3654.2017年5月15日(月) ブログ、11年目に突入

 ブログを書き始めてあっという間に10年が経過し、今日は新たな気持ちで11年目のスタートを迎えた。身体は年々少しずつ弱まるし、これから毎日欠かさず書き続けるのは厳しくなるかも知れない。一応次の目標は5千回を目指したい。到達日は3年8カ月後の2021年5月になるので東京オリンピックが終わった翌年になる。その2021年は母校湘南高校創立100周年記念、並びに同じく母校幕張小学校創立150周年記念の年になる。高校校歌の作曲者・山田耕筰が、偶然にも小学校の大先輩であるのも何かの縁であろう。その日を期してあまり肩ひじ張らずに気楽な気持ちで書いて行きたい。

 さて、昨日北朝鮮がこれまでより一層進化した弾頭ミサイルを発射して、周辺国を驚かせたが、とりわけ「一帯一路」と称する習近平国家主席肝煎りの国際会議の開幕に合わせた発射だったため、中国の気持ちは、複雑で穏やかではない。この会議は、主に中国の巨額の国際投資に群がる途上国が参加した感がある。物流のルートを建設し、整備する中国の国家プロジェクトだと言って良い。ヨーロッパから中国まで陸路と海路を上手に利用して物流を発展させようとの試みである。自国と支援国のインフラ整備をしながら、支援国への援助の見返りに得た経済特権で広大な21世紀のシルクロードの夢を実現させようというものである。その投資額たるや、何と今後5年間に約17兆円を目論んでいるというからそのスケールに驚かされる。

 陸路ではシルクロード経済ベルトと称して中国からヨーロッパへ、もう一つは中国から地中海へ、これに21世紀海上シルクロードの他に南太平洋を横切りアルゼンチンへのルートもある。すべて経済政策、インフラ、貿易、金融、人的つながりを通して協力しようという広大は発想であり、事業である。

 昨日の初会議には、ロシアのプーチン大統領を始め、インドネシア、フィリピン、ミャンマー、トルコ、ギリシャ、イタリア、マレーシアなど29カ国から首脳、130カ国から政府高官が出席した。このために今ギリシャのピレウス港とマレーシアのマラッカ港を整備中とある。相当な中国資金が投入されれば、運用は中国のペースで行われる。1999年に妻とエーゲ海に出かけた際ピレウス港近くのレストランでディナーを食したが、今ではそのピレウス港周辺は中国資本のコンテナ・ターミナルに変貌しているという。あの静かだったマラッカ海岸もいずれ中国資本に席巻されてしまうだろう。

 中国経済の発展は目覚ましいものがあるが、それにしても一人当たりのGDPだとまだ日本の1/5程度である。そして中国農村部の様子から察すると農民層はまだ大分貧しい。国内に貧困層を残したまま海外支援する意図がよく読み取れない。国内では貧富の差が大きく、稼ぎの相当部分を国家が吸い取り、それをこのようなプロジェクトに投資しているのではないか。その一方で中国は、国連を始め、加盟している各国際機関への分担金が国力に比較して圧倒的に少額である。国際的には応分の負担をしていないのだ。分担金に回す資金を、中国の援助金として途上国に権限とともに貸し付けている。そのバラマキのやり口には、疑問を感じざるを得ない。実際スリランカの港が、中国からの借金のため中国側に提供せざるを得ない状態に追い込まれている。

 ともども世界の発展、途上国の経済発展に寄与するならば、外国への投資は大いに結構であるが、ひがんだ眼から見ると、中国は国内に下層階級を残したままため込んだ資金を、独自の覇権拡大のために投資して途上国を支配下に収めようとしている印象が拭えない。いずれ将来的には大きな問題が生じると思う。

 今安倍首相も一強多弱をバックに得意の絶頂であるが、自らの権威や権限を発揮しようとの私欲を表すのではなく、こういう中国の姑息なやり方を反面教師として自らの政治活動を反省しつつ、内外ともにもっと目配り、気配りに留意してもらいたい。

2017年5月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3653.2017年5月14日(日) 恩師・飯田鼎教授7回忌墓参

