4532.2019年10月10日(木) 大型台風襲来でラグビーW杯も一部中止

 今から55年前の今日、国立競技場で東京オリンピック開会式が行われた。あの古関裕而作曲のマーチに乗って選手たちがフィールドを行進したシーンが思い出されてくる。あの日は絶好の秋晴れだった。それが、今年は明後日辺りから関東地方を大型の猛烈な台風19号が襲ってくるということから、いつになく気象庁は先般の15号によって大きな被害を被ったこともあり早めの警報発表により防災警戒を呼び掛けている有様である。とにかく915hPaと超低気圧で近年まれに見るほど強烈な警戒すべき台風である。気になっていたラグビー・ワールドカップでもついに影響が表れた。明後日の2試合が中止となった。ニュージーランドとイタリアが戦う予定だったが、気の毒にもニュージーランドの決勝トーナメント進出とイタリアの敗退が決まった。日本対スコットランド戦の中止、実施は当日朝決定される。

 さて、昨日今年のノーベル化学賞受賞者に決まった吉野彰博士が、昨晩から今日にかけてテレビに出演しっ放しでさぞやお疲れではないかと健康面が気になっている。今日会見した吉野夫婦は、終始ニコニコして何とも微笑ましいシーンだった。吉野博士が愛想よくスマイルで応対している点がテレビでも評判になっている。生来のものと思われるが、スマイルはいつ、誰が接しても心が和やかになる。

 私自身も普段からスマイルを心掛けてはいるが、中々そう思うようにはいかないものだ。‘SMILE’の大切さを知ったのは、旧文部省の教職員海外視察団にお供した際、アメリカの小学校訪問で学校内に張り出されていた看板‘SMILE’が、日本人の先生に随分影響を与えたようだった。アメリカのニコニコした先生が生徒たちに常に「スマイル、スマイル」と呼び掛けていたことも印象に残っている。そのうえスクールバスの行先表示板に‘SMILE’と出ていたことだった。吉野博士のスマイルを見て、つい昔のアメリカ人のスマイル観を想い出した。

 今日発表されたノーベル文学賞は昨年スキャンダルのため受賞者を選出しなかったので、今年は2年分として2人の受賞者を発表した。2018年はポーランドの女流作家オルガ・トカルチュク氏に、2019年はオーストリア人作家ペーター・ハントケ氏に決定した。残念ながら今年も村上春樹氏に幸運の女神は微笑まなかった。

 ところが、こんな不名誉な事件もあった。2006年ノーベル平和賞を受賞したバングラデッシュのムハマド・ユヌス氏が裁判所の出頭命令を無視したために逮捕されたという穏やかならぬニュースも入って来た。

2019年10月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4531.2019年10月9日(水) 吉野彰博士、ノーベル化学賞を受賞

 夕方朗報が飛び込んできた。今年のノーベル化学賞受賞者に2人の化学賞受賞者と並んで旭化成名誉フェローの吉野彰博士氏が決まった。同時に日本人受賞者としては27人目であるが、化学賞は高校の先輩である根岸英一博士以来8年ぶりである。吉野博士は今年71歳でコバルト酸リチウムを使い、高性能のリチウムイオン電池を開発した。リチウムイオン電池は携帯電話やノートパソコンのバッテリーなどIT社会に不可欠な電源となり、自動車にも利用が広がっているという。残るは文学賞であるが、毎年空振りに終わる村上春樹氏はどうだろうか。毎年期待を裏切られているだけにあまり声は聴かれない。座して待つとしよう。

