3701.2017年7月1日(土) 香港が中国に返還されて20年

 下腹部の具合が思わしくなく、昨夕から大分痛みが感じられるようになった。トンプク錠を飲んでも中々痛みが消え去らない。就寝中も痛みが出て、ほぼ2時間弱毎に痛みで目が覚め、序にトイレに行く有様である。今朝になっても痛みを感じたので、思い切って森内科で診てもらうことにした。

 ちょうど1年前の昨年7月6日のブログを見るとその日に森内科で診てもらい、翌7日に森医師から数値がおかしいと緊急電話をいただき、東京医療センターで診察を受けることになった経緯が書かれている。結果的に「憩室炎」との診断でしばらく薬療法と食事療法を続けたことを想い出す。今日も聴診器で下腹部を診てもらったところ、昨年とやや似た症状で憩室炎再発の可能性があるとの診断だった。血液を採り、結果は明後日に分かるということだった。当分食事毎にペニシリン系の抗生物質、ロキソニン、整腸剤の3種の薬を服用することになった。どうも若いころのように毎日健康とは行かなくなった。しばらく自重しなければいけないと思っている。

 さて、今日は香港が中国に返還されてから20年目という節目の日に当たる。もう20年も経ったかという感じである。20年前はまだ現役の旅行エージェントとして、大きなマーケットだった香港のドラマチックな体制変換に自分なりの考えを述べたことを想い出す。

 返還20周年記念式典出席のため、昨日習近平国家主席が初めて香港を訪れた。特異な1国2制度制を採用している中国ではあるが、近年中国の経済力が強まるにつれ、中国は国家主権を最優先にしてこの制度に揺さぶりをかけている。確かに1人当たりのGDPでは、今も中国は香港の1/5程度にしか過ぎない。しかし、その差は急速に狭まっており、香港上場株式の時価総額に占める中国企業の比率で言えば、60%を超えている。

 このような強い経済力をバックに、中国が香港に経済以外の政治、司法の場でも圧力を強めつつある。中国返還時に香港の社会体制である自由主義をこれまで通り容認するとして、英中間で約束された1国2制度が、今や風前の灯火となっている。

 その一方で香港人(香港に住む中国人を含む)にとって「自分たちは中国人」という意識は薄く、「自分たちは香港人」との自己意識が強くなりつつある。元々自由港だった香港の人々にとっては、長い間の自由な資本主義経済が最も香港には根付いたものであり、生きがいでもある。香港は力のある親元の中国から「言論と表現の抑圧・弾圧」というプレッシャーをかけられているが、一番大切なことは、香港人がどういう体制を望むのかということである。今のように中国の支配下であるが故に、他国の干渉は許さないとする中国式非民主主義が蔓延ることは決して香港人を幸せにはさせないであろうし、中国にとっても長期的に見れば決してプラスにはならないだろう。

2017年7月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3700.2017年6月30日(金) 中国民主化のリーダー・劉暁波氏が出所?

 早いものでもう今年も今日でちょうど半分が過ぎた。「光陰矢の如し」とよく例えられるように月日の経つのは実に早い。特にこちらが年齢を重ねるに連れてそのスピードは益々加速するようだ。時折来世はそう遠くないのではないかと本気で思うことがある。だが、やること、為すことが多いのに、やり残したまま呼ばれたからと「はいよ」と安請け合いして耒世に行くわけには行かない。まだまだやること、やらねばならないことは山ほどある。冥途へのお土産も手当てをしていない。出来るだけ引き延ばしたいと思っている。

 そんな時にこのところ腹具合がまた悪くなってきた。今ひとつ下腹部の調子がパッとしない。偶々今日は松本整形外科医院で診断してもらったが、この1カ月間は血圧が安定して高い方の数値が、1日として140に届いた日はなかった。こんなことは最近では記憶にない。つまり血圧が安定してきているのである。その一方で腹具合が勝れないのは、4月以来である。やはり早めに森内科医院で診てもらおうと考えている。

