3683.2017年6月13日(火) 過疎化の村はいずれ廃村か?

 今地味ながら密かに関心を呼んでいるテーマに「村総会」という聞き慣れない言葉がある。人口減少に悩む地方自治体が、議員のなり手不足もあって村議会そのものが機能せず、これを廃止して自治体の有権者全員が集まる全体総会で予算案審議を始め、すべて必要な決済事項を決めようという窮余の試みである。ある意味ではわが国の地方自治制度にとって画期的ではあるが、村崩壊の一歩手前の苦しまぎれの試みと言ってもよいのではないだろうか。

 この言葉が脚光を浴びるきっかけとなったのは、人口僅か400人の高知県大川村村長が、現在の村会議員による村議会を廃止し、村の有権者全員が話し合う村総会を検討すると表明したことである。人口が減少すればいずれ村が衰退し、存続自体が危機に瀕する。近隣自治体との合併構想もあったようだが、相手側に反対の声があって実現には至らなかったらしい。

 現在日本に人口1千人以下の村は28あるそうだが、その内1/4が「村総会」の必要性を感じているという。しかし、村総会に実際に参加するためには、かなり広範囲に居住する村民が一堂に会することが出来るかという最大の課題がある。下手をすると総会が流会続きとなる。この他にも人口減少の村は財政難のため行政職員の採用が厳しく、行政機能の維持も難しいと言われていてそう簡単に解決出来るテーマではない。

 最近加計学園問題で底が割れるような応答をした菅義偉官房長官は、この問題について聞かれ「若者や女性を含め議員の多様性が確保されるよう、地方議会で取り組みが肝要だ」とまたトンチンカンな応え方をしている。問題の深刻さがまったく分かっていない。勉強不足なのかも知れない。多様性とか、地方議会以前にこの村は人口減で村自体が成り立たなくなっているという根源的な問題を尋ねているのに、まるで見当違いの返答をしている。

 ここでは村が吸収合併の道を閉ざされたうえに、財政的に職員を採用する資金がなく、村民の生活全般を見守る場がなくなろうとしている現実をどう受け止め、どう対応するかということが問われているのだ。官房長官ら政府関係者、或いは総務省の責任ある立場の人間が検討して具体的に回答すべきことではないだろうか。

 それにしても来月には財政豊かながら難しい豊洲市場移転問題を抱える東京都議会議員選が行われるが、その一方で東京都下には青ヶ島村のように、人口減少により大川村と同じ問題を抱えている地域があるということにもっと関心を抱くべきではないだろうか。

2017年6月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3682.2017年6月12日(月) 旅券申請手続きが簡略に

 購入して10年経ったVolkswagenのPOLOが来月車検の時期を迎える。外車としては独身時代に一時OPELに乗っていたことはあるが、結婚してからはこのPOLO以外はずっとトヨタと日産車を愛用していた。やはり、どちらかと言えば日本車の方が使いやすいと思う。性能、メンテ、維持費、サービス面などでも今更ながら日本車の優秀さを知らされる。今日もわざわざ車検のために車を運転して販売店まで届けた。トヨタや日産ならセールスマンが引き取りに来てくれたものだが、VWではそうしてくれないので届けることになる。もう車検は今回が最後と思っているので、今ごろメリットの違いについて気付いても後の祭りである。

 先週9月にポーランドとバルト3国へ旅行することを決めたが、旅券の有効期間が残り少ないので、今日車検で車を届けた帰りに都庁へ旅券の申請に出かけた。当然住民票が必要だと思い、世田谷区役所支所へ申請したところ、係員から都庁とネットで繋がれているので最近住民票は必要なくなったと言われた。つまり無駄足だった。その後本籍地のある中野区役所で戸籍抄本を受領したが、これも本籍が前回申請時と変わっていなければ、その必要がないと都庁で言われて、ここでも無駄なことをやってしまった。簡略化は有難いが、それにしても役所仕事としては随分思い切ったものである。

 おまけの話として、申請用の写真がやや不鮮明だと受け付けてもらえず、都庁内写真店で改めて写真を撮って申請する有様だった。10年前の申請時に比べて何もかも随分変わったものである。実は、私自身にとって今日申請した旅券は14冊目である。まだ数年は海外へ行く気持ちが強いので、10年有効旅券を申請したが、恐らくこれが最後の旅券となるだろう。

