3690.2017年6月20日(火) 高校の先輩3人と楽しい会話

 先月予定していた会食を兄の両眼の白内障の手術のため今日まで延期していた。兄の高校の同級生で南極の専門家、国立極地研究所名誉教授・神沼克伊さんと兄、そして新たに同じ同級生の天野武和さんが加わり、私もお仲間に入れてもらって4人で5カ月ぶりに会食を楽しんだ。これまで知らなかった母校や同級生らの愉しい話が後から後へと引きも切らず、食事とカフェで3時間以上も話し込んでしまった。

 神沼さんは相変わらず海外へよく出かけられるようで、つい最近あまり日本人が出かけない世界遺産、ギニアのエンジェル・フォールまで登山道を歩いて出かけたのはよいが、選りによって転倒し頭部を7針縫ったその傷跡まで見せていただいた。医療費は一切支払わなかったと、キューバと同じように社会主義国家のご相伴に与ったと仰っていた。神沼さんは、一時は80歳までは生きられないと言われたこともあるそうだが、無事今月1日に傘寿80歳をクリアされた。お見かけしたところ元気溌剌とされていて、パワーをいただけるような気がしてくる。

 天野さんは高松高検検事長まで務められたお父上の血筋を引いた秀才としてよく知られ、大手銀行、鉄鋼会社で大幹部を務められ、長年母校同窓会会長も務められた。ニューヨークに、そしてデュッセルドルフに2度勤務されたので、海外事情にも詳しい。それぞれお話を伺っているだけで勉強になるし、知っている同級生のお名前が出て来るので懐かしくも思う。母校校歌の作詞者、北原白秋のお孫さんで母校出身の金城学院大学教授の北原ルミさんにお会いして、祖父が作詞した校歌を筆で書いてもらい、福岡県柳川市の北原白秋記念館に掲げてもらったという涙ぐましい話には感動した。

 同級生の中で珍しい人物として「日本のシンドラー」杉原千畝の長男弘樹氏がおられる。高校卒業後直ぐアメリカへ行かれたようだが、すでに亡くなられた。ごく最近骨肉の裁判の結果母親の遺産相続問題に決着がついたばかりである。

 どういうわけだか不思議な縁であるが、9月に訪れるバルト3国のうち、杉原千畝が総領事だった領事館は、今リトアニア大使館として母校後輩の重枝豊英氏が特命全権大使を務めておられ、隣のラトヴィアでも後輩の藤井真理子さんが特命全権大使を務めている。バルト3国と母校の不思議な縁を思う。3国の位置関係もまだきちんと頭に入っていないが、日本戦史のうえでも大きな話題となった国を訪れることを楽しみにしている。

2017年6月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3689.2017年6月19日(月) 日本ペンクラブ理事に就任

 一昨日伊豆半島石廊崎沖合でアメリカ軍駆逐艦イージス号とフィリピン船籍コンテナ船が衝突事故を起こしたことに様々な憶測が流れている。最も不審感を抱かされるのは、沖縄で度々引き起こされるアメリカ兵の刑事、民事事件で捜査権ばかりでなく、裁判権も日本側に認められていない日米地位協定なるいかがわしい協定である。今回の衝突事故でも日本領海内で起きた事件であるにも拘らず、コンテナ船への立ち入り捜査は行われるが、イージス艦への捜査は行われない。結果的に7名の不明者がどうなったのか分からない内に、アメリカのメディアでは彼ら犠牲者の身元が報道されている有様である。いつまでもこの日米地位協定なるものが存在する限り、いくら安倍首相が偉そうなことを言ったところで、アメリカへの属国意識は消えるものではない。とりわけトランプ大統領就任以来、アメリカへの印象が悪くなる一方である。

 さて、今日は日本ペンクラブの定期総会が神保町の如水会館で開催された。かつては、日比谷の東京会館で開かれていたが、東京会館は取り壊して新しい建物に建て替えるためにしばらく使用出来ない。

