3700.2017年6月30日(金) 中国民主化のリーダー・劉暁波氏が出所?

 早いものでもう今年も今日でちょうど半分が過ぎた。「光陰矢の如し」とよく例えられるように月日の経つのは実に早い。特にこちらが年齢を重ねるに連れてそのスピードは益々加速するようだ。時折来世はそう遠くないのではないかと本気で思うことがある。だが、やること、為すことが多いのに、やり残したまま呼ばれたからと「はいよ」と安請け合いして耒世に行くわけには行かない。まだまだやること、やらねばならないことは山ほどある。冥途へのお土産も手当てをしていない。出来るだけ引き延ばしたいと思っている。

 そんな時にこのところ腹具合がまた悪くなってきた。今ひとつ下腹部の調子がパッとしない。偶々今日は松本整形外科医院で診断してもらったが、この1カ月間は血圧が安定して高い方の数値が、1日として140に届いた日はなかった。こんなことは最近では記憶にない。つまり血圧が安定してきているのである。その一方で腹具合が勝れないのは、4月以来である。やはり早めに森内科医院で診てもらおうと考えている。

 さて、中国から理不尽で不可解なニュースが入って来た。民主化運動のリーダー格で、当局に逮捕され刑務所内でも人権を剥奪されているような話が漏れ伝えられていた劉暁波氏が、獄舎から病院へ身柄を移されたというニュースである。劉氏は中国共産党政府から反国家行為を行ったと一方的に罪を被せられ、獄舎につながれ、言論の自由を抑圧され、その後ノーベル平和賞を授与されたが、中国政府はこれを内政干渉と言い、受賞を認めていない。

 ここに来て唐突に劉氏の身柄を公の目に晒したのは、一見手厚い看護の様子を中国内外の人々に見せて中国政府が劉氏に行き届いた待遇を行っていると思わせるパフォーマンスである。現在劉氏は末期癌に侵され、このまま亡くなると中国政府が劉氏を弾圧したまま、病気の劉氏を看護せずに殺したと思われたくなかったからに過ぎない。アメリカを始め、多くの国から劉氏を介護しようという申し出があるが、これまで散々劉氏を痛めつけていた中国政府としては、劉氏の口から政府の極悪非道ぶりが暴露されることを懸念して、中国国内の刑務所外の病院で行き届いた治療を提供している画像を放映して、国民の反発と罪の意識から逃れようとしているのだろう。こんな人権抑圧の国が果たして民主国家と言えるだろうか。

2017年6月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com