 大学ゼミの恩師・飯田鼎教授が永眠なされて早や7回忌を迎える。以前からゼミ会員の間から最後のお別れにお墓参りをしようとの声が挙がっていたが、諸々の準備を整え、今日先生のご実家近くの千葉県鎌ケ谷市内の墓地にゼミ会員11名でお参りした。遠路秋田から来てくれたゼミ会員もいた。学生時代、そして卒業後も何度となくお邪魔しているご自宅は、東武野田線鎌ヶ谷駅から徒歩で行ける距離にある。度々訪れていた半世紀以上も前に比べると駅前の開発が進み、ちょっとした文化都市に変わった。東武線もかつては地上を走っていたが、今では高架線となった。お墓が少々分かり難い場所にあるので、駅前からタクシーを3台チャーターして、墓地で待機してもらい再び駅前に戻った。駅前の天麩羅店で皆で食べたランチも美味しかった。

 先生には、生前随分お世話になったが、とりわけ若気の至りで上司に辞表を提出した1968年、「プラハの春」の勃発によりプラハのカルレ大学留学の可能性が消え中途半端な精神状態の時、この鎌ケ谷のご自宅を訪ねてどうすべきかご相談したことを思い出す。結局先生のアドバイスを受け入れて、その翌日恥ずかしながら上司に辞表の取り下げをお願いした。

 在学中には、卒業論文の研究テーマとして、偶々社会思想家の河上肇博士の「貧乏物語」を始め幾冊かの博士の著書を読み込んでいたことから、河上肇を研究してみてはどうかとアドバイスいただいた。それが進歩的な思想にかぶれるようになった原因のひとつでもある。しかし、60年安保闘争直後の61~62年にゼミ活動をしていたころは、学生の間では学生運動や、社会運動に関心を抱き、分野的にはリベラルな専門科目を履修したり、研究する者が多かった。飯田先生のご指導のお陰で、学問の何たるかを教えていただいたと思っている。

 今日墓参に参加してくれたあるゼミナリストが、嬉しいことを言ってくれた。それは、先生が亡くなった翌2012年に、追悼文集を発行したが、その文集の出来映え、内容などを非常に高く評価してくれたことである。下手な論文集よりよほどレベルが高いとまで言ってくれた。100頁を超える冊子「飯田鼎先生追悼文集」のことであるが、今ではやゝ年老いたが、かつての秀才?たちが精一杯頭脳を傾け書いてくれた佳作集である。私自身僭越ながら編集委員長を務めて他の編集委員ともども発行に全力を傾け、何とかゼミ会員の期待に沿えることが出来た。それが評価されたことはこの上なく嬉しいことである。

 さて、振り返ってみると、このブログを書き始めて今日でちょうど満10年になる。明日から11年目に突入する。それこそ河上肇博士が、人生の来し方を振り返って「~越えては越えて来つるものかな」と呟かれた心境に少しは近づいたのかなと思っている。

 とにかく、10年の間自分なりに毎日1日も欠かさずよくぞ書き続けて来られたと思う。これも飯田先生が文章を毎日書く癖をつけるよう口酸っぱくして言っておられたお陰ではないかと思っている。

 今も恩師への感謝の気持ちは消えることはない。それでも今日7回忌のお参りを済ませて恩師にゼミでご指導いただいたことに対して、ささやかなお返しとしてどうやら一区切りがつき、役割を終えたような気がしている。

 ところで、今日は母の日であり、同時に仏滅である。吉より凶が優ったのか、しばらく鳴りを潜めていた北朝鮮が、早朝突然弾道ミサイルを発射した。今度のミサイルは今までより格段に性能が良いようで、高度2000㎞まで達し、グアム、ハワイなどアメリカ領土内を射程距離に捕えるようだ。

 アメリカと中国の圧力を受けて危機感も瀬戸際に追い込まれ、しばらく北朝鮮はおとなしくしていた。そこへ文在寅・新韓国大統領が北朝鮮との融和策を打ち出したことにより当分緊張状態から解放されるだろうと幾分楽観していた矢先に、突然ならず者国家がこのような狂乱的な行動に出た。しかも、中国が今年最大の國際イベントと位置付ける「シルクロード経済圏構想(一帯一路)」初の國際会議が、130ヶ国以上の参加を得て開催された初日だった。メンツを潰された中国はどういう対応をするだろうか。