 今日の駒澤大学講座でいつもと同じように2つの講座はそれぞれ興味深かったが、「デジタル時代の新聞ジャーナリズム」で朝日記者である向井講師から朝日新聞社が新聞発行以外にデジタルコンテンツとして、LINEやAIなどを使って新媒体を開拓しているという話に興味を惹かれた。料金をいただかないLINEのアカウントで情報を得られる「友だち」に登録している人は朝日が圧倒的に多く439万人もいるという。ついで毎日323万人、産経262万人、読売210万人である。朝日が完全に他社をリードしている。彼らからは料金を徴収しない代わりに、肝心な新聞記事になるような情報は提供しないといい、いずれ新聞とデジタル情報を合わせたニュースを流してデジタルニュース会員になってもらい料金を収受して相互発展を図りたい計画のようである。それにしても私の場合はスマホではなくガラ系携帯なので、今後少しずつ時代に遅れていくのではないかとちょっと気になる。

 さて、数日前から遥か南方洋上に生まれた大型台風19号が猛烈な勢いで日本本土を目指して北上中である。生憎今週末の土日に関東を直撃すると予想されている。実は、日曜日に日本がラグビー・ワールドカップの1次リーグ最終戦で強敵スコットランドと対戦する。これまで日本は3戦3勝であるが、実力的には必ずしも優位にはない。もしこれに負けると恐らく、アイルランド、スコットランドと並んで日本は3勝1敗となり、両チームと同率になるが、ボーナス・ポイント差で厳しい。仮に次の土曜日のアイルランド対サモア戦と日曜日の日本対スコットランド戦が雨で中止のような事態になると引き分けとなり、ボーナス・ポイントがそれぞれに2点付くので、日本がトップのままでいられる。スコットランドを倒して予選トップで決勝トーナメントに進んでもらいたいのは当たり前だが、不埒にも雨で中止になってもらいたい気持ちがないこともない。

 今大会組織委員会は主催者の国際統括機関「ワールドラグビー」と試合運営について頭を悩ませながら打ち合わせしているらしい。

 何とかすっきり試合で勝ち、決勝トーナメントに進んで欲しいものである。

2019年10月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4530.2019年10月8日(火) 首相も自治体の長も現場を知らない。

 長い休会から一昨日国会が開会された。昨日安倍晋三首相が所信表明演説に対する枝野幸男・立憲民主党代表の質問に答えていたが、ちょっと気になったことがあった。それは先月の台風15号の被害に対する国と千葉県の初期対応の遅れが追及されている中で、「迅速・適切に行われた」と応えたことである。本当にそう思っているのだろうか。千葉県民からあれだけ対応が遅いと責められ、今なお後遺症がある状態を何と思っているのだろうか。首相は「被災地のニーズを踏まえたさまざまな支援策を講じてきた」と強調し、長期間にわたる停電や復旧プロセスなどに課題があった事実は認めながらも、検証チームで「徹底的かつ客観的に検証していく」と述べた。森田健作・千葉県知事の遅い対応も県のトップとしては極めてお粗末である。

 本件については、千葉県議会でも森田知事に対して厳しい意見を突き付けていた。災害対策本部設置のタイミングなど県の対応の遅れの指摘に対し、台風が上陸した9日未明から丸1日たった10日午前9時に災害対策本部が設置されたことや、市町村への県職員の派遣が12日夕方になったことが問題視されているにも拘わらず、森田知事は「設置が台風通過の翌日になったことは対応の遅れにつながったとは考えていない」と否定していた。

 森田知事が台風の被害後最初の会見の際は、あまりにもピントのずれた答弁に事態の深刻さが分かっていないのではないかと少々呆れたほどである。今頃になって言い訳三昧に対応は問題なかったと言ったところで、県民はどう思っているか。森田知事はちょっと感度が鈍いのではないか。その点首相も同根である。

 他にも、首相の答弁では、関西電力役員がもらった金品受領、消費増税時の混乱、あいちトリエンナーレ補助金不交付などについて、いつも通り枝野氏の質問に対しても焦点を巧みにはぐらかしながら切り抜けていた。

 現状では安倍首相が長期政権から得た自信とテクニックを持って、今国会もそつなく潜り抜けるのだろうか。こんな調子で大丈夫だろうか。

2019年10月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4529.2019年10月7日(月) ラグビー・ワールドカップ、人気の秘密は?