 さて、中国から理不尽で不可解なニュースが入って来た。民主化運動のリーダー格で、当局に逮捕され刑務所内でも人権を剥奪されているような話が漏れ伝えられていた劉暁波氏が、獄舎から病院へ身柄を移されたというニュースである。劉氏は中国共産党政府から反国家行為を行ったと一方的に罪を被せられ、獄舎につながれ、言論の自由を抑圧され、その後ノーベル平和賞を授与されたが、中国政府はこれを内政干渉と言い、受賞を認めていない。

 ここに来て唐突に劉氏の身柄を公の目に晒したのは、一見手厚い看護の様子を中国内外の人々に見せて中国政府が劉氏に行き届いた待遇を行っていると思わせるパフォーマンスである。現在劉氏は末期癌に侵され、このまま亡くなると中国政府が劉氏を弾圧したまま、病気の劉氏を看護せずに殺したと思われたくなかったからに過ぎない。アメリカを始め、多くの国から劉氏を介護しようという申し出があるが、これまで散々劉氏を痛めつけていた中国政府としては、劉氏の口から政府の極悪非道ぶりが暴露されることを懸念して、中国国内の刑務所外の病院で行き届いた治療を提供している画像を放映して、国民の反発と罪の意識から逃れようとしているのだろう。こんな人権抑圧の国が果たして民主国家と言えるだろうか。

2017年6月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3699.2017年6月29日(木) ブリューゲルの「バベルの塔」展鑑賞

 4月18日から上野の東京都美術館で展示中の「ブリューゲル『バベルの塔』展」が7月2日で終わりと知り、取るものも取りあえず急ぎ妻ともども見学に出かけた。この催しは朝日新聞が他企業と共催しており、朝日は前広に興味深い啓蒙記事を載せていた。「バベルの塔」については、私には格別拘りがある。そもそもこの絵画に関心を持ったのは、中学生か高校生の頃幼児向き絵本を通してこの絵を見て「人間の傲慢に対する神の怒り」とか、「世界中に多くの言語が生まれた理由」の説明に首を傾げながらも何となく納得が行ったことにある。その絵が「バベルの塔」であると知り、以来この絵を何とか見てみたかったのである。今から3~40年前に初めてオーストリアの首都ウィーンを訪れた時、美術史美術館でこの名画にお目にかかった。この絵を前にして、天を目指して上へ上へと傲慢な人間が登ったが、この絵ではまだ登り切っていないなと思ったものだ。

 実は、今日鑑賞した「バベルの塔」は、私がウィーンで見た絵とはほとんど同じ構図になっているが、似て非なる2枚目の「バベルの塔」で、絵画自体もやや小さい。「バベルの塔」が2作品あるとは寡聞にして知らなかった。これはオランダのロッテルダムのボイマンズ美術館に展示されているものを拝借したものだと知って当初は驚いた。

 もう一点特徴的だったのは、展示場近くに「INSIDE BABEL」と称して、漫画家にして映画監督でもある大友克洋氏が描いた繊細な「バベルの塔・内部図」が飾られていたことだった。これについて新聞では全面で微細に説明していたが、ここでは入場待ちの行列の前に2枚の「INSIDE BABEL」が置かれているだけだった。それにしても大友氏の発想が興味を惹く。原図に描かれた石工、煉瓦工、足場職人ら総勢1,400人の人物を始めとして当時の人々の生活を想像させる塔内部のスケッチを描いたものだという。しかし、これも興味深く面白かった。

 とにかく世界的な名画であるだけに、平日午前中にも拘わらず多くの見学者でいっぱいだった。見学者は皆熱心に並んで多くの絵画を楽しんで見ているようだった。 

 やはりそれなりに意味の深い世界的な絵画は、人の気持ちを豊かにさせてくれる。その意味では、好い機会を得られた。うっかりしていて見損なうところだった。

2017年6月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3698.2017年6月28日(水) 稲田防衛大臣の軽薄な発言

