3527.2017年1月8日(日) 歴史的事件訂正と歴史的表現抹消

 この2、3年だと思うが、日本史上の大きな事象や事件が訂正されることが目立つようになった。歴史的な言葉や表現も改定されたり、抹消となることがある。抹消となった言葉の最たるものは、誰もが学校で学んだ「士農工商」である。江戸時代の階級制・身分制を表す言葉として、日本史で散々習ったものだ。だが、近年になって当時の武士はともかく、農工商の間には身分による差別はなかったので、反って「士農工商」という言葉は差別を容認する言葉として適当ではないと今ごろになって歴史家が身勝手なことを言い出し、「士農工商」は差別用語に組み入れられ、表立って使えなくなってしまった。そのため私は「士農工商○○○」というタイトルで現代社会に現実にある階級制度を批判的に書いた草稿を温めていたが、今になってどういうタイトルで書き直すか改めて検討しているところである。

 更にこれも10年前ごろから一部で言われていたという訂正である。私自身2年ぐらい前に初めて知って驚いた訂正事項である。衝撃を受けたのは、1192年開始とされていた鎌倉時代を1185年に訂正するという歴史年次の変更だった。これまでは源頼朝が征夷大将軍に任命された1192年を鎌倉時代の幕開けとしていたが、実質的に壇ノ浦で源氏が平家を破り、敵対勢力が消え、正式に朝廷から守護、地頭任命の権限を認められた1185年を、幕府開始の年と変更するようになったことである。年号を変更した方が日本史としては史実に近いと言えるのかも知れないが、受験勉強でバカの一つ覚えのように「いい国(1192)作ろう鎌倉幕府」と暗誦したことが、60年以上も経って「訂正します」と唐突に言われても釈然としない。

 そこへ今朝の朝日新聞「文化の扉」欄で、やはり鎌倉時代の2大事件の認識を変えさせられるような記事が掲載されていた。2つとも「元寇」に関することである。モンゴル襲来の神話的内容を現実的に変更させるような記事である。元寇と言えば、1274年の文永の役と1281年の弘安の役を指すが、いずれも教科書では神風が吹いて襲来した元軍が退却したと学んだ。ところが、記事によれば、神風ではなく風は吹いたようだが、実際には戦略の不備と食料不足により撤退したことが真相だそうだ。神風は都合よく歪曲されて太平洋戦争中に戦地で戦った旧日本軍兵士の神州不滅の国民意識形勢に大きな影響を与えたほどである。

 何だかよく分からない内に、苦労して覚えた史実をどんどん変えられたのでは、日本史も軽薄なものになってしまう。「神の国」を信じて戦い亡くなった元兵士たちは、黄泉の国でこれをどう思っているだろうか。

2017年1月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3526.2017年1月7日(土) 日韓両国間にまた暗雲漂う。

 日韓両国間にまた険悪な空気が漂ってきた。日本政府は釜山市民の慰安婦少女像設置について、韓国政府が一昨年12月の日韓合意に沿った適切な行為を取らなかったことから、長嶺安政・駐韓大使と森本康敬・釜山総領事の一時帰国、通貨交換の再開に向けた協議の中断などを実行すると通告した。

 ことの始まりは、韓国市民団体が釜山にある日本総領事館前の公道に従軍慰安婦を象徴する少女像を設置したが、釜山市が取り去ったところ市民の抗議に屈して市が少女像の設置を認めてしまった。これに対して日本政府が日韓合意に反すると抗議したところ、韓国政府は地方都市の問題であるとして取り合わなかったことがことを大きくした。未だにソウル市内の日本大使館前には同じ少女像が設置されたままで、日韓合意で撤去するという約束が守られていないところへ、新たに釜山の日本総領事館前に下品な慰安婦像を設置したことに日本政府として遺憾の表意以上に強い行動に出たものである。

 この日本政府の対応に対して、オウム返しに韓国政府が遺憾の意を表明する有様である。日本政府は日韓合意に伴って韓国にすでに10億円まで支払っている。事態は急速に冷え切って厳しい東アジアの中で、安保問題が憂慮されている。朴槿恵・大統領の不在でリーダー不足の韓国は今やレームダック状態である。韓国政府は、もう少し大人の対応を取れないものだろうか。