 ラグビー・ワールドカップがこれほど盛り上がり広く取り上げられるとは予想もしていなかった。前回大会で優勝候補の南アフリカを破ったことがラグビー史上最大の番狂わせと言われて以降、ラグビー人気は徐々に向上し、今大会は日本各地で行われることもあり大会前から人気は盛り上がっていた。全国各地における盛り上がり方もこれまでにないほど熱気に包まれ、日本が得点を上げる度ごとにわっと上がる歓声は熱狂的なものである。ルールを知らないにわかファンも多いようだが、それでいて一昨日の対サモア戦のテレビ平均視聴率は32.8%で、瞬間最高視聴率は驚くことに46.1%に達して今年のスポーツ中継で最高を記録したというからすごい。この調子だと第1次予選突破を賭ける次の対スコットランド戦は大変なことになりそうだ。

 このせいで、プロ野球ペナントレース終盤戦から日本シリーズへの挑戦権を賭けたクライマックス・シリーズも今一つ影が薄い。

 今日も昼間の各エンタメ番組では、関係者が出席して試合のビデオを観ながら立体的に解説していた。素人には分かり難いルールについてもジェスチャーを入れて丁寧に説明していた。

 ラグビーのルールはそれほど細かいわけでもなく、ルールの数も多くはないが、その反面スクラムサイドのペナルティなどは、ラグビーをプレイした人間でさえ瞬時分からないことがある。

 派手なプレイなどに幻惑されがちであるが、ラグビーは‘ONE FOR ALL,ALL FOR ONE’の合言葉に象徴されるように全員のプレイが等しく評価されるもので、決して好プレイをしたひとりの選手の手柄ではない。その点で最初のロシア戦で4トライを上げた松島選手を称えて翌朝のエンタメ番組で「あっぱれ!」と叫んだマラソンの瀬古利彦氏は、ラグビー精神の理解にはまだ程遠いことを露呈した。

 今ではアメリカのお調子者トランプ大統領のせいで、一国主義が罷り通っているが、ラグビー日本代表チームのように最初はやや馴染まなかった外国出身選手がチームの屋台骨を支えていることも受け入れられるようになった。日本を愛する人たちが、日本代表チームを作り上げている。こういう考えが世界中に周知されることが望ましい。そういう意味でも今年のワールドカップは大いなる意義があったというべきであろう。併せてトランプ氏のような排他主義者にとっては良い教訓となったのではないだろうか。

2019年10月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4528.2019年10月6日(日) 「地球温暖化はウソ」と言ったおバカさん

 今朝の朝日新聞に福島申二編集委員が「日曜に想う」欄で言わんとしたことは、素直に納得出来る内容だった。それは、アメリカの新聞王と呼ばれたウイリアム・ランドルフ・ハーストの言葉、「1面を見て『これはすごい』と言い、2面を見て『これは大変だ』と言い、3面を見て『助けてくれ』」と言うような新聞を作れ」と言ったことを例に挙げて説明してくれたと思っている。この言葉をこれから噛み締めてみようと思っている。

 そのひとつの例として、アマゾンの熱帯雨林火災による今年1~8月の二酸化炭素(CO)の排出は自動車約3千万台の1年分に相当する話を挙げた。それに関してアメリカのトランプ大統領が述べた無節操な妄言を批判している。私自身記者と同じようにトランプ大統領の言動はもちろん、彼の軽薄さと人間性を度々このブログで批判してきたが、日ごろトランプ政権に批判的な朝日でも記者が正面切って大統領を批判する例はあまりないのではないかと思っている。

 福島記者がトランプ大統領を批判したのは、大統領が地球温暖化の危機に対して虚構であると言い、フェイク・ニュースであると取り合おうとしない独善的な考えに対してである。大統領の頭には化石燃料の煙こそ「偉大なアメリカ」との図式があるからだと指摘している。排出ガスを減らそうと各国が温暖化ガスの減量目標を取り決めたパリ協定からアメリカが一方的に離脱を言い出して、その身勝手な言動に世界中が呆れ、大統領への不信感を表わしている。

