3477.2016年11月19日(土) 豊洲市場開場は1年以上延期

 東京都、及び小池都知事が抱える大きな問題のひとつ、豊洲市場の移転問題について、昨日の定例記者会見で小池知事は延期される豊洲市場のオープン日は早くても2017年冬から18年春になると発表した。本来ならすでに今月7日にオープンしていた筈のものである。闇の中の決済で盛り土にすべきだった床下を空間にした手抜き工事が明らかになり、食の安全上すったもんだの騒ぎになっている。延期したことによって業者が被る損失補償金は、馬鹿にならず、来年4月以降に支払われるということである。築地市場の地下を通る環状2号線の工事を始められなくなり、2020年オリンピックで選手村と都心を結ぶ大動脈の工事完成が間に合わず、迂回路線を通らざるを得なくなった。ひとつ間違うと大きく波及するものである。

 まだ他にも問題がある。来年夏の環境アセスメントの審議次第では、更に1年ほど延期されるという。そうなると益々業者の負担が重くなる。業者にとっては負担が重くなるうえに、一向に営業の予定が立てられないことに困っているようだが、相当不満を漏らしている業者もいるので、それがいつ爆発するか分からない。

 我々都民にとって気がかりなのは、市場開業が延期されることによってかかる費用がすべて都民の税金から支払われるようになることである。都は先日手抜き工事に関わった責任者を処分したが、そんな程度で許されるものではない。小池知事はことあるごとに「都民ファースト」と言っているが、都民ファーストの気持ちは薄れ「役所ファースト」になった。結局お役所仕事ということで、都民は諦めさせられることになるのだろうか。お役所というのは、元々体質的に無責任を絵に描いたようなものであるが、もういい加減にして欲しいものである。

2016年11月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com