 さて、一昨日、昨日と近くの駒澤オリンピック記念公園内の陸上競技場で障害者の「第28回パラ陸上選手権」が開催された。一昨日ウォーキングの途次興味心に釣られて競技場を覗いてみたが、進行、競技、応援、出場選手のレベル、等すべての点でメジャー大会並みにきちんと開催されているように思えたが、やはり全国大会とは言ってもパラはメジャーではない。残念なことにスタンドにはあまり観客の姿が見られなかった。出場選手の中には、昨年のリオ・パラリンピックで銀、銅メダル選手もいたが、今ひとつ盛り上がらない。昨日の朝日朝刊は、「観客来ない・・・パラ陸上ため息」とあまりに少ない観客に悲壮感さえ漂わせていた。どうも甘い観測だと思う。主催者は、事前に関係の団体らともっと集客作戦を練るべきであったと思う。meiji、トヨタ、JALら協賛会社のCMだけが虚しかった。このままではそれら好意的な協賛企業からもいずれそっぽを向かれてしまうだろう。主催者が先頭に立って旗を振らなければ誰も従うものはいない。主催者のパラ陸上競技連盟はちょっと甘く考えていたのではないだろうか。そんな決まりきったことが主催者には分からないのだろうか。こんなことでは2020年東京パラリンピックが心配である。

2017年6月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3681.2017年6月11日(日) 国連特別報告者と日本政府の行き違い

 6日の本欄に2人の国連特別報告者の報告書について、日本政府が取り合わない姿勢を示したことについて書いたが、当事者と日本政府の間に意見の食い違いと誤解のわだかまりがあるようで、現在のところ大きな問題にならずとも、お互いに意見の食い違いは残ったままである。

 特別報告者の報告では、ケナタッチ・マルタ大学教授が「共謀罪」法案について、「プライバシーや表現の自由を不当に制約する恐れがある」と懸念を表したことに対して、安倍首相は「政府の説明を聞くことなく、特別報告者が一方的に見解を表明した」と反論した。

 特定秘密保護法については、カリフォルニア大学のデービッド・ケイ教授が「ジャーナリストが委縮しないよう、秘密を開示しても処罰されない例外規定を設けるべきだ」と勧告する報告書を公表したことに対して、「多くが伝聞情報に基づき不正確であり、報道関係者の通常の取材は処罰対象にしていない」と菅官房長官が反論している。確かに政府としては不本意な報告内容であるかも知れないが、ことは国際的に言論の自由に関わる事象だけに、すぐ反論するのではなく、報告者に事前に直接尋ねてお互いに誤解のないよう言い分をすり合わせることが大切ではないだろうか。

 今や傲慢に陥りがちな安倍政権に対する質問や、批判は長期安定政権に胡坐を掻いた結果であるが、国際社会において信義を損ないかねないような不躾な対応は安倍政権に対するマイナス・イメージ以外の何物でもない。

 国内でも一昨日加計学園獣医学部新設計画について問題になった首相サイドへの忖度に関する発言について、安倍首相が漸く文部科学省内で再調査するよう命じた。首相周辺が文科省の職員に対して、最高レベルの話であるとか、首相の気持ちを「忖度」したとか、官邸スタッフの気持ちを斟酌するよう求めたというような「忖度」を強いるような発言があったと言われている。官邸サイドはあり得ないとか、そんな根拠がはっきりしない怪文書は取り合わないとか、はぐらかしていたが、文科省内部にそのような発言があったことが現役の職員の間で事実であると噂になり、ついに再調査するという発言に変わった。だが、それとて外部の、それも第三者が調査するのではなく、文科省内の再調査であり、これでは都合の悪い情報は表沙汰になりにくい。重要課題山積の今国会で、いつまでも自分たちにとって都合の悪い事柄から早く逃げ出したいとの虫の好い考えでは、益々日本の政治は堕落する一方である。

 国連に対してもきちんと考え方を述べ、是々非々をはっきり説明するべきである。その最大の責任は安倍首相以下政権にあると言いたい。

 すべて安定政権から生まれた油断と怠惰であり、まったく困ったことである。

 さて、今長男が出張を兼ねてわが家に滞在しているが、今日横浜の二男の孫1人を連れてお墓参りをした。多磨墓地から、中野の宝仙寺へ回ったが、半年以上お参りしていない間に宝仙寺の境内に新たに鐘楼が完成しているのにはびっくりした。木の香りも匂うような立派な鐘楼に大きな釣鐘がぶら下がっていたが、もう少し時間が経てば、鐘楼もそれなりの貫禄が出て来るだろう。いつも通りいずれの墓地でも家族の健康と、自分の仕事がよりスムーズに進むことを祈った。

2017年6月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3680.2017年6月10日(土) 棋士藤井少年デビュー25連勝!

