予想より2日遅れで、北朝鮮が真夜中にミサイルを発射した。懲りない金正恩労働党委員長のわがままで、北朝鮮は相も変わらず周辺国へ威嚇的に核弾道弾を打ち上げている。このミサイル発射には流石にアメリカのトランプ大統領も痺れを切らして無謀で危険な行為と批判した。韓国大統領就任以来北朝鮮に対していくつかの提案をしていながら悉く袖にされ、メンツを潰された文在寅氏も、ついに対抗措置としてTHAADを拡大することを指示した。
この北朝鮮の暴挙を野放図に許しているのは、いつも物事を天秤にかけて自国にとってメリットがあるかどうかでその是非を決める、したたかな隣国中国である。一時期北朝鮮に不満を漏らし、トランプ米大統領の意向を忖度して北朝鮮に対して貿易を制限するなどの圧力を課した。しかし、中国国内を射程内に捉えた米韓軍のTHAAD配備に不満を抱いた中国は、こっそり北朝鮮と撚りを戻して、むしろ中朝間の貿易額は以前より増大し、経済的に北朝鮮を潤しているという。それが、最近の北朝鮮による連続的ミサイル発射につながっている。だが、黙っているわけには行かないのか、今日のミサイル発射については、取り敢えず北朝鮮は国連安保理事会決議に背いたとする談話を発表した。
さて、以前から東急電鉄株式を若干所有しているが、その東急株式に関して突然不審感を抱かせる事態があった。このところ同社の日経平均株価は830円前後で推移している。3日前の26日に822円だった終値が、翌27日になって突如倍額の1,637円に急騰してびっくりさせられたのである。こんな魔訶不思議なことがあるとは考えてもいなかった。わけが分からないが、これでは濡れ手に粟で、株主にとってはホクホクである。しかし、こんなうまい話があるわけがない。証券会社に問い合わせてみると株式を合併させて2株を1株にしたので、株価は倍額になったが、その代わり所有株式数は半減されるという。こういう大事なことをどうして会社は事前に株主に知らせてくれないのかと会社の対応に強い不満と不信感を抱いた。不遜にも一部の大株主さえ了解し、納得してくれれば佳しと軽く考えているとしたら、考え違いも甚だしい。公開した株式を爪に火を灯すようにしてやっと購入した小株主の気持ちを蔑ろにして、大株主だけを優遇するような大企業東急らしからぬ所業には、不信と疑念を抱かざるを得ない。
因みに同社のホームページを見てもこの点については、本日時点で何らの変更通知や表記もなく、株主優待に関する情報には触れられておらず旧態依然のままで、額面通りに受け取れば、これでは所有株式数が半減されることによって従来の株主優待を受けられなくなるということである。あまりにも強引なやり方で不親切である。やらずぶったくり商法と何ら変わらないのではないか。これは株主に対する欺瞞であり裏切り行為ではないのか。
自らに利のある考えを株主に知らせることもなく、一方的に実行する大企業東急のこのような卑劣なやり方は、基本的には北朝鮮と変わらないのではないかと思う。