 それにしても金正恩支配国家体制は、どうにも救いようがない。

2017年5月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3652.2017年5月13日(土) 甥っ子のジャズ演奏を楽しむ。

 日韓関係で最も厄介な問題になっている慰安婦問題解決のための2015年日韓合意につき、昨日国連の「人権条約に基づく拷問禁止委員会」が、被害者への補償などが不十分として合意の見直しを勧告する報告書を発表した。韓国にとっては願ってもない勧告であり、内心「しめたっ!」と思っているだろうし、日本政府にとっては、困ったと思っている筈である。

 しかし、国連という最高の國際機関の一部組織とは言え、内容に不十分な点があると判断し、両国政府が正式に取り結んだ協議内容を一方的に見直しするような勧告は、無法社会を助長し、國際ルールを形骸化させる結果になるのではないかと疑問に思う。敢えて言えば、国連の越権行為ではないかと憂慮している。

 同委員会には法的拘束力はないと言うが、早くも韓国メディアはこの勧告を有頂天となって取り上げ、事実上国連が合意再交渉を求めたものだと報道している。

 2つの国家がお互いに対等の立場で相互に納得して契約したその協議内容が後になって、どちらかの国にとって不都合となって不平等と唱え、再交渉を求めていることに加担するように再交渉を勧告するというのは、非植民地と植民地、或いは支配国と従属国のような圧倒的にお互いの立場に優劣の差があり、不条理な契約を押し付けられた謀議に対して異議も反対も出来ないような同情出来るようなケースを別にすれば、第三者があまり口出し出来ることではないと思う。それを国連の一機関が行ったことにショックを覚える。

 この点について、日韓両政府の正式なコメントはまだ聞いていないが、合意されてまだ2年も経たない協議内容がいとも簡単に破棄されようとし、それを韓国国民の強い支持に負けた政府が再交渉に腰を上げようとして真っ当な外交交渉を蔑ろにするような国家とは、今後交渉や、契約、協定など外交的な話し合いの機会を持つことにも懐疑的にならざるを得ないと思う。

 こんな理不尽なことが許されるのだろうか。これから反日的大統領を選んだ韓国と一衣帯水の日本は、どういう道を歩んで行けば好いのだろうか。

 さて、夕方になって甥がリーダーを務めているジャズ・カルテットのライブを楽しみに横浜・関内のライブ・ハウスに妻と出かけた。このグループが結成されて5年になり、近々CDを出すという。今日のグループ‘IMAGE’は、甥がリーダーらしく3人のジャズ・メンを上手にリードしているように思った。今日の演奏曲はすべて甥が作曲したもので、甥は元々ベースを主に活動しているが、今夜はベースをやった後にピアノを弾いていた。司会進行も冗談を交えながらそつなくこなしていて贔屓目だが、中々の出来映えだと思う。妻ともども久しぶりに甥のジャズ・ワールドを覗いたように思った。好きなことを楽しみながら生活するのは、中々苦労が多く大変だと思うが、前向きに頑張ってほしいと心より声援を送りたい。

2017年5月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3651.2017年5月12日(金) 内外ともに波高し

 このところ国内外で無責任や大失態の事象がやたらに目につく。国内では、まず共謀罪法案の取り扱いである。政府・自民党は同法案を18日までに衆議院を通そうとして躍起になっている。日本ペンクラブも同法案には強く反対し、浅田次郎会長名の声明を発している。同法案には言論の自由を侵犯しかねない危険性が看て取れる。この法律の最も怖いのは、罪もない一般人が捜査の対象になる恐れがあるという点である。他に危険なのは、共謀罪の要件に「実行準備行為」を付け加えた点である。準備行為と疑われれば任意捜査が行われる可能性が高い。

 例えば、最近岐阜県警が、風力発電施設の建設に反対していた市民や、その知り合いというだけで活動には関わっていない市民の名前、学歴、病歴、健康状態まで集め、電力会社に伝えていたという驚くべき事実があった。