 東京都議選の応援弁士の動向を見てみると、これまでとは大分様子が違う。国政に一番近く、最も大事な地方選の中でも東京都知事選と都議選は中央政府としても最も気になり、何はさて措いても党幹部が応援に駆け付けるのが今までの習わしだった。それがどうだろう。本来なら都庁のある新宿で各党党首が、自党のPRと自党候補者への得票を期待して第一声を挙げるのが通例だった。今回は一番危機感を感じなければならない自民党が、安倍首相、菅官房長官らが裏ではともかく表立って姿を現さないのである。

 森友学園と加計学園の不透明な説明と事実隠蔽で支持率を落とし、応援は反ってマイナスだと候補者から忌避されていることもあるらしい。なんとまあ情けないことか。

 そこへ昨日稲田防衛相が板橋区の自民党候補者の応援で、「防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」などと自衛隊の政治利用と受け取られかねないとんでもない呼びかけを行ったのである。稲田大臣は板橋区からは自衛隊練馬駐屯地が近く、自衛隊の活動にあたって地元に理解と支援をいただいているから感謝の気持ちを表したそうだが、ちょっと感覚がずれているのではないだろうか。自衛隊法第61条では選挙権の行使以外の自衛隊員の政治的行為を制限しており、特定の政党などを支持する目的で職権を行使出来ない。そもそも大臣が発言したことは、完全に自衛隊法に抵触している。こんなことは弁護士たる大臣には当然分かっている筈である。その点では、稲田防衛相は防衛大臣の資質に欠けているということになる。大体この稲田大臣はこれまでも言動において常軌を逸するようなことが多かった。

 これら大臣の発言に対して野党から強い非難の声が挙がっている。安倍首相の任命責任も問われると強く批判している。稲田大臣を罷免すべきであるとの強い要求も出されている。稲田大臣は、当初なぜ問題になったのかよく分からなかったようだ。発言は撤回するが、辞任はせず、職務を全うすると述べただけである。菅官房長官は、大臣は発言を撤回したので辞任の必要はないと各党の辞任要求を突っぱねている。政府首脳も、防衛相自身もことを少々甘く見ているのではないだろうか。この暴言が板橋区の立候補者の足を引っ張ることになるような気がするし、全般的に自民党の地盤沈下に繋がり、次の総選挙に影響するようになるのではないかと思っている。

2017年6月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3697.2017年6月27日(火) シルバー旅行の相談に乗る。

 過日ゼミの後輩・遠藤靖子さんから、夫婦で世界旅行をしたいので相談に乗って欲しいとの話を伺っていたので、承諾して今日新宿でランチをごちそうになりながら四方山話の中で夫婦の旅行について話し合った。ご主人は、つい最近までマレーシアで働いておられ、それも漸くメドがついたので最近帰国したのを機会に長年の約束だった世界旅行を夫婦で楽しみたいという夢のある話だった。海外生活も長いのでお2人とも語学が達者で、通り一遍の旅行というのではなく自分たちがこれまで行きたいと思いながら行けなかった都市を話し合いの中で見つけたいと言っておられた。靖子夫人からは最近ハヤカワ文庫から出版されたソフィー・ハナ著「閉じられた棺」の共訳書をいただいた。それが何と彼女と共訳しているのが、いろいろお世話になっているワイン評論家でもある山本博弁護士である偶然には、驚いた。

 今日の話ではまだ旅行先が決まったわけではないが、一応候補地としてスペイン、ポルトガル、スイス、チェコ辺りが良いのではないかと彼らも考え、私も薦めた。スイスへ行けば、当然アルプス周辺ということになるが、マッターホルンへ行くか、アイガーへ行くか、は今後考えられるようだ。ポルトガルは首都リスボンだけではなく、折角訪れるなら北部の古都ポルトも行かれるようお薦めした。

 振り返って我々夫婦は新婚旅行を含めてこれまで10回ほど2人で海外旅行を楽しんだが、エーゲ海クルーズ、カナディアン・ロッキー、ニュージーランドの旅が強く印象に残っている。しかし、この15年ばかりは夫婦で海外へ出かけていない。私1人だけ海外へ出かけているが、もう1度くらいは夫婦で出かけてみようとは思っている。