 記者は安倍首相は国連気候行動サミットに出席しなかったり、小泉環境相が具体的な行動を語らなかったことについても批判的である。

 脚本家の倉本總氏が北海道に開いた「富良野塾」の起草文に「あなたは文明に麻痺していませんか 石油と水はどっちが大事ですか 車と足はどっちが大事ですか~」と書かれていると紹介している。

 まもなく今年のノーベル賞受賞者が選出されるが、国連の場で演説したスウェーデンの16歳のグレタ・トゥンベリさんが平和賞部門にリストアップされているという。一方で、トランプ大統領の名前が一時噂に挙がり、本人は満更でもない様子だったが、とてもジョークとも考えられない馬鹿々々しい話である。ところが、それに賛意を示したのが安倍首相である。福島記者は日本国首相が推薦した米国大統領よりも、グレタさんの方がノーベル賞受賞者としてよほどふさわしいと述べている。まったくその通りである。トランプ大統領がおバカさんなら、安倍首相は底なしのおバカさんである。

 さて、プロ野球の投手で史上唯一400勝を挙げた金田正一さんが、今日早朝入院先の病院で急性胆管炎による敗血症のため亡くなられた。享年86歳だった。金田投手のピッチングは、2度ほど後楽園で見たことがあるが、初めて見たのは国鉄時代でその後巨人軍に移籍したが、対戦した当時の巨人の川上哲治にレフト前に痛烈なヒットを打たれたことをよく覚えている。印象的だったのは、立教大から鳴り物入りで巨人へ入団した長嶋茂雄選手をデビュー戦で4打席4三振に仕留めたことである。他には遥かに年上だった流行歌手の榎本美佐江と結婚して話題になったことである。その後2人は別れた。とにかく投手としてはもう現れないだろう不世出の大選手だったと思う。心からご冥福をお祈りしたいと思う。

2019年10月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4527.2019年10月5日(土) ラグビーWC 日本、サモアに勝って3連勝

 日本がまた勝った。ラグビー・ワールドカップ第3戦でサモアを38-19で破り、第1次リーグで3戦3勝となった。すでにロシアと優勝候補のアイルランドに勝ち、残るはスコットランドだけとなった。だが、スコットランドに敗れると決勝トーナメントへ勝ち進める保証はない。実際4年前の大会では、最大の番狂わせと言われた南アフリカ戦に勝ち3勝1敗となったが、南アフリカ、スコットランドも同じ3勝1敗だった。結局勝ち点(ボーナス・ポイント)の差、つまりボーナス・ポイントが及ばず決勝トーナメントに進めなかった。勝ち進むためには、ボーナス・ポイント云々よりスコットランドに勝って4戦4勝とすれば問題ない。どうなるだろうか。

 それにしても今日の日本勝利で日本中が盛り上がったようなムードである。今日は日本の試合の前にイングランド対アルゼンチン戦を観戦していたので、すっかりラグビー漬けになってしまった。ノーサイド後ラグビースクールに通っている小3の孫も嬉しそうに電話をかけて来た。

 それにしても近年日本代表チームは間違いなく強くなった。今日勝ったサモアに対しても今日の勝利を含めてやっと5勝11敗となったが、それでもこのところ3連勝であり、これは日本が他の国々よりハイ・スピードで実力が上がっている証拠だと思う。