 イギリスの総選挙(下院議員選挙)の大勢が分かった。戦前かなり自信満々で独自のEU離脱説をぶっていたメイ首相も、党首を務める与党保守党が目論見通りの成果を収められなかった点で軌道修正せざるを得なくなった。新聞紙上では、与党敗北とまで書かれている。そう思われても仕方がない。トランプ大統領も驚きを表明している。選挙の結果、保守党は依然第1党ではあるが、過半数を獲得出来なかったことから、どうにかして少数党と手を結んで自らの考えを推し進めざるを得ない。過半数とは326議席であるが、これは解散前の過半数330議席を大きく下回り、318議席となった。そこで民主統一党の10議席を加えてぎりぎりの過半数に到達させようとしている。だが、同じ保守党内からメイ首相の退陣を迫る声も出ている。これに対してメイ首相は早々に手を打った。外相や財務相ら主要閣僚5人の留任を発表し安定政権の維持をアピールしたのである。イギリス通貨ポンドが一時的に下がっている。

 その一方で、労働党は229から261へ議席を伸ばした。だが、保守党には追い付かない。これから保守党を意識してメイ首相の政局運営に厳しく対応してくるだろう。この政治の停滞には、イギリス進出日本企業も次の手をどう打ち出すべきか、相当悩んでいる様子だ。当分の間、連続テロ騒ぎにより落ち着かない世相の中で、昨年国民投票により決めたEU離脱のごたごたにより地盤沈下しかかっているメイ首相がどう立て直していくだろうか。イギリスばかりでなく、世界中が注目している。

 先日ワイン博士である山本博弁護士に高級ワインをご馳走になり、すっかり酩酊してしまったが、その御礼に処女作「現代海外武者修行のすすめ」をお送りしたところ、今日感想を書いたお葉書を送っていただいた。同時代にご自分も武者修行への気持ちがあったとシンパサイズされるコメントを有難く感じた。一昨年は「南太平洋の剛腕投手」についても拙著に書いた加藤隼戦闘隊戦隊歌について丁重なコメントをいただいた。理解していただけることは、有難いことだと思っている。

 さて、一昨日23連勝を飾った将棋新人棋士の中学生藤井聰太くんが、これまでは大阪で対局していたが、今日は日本中が注目する中で、千駄ヶ谷の東京将棋会館で先輩棋士と2局戦った。結果は2戦2勝でデビュー以来25連勝となり、目標は昭和61年に達成された28連勝となった。天才少年恐るべしである。

 ところで、同じ中三のわが家の孫娘が、昨年幸いにしてハンドボールのジュニア・オリンピック候補選手に選ばれ、3月には富山県氷見市で開催された全国中学生大会に奈良県代表の一員として出場した。それが月刊「ハンドボール」今月号に大きく紹介されている。昨日から東京へ出張がてら泊まっている長男が、全国大会特集の市販DVDを持参して妻ともども鑑賞することになった。孫の学校は残念ながら1回戦で負けてしまったが、孫は両校14選手のうち唯一のサウスポーで、司令塔役だったので目につくようなシーンが多かった。それで前記雑誌には孫の写真に「積極的にゴールを狙った近藤」と書かれたのだろう。普段スポーツにあまり関心のない妻ですら拍手のし続けだった。私もやはり孫には目がないというところだろう。親ばかならぬ爺ばかだろうか。

2017年6月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3679.2017年6月9日(金) 天皇の退位に関する特例法成立