 さて、久しぶりに花園ラグビー場で開催中の全国高校ラグビー決勝戦のテレビ中継を観た。昨年度優勝校の東海大仰星高に対して、一昨年優勝校・東福岡高FWの激しい肉弾戦が面白かった。結局1トライ、1ゴール差の28-21で東福岡高が2年ぶり6回目の優勝を飾った。同校は昨年サッカーで全国優勝を飾ったが、全校でスポーツに力を注いでいる。全国から選りすぐった部員を集め、総数は106名もいるというからレギュラー選手になるのも大変だろう。監督の話では、FW8選手の平均体重が100㎏を超えるというから大学級でスクラムの押しも強いわけだ。

 今や学校の名を高めるための大きな手段として、運動部が活躍することが大きな目玉となって有利に働いている。従って学区制のある公立校では、そんなことはできない。私立強豪校のやり方が良いか、悪いかは何とも言えないが、つい最近も日大東北高柔道部内でコーチ講師による暴力事件が発生したばかりである。強くするためにやったことが暴力行為だとしたら、学校スポーツとは言えないと思う。関係者はその辺りを充分考えなければならない。全国から実力ある中学生を集めて、運動部が強くなっても暴力が蔓延ったり、そのスポーツをやったこと自体がその後の人生において何の役にも立たなかったのでは本末転倒ではないだろうか。

 強豪高校同士の試合を観ていてふっとそんなことが思い浮かんだ。

2017年1月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3525.2017年1月6日(金) 75歳以上を「高齢者」に

 昨日日本老年学会と日本老年医学会という2つの学会が、国に「高齢者は75歳以上に」と提言した。これまで65歳以上を高齢者と見做す定義だったが、これを10歳も上回る「定義」の変更である。これには、平均寿命が大きく伸びたことと、65~74歳は心身ともに元気な人が多く、こういう人たちを高齢者と呼ぶのは時代に合わないと考えられたことが大きいようだ。

 この提言にはそれなりの根拠のようなものがある。高齢者を65歳以上と定義した1956年は、平均年齢が男性63.59歳、女性67.54歳だった。それが2015年には男性80.79歳、女性87.05歳と大きく伸びた。これで年金原資が将来的に心配されて制度改革が急務とされる別の問題も出ている。

 しかし、総合的に年金制度の改革がなされるのは理解できるが、単に平均年齢が伸びたことだけで制度改革まで踏み込むことはどうだろうか。それよりこの提言では、75~89歳を「高齢者」とし、90歳以上を「超高齢者」と呼び、現在「前期高齢者」と呼ばれている65~74歳を「準高齢者」と呼ぶことにするようだ。

 現在78歳の私は「後期高齢者」のカテゴリーに入る。この提言が新定義とされても「後期」という2文字は除かれるが高齢者であることに変わりはない。私ら高齢者にとってはどちらでも好いことである。

 さて、国際感覚と普通の常識に欠けるトランプ次期米大統領が、トヨタ自動車が工事を始めたメキシコ工場建設に反対し、トヨタ車がアメリカに輸入されたら35%の高関税をかけるとツィッターで吠えたようだが、少々常軌を逸していると思う。ひとりのアメリカ人が、それも大統領になってもいない人物が、他国の経済活動に指図するとは傲岸不遜も甚だしいと思う。一昨日このブログにGMとフォードがメキシコ工場建設を白紙撤回すると表明し、実質的に自国の経済活動にブレーキをかけたが、トヨタ社長がトヨタは計画を進めると語ったことに対して、トランプ氏がツィッター上でお灸をすえたのだ。本来経済活動は国家を危機に追い込むなら話は別だが、通常は政治から独立し自由に活動できる筈である。それをアメリカ産業のリーディング・カンパニーに対して悉く営業活動を停止させるようでは、自由な国アメリカの看板が泣くのではないか。況や他国の経済活動にまで口出しするとは、呆れかえるばかりである。どうしてアメリカ産業界とアメリカ・メディアはこんな横暴に対して反論しようとしないのだろうか。それにしてもアメリカ人はよくぞこんなデタラメな人物を国家のリーダーに選んだものである。アメリカ人は体裁を装うが、その実本音はそうではなく、こんなレベルの人間に国を任せないと生き残れないとは、がっかりさせるではないか。

