている。

 さて、中南米各地で度々紛争が起き、挙句にジャングル内で政府軍と反政府軍の間で熾烈なゲリラ戦が繰り返されていることはチェ・ゲバラのボリビア山中の活動と同じように知っていたが、今日唐突にコロンビア政府とコロンビア革命軍(FARC)の間で和平交渉が成立したとのニュースには正直驚かされた。サントス大統領とゲリラのコロンビア革命軍ロンドニョ最高司令官が内戦の終結と平和構築の最終合意文書に署名して52年間に亘る長い内戦にピリオドを打ったのである。

 寡聞にしてこのコロンビア内戦がこういう形で幕を降ろすとは思いも寄らなかった。コロンビアは他の発展途上国と同じように、大地主と大資本家に支えられた独裁政権下で国民はその圧政と貧困に苦しんでいた。その解放の大きなきっかけになったのは、半世紀以上も遡るキューバ革命の成功だった。最終合意文書の署名式には、仲介の労を取った潘基文・国連事務総長、アメリカのケリー国務長官、そしてキューバのラウル・カストロ国家評議会議長を主とする中南米各国首脳らが立ち会った。

 コロンビアではこれまで泥沼化した武装闘争のせいで半世紀間で22万人もの死者を出している。国内の避難民も実に5百万人(人口48百万人)に上がった。2012年からキューバなどの仲介により和平交渉が行われ、ここに漸く終戦を迎えることになった。但し、大統領は国の将来を左右する和平合意には国民が直接関与すべきだとして、来月初め賛否を問う国民投票が行われる。一部には否定する国民がいると思うが、「戦争」か、「平和」かと問われれば、国民の大多数は和平協定に賛同することだろう。この結果をキューバ革命成功後、同じ中南米のボリビアでゲリラ活動中に死亡した革命家チェ・ゲバラも天国で一安心していることだろう。この和平によりサントス大統領とロンドニョ最高司令官がともに、今年のノーベル平和賞の候補に挙がっているという噂がある。メデタシ!メデタシ!

 今日の朝日夕刊に新選組三番隊組長だった斎藤一の肖像写真が見つかったとの記事があった。斎藤と言えば、沖田総司らとともに最強の剣士と言われた人物である。偶々昨年4月調布市内仙川沿いへお花見に出かけた際、小中陽太郎さんから斎藤の子孫として美しい女性、斎藤わか奈さんを紹介していただいた。こちらは近藤勇の子孫だと好い加減な名乗りを上げたことがある。斎藤は戊辰戦争で幕府軍の一員として参戦しながら、敗戦後斗南藩の藩士となり、明治維新後は警察官となり西南戦争に従軍した。移り変わりの激しい時代に個人的にも盛衰の激しい人生を送った人だった。新選組応援団からすると評価の割れる人である。まぁ人生いろいろである。

2016年9月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3423.2016年9月26日(月) 豊洲市場は本当に大丈夫か?

 豊洲市場の地下空間問題が縦割り行政の弊害に加えて、当事者の無責任と責任逃れにより、地下空間を作らず盛り土を行うべしとする専門家会議のアドバイスがなぜ黙殺されたのか分からなくなっている。小池知事もリオ・パラリンピック閉会式から帰ったらその間の経緯と原因を調査すると述べていたが、どうやら今日までの発表によると都が工事設計業者との契約書面に地下空間を設けるよう指図があったという驚くべき事実が分かった。呆れかえって役人の職業倫理に二の句が出ない。だが、これにより実態がいち早く解明されることを期待したい。その一方でどうしてこうなったかという点については明確に説明されなかった。はっきり言って都民を舐めていると思った。役人というのは、どこでもこんなものだとつくづく思う。都民税を支払うのが馬鹿らしくなってくる。東京都は都民に今後どういう納得の行く説明をするのか。万が一ずるずる引き伸ばして挙句の果てに闇へ葬るようだったら、一都民として何らかの具体的行動を起こす必要があるのではないかと考えている。

 さて、キューバについて簡単で率直な感想を友人たちに伝えたところ、いろいろ多様な反応があった。一番多かったのは、安倍首相のキューバ行きに伴って、お坊ちゃん首相に対して、苦闘の末キューバ革命を成し遂げたカストロやゲバラの人間の格の問題だった。無私無欲の彼ら革命家に比べて世襲政治家で人間的にも包容力に欠け、12月のロシアのプーチン大統領来日の際には、会談場所を自らの地元・山口に設営するなど自己顕示欲と実績を選挙民に誇示する欲目が漲っている。いずれにせよ安倍首相の国民掌握力では、とても革命家たちの足元にも及ばない。

 今日は大学ゼミの後輩、秋田魁新報社の鈴木亨編集室長から同僚が10月にキューバを訪問するので、キューバの情報について知るところを教えて欲しいとメールをもらったので、レポート資料を送ったところである。それにしても現在全般的にキューバが熱いという気がする。私も12月発行予定の「知的生産の技術研究会」季刊誌にキューバ・レポートを寄稿する予定でいるが、やっと今日から原稿を書き始めた。

2016年9月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com