 先般会員選挙により理事に選出され、すでに新理事会に出席している。今日の定例総会では、報告の後質疑応答が行われた。その後我々のように選挙による選出理事20名と新会長の推薦による10名を加えた30名が向こう2年間理事として正式に承認され、職務を果たすことになった。理事として承認される前に一会員として、定款に理事選出のための選挙制度について一言も触れられておらず、理事選出にとっては基本的なことであるので、きちんと定款上に表記すべきであると提案した。反応を見ているとあまり積極的ではないようで、少々失望した。現状を変更することに戸惑いと抵抗があるように感じた。前途は厳しいと自戒している。

 また、宴会開始前の30分程度だったが、新役員が揃った最初の理事会で浅田次郎会長に代わり、吉岡忍専務理事が新会長に就任することが承認され、引き続き3名の副会長、新専務理事、6人の常務理事が承認された。ここでも先般の理事会と同様、理事相互の紹介がなく、名前を知らないまま別れることになった。こういう仕切りはどうなのか、疑問を感じた次第である。

 私も13ある委員会の内いずれかの委員としてお手伝いするつもりだが、一応財務委員会と国際委員会に申し込もうと考えている。僅かな時間ではあったが、ペンクラブの運営や組織自体にどうも違和感のようなものを感じた。少しずつ慣れていくことと、徐々に組織を建設的な形に変えていくことが必要ではないかと考えている。

2017年6月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3688.2017年6月18日(日) 政府は国民無視の「3ない」答弁に終始

 ここ数日終盤国会で理性も品性もまったく感じられないあの騒ぎは、一体何だったのだろうか。そもそも森友学園と加計学園の怪しげなプロジェクトに安倍首相夫妻が深く関わっていたことから問題が発生し、何らかの圧力や配慮があったのではないかとの疑問が囁かれたのが事の発端である。とりわけ官邸スタッフと官僚による首相への忖度があったのではないかと疑念を持たれて、最後まで建設的な国会ではなく、低次元の国会に終わってしまった。森友学園問題では籠池森友学園理事長を証人喚問して安倍夫妻との関係を聞き出したにも拘らず、当事者でもある安倍夫妻は関与を頭から否定する有様だった。それで真っ当な結論が出されればまだしも、国民の行動を監視し締め付け、言論の自由を抑圧するテロ等準備罪法は成立させ、多くの疑問を残しながらウヤムヤのうちに国民の目を逸らそうとしている。

 今朝の朝日新聞一面には、政府が「3ない」答弁に終始していたと厳しく指摘している。つまり何事も、仮に疑問があっても政府の答弁は「認めない」「調べない」「謝らない」と傲慢にも責任を取ろうとせず、悪いとも思っていないというのだ。そのうえで、都合が悪くなるとすべて官僚に責任をなすりつけると野党から非難されてもいる。

 新聞もさじを投げたような論調が目立つ。1強に甘えて不遜な対応をした安倍首相は、最近益々それが嵩じて多少支持率は下がってきた。だが、自民党の1強多弱の支持基盤では、いくら野党が反対を唱えても数の力に押し切られてしまう。与党はその辺りはお見通しで、禁じ手を使って強引に採決に持ち込んだり、首を傾げることばかりで、実にわが物顔なのである。これでは日本の民主主義はいずれ崩壊してしまうだろう。

 昨日の参議院本会議場におけるテロ等準備罪法案採決に当たっても、中間審議をカットしていきなり本会議で数の力によって採決した。かつて60年安保条約を強行採決した祖父岸信介首相と同じように、孫の安倍首相も尊敬する祖父を真似て強行採決した。これだからちやほやされた世間知らずの世襲政治家は困るのだ。悪いところだけ真似をする。反対する野党の牛歩戦術に対しては、参議院議長が時間制限を設けて最後の3人の投票を認めず締め切るという暴挙に出た。辛口の政治評論家・田原総一朗氏も烈火の如く怒っていたが、さもありなむと思う。言論の自由が危機に瀕している以上に、今や日本の民主主義は世紀末的になってきたと言わざるを得ない。

2017年6月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3687.2017年6月17日(土) 湘友会総会に出席

