3697.2017年6月27日(火) シルバー旅行の相談に乗る。

 過日ゼミの後輩・遠藤靖子さんから、夫婦で世界旅行をしたいので相談に乗って欲しいとの話を伺っていたので、承諾して今日新宿でランチをごちそうになりながら四方山話の中で夫婦の旅行について話し合った。ご主人は、つい最近までマレーシアで働いておられ、それも漸くメドがついたので最近帰国したのを機会に長年の約束だった世界旅行を夫婦で楽しみたいという夢のある話だった。海外生活も長いのでお2人とも語学が達者で、通り一遍の旅行というのではなく自分たちがこれまで行きたいと思いながら行けなかった都市を話し合いの中で見つけたいと言っておられた。靖子夫人からは最近ハヤカワ文庫から出版されたソフィー・ハナ著「閉じられた棺」の共訳書をいただいた。それが何と彼女と共訳しているのが、いろいろお世話になっているワイン評論家でもある山本博弁護士である偶然には、驚いた。

 今日の話ではまだ旅行先が決まったわけではないが、一応候補地としてスペイン、ポルトガル、スイス、チェコ辺りが良いのではないかと彼らも考え、私も薦めた。スイスへ行けば、当然アルプス周辺ということになるが、マッターホルンへ行くか、アイガーへ行くか、は今後考えられるようだ。ポルトガルは首都リスボンだけではなく、折角訪れるなら北部の古都ポルトも行かれるようお薦めした。

 振り返って我々夫婦は新婚旅行を含めてこれまで10回ほど2人で海外旅行を楽しんだが、エーゲ海クルーズ、カナディアン・ロッキー、ニュージーランドの旅が強く印象に残っている。しかし、この15年ばかりは夫婦で海外へ出かけていない。私1人だけ海外へ出かけているが、もう1度くらいは夫婦で出かけてみようとは思っている。

 さて、今日の夕刊各紙とテレビで私たちの感覚からすると信じられないような珍しいニュースが取り上げられていた。スペインのシュールレアリズムの画家サルバドール・ダリの遺体を掘り起こしDNA鑑定をするよう裁判所が命じたのである。ダリはすでに28年前に亡くなっている。その遺体を再び地上に曝け出すというのだ。理由は、ダリの娘だと主張する61歳の女性の訴えをDNA鑑定で検証するためだという。略奪結婚して10歳年長の妻を娶ったダリは、終生愛妻家としても知られていた。件の女性は母親がダリと関係を持って生まれたのが自分であると主張し、裁判所は親子関係の特定のためには遺体を掘り起こしてDNA鑑定以外に方法がないとの合理的?な判断に達した。それにしてもあまりにもおぞましい。

 仮にDNA鑑定の結果親子関係が確定すれば、当然その女性に遺産相続の権利が発生する。約90億円ほどの遺産額になるという。これに対してサルバドール・ダリ財団は掘り起こさないよう上訴するという。結論がどうなろうとどうもすっきりせず、素直に受け入れられない。真偽のほどは分からないが、事実だとするなら巨匠ダリも随分罪作りなことをしたものだ。

2017年6月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com