 これから他の強豪国にどう追いつき、追い越していくのか、楽しみである。

 さて、香港がどうも不安定な状況にある。昨日事実上の戒厳令ではないかとみられている緊急状況規制条例が発動された。香港政府保安局は、「顔を覆うことがデモ参加者に違法行為を続ける度胸を与え、暴力行為をエスカレートさせている」として覆面禁止法の制定に踏み切った。顔にマスクをやってはならないということで、これでは写真を撮れば直ちに人物が特定されてしまう。しかし、緊急法発動は香港が中国返還前に制定されたもので、返還後の香港基本法の下で有効であるかどうか疑問も呈されている。それを承知のうえで敢えて香港行政府はデモにひとつのブレーキをかけたことになる。

 しかし、香港政府が立法会議会の審議を経ずにこのような強気な行動に打って出たのは、中国政府の武力介入への危うい手になりかねない。「1国2制度」が危機に瀕していることを示しているように思える。まだまだ一波乱ありそうである。

2019年10月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4526.2019年10月4日(金) アメリカ人の面汚し、トランプ大統領

 今更始まったことではないが、今日世界のリーダーでもあるべきアメリカのトランプ大統領の余りにも非礼で非常識な記者会見にはあきれ果てた。ウクライナ企業に勤めるジョー・バイデン前副大統領の子息の疑惑について、トランプ氏はバイデン氏の疑惑も調べるようウクライナのゼレンスキー大統領に求めたとされる件で批判され質問されたことに対して、「でっちあげ」とか、アメリカに対する詐欺行為だと下品な表現を使いながら質問した記者を罵倒した。こともあろうにフィンランドのサウリ・ニーニスト大統領との共同記者会見の場である。トランプ氏はバイデン氏と息子のハンター氏は「とことん悪党」だと下品な言葉まで使った。追及するCNN記者に対して暴言まで吐いた。トランプ氏が恥の上塗りをやったのは、このフィンランドのニーニスト大統領との共同記者会見中であるにも拘わらず、気に入らない鋭い質問に怒り心頭に達して会見場所から、誰に挨拶や断りもなくニーニスト大統領をその場に置き去りにして非常識にも立ち去ったことである。

 これほど礼を失したアメリカ大統領は過去にいなかったのではないかと思う。今野党民主党内には大統領を辞めさせようと弾劾の動きがあり、それもトランプ氏の怒りに火をつけたようであるが、いずれにしても低次元の最高指導者である。

 米中貿易戦争もエスカレートして世界経済への影響も無視出来なくなった。しかも強気一辺倒のトランプ氏が中国に対して譲歩する様子も見えない。そんな時にアメリカとEUとの貿易上の対立も大きくなってきた。航空機大手をめぐる係争でトランプ政権が報復関税を発表したことである。他にも輸入車関税の火だねもあり、下手をするとそれが日本にも及んでくる可能性もある。何をするか分からないトランプ大統領のこと故、その言動を注視することが求められる。

 アメリカ国民は自分たちが選んだ世界の鼻つまみ者となったトランプ大統領のこの動きを一体どう思っているのだろうか。北朝鮮の金正恩氏とパフォーマンスは違えども似たり寄ったりではないだろうか。

 常識外れのトランプ大統領の言動ではあるが、日本でも決して褒められない行為が目立っている。先般クローズアップされた関西電力役員と高浜町元助役を巡る金品のヤリトリは、関電内の訂正書類が後から後から出てくる。証拠発表と提出だけでは解決しようもなく、他の電力会社にも波及しつつある。現時点では他の電力会社から明確な贈収賄的な事案は明らかになっていない。しかし、闇は深そうである。

 もうひとつ問題なのは、かんぽ生命保険の不誠実にして強引なセールス手法である。それが糾弾されて、かんぽ生命は大変な後始末に追われている。そのかんぽ生命の不正販売の実態をNHK「クローズアップ現代+」で取り上げられ報道された日本郵政が、報道内容に間違いがあると猛烈に抗議している。NHKと日本郵政側がガチンコ勝負で言い分を主張し合っていて、双方ともに言い分を通そうと考えているようだが、ともに譲らずまだまだ尾を引きそうである。

 誰も彼もあまりにもモラルがなさ過ぎる。

2019年10月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4525.2019年10月3日(木) トリオ・ロス・オシャベリーズ