 昨日アメリカの身勝手な外交について不満を述べたところ、選りによって今朝2時過ぎ横須賀基地に配備されているそのアメリカのイージス駆逐艦が、フィリピン船籍のコンテナ船と伊豆半島沖で衝突し激しく損傷し、300人の乗員のうち、7名の行方が不明だという。海に落ちた様子もないので、潰れた機材で艦船のどこかに密閉されてしまったのだろうか。ぶつかった日本郵船がチャーターしたコンテナ船には、今のところ不明者はいないという。

 昨日ブログ上に批判したアメリカがキューバとの制裁解除を考えている件について、昨日マイアミでトランプ大統領は演説し、渡航制限の厳格化や商取引の規制など制裁を強化する対キューバ政策を正式に発表した。トランプ氏は制裁を緩和したオバマ前政権を非難し、オバマ前政権が行った制裁解除を止めると述べたのだ。更にトランプ氏はカストロ政権を残虐だと一方的に非難したが、誤解も甚だしい。このトランプ氏の非難に対して、案の定キューバ政府は非難声明を発表した。どこまで突き進むのかトランプ氏による傲慢な無節操ぶりは?

 さて、恒例の湘友会(母校湘南高校同窓会)総会が藤沢市内の商工会館で開かれた。昨年は都合がつかず出席出来なかったが、今年はどんな様子か、覗きに行くつもりで行ったところ、残念ながら同級生には2人しか会えなかった。しかし、同窓の先輩後輩の集まりでもあり、紹介もあって何人かの同窓生と話をすることが出来た。他には前・現湘友会長やラグビー部後輩、定時制の役員らに会って思い出話や、友人の話などでそれなりに楽しいひとときを過ごすことが出来た。懇親会に先立って行われた総会には、現役の稲垣一郎校長も出席され、湘友会への期待を語られた。

 湘友会にとって今最も大きな課題は、2020年東京オリンピックの翌2021年に迎える母校創立100周年記念事業である。今日もその実行委員会とプロジェクトについて概略が紹介された。それに特別目についたのは、奨学財団の設立計画で、海外留学を支援する制度の定着によって随分時代も変わったと思う。そのひとつの例として今春生徒44名からなるアメリカ短期留学についてパワーポイントを使って参加生徒の声などを紹介してくれたが、インデイアナ州にあるパデュー大学で、ノーベル化学賞受賞者である先輩の根岸英一教授から歓迎され、講義を受け、教授宅に招待されるなど、高校生にとっては夢のような経験をしたことなどを校長が話された。

 率直に言って今の高校生が羨ましいと感じた。

 講演もあり、電気通信大学の金子正秀教授が、珍しい「顔学」について話された。人間にはひとつとして同じ顔がなく、顔の特徴、顔の部品(と言っておられた)をほんの一部変えることによって全く顔が変わってしまうことをパワーポイントによって説明され、ユニークな講義を大変興味深く思った。あまりお手伝い出来るようなことはないが、少しでも気持ちの上で応援したいと思っている。

2017年6月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3686.2017年6月16日(金) ご都合主義の国アメリカ

 東京は7日に梅雨入りしたが、その後はほとんど雨が降らない。空梅雨というのだろうか。近年気象が世界的に異常な様相を呈している。これは明らかに気候温暖化による影響であるが、やはり四季それぞれの季節感を表してくれる気候の方が、気分的には落ち着く感じがする。春は桜の花が咲き、夏は暑いが雲一つない真っ青な空、秋には山々に紅葉が溢れ、冬は雪が降り手が凍るほどの寒さが、昔から日本人の体感してきた季節感であると思う。

 その意味で先日地球温暖化を食い止めようと150ヶ国が結んだパリ協定から離脱したアメリカ人には、悲しいことだが、そんな季節感も感じられないのだろう。排出ガスが世界で2番目に多い国でありながら、他への迷惑とか、反省が微塵も感じられない。アメリカ・ファーストと○○の一つ覚えのように声高に唱えるトランプ大統領の自国経済優先の考えから排出ガスを抑えるより、経済発展を優先しようというのだから、大国意識も責任感もまったく感じられない。地球を汚していながら自分たちにとって銭儲けが出来ないから放っておこうと考えていると思われても仕方がない。情けないアメリカの身勝手パフォーマンスである。