 昨夏退位のお気持ちを示された天皇陛下の退位を実現させるための特例法「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案」が、今日参議院本会議で全会一致で可決、成立した。漸く国会が天皇のお気持ちにお応えしたという感じである。天皇としては高齢になると公務が心身ともにきついということから、将来的に天皇の皇位に対するお気持ちを表した筈であるが、それに関しては皇室典範の全面的な改定もしなければならないということから、政府はあまり乗り気ではなかった。その結果取り敢えず今上天皇一代限りとの条件で3年内の特例法施行となった。この特例法により、天皇は3年内に退位して「上皇」になられ、皇后陛下は「上皇后」におなりになる。そして、眞子さまのご婚約内定というお祝いに当たり、女性宮家創設の話が持ち上がった。これはこれから検討を進め、いずれ遠からず結論を出すことになるだろう。

 それにしても昨夏からの政府ののろのろした動きを見ていると、どうも安倍内閣は皇室関係の行事やしきたりに関心が薄いような、面倒臭がっている気がしている。一部の週刊誌に興味本位に天皇と安倍首相の対立なんて些か失礼な記事が書かれていた。この種の話題だけはご免こうむりたい。

 さて、アメリカではトランプ大統領によって解任された、コミー前連邦捜査局(FBI)長官が昨日公聴会で証言した内容が注目を集めている。コミー氏は丁度1ヶ月前に大統領から「いい仕事をしなかったから」と突如解任された。一般的にはトランプ政権がロシアゲートに関わっていると疑念が持たれていた、フリン元大統領補佐官とロシア側との接触に関して捜査を止めるようコミー氏に求めたことが司法妨害に当たる可能性があると見られている。両者の言い分は食い違っている。トランプ氏がコミー氏に対して職に留まりたいなら忠誠の姿勢を示すよう求めたコミー氏の発言をトランプ氏は否定しているが、事実ならFBIの独立性を侵すことになるとメディアから指摘されている。今後の疑惑解明で捜査を指揮するモラー特別検察官の責任の重みが増してくるようだ。アメリカ国内では当分この話題が中心となり、下手をすると大統領の弾劾にまで発展する可能性もある。

 ついては、イギリスでEU離脱を公表してから初の議会選挙が行われた。現時点ではメイ首相が党首を務める保守党はやや精彩を欠き、過半数に達っするのは難しそうだ。これによりメイ首相の進退を問う声も上がり、イギリス政界もまた不安定さが浮かび上がってきた。

 ところで、昨日中学生棋士藤井総太くんがデビュー以来23連勝を飾ったニュースに大騒ぎだった一方で、プロ野球界の名門巨人軍がチーム創立以来屈辱の13連敗を喫した。それでも今日漸く楽天イーグルス戦で苦戦の末2-1で辛くも勝ち、何とか泥沼から抜け出ることが出来た。70年来の巨人ファンとしては、やれやれである。

2017年6月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3678.2017年6月8日(木) セルビアより一時帰国中の山崎洋さんと陶芸展鑑賞

 世界中にテロが頻発している最中に、今朝6時過ぎ世界平和度ランキング最下位の北朝鮮がまたもや地対艦ミサイルを数発発射した。これで4週連続である。

 狂ったような北朝鮮の挑発的行為は目に余るが、朝鮮中央通信によると朝鮮平和擁護全国民族委員会という長たらしい名前の委員会報道官が、安倍首相や稲田防衛相が北朝鮮の自衛的国防力強化について言いがかりをつけているとして、「今のように日本が騒ぎ立てるなら、有事の際にはアメリカよりも先に日本の領土が焦土化され得ることを知るべきだ」と恫喝的に警告した。言論の自由もお門違いでまったくお話にならない。

 セルビアから一昨日一時帰国した山崎・ヴケリッチ・洋さんとピアニスト神武夏子さんと京王線仙川駅で待ち合わせ、近くの「東京アートミュージアム」で「東京陶芸三代展」を鑑賞した。それを企画した一般財団法人「プラザ財団」理事長の小中陽太郎さんと鑑賞後、都立大学駅近くのイタリアン・レストランで合流し、会話と会食を楽しんだ。山崎さんにこの企画を紹介し、鑑賞することになったのは、三代展の辻輝子、厚成、厚志氏の辻家三代の厚成氏が、玉川学園で学んだと知ったので、若干ずれはあるが、或いは玉川学園小学部で学んだ山崎さんとお互いに接点があるかも知れないと思ったからである。それぞれ異国で活躍している2人にとって縁があり、共通の懐かしい思い出もあるのではないかと思ったが、残念ながら辻厚成氏は居られず山崎さんを紹介することは出来なかった。