 今日のランチは、新宿の「ハイアット・リージェンシー東京」の和食レストラン「佳香」で、歌手だった藤山一郎さんの甥の増永基文さんと近日自著を上梓される「源氏物語を楽しむ会」の主宰者・藤井悦子さんと楽しんだ。昨年秋北原白秋の甥である北原邦雄さんの卒寿を祝う会で同席して以来の再会である。昨年も食事の後吉祥寺駅内のカフェで数時間話に夢中になったが、今日も食事を終えてからカフェでも話が弾み12時から4時まで丁々発止と話題を幅広く会話を楽しんで過ごした。藤井さんはすでにご自分の子育てに関する著書「テゲテゲごころの子育て記」を出版されておられるが、改めて同じ趣旨の著作を世に出されるという。ご自身鹿児島出身で高校の教師を務めながら3人の娘さんに大学まで教育機会を与えられ、元警視総監の義母にも当たられる。とにかく前向きな女性だと思う。厳しい戦中戦後の生活で母親を助けながら、成長されたので、ご自身の娘さんにはそれなりの信念を持って養育されたように思う。

 増永さんには、再来年上梓することになると思う拙著「幼稚舎から極楽浄土まで」(仮題)について大分協力していただくことになる。増永さんの伯父で歌手だった藤山一郎(本名:増永丈夫)さんと「芸術は爆発だ!」の岡本太郎さん、作家・野口富士男さん、そして財界人だった義父川手一郎ら、その後歩んだ畑が違う4人がそれぞれの異なる分野で成功し、慶應幼稚舎の竹馬の友から終生の友となった珍しい交友関係と歴史をフィクションも多少加えながら書いてみたいと考えている。いずれにしてもこの作品を書き終えるまでは物書きの役目は終わったことにはならないと思っている。

 さて、また北朝鮮が人騒がせなことをやった。昨日元山から弾道ミサイルを日本海に向け発射して、日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下した。初めて潜水艦から発射された弾道ミサイル(SLBM)と見られている。この時日本の迎撃イージス艦が一艦も日本海に展開していなかったのには、何か原因とか不都合があったのだろうか。一昨日北朝鮮は米朝実務者協議を来る5日に開くと発表しており、この発射によりアメリカに譲歩を迫る狙いがあるらしい。だが、どうもはっきりしないのは、以前だったらすぐに北朝鮮の国連安保理決議違反である核弾道弾打ち上げに対して強く非難するトランプ大統領が、何の反応も示していないことである。このままの状態が続くと北朝鮮は益々増長して更にエスカレートすることが懸念される。自分の都合だけで振る舞いがちの大統領は、このまま北朝鮮に黙っているつもりなのだろうか。

2019年10月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4524.2019年10月2日(水) 駒澤大学後期公開講座に出席

 駒澤大学ジャーナリズム・政策研究所の後期公開講座に初めて出席した。すでに2度講座は行われたが、都合がつかず今日が後期最初の受講となった。「現代ジャーナリズム論」の共同通信・山田克講師が、7月に起きた京都アニメーション火災事件で25名の犠牲者の名前を中々公表しなかった点について話され、2016年7月に知的障碍者施設「津久井やまゆり園」における19人虐殺事件の名前非公表について解説された。前者についてはその後公表されたが、後者については今以て非公表である。名前を公表されることによってそれまで家族に知的障碍者がいることを隠していた遺族にとっては、家族の名前が公になることは耐えられないという家族の気持ちを配慮したことが大きいようだ。ただ、遺族の中にも公表に前向きな人もあり、ケースバイケースで多種多様であり、公表、或いは非公表は一概には決めにくいというのが実態のようである。