 そしてもうひとつ、アメリカの無節操ぶりを示す現実的対応が示された。一昨年半世紀以上に及ぶ国交断絶を解除して漸く窓口を開いたキューバに対して、制裁の一部を復活させることになるようだ。何と愚かなことだろうか。これでは為政者、つまり親分が代われば、業務の内容もやり方も瞬時に変わるということになる。オバマ大統領時代に国交を復活してまだ2年にもならない。それを次の大統領がいとも簡単に元へ戻して取り止めるというのだから、大国の外交としてはあまりにも軽薄で節操がないのではないか。これでは今増えつつあるアメリカ人観光客がまた訪れなくなる。キューバにとってはもちろんのこと、アメリカにとっても決してプラスにはならない。

 パリ協定離脱の際には、いつも何を考えているのか分からない麻生財務相ですら、アメリカという国はその程度の国だと皮肉ったが、トランプ大統領が君臨するアメリカという国は、奥深い厭らしさが籠った国家だということを改めて知らされたように思う。

2017年6月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3685.2017年6月15日(木) 恐怖政治の始まりか。共謀罪法案成立

 今朝参議院本会議で長い間国会で最大の議論となっていた共謀罪法を盛り込んだテロ準備等特別法案が、自民党、公明党、日本維新の会の賛成多数で可決成立した。これで前記の趣旨を盛り込んだ改正組織的犯罪処罰法が来月施行されることにより、自民党が1強多弱の勢いに乗ってかなり厳しい施策を打って出ることになる。今や与党自民党は怖いものなしである。これには、民進党を始めとして自民党を追い詰められない野党の非力がある。だが、与党内で自民党の顔色を伺うような公明党の戦略は、ちょっと情けないと思う。これまでの議論を通して公明党は自分たちの意見を述べているようにはとても思えない。公明党はこれまで街で市民の声を掬い上げ、それを政治の舞台で生かすことを目指してきたと思っている。つまり庶民の味方である。だが、昨今の公明党は自民党のご機嫌伺いばかりして、それでいながら存分に利用され、票、議席まで都合よく利用されている。自分たちの言うべきことは言わず、自民党の言いなりではないか。はっきり言って今や与党のひとつとしての政党の体を成していない。最早存在感がまったく感じられない。宗教団体創価学会のご都合主義で活動しているだけである。こういう政党は1日も早く解散すべきである。

 これまではテロ準備というだけでは逮捕されることはなかった。だが、新法ではテロ準備に関わっていたとされれば、それに関連した人々はテロを実行しなくてもテロ準備罪と言う名目で官憲に身柄を拘束される。国際的にも問題視されているこんな法律を、自分たちの都合で恣意的に実行しようというのだから怖い。

 加計学園獣医学部新設問題で、文科省が内閣府から「官邸の最高レベルが言っている」とか、「総理のご意向」などの言葉が伝えられたことについて、文書が怪文書扱いされたり、存在は確認されなかったなどと、無視されるような状況の中で、文科省前次官が何とその存在を暴露した。当然慌てた文科省だが、総理のご意向を忖度して文科省は、しらばっくれていた。結局批判を受けて文科省は職員のPCなどもチェックした結果を今日発表した。結果的には前次官の言葉通り、文書があったことが分かり、官邸や総理府にとってばつの悪いものとなった。

 とにかく縦のものを横にするのが政治家であり、縦のものを一旦横にして縦に戻すのが官僚である。その周囲で右往左往させられているのが哀れな国民である。

 しかし、思い上がった傲慢な安倍政権だって、いつまでもこの気ままなやり方が続くわけではない。その辺りについて安倍首相はどこまで分かっているだろうか。

2017年6月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3684.2017年6月14日(水) 京都市長の儚い懐古

 明治2年に明治天皇が京都御所を出られて江戸城、その後江戸城改め皇居に入られた。以降歴代天皇のお住まいが皇居から出ることはなかった。これによって東京が帝都となった。これには京都人は割り切れない思いを抱いているという。京都市には政治は東京で行われる現実の一方で、皇族が京都に住まわれることを願う「双京構想」というのがあって、このほど皇室典範の一部改正により、天皇が譲位され上皇となられるに伴い、上皇には京都にお住まいいただきたいとの希望があるようだ。