 そもそもこの「準備」というのが、捜査当局の判断次第だそうだから油断がならない。毎日の行動が警察によって監視され、任意捜査の対象になりかねないのである。これでは、まるで戦前の治安維持法とまったく変わらないのではないだろうか。

 かつて何度も立案されながら、実施されなかったこんな危険な法律を今改めて与党自民党・公明党が保守の「日本維新の会」と協力しながら、国会審議も充分尽くさず、メディアの間でも批判が高まっている中で一気に通してしまおうという恐ろしい空気が世の中に醸成されようとしているのだ。

 また、安倍首相とはとても無関係とは思えない森友学園問題も後から後へと新しい証拠が出され、それらの中心人物として悉く昭恵夫人が絡んでいるのである。野党やメディアは不透明な疑念を解明するためには、昭恵夫人の証人喚問しかないと追及しているが、首相は以前疑問が明かになれば、総理の地位も議員の職も潔く辞めると公言した以上簡単に夫人の証人喚問を認める気はなく、何とか森友問題から逃げようとしている。そのような事情もあって、安倍首相は憲法改正問題と共謀罪に照準を合わせようとしているように思えて仕方がない。

 一方で安倍首相は、唐突に2020年までに改憲を実施したいとか、第9条の2項に加えて、それらに矛盾する自衛隊の存在を第3項として付け加えると言う大胆なことまで言い出した。それは、自民党内でも広く了解を得られたわけではない。

 他方、海外でもアメリカのコニーFBI長官の電撃的な解任が大きな問題になっている。解任直前にコニー長官が司法省に対して、トランプ政権が大統領選へのロシア介入問題の捜査体制強化を要請して、それがトランプ政権の捜査妨害であるとの疑惑が深まったことがトランプ政権の危機感につながり、トランプ大統領の怒りとなりFBI長官解任となったようだ。野党の民主党は、独立性の高い「特別検査官」の任命を求めるべきだとして批判を高めている。第2のウォーターゲート事件に発展するようなことにならなければ好いがと思う。

 今や内外ともに波高しである。

2017年5月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3650.2017年5月11日(木) DVD「老人と海」を鑑賞する。

 東京・調布市仙川に「東京アートミュージアム」という新しいタイプの展示館がある。建築家安藤忠雄氏が設計・建築された建物である。明日から来月下旬までここで「東京陶芸三代展」が開かれるが、それに先立ち今夕オープニング・セレモニーが開かれた。三代とは、女流陶芸家辻輝子、その子息辻厚成、孫辻厚志の家族3人の作品が展示されたのだ。企画した一般財団法人プラザ財団理事長を務めている小中陽太郎さんから、オープニング・セレモニーへお誘いを受け、夕方会場へ出かけた。

 ミュージアムで三代の作品をそれぞれ拝見したが、やはり一級品であることは分かる。ただ、陶芸というので、いわゆる粗削りな純日本的な陶器が主だと思っていたところ、ガラスの中に作品が収められていたり、光沢が見事に現れる油剤で磨き上げられていたり、ちょっと想像とは違っていた。セレモニーは建物屋外のピロティで立食で行われ、辻輝子さんはお見えにならなかったが、その他の関係者は揃っていた。

 辻厚成、厚志父子が挨拶されたが、生存している三代の芸術家によるこのような企画はあまり例がないと言っておられた。

 帰りはいつも通りペンの仲間ともども仙川駅周辺のインド料理店で二次会に立ち寄った。

 さて、アマゾンからDVD「老人と海」を購入した。いうまでもなくノーベル賞作家アーネスト・ヘミングウェイ作品を映画化したもので、主演は名優スペンサー・トレーシーである。昨年キューバを訪れた時に、ヘミングウェイが入り浸ったバーや定宿へ冷やかし半分で寄ってみたが、作品の舞台であるコヒマル海岸には行くことが出来なかった。今日キューバ旅行を思い出しながらDVDをゆっくり楽しんだが、ハバナ沖合を漁船で年老いた老人がたったひとりで苦闘しながらカジキを捕獲するシーンが見どころだ。

