先日大学アルペンクラブの杉田士郎さんからいろいろ積もる話をしたいと電話をもらったので、今日新宿で久しぶりに会い、3時間近くに亘り自由に、且つ勝手気ままに話をした。偶々キューバ帰りだったせいもあり、彼にとっても聞く材料が増えたと喜んでいた。彼は大学卒業後何度か転職を重ねて、最後は商社から、アメリカの商船会社に勤め、その間西アフリカを主に海外にも駐在していたので、海外事情に精通している。また、不動産について一家言持っていて都内にいくつかマンションを所有し、家賃収入を得ていたようだ。尤も不動産はキャピタルゲインが劣化するので、そう甘い話ではないとも言っていた。今まで住んでいた狛江の自宅を処分して、空き家になっていた世田谷区松原へ近日中に引っ越しをすると言っていたが、相当数ある古書の処分についてもあれこれ蘊蓄を話してくれた。
今日もキューバ革命、子どもの貧困化、イギリスのEU離脱、北朝鮮の核実験から、アメリカ大統領選、トランプ大統領実現の可能性などについてもお互いの考えを披歴し合った。
ところが、彼と別れてからとんでもないことに気が付いた。ハバナのホテルで転倒したのに続き、今日もまたチョンボをやってしまったのだ。喫茶店に小銭入れを置き忘れたまま帰って来てしまったのである。帰宅して鍵が見つからず初めて忘れたことに気がつくお粗末ぶりだった。こればかりは加齢のせいにするわけにも行かない。直ぐ杉田さんから喫茶店の電話番号を聞いて尋ねてみると、喫茶店では確かに小銭入れが置き忘れられていたことに気付いたので、すぐ伊勢丹内の追分交番に届けたという。新宿警察署に電話するとそこは四谷警察署管内だと言われ、四谷警察署を通して追分交番に事情を話したところ、確かに届けられているが、明日早く四谷警察署に運ぶので遅い時間帯なら追分交番ではなく、直接四谷警察署遺失物係へ受け取りに行くようアドバイスされた。とにかく目まぐるしい展開となった。それにしても警察の迅速な仕事ぶりには驚いた。こちらはまったく独り芝居でてんてこ舞いをしてしまった。このところ周囲に気を配らず少々迂闊過ぎるのかも知れない。気をつけなければいけないと自戒した次第である。