 とりわけ門川大作・京都市長には、その希望が強く、私自身まだ1度も出席したことはないが、毎年10月に開催される日本ペンクラブ京都例会でも、和服姿で来賓挨拶されるくらい古い様式に拘る人である。京都と日本古来の文化の結びつきこそが日本人の伝統であり、誇りであると思っておられるようだ。上皇が京都に住まわれるということは、現皇太子が今上天皇の御所にお住みになられることを考えると、親子が離れた遠隔地に住まわれることになり、高齢になられた上皇と上皇后にとって心が休まることにはならないのではないか。難しいような気がしている。この情報は日経紙の受け売りであるが、京都市の希望はともかく、今上天皇のお気持ちを考えると難しいような気がしている。

 皇居内には、かつて天守閣があった天守台が今も残り、私も会員である認定NPO法人「江戸城天守閣を再建する会」が、元の場所に木造建築の天守閣を再建すべく活動している。過日同会理事長を辞められた小竹直隆さんから新たな活動として一般財団法人「江戸城天守再建ルネッサンス」を設立し、その代表理事に収まったので、そちらも会員になって欲しいと案内状と設立趣意書が届けられた。ただ同じ目的の組織では二重会員のように感じていたので放置しておいたところ、今日小竹さんの弟と名乗る方から電話をいただき、入会を強く勧められた。弟さんの話では現在の認定NPO団体では、相当な建設費用が掛かり、組織として天守閣を再建するのは難しいので、これまでのPR用のNPO法人組織に加えて新たにお城を再建するための一般財団法人から、いずれ公益財団法人化へ加速させていきたいとのお話しだった。じっくり考えてみたい。

 今日はセルビアから一時帰国中の山崎・ヴケリッチ・洋さんと8日に続いて再び会った。山崎さんと旧ユーゴスラビアで初めて会った1984年、旧文部省教員海外派遣団長で、元文部省教科書検定課長だった山田不二雄先生を交えて3人で新宿のハイアット・リージェンシー東京の和食レストランで会食し、記憶を呼び起こしながら思い出深い話を語り合った。山崎さんからは先日マケドニアの特殊な歴史について、中々知り得ない話を聴いたが、今日はシリアのアサド大統領について意外な事実を知らされた。

 現在の収拾のつかないシリア情勢を含む中東情勢の不安定な要因は、専らアサド大統領の存在にあると我々は知らされ、メディア情報からそのように理解して来た。ところが、山崎さんの情報では、かつてアサド現大統領が当初シリアのリーダーとなった当時は、シリアでは医療費や教育費が無料ですべてのシリア人は、アサド大統領を信頼しきっていたというのである。それをこじらせ、現在のIS根拠地として、テロを作り出す国家になったとPRしているのは、むしろアメリカやその追随国であると断じていた。日本には真実が知らされていないそうだ。私もシリア情勢混乱の原因はアサド大統領にあると考えていた。そこら辺は少々勉強不足だった。真実を知り得るかどうか分からないが、もう少し調べてみたい。

2017年6月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3683.2017年6月13日(火) 過疎化の村はいずれ廃村か?

 今地味ながら密かに関心を呼んでいるテーマに「村総会」という聞き慣れない言葉がある。人口減少に悩む地方自治体が、議員のなり手不足もあって村議会そのものが機能せず、これを廃止して自治体の有権者全員が集まる全体総会で予算案審議を始め、すべて必要な決済事項を決めようという窮余の試みである。ある意味ではわが国の地方自治制度にとって画期的ではあるが、村崩壊の一歩手前の苦しまぎれの試みと言ってもよいのではないだろうか。

 この言葉が脚光を浴びるきっかけとなったのは、人口僅か400人の高知県大川村村長が、現在の村会議員による村議会を廃止し、村の有権者全員が話し合う村総会を検討すると表明したことである。人口が減少すればいずれ村が衰退し、存続自体が危機に瀕する。近隣自治体との合併構想もあったようだが、相手側に反対の声があって実現には至らなかったらしい。