 実は「老人と海」は1952年に発行されたが、その数年後に辞書をひきながら唯一原書で読んだことのある、私にとっては古典のような短編である。老人を慕う少年が脇役として登場するが、主役はほとんど老人と捕獲されたカジキの格闘だけというやや抑揚のないストーリーであるが、カジキが運ばれる途中でサメに食いちぎられる様子など見応えは充分である。ヘミングウェイの人となりとその小説は、後年飛行機事故の後遺症により自殺のような不可解な形で世を去ったが、何か人を惹きつける魅力のある人物であり作品である。

 大分昔のことになるが、マイアミから‘Seven Miles Bridge’を渡りながらアメリカ最南端のキー・ウェストを訪れたことがあるが、ここにもヘミングウェイの住まいがあり、遥かにハバナを望むことが出来た。やはりヘミングウェイもキー・ウェストだけでは飽き足らず、海の向こうのキューバへ居を移したのだろう。そこで彼は名作「老人と海」を見事に書き上げた。「老人と海」を味わい尽くそうと思うと、キー・ウェストとキューバを訪れてみないことには、感傷的な臨場感に欠け興味が乗って来ないのではないかと思う。DVDで観る老人の貧しい部屋の片隅に信奉するコブレ教会の写真が飾ってあったのが、目を惹いた。コブレ教会も昨年訪れたが、聖母寺として多くのキューバの人々の厚い信仰の対処となっている。寂しそうなあの主人公の老人まであの教会を信仰していたのかと思うと不思議な感じがする。

 久しぶりに学生の頃を思い出しながら、名作にたっぷり浸かることが出来た。

2017年5月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3649.2017年5月10日(水) 韓国新大統領就任で日韓関係の行方は?

 今日は結婚記念日である。1969年「ホテル・ニューオータニ」で結婚式を挙げてから48年になる。見合い結婚だったが、再来年には早いもので金婚式を迎えることになる。妻とディナーにでも出かけようかと考えたが、妻は友人の引越しのお手伝いに出かけ、遅く帰ってくる。改めて食事をともにするか、13日(土)に甥が率いるジャズ・バンドのライブが横浜であり、そこで食事を取ることになっているので、それで間に合わせることになる。

 さて、韓国の新大統領が文在寅(ムン・ジェイン)氏に決まって、メディアも文論議が華やかである。日本に対して厳しい見方の大統領だけに、現在膠着状態の日韓関係がどう進められるのか、早く縒りを戻すことが出来るのか、些か気になるところである。

 朝鮮戦争中に祖父母を北朝鮮に残したまま両親が巨済島へ逃れ、ムン氏はそこで生まれた。その後釜山の貧民街で育った。父親が事業に失敗し、母親が物売りをしながら苦しい生活を支える中で成長し、大学在学中に司法試験に合格した。だが、学生運動をやって逮捕され、その合格通知は収容所で受け取ったという気骨のある苦労人でもある。その後弁護士となり、廬武鉉元大統領の側近として仕え、廬武鉉氏の自死を受けて国会議員となった。

 わが国の安倍晋三・総理大臣と比較して、安倍首相が甘やかされて育った点で成長過程に大きな差があるようだ。そんなことには関係なく、ガチンコ勝負で堂々と対決、対話をしてもらいたい。

 さて、アメリカからびっくりするようなニュースが飛び込んで来た。コニーFBI長官がトランプ大統領から突然解任された。昨年大統領選挙中に民主党のクリントン候補の私用メール問題が話題になったが、その後トランプ陣営とロシア政府との間に情報操作があったのではないかとFBIが捜査中だったことと関係がありそうだ。もみ消しの印象を与えるようで、アメリカ国内でも大きな話題となっているらしく、今後尾を引くことになりそうだ。

