今朝6時ごろ突然ぐらぐらっと揺れた。地震である。あまり大きいとは感じなかったが、結構長い間揺れていた。このところ割合頻繁に地震があるが、今日の震源地は福島沖で5年前の東日本大震災と同じエリアでもあったし、震度は5弱でマグニチュード7.4といい、津波警報も出された。大震災の再来かと各テレビ局は挙って特別番組を組んでいた。大震災後最大級のもので大震災の余震と見られている。すかさず福島第二原発3号機の使用済み燃料プールの冷却装置は一時停止した。
大震災で逃げ遅れた人が多かった事例を参考にしたせいか、テレビでは避難の誘導をしきりに言い続けていた。死者が出なかったのが幸いである。住民の声は、やはり不安だらけである。特に原発地区に住む人たちは、一瞬大震災を思い出したそうだ。最近各地でいくつか原発が再稼働されている。原子力規制員会の厳重な審査に合格したということだが、こういう予想を超えるような大震災が起きた場合、絶対大丈夫だと言えるのだろうか。できるだけ、少しでも原発を減らすようなことが考えられないだろうか。
今日の津波警報を知って思いがけないことを考えさせられた。夕刊で各地の最大津波高(30㎝以上)を見ると、外房の勝浦、東京湾入口の館山、八丈島が揃って30㎝だった。東京湾内は0㎝だった。考えてみると、もし房総半島がなかったら東京はまともに津波を受けることになる。東京は、こと津波に関しては房総半島が盾になって津波から救われているのではないかと思い知った。
さて、今日は外電でも衝撃的な事実が伝えられた。他でもない。ドナルド・トランプ次期米大統領が来年1月の大統領就任式当日に、環太平洋経済連携協定(TPP)からの脱退を通告すると明言したのだ。選挙中から公言はしていたが、やはり本心だったのだ。安倍首相もTPPはアメリカ抜きでは意味がないと言っていた。トランプ氏はシンプルにアメリカ第一主義だと声高に叫んでいたが、これは保護主義とも合致する。世界一の大国が、経済的に他国に追われてなりふり構わず世界のリーダー役から降りようというのだ。こんな人物を大統領に選んだアメリカ国民にもがっかりである。これではTPPが宙に舞ってしまう。これまでも日米間で長い時間をかけ話し合い、わが国では漸く国会の承認を得られたばかりだ。これでは日本は売り上げた拳をどうするのか。トランプイズムが世界中の人々を悩ませようというのだ。これからどんどん爆弾を放とうというのだから、困ったものである。