 現在日本に人口1千人以下の村は28あるそうだが、その内1/4が「村総会」の必要性を感じているという。しかし、村総会に実際に参加するためには、かなり広範囲に居住する村民が一堂に会することが出来るかという最大の課題がある。下手をすると総会が流会続きとなる。この他にも人口減少の村は財政難のため行政職員の採用が厳しく、行政機能の維持も難しいと言われていてそう簡単に解決出来るテーマではない。

 最近加計学園問題で底が割れるような応答をした菅義偉官房長官は、この問題について聞かれ「若者や女性を含め議員の多様性が確保されるよう、地方議会で取り組みが肝要だ」とまたトンチンカンな応え方をしている。問題の深刻さがまったく分かっていない。勉強不足なのかも知れない。多様性とか、地方議会以前にこの村は人口減で村自体が成り立たなくなっているという根源的な問題を尋ねているのに、まるで見当違いの返答をしている。

 ここでは村が吸収合併の道を閉ざされたうえに、財政的に職員を採用する資金がなく、村民の生活全般を見守る場がなくなろうとしている現実をどう受け止め、どう対応するかということが問われているのだ。官房長官ら政府関係者、或いは総務省の責任ある立場の人間が検討して具体的に回答すべきことではないだろうか。

 それにしても来月には財政豊かながら難しい豊洲市場移転問題を抱える東京都議会議員選が行われるが、その一方で東京都下には青ヶ島村のように、人口減少により大川村と同じ問題を抱えている地域があるということにもっと関心を抱くべきではないだろうか。

2017年6月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3682.2017年6月12日(月) 旅券申請手続きが簡略に

 購入して10年経ったVolkswagenのPOLOが来月車検の時期を迎える。外車としては独身時代に一時OPELに乗っていたことはあるが、結婚してからはこのPOLO以外はずっとトヨタと日産車を愛用していた。やはり、どちらかと言えば日本車の方が使いやすいと思う。性能、メンテ、維持費、サービス面などでも今更ながら日本車の優秀さを知らされる。今日もわざわざ車検のために車を運転して販売店まで届けた。トヨタや日産ならセールスマンが引き取りに来てくれたものだが、VWではそうしてくれないので届けることになる。もう車検は今回が最後と思っているので、今ごろメリットの違いについて気付いても後の祭りである。

 先週9月にポーランドとバルト3国へ旅行することを決めたが、旅券の有効期間が残り少ないので、今日車検で車を届けた帰りに都庁へ旅券の申請に出かけた。当然住民票が必要だと思い、世田谷区役所支所へ申請したところ、係員から都庁とネットで繋がれているので最近住民票は必要なくなったと言われた。つまり無駄足だった。その後本籍地のある中野区役所で戸籍抄本を受領したが、これも本籍が前回申請時と変わっていなければ、その必要がないと都庁で言われて、ここでも無駄なことをやってしまった。簡略化は有難いが、それにしても役所仕事としては随分思い切ったものである。

 おまけの話として、申請用の写真がやや不鮮明だと受け付けてもらえず、都庁内写真店で改めて写真を撮って申請する有様だった。10年前の申請時に比べて何もかも随分変わったものである。実は、私自身にとって今日申請した旅券は14冊目である。まだ数年は海外へ行く気持ちが強いので、10年有効旅券を申請したが、恐らくこれが最後の旅券となるだろう。