 不祥事臭いニュースがある。先日高齢者2人を殺害した容疑で身柄を確保された30代の女性が、四国今治警察署から釈放された翌日自殺してしまい、警察の失態として批判されている。そこへまたお粗末な事件が地方の警察で起きた。今度は、広島中央警察署内の金庫から現金8,500 万円が忽然と紛失してしまった。警察では、犯行は外部か、内部かとも語らず、鍵がかけてあったかどうかも公表していない。警察の金庫から大金がなくなるとは、内部の犯行だと分かりそうなものなのに、はっきり言わない。こういう無責任な対応で果たして、市民の安全を確保してくれるのか疑問である。

2017年5月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3648.2017年5月9日(火) 韓国新大統領に革新系のムン・ジェイン氏

 今日行われた韓国大統領選挙の結果、最終開票結果を前に本命で革新系の最大野党「共に民主党」前代表ムン・ジェイン(文在寅)氏が4割を超える得票を以って勝利宣言を行った。ムン氏は4年前にも立候補して朴槿恵・前大統領に惜敗しだが、今度こそ宿願を達し、前大統領の罷免により失われた国政を立て直すことが求められている。ムン氏は北朝鮮との話し合いを求める融和策を提案している。一方で、日本として気になるのは、ムン氏が一昨年結ばれた日韓合意が韓国にとって不平等であるとして再交渉を望んでいることである。これに対して日本政府は、両国政府が合意した国際的な協定書を再交渉するなんてことはあり得ない、と受け入れない方針である。

 いずれにせよ、隣国同士が角突き合わせていることは両国にとって決してプラスにはならない。首脳会談を早急に開いて取り敢えず突破口を開いてもらいたいものである。それにしても國際関係上他国を誹謗するがごとき慰安婦像を、相手国の公館前に設置するような礼儀を欠く行為は国際社会では認められていないし、とても容認できるものではない。これを設置以来撤去されないよう四六時中隣で寝ずに監視している大学生グループの人たちの声を聞くと、日本が歴史認識を誤っているとか、存命の慰安婦に謝罪すべきとか、本当に自分の考えで言っているのだろうかと疑問に思う。言わされているのではないか。韓国の人たちは言いたがらないが、彼らはベトナム戦争中に韓国軍兵士たちがベトナム人慰安婦に対して行った行為をどう説明するのだろうか。

 ネットで最近行われた台湾人の最も好きな国として、一番人気があったのは日本だった。しかもダントツのトップだった。戦前同じ日本の植民地だった韓国と台湾の対日感情がこれほど対極にあるとは意外である。しばらく出かけていないが、確かに台湾を旅していると台湾人の対日感情が随分好いことに心が和んでくる。韓国及び中国と、台湾との差は一体どこから来るのだろうか。

 個人的にはこれは戦後の学校教育のなせる結果だと思っている。今から40年ぐらい以前に中国と韓国を訪れた時感じたのは、中国でも韓国でも話し合った人たちは皆日本に対して好い印象を持っていると感じた。接する彼らはことごとく優しく好い人ばかりだった。それに引き換え、メディアを通して知る中韓国民は、特に戦後教育を受けた中年以下の若い人々は徹底した反日教育を受けたことが、彼らの心に深い傷を与えたのか、今日の反日的な言動に表れるようになったのではないかと思っている。

 ともかくこのままの外交膠着状態は好ましくない。一日も早く話し合いをスタートさせて一歩一歩牛歩の歩みでも良い。両国間の友好関係が前進するよう願うばかりである。ムン氏にもそれを期待したい。

2017年5月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3647.2017年5月8日(月) 第19代フランス大統領に39歳のマクロン氏

 昨日行われたフランス大統領選の結果、投票総数の約2/3を獲得したエマニュエル・マクロン氏が国民戦線党首のマリーヌ・ルペン氏を退け、今月半ばにオランド現大統領に代わって次の次期フランス大統領に就任することが決まった。39歳のマクロン氏は、フランス大統領史上最も若い大統領となる。EU離脱や移民規制に反対していたマクロン氏の当選は、EU諸国ばかりでなく広く世界から注目され、期待されている。今年1月トランプ・アメリカ大統領の登場以来、内向きの保護主義やポピュリズムの空気が濃くなりつつあったが、ひとまずブレーキがかかった。トランプ大統領は早速得意のツィッターで祝辞を伝えたようだが、果たして本心はどうだろうか。既成政党出身でないマクロン氏は政党に属していないため、今後議会運営に相当気を遣わされることだろう。来月その国民議会選挙が始まる。自らの派にはひとりも議員がいないために、首相と閣僚を決めるうえでも多数派の野党と話し合い、談合をしなければならないのではないか。

