1歳年長の兄が今日めでたく80歳・傘寿を迎えた。取り敢えずメールでお祝いの言葉を送った。兄は2年前に連れ合いを喪い、今調布で独身生活を送っている。先日白内障の手術を受けたが、まあ現在のところ健康上特に問題はないようだ。来月2日には、弟妹と彼らの連れ合いとともに横浜関内で甥のジャズ・ライブショーを楽しみながら傘寿のお祝いをすることにしている。兄の傘寿の祝いであるが、実は来年は私自身が傘寿を迎えることになる。
つい最近発表された日本人男性の平均寿命が、香港に次ぐ世界2位の80歳だそうだから、日本人男性としては、漸く平均まで生き延びたということである。私もまだまだやりたいことが山ほどある。現在若干憩室炎が気になるが、ライブショーの前日1日には慶應病院で人間ドックを受診するので、その際精密な診断が下される。今後の健康維持についてじっくり話を伺いたいと思っている。
さて、今日稲田朋美・防衛相が正式に辞任会見を行った。これまで散々その発言が物議を醸してきたが、ついに辞任せざるを得なくなった。弁護士でありながらこれほど自己弁護と言い訳を言って責任を逃れた防衛相は初めてである。南スーダンPKOの日報廃棄に始まる疑問だらけの一連の流れの末に、ウヤムヤの内に玉虫色の結論を下したというのがその印象である。これでは国の防衛がしっかり出来るのか疑念を抱かざるを得ない。
どう考えても我々外部の人間には納得も出来ず、理解も出来ない決着である。今日発表された特別防衛監察の結果は、稲田大臣が国会で虚偽発言の疑念を残し、防衛省内で次官以下幹部の話が通ったということ以外にも謎を残した内容になっている。そもそも防衛省内に防衛相の特命で実施されるのが特別防衛監察である。特別防衛監察と称しているが、防衛大臣をトップとした組織体制の下で防衛大臣に事情聴取するということ自体信を置くことが出来ない。身内による身内の調査である。やる以上防衛省から独立した組織に監察を依頼すべきではないか。黒江防衛事務次官、岡部陸上自衛隊幕僚長が責任を取って身を引き、大臣も辞める喧嘩両成敗の結果にしてお茶を濁している。こんなトップ3を一度に欠くような組織が果たして機能するのか。これでは現場で働く自衛隊員の士気に影響し、彼らの信頼も得られないだろう。文民統制も実行されなかったということではないか。大騒ぎをした挙句に担当大臣が辞任し、その任命責任を問われた安倍首相が国民に詫びるという構図では、今後に問題を残すのではないだろうか。