4527.2019年10月4日(金) アメリカ人の面汚し、トランプ大統領

 今更始まったことではないが、今日世界のリーダーでもあるべきアメリカのトランプ大統領の余りにも非礼で非常識な記者会見にはあきれ果てた。ウクライナ企業に勤めるジョー・バイデン前副大統領の子息の疑惑について、トランプ氏はバイデン氏の疑惑も調べるようウクライナのゼレンスキー大統領に求めたとされる件で批判され質問されたことに対して、「でっちあげ」とか、アメリカに対する詐欺行為だと下品な表現を使いながら質問した記者を罵倒した。こともあろうにフィンランドのサウリ・ニーニスト大統領との共同記者会見の場である。トランプ氏はバイデン氏と息子のハンター氏は「とことん悪党」だと下品な言葉まで使った。追及するCNN記者に対して暴言まで吐いた。トランプ氏が恥の上塗りをやったのは、このフィンランドのニーニスト大統領との共同記者会見中であるにも拘わらず、気に入らない鋭い質問に怒り心頭に達して会見場所から、誰に挨拶や断りもなくニーニスト大統領をその場に置き去りにして非常識にも立ち去ったことである。

 これほど礼を失したアメリカ大統領は過去にいなかったのではないかと思う。今野党民主党内には大統領を辞めさせようと弾劾の動きがあり、それもトランプ氏の怒りに火をつけたようであるが、いずれにしても低次元の最高指導者である。

 米中貿易戦争もエスカレートして世界経済への影響も無視出来なくなった。しかも強気一辺倒のトランプ氏が中国に対して譲歩する様子も見えない。そんな時にアメリカとEUとの貿易上の対立も大きくなってきた。航空機大手をめぐる係争でトランプ政権が報復関税を発表したことである。他にも輸入車関税の火だねもあり、下手をするとそれが日本にも及んでくる可能性もある。何をするか分からないトランプ大統領のこと故、その言動を注視することが求められる。

 アメリカ国民は自分たちが選んだ世界の鼻つまみ者となったトランプ大統領のこの動きを一体どう思っているのだろうか。北朝鮮の金正恩氏とパフォーマンスは違えども似たり寄ったりではないだろうか。

 常識外れのトランプ大統領の言動ではあるが、日本でも決して褒められない行為が目立っている。先般クローズアップされた関西電力役員と高浜町元助役を巡る金品のヤリトリは、関電内の訂正書類が後から後から出てくる。証拠発表と提出だけでは解決しようもなく、他の電力会社にも波及しつつある。現時点では他の電力会社から明確な贈収賄的な事案は明らかになっていない。しかし、闇は深そうである。

 もうひとつ問題なのは、かんぽ生命保険の不誠実にして強引なセールス手法である。それが糾弾されて、かんぽ生命は大変な後始末に追われている。そのかんぽ生命の不正販売の実態をNHK「クローズアップ現代+」で取り上げられ報道された日本郵政が、報道内容に間違いがあると猛烈に抗議している。NHKと日本郵政側がガチンコ勝負で言い分を主張し合っていて、双方ともに言い分を通そうと考えているようだが、ともに譲らずまだまだ尾を引きそうである。

 誰も彼もあまりにもモラルがなさ過ぎる。

2019年10月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com