 但し、わが国では選挙の結果に好感をもたれ、フランスがEU市場に留まるとの見方が評価され、日経平均株価が今日1日で450円も上がり、終値は一気に19,895円まで跳ね上がって今年の最高値となった。

 明日は、お隣りの韓国で朴槿恵・前大統領罷免後の大統領を決めるため選挙が行われる。投票前の予想では、15人の立候補者の内、有力視されている5人の候補者は揃って反日家と見られ、いずれの候補者も一昨年の日韓合意は再交渉されねばならないと主張しており、日韓関係は相変わらずギクシャクしたものになるであろう。

 偶然であろうが、先日韓国で行われたサッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で、韓国チームと対戦したJ1川崎フロンターレ応援団が振りかざした旭日旗が、韓国応援団に奪われるひと悶着があった。韓国側は旭日旗を振り回すことは、差別的だとしてアジア・サッカー連盟に訴え、同連盟は韓国側の訴えを受け入れ川崎に対して罰金と無観客試合1試合の処分を下した。

 これに対して菅義偉官房長官は、旭日旗は差別的ではないとのコメントを述べた。しかし、韓国には、日本植民地時代に支配者日本に散々痛めつけられたとの過剰な意識が根強く、大日本帝国海軍艦船にへんぽんと翻った旭日旗は、見るだけで恨み骨髄だったのだろう。それにしても冷静に考えて、日本としては例え差別ではないとしても、相手が嫌がる行為を目の前で行うこと自体が問題ではないだろうか。敢えて韓国国民が嫌がる旭日旗を掲げるまでもなく、他にいくらでも選手を応援する手段はある筈である。こういう手近なところから相手の気持ちを斟酌する気持ちを持たないと、韓国の反日感情もそう簡単には消えないのではないだろうか。その点に目をつぶり暗黙の内に韓国人が嫌う行為を安直に認めるような官房長官の発言は、政府高官の発言として火に油を注ぐことになりかねないと思う。日韓双方の自己主張ばかり強い話ぶりでは、大統領が誰になろうとも日韓関係の歩み寄りは早急には期待出来そうもないと悲観的に考えざるを得ない。

 さて、一昨日下腹部の具合が悪くなったので、森内科で診察してもらい血液検査を受けたその結果を教えていただいた。白血球が9600(基準数値3300~9000)、CRPは1.69(基準数値0.3以下)でこれは私の印象としては、いずれもちょっと高いような感じがしている。実際CRPは3月には0.43だった。しかし、森先生の診察では結果的にそれほど気にすることはないとの診断だった。ともかくまずはホッとした。

2017年5月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3646.2017年5月7日(日) 卒業66年後の小学校クラス会

 今日は千葉市立幕張小学校のクラス会が催された。その前に幕張で茶道のお師匠さんを務めている山崎洋美さんのお宅でお茶のおもてなしを受ける予定になっていた。ところがある会合があり、意外に時間がかかってJR幕張駅集合に間に合いそうもなかったので、山崎さんに電話で断ることになってしまった。楽しみにしていただけに残念である。会場の西千葉のイタリアン・レストランへ移動する途中で、何と偶然にもJR総武線西千葉駅でお茶を嗜んだ同級生たちとばったり出会った。クラス会では他クラスの友人を加えて11名で他愛もない話に時を忘れた。同じような人数で毎年集まっている。イタリアンの味は質量ともに申し分なかった。卒業して今年で早や66年になる。恩師・湯浅和先生には昨年33回忌を迎えられ、同級生の中にも旅立った人も大分出て来た。それでも何とか懐かしいクラス会を続けていられるのは、今年創立141年の伝統を誇る学校が今も残り、周辺の千葉市内に住んでいる友だちが多いことと、何と言っても男女それぞれ熱心に企画してくれる友人がいてくれるからである。いつまでも会えるうちは、出来るだけ会いたいものだと思っている。