 誰が考えても分かるように、これでは他国に対して第三国における経済活動を抑制せよと命令しているに等しい。こんな権限がトランプ氏やアメリカにあるとでも思っているのだろうか。今に始まったことではないが、あまりにも傲慢ではないだろうか。これから先が心配になってくる。

2017年1月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3524.2017年1月5日(木) 新国連事務総長にアントニオ・グテーレス氏

 大ニュースなのにうっかり見落としていた。この元旦10年ぶりに国連事務総長が代わった。韓国の前事務総長・潘基文氏からポルトガルの元首相アントニオ・グテーレス氏にその職が引き継がれた。グテーレス氏は今年67歳だというから政治家としては脂がのっている時であろう。

 前任者の潘基文氏は一部には史上最低の事務総長と揶揄されあまり評判がよろしくなかった。在任中取り立ててこれという実績はなかったが、それでも韓国人としては国家の誇りでもあった。その中でも公平であるべき立場にも拘わらず、裏に何があったのか、中立の立場を忘れることがあった。中国南京で反日行為を支援するかのように南京虐殺の現場へわざわざ出かけて反日的な言動をして、国連事務総長の立場上不謹慎との批判をされたことがあった。この後来年予定される韓国大統領選挙で意欲満々とされているが、前国連事務総長の看板を背負って、果たして選挙戦で勝ち抜いて弾劾されている朴槿恵大統領の後を引き継いで韓国政治をまともな路線へ戻すことができるだろうか。

 珍しいことに国連事務総長については、格別任期が決められておらず慣習に従っているようだ。一応1期5年ということでこれまで事務総長は、ほとんど2期10年間を務めていた。これから新事務総長は順調なら2026年12月31日まで務めることになる。ただ、難民問題やシリア内戦、国際過激派テロ、更には無法化しつつある中国の海洋進出など問題山積である。この他にも、最近トランプ次期米大統領や、フィリピンのドゥテルテ大統領が国連を軽視した発言をしたり、国連安保理事会がヨルダン川西岸と東エルサレムでイスラエルが進めるパレスチナ入植地建設を違法だと非難し、建設停止を求める決議案をアメリカが棄権したことにより採択したことについて、イスラエルが国連を逆恨みしているのが現状である。こういうささくれだった国際環境の中で事務総長の舵取りは益々難しくなることが予想される。

 それにしても正月休みというせいもあるが、これだけの大人事をメディアが揃いも揃って報道していないとは、何たる手抜きだろうか。新年早々箍が緩んでいるのではないだろうか。

2017年1月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3523.2017年1月4日(水) 早くもトランプ次期米大統領の影響か?

 2017年の経済活動もスタートした。1年で最初の株式取引となる大発会の今日、日経平均株価は昨年末より479.79円も上がり、19,594.16円となった。これで政府、財務省、日銀、財界関係者はホッとしていることだろう。このまま本年末までこの好調を保てるかどうか、国内のみならず海外の政治、景気にも左右されるので何とも言えない。ニューヨーク株式市場も僅かながら上がっているので、今後トランプ氏が大統領に就任して不測の事態により株価が下がるような事態さえなければ、この調子を維持できると言えるのだろう。

 イギリス人歴史学者ポール・ケネディ氏が、「選択」1月号の中でインタビューに応じている。氏は「アメリカにはトランプ氏を含めて『反知性主義』がはびこっているが、無知からくる自信過剰はつまずく。公約が実現出来なければ有権者は失望し、軌道修正を図られる。今は反動期でやがて揺り返しが来る。各国の利害が絡み合った時代に、アメリカが一方的に世界から撤退するのは難しい。トランプ氏の関心が内政にあることは諸外国にとって必ずしも悪いことではないが、トランプ氏の最優先課題が日本経済だったら、予測不可能なトランプ氏に振り回されるだろう」と語っている。