 神武さんは、初対面の折に確か「古事記」について創作曲をCD化したと伺っていたので、「神武(コウタケと読む)」というお名前から推察して「古事記」との関連をイメージして、いつか「古事記」セルビア語版を翻訳、上梓した山崎さんを紹介する機会があればそうしたいと話したことがある。

 山崎さんは世界情勢から、旧ユーゴ問題、セルビアに対する国際社会の目、宗教問題、マケドニアの存在などについて饒舌に話してくれて楽しいひと時となった。

 ところで、現在補聴器を借りて試聴しているが、昨日駒沢大学公開講座では、特別よく聞こえるという効果はなかった。講師の話はよく聞こえたが、近くの受講者と話した限りではよく聞こえるといほどのメリットは感じなかった。今日は会話のやり取りにまったく支障がなかった。だが、まだまだいろいろな機会を捉えて試してみる必要がありそうだ。

 さて、一昨日バルト3国とポーランドのツアーに参加することに決め、申し込んだ。9月初めの出発であるが、うっかりしていたのは旅券の有効期限を軽く見過ぎていた。10年有効の旅券だから期限切れは10月3日である。だが、実際には期限切れの3カ月前を期限と考えた方がよい。そのために、有効期限内に新しい旅券を申請することになった。

 バルト3国よりポーランドに興味がある。ポーランドは、首都ワルシャワや古都クラクフより、一番の訪問目的はアウシュビッツ・ビルケナウにあるユダヤ人収容所である。今まで書物や映画でしか知らなかった強制収容所を何とか自分の目で見てみたいと長い間考えてきた。今までアラブ諸国、パレスチナ自治区のベツレヘム、東エルサレムの「嘆きの壁」などを訪れているが、第2次世界大戦でナチによる残酷なユダヤ人虐殺の痕跡は見学していない。これから健康面が年々懸念されるようになり一日も早く、ここは見ておくべきだと思い決断した。

2017年6月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3677.2017年6月7日(水) ロンドン、パリに続き、テヘランでもテロ

 今日午後イランの首都テヘランで武装グループが議会などを襲撃し、12人が死亡した。昨日もパリのノートルダム寺院の前で警官を襲撃した男が拘束された。4月にもシャンゼリゼで警官が撃たれて死亡する事件があったばかりである。ロンドンでは3日ロンドン橋付近で自動車を走らせ7人の通行人を殺害するテロ事件があったばかりだ。しかもイギリスでは先月マンチェスターの歌謡ショーでテロ事件が起きてまだ間もない。アジアでもアフガニスタンで自爆テロが起きた。

 世界的にテロの恐怖が駆け回っている。それが今国内でも政府が共謀罪法を必死に成立させようとしているひとつの根拠にもなっている。

 テロとは別に国同士の対立も生まれ、エスカレートしつつある現実がある。中東のカタールがイランと密接な関係を保っていることに対して、かねてよりイランの核開発に反対する中東諸国が結束してイランと緊密な関係にあるカタールに断交を通告した。現在サウジアラビア、エジプト、アラブ首長国連邦、バーレーン、イエメン、モルディブ、モーリシャスの7カ国が断交の意思を表している。周辺国による国境封鎖や交通の遮断により市民生活に影響をもたらしている。食品の9割を輸入に頼っているカタールは、ラマダン中の市民が日没後の食事に砂糖を消費するだけに市民にとっては痛手である。

 イギリスの経済平和研究所というシンクタンクが、このほど2017年度平和度ランキングというのを発表した。決め手の根拠は分からないが、調査対象となった163ヶ国で、ある面でなるほどと納得出来る。幸い日本はアジアで唯一ベストテン入りしている。

 その順位は以下の通りである。因みにトランプ政権下のアメリカは前年度より大きく順位を落とし114位である。最下位は予想通り北朝鮮である。

 1.アイスランド

 2.ニュージーランド

 3.ポルトガル

 4.オーストリア

 5.デンマーク

 6.チェコ

 7.スロベニア

 8.カナダ

 9.スイス

 10.日本、アイルランド

 アイスランド以外の国は訪れたことがあるが、確かにこれらの国々には切羽詰まったような緊張感が感じられなかった。そこには安心して旅行出来るというイメージがある。20世紀は戦争の時代と言われたが、今21世紀に入って知恵のある人間同士が、どうして対立、憎しみ、紛争、戦争など嫌悪すべき問題を解決出来ないのだろうか。安易に永遠の課題だと言うことだけは止めたい。

