15日の本ブログに取り上げた、お隣・韓国の朴槿恵大統領に対する辞任要求デモの勢いが衰える気配がない。4週連続で大規模集会が開かれ、全国的に抗議の声が上がっている。改めて韓国のデモに対する高い関心に驚かされた。朴大統領の支持率が史上最低の5%台に落ちてから上がる様子がなくこのまま推移するのだろうか。
昨日も全国90カ所で集会が開かれ18万人が参加した。現状では大統領に辞任する意向はなく、懸命に体制を引き締めようとしている。そして焦点の民間人・崔順実氏、前大統領補佐官ら3人が今日起訴された。これにより事情聴取で疑惑から逃れるのが難しいと判断したのか、先週まで検察聴取を受けると表明していた朴大統領が検察の聴取には応じないと言い出した。この対応の変化に硬化した野党は、ついに議会で大統領を弾劾すると反論した。ただ、弾劾するなら大統領の法律違反を証拠に示して、国会議員の2/3以上の賛成を得て初めて弾劾訴追を決議できる。現状では与党票数を1/3以下に落とすのは難しいのではないだろうか。朴大統領としては、何としても地位に留まろうと考えるだろうが、こんな低次元のスキャンダルで時間を浪費し、政治が空白になることが心配である。差し当って来月東京で開催される日中韓首脳会談には出席すると韓国側から通告があったようだが、本当に羽田空港へやって来ることができるだろうか。
今後も今までと同じように職務をこなすのは、これだけ国民の反対がある環境では中々難しい舵取りを求められると思う。
それにしても朴大統領にとっては、自分の周囲に信頼できる身内がいなくて寂しかろうとも、民間人を大統領府に自由に出入りさせ、重要書類らしき機密文書まで手渡していたとはあまりにも無防備で軽率だ。いつになったらこの問題にケリがつき、政治は元通り機能するようになるのだろうか。
さて、小学校5年生だった1949年の今日、プロ野球東急フライヤーズの大下弘選手が1試合に7打席7安打の日本記録を作り、それは今もプロ野球記録として残っている。幸いこの日同級生と後楽園の巨人戦を観戦に来ていたが、大下選手は他球場でこの記録を残した。その速報が後楽園でも場内アナウンスを通じて伝えられ知った。その大下選手らの後輩たち「北海道日本ハム・ファイターズ」の選手たちが、今日今年のプロ野球日本チャンピオンになった凱旋パレードを札幌市内で行った。画期的な記念日に大好きだった巨人軍の試合を観ていたことに縁を感じる。2学期に入ってまだ転入したばかりだったが、その前日には鎌倉へ遠足にも出かけた。10月には湯川秀樹博士が日本人として初めてノーベル賞を受賞した嬉しいニュースも伝えられた。いずれも懐かしい昔日の思い出である。