 さて、今朝のTBS「サンデーモーニング」を観ていて、憲法記念日に安倍首相が2020年には新憲法を施行したいと述べたことに対して、出席者から批判的な意見があった。改めてなるほどと納得させられた。首相の言い分にはいくつか持論が提起されたが、最も厳しかった指摘は、第99条の「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負う」との条項である。つまり総理大臣安倍晋三は、現行憲法を尊重し擁護する義務を負っているにも拘わらず、率先してその義務を放棄しているとの指摘である。首相は自ら憲法を犯している違憲論者ということになる。憲法の各条文を子細に分析してみると、まだまだ問題点が見つかると思う。単に憲法改正に全体として賛成、或いは反対というのではなく、一つ一つ条文の主旨、精神をかみ砕いて納得する必要がある。その点でこれから国会において各政党から現憲法に違反しない提案がなされると思うが、意図をしっかり受け止めて納得したうえで受け入れることが大事だと思う。

 今日投票日を迎えたフランス大統領選の決選投票の結果はまだ分からない。明朝にははっきりするだろう。

2017年5月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3645.2017年5月6日(土) また昨年と同じ「憩室炎」か?

 先月の終わりごろから下腹部の具合が思わしくなく困ったなぁと思っていた。夜中にもトイレに行く時など左右の下脇腹が痛む感じで、日によって便が硬くなったり、柔らかくなったりして、毎日服用している酸化マグネシウムの量を調整していた。ふっと思い当たったのは、どうも昨年7月の「憩室炎」騒ぎの時の症状が似ているのではないかと考えたのである。そこで当時のブログを見てみるとその時の症状や、診察の様子について書いてある。今日はGW最中で医療機関は休診かと思ったが、幸いにも行きつけの森内科は開業していると知り診てもらうことにした。森先生の診断では、前回ほど悪くはないようだが、一応血液検査を受け薬を調合してもらった。血液検査の結果は明後日分かる。

 森先生もブログのコピーをご覧になって、前回の様子が詳しく分かり易く書いてありますねと仰っていただいたが、ブログも案外役立つものだと改めて思った。

 さて、北朝鮮問題がややトーンダウンしているが、明日は世界中でフランス大統領選決選投票の結果が盛り上がるだろう。現状はマクロン前経済相がやや有利で、オバマ・アメリカ前大統領が支持を表明した。これに対して対立候補である極右の国民戦線党首ルペン氏の側近が、オバマ前大統領はアメリカ大統領選でクリントン氏を推して敗れ、イギリスのEU離脱の是非を問う国民投票で残留を支持していずれも敗れた。2度あることは3度あるとオバマ氏に対し皮肉たっぷりにこき下ろしている。更にその2日後には、隣国韓国でも大統領選が行われる。

 わが国に直接影響のある事象としては、アメリカの対日貿易の赤字が拡大したことについてロス商務長官が目くじらをたてて怒っている。だが、麻生副首相兼財務相がアメリカと話した時には、そんな話はアメリカ側からまったく聞いておらず不本意だとのコメントを発した。確かに直近の貿易収支では対日赤字が大きく膨らんでいる。アメリカの対外貿易の赤字幅のほぼ半分は、中国との貿易によるものであるが、当初その点をトランプ大統領は非難していた。だが、対北朝鮮問題で、中国の北朝鮮への圧力への遠慮からか、中国を批判することは控えている。どうも終始一貫しないトランプ政権が、果たしてどこまでやるべきことをやることが出来るのか、極めて不透明である。

 更に国内では安倍首相が2020年までに新憲法を施行すると述べ、本丸である第9条の項に新たな項目として自衛隊について追加することは、現状の1項と2項に対する矛盾であり、新たな問題を呼びそうだ。早速今日の朝日夕刊「素粒子」には、「戦力の不保持を記す9条2項の後に自衛隊を書き加えるという離れ業。いずれ3項が2項を敵地攻撃していくか」とその矛盾を突いて冷やかしている。

 わが国周辺も一難去ってまた一難で、これから騒がしくなりそうだ。

2017年5月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com