 そのトランプ氏は早くもアメリカ第一主義の間接的な実施により隣国メキシコに影響を与えている。メキシコに工場移転を考えていたGM社にメキシコ製車に対しては35%の高関税を課すと語り、それと同じようにフォード社もメキシコにおける工場新設計画を取り止めると発表した。早くも産業界が剛腕・トランプ氏に屈服した感がある。早速これに反応してメキシコのペソが急落し、対ドル外為相場は市場最安相場にまで落ちた。

 この背景には雇用問題もさることながら、トランプ氏にとっては許しがたい、アメリカ国内に直接利益をもたらさない外国への投資額の増加がある。30年前には世界経済で中国が占めるシェアは5%に過ぎなかったが、今では20%近くに達している。その一方で、アメリカは逆にその当時30%のシェアが今日では20%に落ち込んでいる背景がある。そのトレンドにトランプ氏がアメリカ・ファーストを訴えている根拠がある。

 いずれにせよ2週間後にアメリカ大統領に就任するドナルド・トランプ氏が、本当にアメリカだけの景気回復、世界1の地位の確保に拘るのだろうか、世界中の関心を呼ぶことになる。日本もケネディ氏が心配するように、トランプ氏の思い付き発想にかどわかされるようであっては困る。その意味では日本ももう少ししたたかな外交力を発揮しないと、トランプ氏に自家薬籠中のものにされてしまう心配がある。

2017年1月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3522.2017年1月3日(火) 正月をテレビ佳作品鑑賞で得した気分

 お正月も三が日を終えると里帰りしていた人たちもまた都会へ帰って来る。今日はUターン現象が始まり高速道路はどこも渋滞している。これから明日にかけて更に大変なようだ。サラリーマンは明日から職場復帰で大変なことだと、現役時代を思ってつい同情の気持ちが湧いて来る。

 我が家でも横浜に住む二男が正月に花園ラグビー場から嫁の実家新潟市へ行っていたが、今朝自宅へ戻った後、夕方になって揃って車でやって来た。今年小学校へ入学する男児は、元気が好い。4歳の女児も元気でおしゃまなところが可愛い。このまま素直に育って欲しいと願っている。二男も明日から会社人間になる。

 さて、昨日テレビ番組「江戸城無血開城」について感銘を受けたことを書いたところ、今日も別の意味で中々教育的な番組を観ることが出来た。これもNHK番組であるが、ルーブル美術館を効率的、かつ教養溢れるガイドで、約2時間の間飽きさせずに見せてくれた。「極上ルーブル美術館を完全2時間で堪能ツアー」と称するものだ。これまでルーブルへは何度も足を運んだので、展示物を観て回るコースはある程度分かっているが、実に効率良く歩くルートを図解と矢印で説明してくれた。今では、館内でカメラを自由に使えるとは知らなかった。中でもメソポタミヤ文明期の石造りのハンムラビ法典について、これまでガイドさんからあまり説明を受けたことがなく、素通りに近かったが、「目には目を」の一章がアラビア語で彫り込まれているのを見たり、考えたりしていると当時の時代考証的な場面が想像出来て、何とも実態感が身に染みてくるような気がするから不思議である。出来れば、このコースでもう一度ルーブルを訪れてみたいものである。

 2日続けて興味深いテレビ作品を観ることが出来て、2017年早々何だか得をしたような気分である。

2017年1月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3521.2017年1月2日(月) イギリス人外交官による幕末外交史

 暮れの30日から新聞夕刊の配達がない。今日は朝刊も年賀状も来ない。テレビでは暮れからタレントによるエンタメ番組や、歌謡ショーが幅を利かせてあまり真剣味の溢れたニュースがない。スポーツでは、今日と明日関東大学対抗箱根駅伝と今日ラグビー大学選手権準決勝、暮れから高校ラグビー大会、高校サッカー大会が取り上げられているが、政治、経済、外交などはいまひとつ迫力が伝わって来ない。トルコで大きなテロ事件があっても1回限りの放送では忘れられてしまう。