 さて、一昨日、昨日と近くの駒澤オリンピック記念公園内の陸上競技場で障害者の「第28回パラ陸上選手権」が開催された。一昨日ウォーキングの途次興味心に釣られて競技場を覗いてみたが、進行、競技、応援、出場選手のレベル、等すべての点でメジャー大会並みにきちんと開催されているように思えたが、やはり全国大会とは言ってもパラはメジャーではない。残念なことにスタンドにはあまり観客の姿が見られなかった。出場選手の中には、昨年のリオ・パラリンピックで銀、銅メダル選手もいたが、今ひとつ盛り上がらない。昨日の朝日朝刊は、「観客来ない・・・パラ陸上ため息」とあまりに少ない観客に悲壮感さえ漂わせていた。どうも甘い観測だと思う。主催者は、事前に関係の団体らともっと集客作戦を練るべきであったと思う。meiji、トヨタ、JALら協賛会社のCMだけが虚しかった。このままではそれら好意的な協賛企業からもいずれそっぽを向かれてしまうだろう。主催者が先頭に立って旗を振らなければ誰も従うものはいない。主催者のパラ陸上競技連盟はちょっと甘く考えていたのではないだろうか。そんな決まりきったことが主催者には分からないのだろうか。こんなことでは2020年東京パラリンピックが心配である。

2017年6月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3681.2017年6月11日(日) 国連特別報告者と日本政府の行き違い

 6日の本欄に2人の国連特別報告者の報告書について、日本政府が取り合わない姿勢を示したことについて書いたが、当事者と日本政府の間に意見の食い違いと誤解のわだかまりがあるようで、現在のところ大きな問題にならずとも、お互いに意見の食い違いは残ったままである。

 特別報告者の報告では、ケナタッチ・マルタ大学教授が「共謀罪」法案について、「プライバシーや表現の自由を不当に制約する恐れがある」と懸念を表したことに対して、安倍首相は「政府の説明を聞くことなく、特別報告者が一方的に見解を表明した」と反論した。

 特定秘密保護法については、カリフォルニア大学のデービッド・ケイ教授が「ジャーナリストが委縮しないよう、秘密を開示しても処罰されない例外規定を設けるべきだ」と勧告する報告書を公表したことに対して、「多くが伝聞情報に基づき不正確であり、報道関係者の通常の取材は処罰対象にしていない」と菅官房長官が反論している。確かに政府としては不本意な報告内容であるかも知れないが、ことは国際的に言論の自由に関わる事象だけに、すぐ反論するのではなく、報告者に事前に直接尋ねてお互いに誤解のないよう言い分をすり合わせることが大切ではないだろうか。

 今や傲慢に陥りがちな安倍政権に対する質問や、批判は長期安定政権に胡坐を掻いた結果であるが、国際社会において信義を損ないかねないような不躾な対応は安倍政権に対するマイナス・イメージ以外の何物でもない。

 国内でも一昨日加計学園獣医学部新設計画について問題になった首相サイドへの忖度に関する発言について、安倍首相が漸く文部科学省内で再調査するよう命じた。首相周辺が文科省の職員に対して、最高レベルの話であるとか、首相の気持ちを「忖度」したとか、官邸スタッフの気持ちを斟酌するよう求めたというような「忖度」を強いるような発言があったと言われている。官邸サイドはあり得ないとか、そんな根拠がはっきりしない怪文書は取り合わないとか、はぐらかしていたが、文科省内部にそのような発言があったことが現役の職員の間で事実であると噂になり、ついに再調査するという発言に変わった。だが、それとて外部の、それも第三者が調査するのではなく、文科省内の再調査であり、これでは都合の悪い情報は表沙汰になりにくい。重要課題山積の今国会で、いつまでも自分たちにとって都合の悪い事柄から早く逃げ出したいとの虫の好い考えでは、益々日本の政治は堕落する一方である。

 国連に対してもきちんと考え方を述べ、是々非々をはっきり説明するべきである。その最大の責任は安倍首相以下政権にあると言いたい。

 すべて安定政権から生まれた油断と怠惰であり、まったく困ったことである。

 さて、今長男が出張を兼ねてわが家に滞在しているが、今日横浜の二男の孫1人を連れてお墓参りをした。多磨墓地から、中野の宝仙寺へ回ったが、半年以上お参りしていない間に宝仙寺の境内に新たに鐘楼が完成しているのにはびっくりした。木の香りも匂うような立派な鐘楼に大きな釣鐘がぶら下がっていたが、もう少し時間が経てば、鐘楼もそれなりの貫禄が出て来るだろう。いつも通りいずれの墓地でも家族の健康と、自分の仕事がよりスムーズに進むことを祈った。

2017年6月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com