 さて、今日の夕刊各紙とテレビで私たちの感覚からすると信じられないような珍しいニュースが取り上げられていた。スペインのシュールレアリズムの画家サルバドール・ダリの遺体を掘り起こしDNA鑑定をするよう裁判所が命じたのである。ダリはすでに28年前に亡くなっている。その遺体を再び地上に曝け出すというのだ。理由は、ダリの娘だと主張する61歳の女性の訴えをDNA鑑定で検証するためだという。略奪結婚して10歳年長の妻を娶ったダリは、終生愛妻家としても知られていた。件の女性は母親がダリと関係を持って生まれたのが自分であると主張し、裁判所は親子関係の特定のためには遺体を掘り起こしてDNA鑑定以外に方法がないとの合理的?な判断に達した。それにしてもあまりにもおぞましい。

 仮にDNA鑑定の結果親子関係が確定すれば、当然その女性に遺産相続の権利が発生する。約90億円ほどの遺産額になるという。これに対してサルバドール・ダリ財団は掘り起こさないよう上訴するという。結論がどうなろうとどうもすっきりせず、素直に受け入れられない。真偽のほどは分からないが、事実だとするなら巨匠ダリも随分罪作りなことをしたものだ。

2017年6月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3696.2017年6月26日(月) 14歳の藤井棋士、前人未到の29連勝達成

 かねがね経営不振が伝えられていた自動車部品大手「タカタ」が、東京地裁に民事再生法を申請し受理された。事実上の倒産である。負債額が3月末で実に3,800億円で、自動車メーカーが欠陥エア・バッグ問題につき肩代わりしていたリコール費用などを加えると最終的に負債総額はざっと1兆円を超えると言われている。戦後の製造業の大型倒産としては最大規模であるが、過去に驚かされた倒産がある。新潟鉄工所、三田工業、興人、永大産業、林原など大型倒産した会社名が偲ばれる。とりわけゼミ親友が在職中に病死した後勤めていた新潟鐵工所が倒産したことと、大学同級生の父親が経営者だったコピー器の三田工業の倒産が忘れられない。

 「タカタ」は2008年に欠陥エアバッグで事故を起こし、多数の死傷者を出した。その後リコールが起きたが、その対応が稚拙で経営は苦しくなって行った。こういう事件が起きる度に思うことだが、経営者にもう少し才覚があり、早く上手に手当てをすれば最悪の事態は防げたのではないかと思うことがある。「タカタ」の場合は、3代目経営者がリコール問題が発生した時自ら解決しようとの姿勢が見られなかったことが致命的だった。世界でもエアバッグでは3大メーカーに数えられていただけに、日本の世界的メーカーがまたひとつ姿を消すのが何とも寂しい気がする。

 経済成長著しかった日本の製造業であるが、近年やや精彩を欠いている。亀山工場生産のテレビが華やかだったシャープの台湾企業への身売り、日本企業の象徴的ブランドでもあった東芝の株式上場1部から2部への転落等々もバブル期を思うと想像もつかない。それぞれすべてが自社の責任ではないが、やはり経営者が将来を見つめてもっとしっかりした舵取りをやっていれば、もう少し傷口は小さくすることが出来たのではないかとの思いがする。

 さて、また天才少年にびっくりさせられた。プロ・デビューから28連勝を積み重ねて連勝記録にならんだ、中学生棋士の藤井聰太四段が増田康宏四段を破り、連勝記録を30年振りに29に更新した。各地で号外が発行されるほどの大騒ぎである。並み居るベテラン棋士を次々と連破して前人未到の金字塔を打ち立てたのが、14歳の中学生とは正に驚きで、恐ろしいほどである。この記録がいつまで伸びるか、その都度楽しみであり、ハラハラものである。それにしても末恐ろしい少年が現れたものである。

2017年6月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3695.2017年6月25日(日) 東京都議会議員選挙が始まった。