 そんな中で元旦にひとつ興味深い番組があった。知り合いの‘The Japan Times’の川畑泰・元論説委員長から番組に出演するかも知れないと連絡をいただいた、NHK・BSの2時間番組「江戸城無血開城」である。幕末に英国公使館の日本語通訳として19歳で赴任したアーネスト・サトウが、幕府と薩摩藩の仲介役として江戸城を無血開城に導き、江戸を焼失から救ったことを史実に基づいたストーリーとしてドラマされたものである。日本史上サトウは日本語通訳として知られているが、実はそれ以上に外交官として実績を上げ、ある面で日本を救い日本の歴史を変えた人物であることを描写していた。川畑氏は番組の中でも登場してコメントされていたが、これまで寡聞にして知らなかったサトウの通訳としてだけでなく、本当の姿を知らされた。

 驚いたのは、通訳としても並外れた人物であったということである。「青い眼の志士」と自称していたサトウが編纂した三省堂の英和口語辞典には、日本人でもうっかりしがちな表現が満載されている。例えばfool=たわけ、ぬけさく、トンチキメとか、emergency=いざ鎌倉、cheap=安かろう悪かろう、のようにくだけた表現まである。こんな表現は、日本人社会に相当入り込んでないとマスターできないと思う。サトウは幕末に当時の‘The Japan Times’に度々投稿していた。彼は日本の真実の姿を海外へ紹介し、それは日本語で書かれた「策論」として今日に伝えられている。

 一例を挙げれば、「将軍を唯一の支配者とする陳腐な虚偽を捨て、日本は本当の支配者のもと、ひとつにならねばならない。日本は古より天皇の権威が強かった。その後源平によって天下は長く武家の時代となり徳川になる。つまり将軍は権限を天皇から委任されているにすぎない。真の日本のトップは天皇である」とはっきり述べている。

 江戸時代にひとりの外国人が日本に愛情を抱き、これだけ深く日本を知っていたのは驚愕すべきことである。観賞して中々味わいのあるドラマ仕立てのドキュメントだった。

 今年私は個人的にやってみたいと思っていることがある。いずれここに書き込みたいと考えている。昨年のキューバ旅行のように刺激的、かつ新鮮で心を洗われるような目的地はまだはっきり見当がついていないが、来年傘寿を迎えるので、それなりの国を訪れ、自らの過去の海外武者修行を併せ振り返って50年以上に亘る海外旅行体験をドキュメントとして整理してみたいと考えている。

2017年1月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3520.2017年1月1日(日) 新年は母校のグランドで

 澄み切った快晴の青空に祝福されるように新年を母校のグランドで迎えた。例年通り湘南ラグビー祭に参加するため、お屠蘇を飲まず車で母校湘南高校へ出かけた。自宅から40㎞、50分である。グランドでOBチームと現役チームの練習試合をしばらく観戦した。昨年県大会でベスト8に残り神奈川新聞にも称賛された現役チームの活躍ではあったが、やはり大学でプレイしているOB混成チームの方に一日の長がある。だが、新年度のチームも部員が揃い身体もしっかりしているようなので、新チームには昨年以上の活躍を期待したい。

 試合後OB会総会を終えて懇親会でお母さん方の手によるカレーライスをいただき、現役メンバーを紹介の後、前OB会長である私が、後輩たちに話をした。スピーチのポイントは2つあり、1つは若いうちに極力ひとりで海外へ出かけて世界各地でその場の出来事を臨場感で感得することを求め、そのことは人生を生き抜くうえで大切なことであるということである。もうひとつは、読書はもちろんであるが、できるだけ文章を書くことを習慣づけるように、特に日記とか、手紙を書く習慣を身に付けるようにとアドバイスをした。手紙については、仮に手紙をもらったら必ず返事を書くことと、物をいただいたらお礼状を差し上げることも当然の行為だと付け加えた。