 2時限目の朝日記者の向井貴之講師が講義の中で、SDGsという言葉を話されたが、寡聞にして知らなかった。‘SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS’の略称で持続可能な社会を実現するために2030年までに世界が取り組む行動計画というのだそうだ。そこには貧困、気候変動、海洋資源など今世界で問題となっている17分野に亘って169の具体的ターゲットが盛り込まれている。2015年国連総会において全会一致で採択された。その割には知られていない。朝日としては日経などとともにこの企画に寄り添っていくという。地味なキャンペーンであるが、これから監視して行くようにしたい。

 先月29日付本ブログで触れたが、関西電力高浜原発にからんで関電役員が高浜町元助役の故人から生前約3億2千万円を受領したとされる不条理な事案について、今日関電が受領した役員名と金額、及び金品について説明した。1億円以上受け取っていた役員が2人もいて、関電の大株主である大阪市長も呆れているし、町民も大きな疑念を抱いている。どうしてこんな不透明な関係を長年に亘って行ってきたのか、理解に苦しむ。金を受け取っていた会長、社長とも責任を取って辞任すると思っていたところ、当人らは辞めるつもりはないという。「死人に口なし」の諺通り、元助役に責任を被せたまま自分たちは逃れようということだろう。このような鉄面皮だから、このような大それたことをやれたわけだ。関西地区の住民は電気料金を素直に支払う気にはなれないだろう。企業モラルも地に落ちたものだ。

2019年10月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4523.2019年10月1日(火) 中国建国70周年と消費税値上げ

 1949年10月1日、中華人民共和国は設立された。ちょうど今日70年目の国慶節(建国記念日)を迎えたことになる。その年の7月毛沢東主席が行った演説では、「生命と自由、幸福の追及の代わりに階級、国家権力及び政党が消滅した社会主義と共産主義社会を目指し、民間企業の国有化と農業の社会化を通じたロシアのような偉大で素晴らしい社会主義国家、民衆の民主的独裁による強力な国家機構を追及する」というものだった。このテーゼが必ずしも、新生中国にとって理想のものとは思えないが、この演説で話された理想はほとんど実践されたようには思えない。最後に語った「民衆の民主的独裁による強力な国家機構を追及する」との夢は、現代中国においては絵空事でしかない。むしろ「一部の独裁者による強力な国家機構を追及する」実態になっている。現在の習近平国家主席が、権力の座に固執して憲法を改正してまでも永久主席の座に留まろうと画策したり、権力を民衆の民主的な独裁に委ねる発想は全く見られない。

  そして香港返還時にイギリスに約束した「1国2制度」自体が危機に瀕している。香港のデモが徐々に広がりを見せ、今日の新中国建設70周年に影響をもたらさないことを願っていた中国政府としては、香港の現状は100%納得のいく状態ではなかったと推察出来るが、それを意に介しない素振りを天安門広場で兵士ら約1万5千人が参加した派手な軍事パレードを披露することによって、現在の中国が目指すものと国力を諸外国、並びに中国国民に示すことが出来たと考えているようだ。香港の在り方をこれからどう香港市民に納得させるのか。これだけ世界の注目を集めるようになっては、力づくで香港をねじ伏せるわけには行かなくなった。

 その香港で警察はデモを禁止していたが、学生を中心とするデモ隊が行動を起こして激しい衝突となり、警察が発砲して高校生が重体となる騒ぎとなった。デモ隊は習近平主席のポスターや、建国70周年看板を壊して中国政府の干渉に抗議をしていた。ほとぼりが冷めたころにどういう出方をするのか、中国の行動から当分目を離せない。

 別件であるが、1949年と言えば、わが母校・湘南高校野球部が甲子園初出場、初優勝を遂げた1年でもあった。

 さて、今日から消費税が原則2%引き上げられた。とにかくややこしくてこれまでにないほど分かり難い値上げである。早速各地でトラブルが発生している。細かいことはともかく、これほどトラブルを起こすようでは、これから消費税値上げに対する強い反対が起きるだろう。財務省はあまり気にしていないようだが、それが一番問題だと思う。

2019年10月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com