 昨日当ブログに美空ひばりが28年前に52歳で亡くなり、偶々昨日が命日だと書いたところ、ある友人が石原裕次郎もやはり52歳で他界して、来月には没後30年になると態々教えてくれた。そう言えば、昨晩3時間に亘りNHK・BSがライブを交えて「日本人が最も愛した男 石原裕次郎」なる特集番組を組んでいた。しばらく観ていたが、裕次郎の場合は歌手であり俳優でもあった。三船敏郎のように国際的な俳優として権威ある賞を授かったわけではないが、戦後数々いた男性俳優の中でも、抜群の人気を誇り、三船とは異なる存在感のある独特の個性派俳優だった。ひばりと同じ年齢で彼岸へ旅立ったのも何かの縁であろうか。

 裕次郎の兄・石原慎太郎が初めて東京都知事選へ立候補した時、街宣車の上で裕次郎と一緒に応援演説をやって大勢の聴衆に取り巻かれたことがあると慎太郎の高校時代の同級生で、「プロ野球ニュース」の人気キャスターだった佐々木信也さんから伺ったことがある。

 それにしても選りによって戦後の大スター、美空ひばりと石原裕次郎が奇しくも同じ52歳の若さで世を去ったとは運命とは言え、不思議な巡りあわせのような気がする。

 さて、東京都議選がスタートして自宅近辺を各候補の宣伝カーがボリュームを上げて候補者名を連呼して走り回っている。1週間後の投票日を照準に選挙戦は一気に熱い戦いに入った。選挙公報が届けられたが、世田谷区選出都議は候補者18名に対して6名である。

 以前は2020年東京オリンピック関連事項や、社会資本整備、福祉問題などが議論されていたが、今では論点として豊洲市場移転問題ばかりがクローズアップされている。共産党と民進党は直接都議選には無関係の加計学園問題の対応で自民党を批判している。豊洲移転に反対しているのは、共産党と生活者ネットワークである。しかし、どうも説得力に欠ける。先日里吉ゆみ共産党都議がわが家へ挨拶に来られた時、共産党は豊洲移転に反対しているが、すでに完成した豊洲市場に投資した莫大な費用を無駄にするのかと尋ねたところ、都議は充分調査して結論を出すようなことを言っていた。だが、それっきりである。共産党からもその種の回答は広報誌を通じても伝わって来ず、メディア報道で見る限り「豊洲移転に反対、築地市場を再整備」である。教育、保育、福祉関係の対応はそれなりに評価できるが、最大の論点である豊洲市場移転に関する肝心な点についてもう少し丁寧に説明してもらいたいものだ。

 里吉議員に尋ねた豊洲の費用については、現時点では共産党党世田谷区委員会も里吉都議も応えてくれていない。すでにかかった豊洲市場整備費が6千億円と言われている。これだけの巨額な事業費をどうやって捻出するかの議論はほとんど行われていない。いずれにせよこれは都民に税金という形で負担させられるものである。派手なパフォーマンスなんて望んでいない。もう少し現実の問題に真剣に取り組んでいただきたい。どうも国会議員同様、都会議員もその辺りはちょっと無責任ではないか。

 これから1週間、私なりに都議選を注目して見てみたい。

2017年6月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3694.2017年6月24日(土) 早世した市川海老蔵夫人と美空ひばり

 歌舞伎役者、市川海老蔵の妻小林真央さんが乳がんのため、昨日34歳の若さで亡くなった。昨年6月海老蔵が、一昨年10月に真央さんが乳がんに侵されていることが判り、闘病中であることを公表して、以後海老蔵のかいがいしい看護ぶりと真央さんのブログへの日替わりコメントが注目を浴びていた。ブログはイギリスのBBCでも話題になり、250万人が読むほどの評判を呼んだ。しかし、多くの人々の回復を願う気持ちに応えることなく、昨日逝ってしまった。テレビでは、夫海老蔵の会見を始め、その死が話題を呼び、繰り返し2人の結婚までの過程と闘病生活、幼い2人の子どもの姿まで放映され、視聴者の涙を誘った。

 家庭を持ちながらプレイボーイぶりを発揮し、暴力事件まで犯した不肖の役者・海老蔵が、一転して反省の態度を示して家族孝行をするようになってまもなくの癌発見だった。以後海老蔵の献身的な介護が始まり、それまでのマイナス・イメージを取り戻しつつあった。会見では涙を見せ、それが世間から同情を呼んで、漸く自らの不祥事を償うことが出来たようだ。