 最年長の武智さんがお茶で乾杯の音頭をとったが、右手で高く杯を上げることを強く言っておられた。武智さんは私より1年年長であるが、やはり近頃の若者に対して日頃思うところがあるようで、彼らは握手を左手で行うことがしばしばあると言って嘆いておられた。時移り時代が変わっても、変わってはならないことがある。日本の文化などは、テレビCMの影響もあり、左手で箸を持ったり、扉が右手前である筈なのに左手前だったり、そういう文化を壊すようなことは注意しなければいけないとお互いに意気投合したところである。

 今年のラグビー祭には、これまで毎年来られていた4年先輩の時山さんが姿をお見せになられなかった。きっと体調があまりよくないのではないだろうか。近年OBの間でも亡くなる人が増えたので、ちょっと寂しく感じている。

 高校を卒業して今年60年になるが、いつまでも同じ部活をともにした仲間たちが、このような楽しく懐かしい場に参加できるのは、素晴らしいことであり嬉しいことである。3年間の高校時代に勉強ばかりでなく、部活に精一杯没入したことはその後の人生にとって大きなプラスになっていることは間違いない。

 同期生の大島くんとも来られるうちは、これからも出来るだけ来るようにしようと約束して別れた。

2017年1月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3519.2016年12月31日(土) 1年の終わりに当たって

 いよいよ大つごもりとなった。風もなく、空は晴れているが、やはり外は寒い。今日で2016年も終わりである。年々歳々国内外の政治は大きな問題を抱えるようになっている。シリア内戦による難民問題、その影響で頻発するテロ、中国の海洋進出問題、キューバ革命の指導者フィデル・カストロの死、そして今年最大の話題は何と言ってもアメリカの次期大統領にトランプ氏が選ばれたことと、イギリスのEUからの離脱である。

 一方国内的には、天皇退位問題、沖縄と政府との対立に発展したオスプレイ飛行や基地移転問題、中韓のみならずアメリカからも非難されている稲田防衛相の靖国神社参拝、2020年オリンピック開催費用負担問題、豊洲市場移転など問題が山積している。

 来年果たしてこれらの問題をどれほど解決させることができるだろうか。海外では、トランプ氏のアメリカ大統領就任後の言動が気になるし、国内では天皇の退位について、天皇のお気持ちに沿った明確な答えが出されていないことが気がかりである。そして、日本政府と沖縄県の対立がどうなるのかが気がかりである。少しでも対立の棘が取れれば良いのだが・・・・。

 さて、久しぶりに半世紀前を振り返ってみた。このころから私の武者修行人生が始まった。1966年の今日、バンコックからジャカルタへ飛んだ。夜遅くジャカルタ空港からタクシーで市内のホテルへ向かう途中、暗闇の一角に車を停めたドライバーから、半ば強制的に外貨交換をさせられたことが思い出される。私にとっては初めての海外旅行だった。ジャカルタは荒れていた。3か月前に軍事クーデターによりスカルノ大統領がスハルト中佐に実権を奪われ、翌年3月にはスカルノ大統領がその座を追われスハルト中佐が大統領に就任した。昼日中現地の強盗に襲われたり、他にも怖い経験をした。その後シンガポールへ立ち寄ってから、戦時下のサイゴンへ飛び、戦争の臨場感を知ったことが、そもそも海外武者修行にのめり込むきっかけとなった。

 爾来第3次中東戦争の戦場を歩いて戦争の臨場感を身体に感じながらスエズ運河で警察に、アンマンで軍隊に身柄を拘束されるなどやや無鉄砲と思われるような行動をやってしまった。しかし、そのお陰で内戦中のアデン(現イェメン共和国)独立後入国した最初の日本人となった。シベリア大陸を横断したり、旧樺太のサハリンを旅したり、ケニアを列車とバスで横断したり、ガダルカナルやラバウルの海底に潜ったり、度々ビルマ(現ミャンマー)を訪れたり、最近では社会主義国キューバを歩いて本物の社会主義国家というものも知った。幸い身に付けた臨場感覚を活かしてアフガンとパキスタンの国境カイバル峠で、N.Y.同時多発テロを予感したり、身体感覚、臨場感で世界的な大きな動きを予知する能力を些かなりとも身に付けたように思っている。