2017年6月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3676.2017年6月6日(火) 国連特別報告者の書簡の取り扱い

 一般市民の行動を監視していると受け取られかねない共謀法案が衆議院を通過して、これから参議院の議論を待っているところだが、幸か不幸か、加計学園獣医学部新設問題が次から次へと新たな疑念が表面化した影響ですんなり行きそうもない。

 その共謀法であるが、言論の自由を束縛しかねない問題点を含んでいるため、日本ペンクラブとしてもすでに浅田次郎会長名で反対声明を出している。

 これについては海外からも厳しい批判が出ている。国連特別報告者ジョセフ・ケナタッチ・マルタ大学教授が共謀法の内容について、プライバシーや表現の自由を制約する恐れがあると懸念を表明した書簡を安倍首相宛に送付したところ、安倍首相が書簡は誤解に基づきバランスを欠くもので、客観的であるべき専門家の考え方とは思えないと憤然と反論し非難した。加計学園問題を含め、思い通りでないと突っぱねる首相は、国連ともつながった組織の専門家の批判を許すまじと、表現の自由を大上段に否定しているが、国際問題化する可能性があることを考えるべきではないだろうか。

 同じ国連特別報告者で、昨年来日したカリフォルニア大学デービッド・ケイ教授も特定秘密保護法や政府の圧力により、日本の報道の独立性は重大な脅威に直面していると指摘している。ケイ教授の報告書には、政府関係者の直接、間接のメディアへの圧力や自民党の改憲草案の内容に懸念が示されている。特に、報道機関の独立性、歴史の伝え方や表現に対する干渉、差別とヘイトスピーチなどについて報告している。そしてその内容が、今日からジュネーブで始まる国連人権理事会に提出される予定である。誤解だとか、間違っているとか、相手の言い分をよく確かめることもせず、首相の立場上一方的に反対して突き返すことで済むことだろうか。

 国会答弁で国民の意見をよく聞くという発言を繰り返す首相だが、実際にはほとんど国民の声を聞かず、むしろ抑圧する強引さは、すでに共謀法成立前に自らが法律の先導者となって実施しているのではないかとの印象を受ける。

 一強多弱に背を押された安倍首相の傲慢な言動をしっかりチェックする必要があると思う。

 さて、負け続けているプロ野球の読売巨人軍が、今日も交流試合の対西武ライオンズ戦でエースの菅野が打ち込まれ、逆転負けしてついに42年ぶりに11連敗の屈辱を味あわされた。長嶋監督時代に11連敗を喫してそのシーズン最下位に沈んだが、それ以来の不名誉な記録となってしまった。明日こそ勝って欲しい。

2017年6月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3675.2017年6月5日(月) 補聴器使用を前向きに検討

 午前中は、泌尿器科クリニックで先週の受診結果を教えていただいた。まず前立腺癌の心配はないようだ。案ずるより生むが易しで一先ずホッとしている。昨年12月の検査より数値は好転している。8月に慶応病院で人間ドック検査を受けるので、その際この検査結果を提示して総合的に話を伺いたいと思っている。

 午後は以前からどうすべきか頭を痛めていた補聴器購入を一歩進めることにした。日本で聴力が低下している人は、現在約2千万人だと言われている。年を取ると子音が聴き取り難くなることが耳が遠くなる原因だと言われている。

 最近徐々に難聴の度合いが進み、駒澤大学公開講座でも講師の話が聞きずらいと感じていた。これまでいろいろな販売店を紹介してもらったが、決めるまでに試聴や、価格、効果など判断材料が多すぎて決めかねていた。つい最近自由が丘駅近くにデンマークの補聴器専門メーカー‘WIDEX’の専門店があることを知り、ここに決めて予約したうえで話を聴きに行った。2時間ほどコンサルタントから、丁寧に説明を受け、聴力のいろいろなテストを受けて、取り敢えず両耳の補聴器を借りて1週間試聴することになった。

 テストの結果では、高音が聴き取り難いということは、人間ドック検査の時に分かっていたが、それが改めて確認された。それに左右とも同じ程度の難聴で、60、50、40dbとデシベルが低下するに連れて、聴き取れる度合いが、アバウト70、55、25%となった。