 これから小さな子どもを育てていくのは大変だと思うが、真央さんの晩年を支えたエネルギーで、彼らを立派に育て上げ、更に大歌舞伎役者として成長してくれるよう願ってやまない。

 さて、今日はかの不世出の歌手だった美空ひばりが、享年僅か52歳でこの世を去ってから28年になる。もうそんな年月が過ぎ去ったのかと、我が身を振り返って感慨深い気がする。歌手としての才能は並勝れていたと思う。どんな曲でも誰よりも上手に歌いこなし、レコード化されれば、彼女の唄った歌はすべてヒットした。あれだけの歌手は今後ももう現れないだろうと思っている。私より1歳年長だったし、一時私の実家湘南鵠沼周辺に住んでおられたこともあるので、同じような時代環境で同じような景色を見て来られたと思うとついセンチメンタルな気分になる。

 今日もあるテレビ局が美空ひばりを回顧する番組を放送していたが、ヒット10曲を現代の歌手が歌っていたが、すべてかつて聞いた有名な歌謡曲だった。

 真央さんと美空ひばりの2人のあまりにも早い死をダブらせて、ついおセンチになってしまった。

2017年6月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3693.2017年6月23日(金) 沖縄で72年目の「慰霊の日」

 72年前の今日沖縄で最後の地上戦が行われ、多数の犠牲者を出して終わった。沖縄では、今日は「慰霊の日」と呼ばれ、最後の激戦地となった糸満市摩文仁の丘の平和祈念公園で追悼式が行われ、翁長雄志知事が平和宣言を読み上げた。安倍首相も出席し、沖縄の基地負担軽減に全力を尽くすなど、政府として努力したいと述べたが、白々しい。最近の政府・沖縄県の関係が順調なものでないだけにどうもぎくしゃくした感じが拭えない。

 それにしても沖縄では、県民の1/4が戦争の犠牲となったほど熾烈なものだった。今日も平和祈念公園へお参りした人が、亡くなった家族を偲ぶ姿が痛々しい。摩文仁の丘にはお参りしたことはないが、ノルマンジー海岸近くの整然とした連合軍戦没者墓地をお参りしたことがある。9月にはアウシュビッツ収容所を見学してユダヤ人の悲しみを臨場感で感じて来たい。

 さて、今日から有権者1千百万票の東京都会議員選挙がスタートした。4年前は自民党議員全員当選という大勝でその後の総選挙に弾みをつけ、自民党1強の基盤固めとなった。だが、今年の選挙は自民党にとって手厳しい戦を強いられそうだ。各党の様相が変化してきたからだ。自民党は前回のように全勝というわけには行くまい。小池百合子ブームが一段落したとは言え、4年前とは比較にならないほど自民党にとってはハードルが高くなった。一方の小池知事が主導する「都民ファーストの会」は、知事が一昨日発表した豊洲、築地市場使用の中途半端な結論によって勢いは落ちたと思っている。各党それぞれの思惑によって小池知事への距離を取っているようだが、どういう結果になるか。

 豊洲の安全性云々の議論が繰り返されてきたが、危険と見られた中で安全性を強く主張していた専門家に国立研究開発法人・産業技術総合研究所(産総研)名誉フェローの中西準子さんがいる。この中西さんが今朝の日経紙に写真入りで、紹介されているが、その中で改めて豊洲市場の安全性をアピールし、その点で小池知事の判断を了としている。中西さんとは高校3年間ずっと同じクラスだったが、久しぶりに写真を見て面影があると思った。名誉フェローになって多少時間的に余裕が生まれたようなので、今年こそは会えるのではないかと思っている。彼女からも私の冒険談を聴くのを楽しみにしているとメールをもらっているので、楽しみにしている。

2017年6月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3692.2017年6月22日(木) 補聴器を購入することに決めた。