 あの50年前には海外をぶらぶら旅している日本人にはほとんどお目にかからず、どこでも珍しがられたものだ。それが、今では特に年末年始になると多くの日本人が海外旅行を楽しむようになった。時代は大きく変わったのだが、政治の後進性だけは相変わらずである。

 近年まったく面白みのなくなったNHK紅白歌合戦はほどほどにして、他の番組を観た。

 私自身まだまだ健康で、チャレンジャー・スピリットが衰えないうちは、前向きに進みたい気持ちを披歴して、除夜の鐘が鳴る2016年にさよならと言いたい。

 来年2017年も健康で楽しい思い出が持てるような1年でありたい。

2016年12月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3518.2016年12月30日(金) なぜかつまらない朝日の連載小説

 いよいよ今年も押し詰まってきた。今日朝日朝刊の連載小説が117回で最終回となった。芥川賞作家・金原ひとみの「クラウドガール」という現代若者風俗を描いた今風の作品である。一言で表現するなら、どうして取り立てて喜怒哀楽もなく、内容的に歴史も文化も感じられず、得るもののないストーリーを朝日が掲載する気になったのか皆目見当がつかない。元々金原は学者の家に生まれながら不登校児だったり、リストカットのせいか、学校も中途退学したように模範生徒ではなかった。彼女はその当時の屈折した実体験を思い起こしながらペンを執ったようだ。

 この「クラウドガール」という小説も、母親に自殺された、仲が良いのか悪いのか分からない姉妹のどちらかが、第一人称形式で喋っていたかと思うと、いつの間にか姉妹が入れ替わっていてストーリーを追うのに苦戦する有様である。その挙句に姉妹の内どちらが主人公か分からないままストーリーは進められていく。結末もストーリーの結論が出ぬまま何となく終わりとなるのが納得いかない。妹は高校生ながら奔放な性経験を持ち、浮気性の彼氏の他に、既婚者ともベッドを共にするような場面が度々描写され、一体全体この小説は何を表現しようとしているのか、その意図がまったく読めない。

 朝日の連載と言えば、漱石のような名だたる作品の他に、歴代「路傍の石」「痴人の愛」「土」「女の一生」「氷壁」「花押」等々数々の傑作を掲載してきた。それがどうしてこんな誰にとっても訴求力のない作品が、朝日の連載小説に採用されたのか。朝日は過去にも似たように期待外れの駄作を掲載したことがある。その時あまりの低俗な内容にとても読んでいられなくなり、途中で読むのを止めた。

 今回はこの芥川賞作家の作品をひとつぐらい読んでおこうと我慢して読み続けた。通読してみて、前向きに読むほど価値のある作品ではないように感じた。

 元旦から金原作品に続いて吉田修一による「国宝」が連載されるようだが、10年前に吉田の前作「悪人」が朝日夕刊に連載されたが、やはりあまり面白くなく途中で匙を投げた。ところが、「悪人」は単行本としても、また映画にもなり意外にもそこそこの評価を受けた。どうもこの辺りがよく分からない。従って「国宝」も折角だから読んでみようとは思っているが、あまり期待はしていない。

 新聞連載小説というのは、難しいものである。

 さて、昨日奈良に住んでいる中2生の孫娘と電話で話した。ハンドボールで奈良ジュニア選抜チームの一員に選ばれ、沖縄遠征に出かけていたが、残念ながら千葉県チームと三重県チームに負けてしまったと言っていた。まだ来年最上級生になれば、もう少し飛躍できるかも知れないと激励したところである。

 今日は、二男が明大中野高在学中に花園ラグビー場の全国高校ラグビーにリザーブながら出場したが、その後輩たちが今年はその時以来実に27年ぶりに花園に出場し、27日に1回戦で和歌山工高に勝った。今日息子は会社も休みに入ったので、孫を連れて花園へ応援に出かけたようだが、2回戦の新潟工高戦は20-14で敗れてしまった。

 まあ勝負だから仕方がない。でも若い時分に精一杯ひとつの明確な目的に立ち向かい心身を鍛えて、掛け替えのない思い出を作ることができたことは、息子の人生において大きな財産になったのではないかと思っている。

2016年12月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com