 今日1日だけではまだ慣れたとは言えないが、若干効果は感じている。明後日駒沢大で講座を受講するので、どの程度聞きやすくなるか、期待もしている。

 年齢を重ねるごとに身体的にはいろいろ不都合な点が現れて来るが、それも已むを得ないと思っている。その都度一つひとつ解決していくより他に方法がない。19日の日本ペンクラブ総会で理事に就任するが、理事会に出席し議論するにしても、まず不自由を感じなくなれば当面はそれで佳しとするか。

2017年6月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3674.2017年6月4日(日) 28年前の今日、天安門事件が起きた。

 28年前の今日6月4日、中国北京で天安門事件が発生した。この日自由と平等など民主化を求めた言論人や学生らが、北京の天安門広場で中国共産党一党独裁政権に対してその非民主化政策に抗議する行動を起こし、それを弾圧しようとした党、官憲、軍隊と衝突して多数の犠牲者を出した反民主的事件が起きた悪夢の一日である。ある意味では、中国が民主社会への道を歩みだしていた時、まさに歴史上でも最も呪われた日になったとも言える一日である。この日を境に民主的な共産主義国家へ脱皮、発展すると思われていた中国共産党は、益々国民への弾圧を強め、国民の自由と言論を監視し、国民を管理、抑圧する共産党一党独裁国家色を強めて行った。それは今日強まることこそあれ、弱まることはない。

 言論と表現の自由を認めず、日頃の行動まで監視し、中国共産党政権は共産党一党独裁支配体制を一層強固にして、中国国内は国民相互監視社会と化し、「物言えば唇寒し」の不自由な非民主国家となってしまった。中国革命から68年、天安門事件から28年が経過しつつも、中国は今もって国家として自由で公平な選挙制度を取り入れることなく、国民に自由選挙権を認めていない。国、地方すべての政治組織と統治はすべて共産党本部が決める人事によって統治され、今どき一部の国を除き国際的には考えられないほど後進的な政治体制になっている。

 しかも、言論、表現、報道の自由は許されず、今日も天安門事件関連のNHKニュースが流れるや一時テレビ画面は消されるほどの報道規制である。一言でも政府にとって好ましくない情報は、国民の耳に入れることを許さない。更に現在の中国共産党幹部には個人的な権力志向が強く、国民のことは忘れて自らの権力闘争にわが身を忘れるほどである。中央政界でも贈収賄が蔓延り、国民の自由な活動や、生活面の福祉向上に配慮する暇もない。今では世界一の経済力を誇るとは言われるが、それは実態を表しているとは言えない。一人当たりの国民所得はキューバと同レベルであり、富は一部の富裕層に集中し、農民の所得は極度に低く所得格差が蔓延している。しかも農民を土地にしばりつけ、意欲的な農民さえ都市部への移転、進出を認められることはない。

 一方で、貧困層の不満を逸らすために愛国心を利用して国内的国威発揚を狙って、周辺国に対して軍事力の威嚇により度々トラブルを引き起こしている。近年公海である南シナ海や、東シナ海における覇権主義的な領海拡張戦略は、その最たるものである。マルクスが提唱した社会主義国家、自由平等社会への道筋は、今や暗澹たるものである。マルクスは泉下で悲しみ、「中華人民共和国」の名も泣くというものである。

 もうひとつ6月4日と言えば、遥か彼方の思い出となってしまったが、「六四会」を思い起こされる。毎年6月4日に靖国神社に参拝していた元陸軍航空隊飛行第六十四戦隊、通称「加藤隼戦闘隊」戦友会のことである。この部隊と同じく第5飛行師団膝下の戦隊の方々とは、ビルマへの戦跡慰霊団で1972年以来15年間も毎年ビルマへご一緒した。もう当時の戦友会の人たちほぼ全員が彼岸へ旅立たれ、今ではご交誼をいただいている人はいなくなった。加藤戦隊長夫人や、終戦時の宮辺英夫戦隊長も懐かしい。それが6月4日である。

 さて、昔からファンである連敗中のプロ野球読売巨人軍は、今日もまた負けてしまった。負け癖がついてしまったのか、実に10連敗だ。どこまで続くヌカルミぞである。数年前に巨人軍オーナーを辞めてしまったが、ゼミ仲間の滝鼻卓雄くんは、さぞがっかりしていることだろう。

2017年6月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com