 半月ばかり試聴していた補聴器を買い求めることに決めた。自由が丘駅近くの「ブルーム」という補聴器販売店で、2度ほど器機を調整してもらって何とか両耳に馴染むようになった。「WIDEX」というデンマークの補聴器専門メーカー製の補聴器である。これまでに「ブルーム」のコンサルタントから丁寧なアドバイスをいただきながら、器機を調整して試聴を続けて来た。こういうプライベートでも、業務上も大事な器機は使い捨てという代物ではないので、やはり定期的に相談していつまでも使えるものでないと購入は決めかねる。パーフェクトに音声を捉えられるということではないにせよ、少しでもはっきり音声を聴き取れるようならそれに越したことはない。

 実は、補聴器機というだけならヨドバシカメラ浅草店で、多種のそれを安く買えると勧めてくれた知人がいた。だが、長らく使用している間には何かと親身になって相談に乗ってくれるソフトウエア・サービスが欠かせない。こればかりはハード部分だけではない。それには低価格であっても大衆的な電器店で「売ってしまえばそれまで」のノーフォロー、ノーアフター・サービスの形で購入するのは賢明ではないのではないかと考え、アフター・サービスが品質、サービスともしっかりし、自宅からもほど近い「ブルーム」店舗で買うことに決めた。価格はざっと30万円だったが、ある程度その腹積もりはあったので、この際とばかり清水の舞台から飛び降りた。補聴器には消費税が付加されないとは知らなかったが、こればかりは有難いと思っている。

 当分の間馴れるまでは戸惑うこともあるかも知れないが、1日も早く自分の耳として周囲の音声に慣れていきたいと思っている。

 さて、加計学園問題を与党は火消しに懸命であるが、また奇妙な代議士のパワハラ事件が明かされた。元はと言えば、今日発売の週刊新潮で暴露されたようだが、今日の昼間のエンタメ番組では挙って取り上げている。何と自民党の42歳になる豊田真由子衆議院議員が、事務所の55歳の政策秘書に非常識な暴行、暴言を行ったと話題になっている。テレビの報道を観ると、確かに酷い暴言で普段世話になっている10歳以上も年長の男性秘書によくもこれほど悪態の限りをつくせるものかと呆れるばかりである。東大法学部卒後厚生省入りした元官僚で、ハーバード大にも留学しているエリートであるが、人間的に、また国会議員としてどうなのか首を傾げざるを得ない。

 豊田議員は後部座席から運転中の秘書に繰り返し殴るなどの暴行を加え、顔や背中などにけがをさせたり、「このハゲ!」とか、「死ねば?生きている価値ないだろ」などと暴言を吐き、秘書の娘を通り魔事件の犠牲者に例えるような発言もしたという。秘書は暴行された診断書を持っているので、傷害罪で訴えられる可能性もある。今まで元気のいい女性議員はいくらもいたが、これほど酷い代議士は初めてである。

 ネットのWikipediaで豊田議員の項をチェックしたところ、すでに手回しよく全面削除の手が打たれていた。豊田議員は会見も、弁明もすることなく自民党へ離党届を提出し、体調不良としてさっさと入院してしまった。衆議院議員2期目だが、期待され、内閣府、文科省の政務官を務めたこともある。惜しい人材であるのかも知れないが、理性も常識も持ち合わせない人間では、所詮どの社会でも通用しないだろう。

 これも1強・安倍政権の驕りから生まれた思い上がり人間の成れの果てではないだろうか。

 ところで、今日もうひとつショックを受けたのは、イラクのモスルにあるヌーリ・モスクが倒壊したことである。IS国が自爆によって破壊したと伝えられているが、はたしてどうか。このモスクを訪れたことはないが、アラブのモスクという共通の史跡がいとも簡単に戦争の犠牲で破壊されることが悲しい。モスクは街の中心にあり、敬虔なイスラム教徒にとって信仰の対象であり、朝からコーランの唱和がホテルの部屋の中まで流れて来るのがいつもイスラム国らしいと思っていた。こうして、先人が創建した貴重な宝が姿を消していく。惜しまれてならない。

2017年6月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com