3695.2017年6月25日(日) 東京都議会議員選挙が始まった。

 昨日当ブログに美空ひばりが28年前に52歳で亡くなり、偶々昨日が命日だと書いたところ、ある友人が石原裕次郎もやはり52歳で他界して、来月には没後30年になると態々教えてくれた。そう言えば、昨晩3時間に亘りNHK・BSがライブを交えて「日本人が最も愛した男 石原裕次郎」なる特集番組を組んでいた。しばらく観ていたが、裕次郎の場合は歌手であり俳優でもあった。三船敏郎のように国際的な俳優として権威ある賞を授かったわけではないが、戦後数々いた男性俳優の中でも、抜群の人気を誇り、三船とは異なる存在感のある独特の個性派俳優だった。ひばりと同じ年齢で彼岸へ旅立ったのも何かの縁であろうか。

 裕次郎の兄・石原慎太郎が初めて東京都知事選へ立候補した時、街宣車の上で裕次郎と一緒に応援演説をやって大勢の聴衆に取り巻かれたことがあると慎太郎の高校時代の同級生で、「プロ野球ニュース」の人気キャスターだった佐々木信也さんから伺ったことがある。

 それにしても選りによって戦後の大スター、美空ひばりと石原裕次郎が奇しくも同じ52歳の若さで世を去ったとは運命とは言え、不思議な巡りあわせのような気がする。

 さて、東京都議選がスタートして自宅近辺を各候補の宣伝カーがボリュームを上げて候補者名を連呼して走り回っている。1週間後の投票日を照準に選挙戦は一気に熱い戦いに入った。選挙公報が届けられたが、世田谷区選出都議は候補者18名に対して6名である。

 以前は2020年東京オリンピック関連事項や、社会資本整備、福祉問題などが議論されていたが、今では論点として豊洲市場移転問題ばかりがクローズアップされている。共産党と民進党は直接都議選には無関係の加計学園問題の対応で自民党を批判している。豊洲移転に反対しているのは、共産党と生活者ネットワークである。しかし、どうも説得力に欠ける。先日里吉ゆみ共産党都議がわが家へ挨拶に来られた時、共産党は豊洲移転に反対しているが、すでに完成した豊洲市場に投資した莫大な費用を無駄にするのかと尋ねたところ、都議は充分調査して結論を出すようなことを言っていた。だが、それっきりである。共産党からもその種の回答は広報誌を通じても伝わって来ず、メディア報道で見る限り「豊洲移転に反対、築地市場を再整備」である。教育、保育、福祉関係の対応はそれなりに評価できるが、最大の論点である豊洲市場移転に関する肝心な点についてもう少し丁寧に説明してもらいたいものだ。

 里吉議員に尋ねた豊洲の費用については、現時点では共産党党世田谷区委員会も里吉都議も応えてくれていない。すでにかかった豊洲市場整備費が6千億円と言われている。これだけの巨額な事業費をどうやって捻出するかの議論はほとんど行われていない。いずれにせよこれは都民に税金という形で負担させられるものである。派手なパフォーマンスなんて望んでいない。もう少し現実の問題に真剣に取り組んでいただきたい。どうも国会議員同様、都会議員もその辺りはちょっと無責任ではないか。

 これから1週間、私なりに都議選を注目して見てみたい。

2017年6月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com