4525.2019年10月2日(水) 駒澤大学後期公開講座に出席

 駒澤大学ジャーナリズム・政策研究所の後期公開講座に初めて出席した。すでに2度講座は行われたが、都合がつかず今日が後期最初の受講となった。「現代ジャーナリズム論」の共同通信・山田克講師が、7月に起きた京都アニメーション火災事件で25名の犠牲者の名前を中々公表しなかった点について話され、2016年7月に知的障碍者施設「津久井やまゆり園」における19人虐殺事件の名前非公表について解説された。前者についてはその後公表されたが、後者については今以て非公表である。名前を公表されることによってそれまで家族に知的障碍者がいることを隠していた遺族にとっては、家族の名前が公になることは耐えられないという家族の気持ちを配慮したことが大きいようだ。ただ、遺族の中にも公表に前向きな人もあり、ケースバイケースで多種多様であり、公表、或いは非公表は一概には決めにくいというのが実態のようである。

 2時限目の朝日記者の向井貴之講師が講義の中で、SDGsという言葉を話されたが、寡聞にして知らなかった。‘SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS’の略称で持続可能な社会を実現するために2030年までに世界が取り組む行動計画というのだそうだ。そこには貧困、気候変動、海洋資源など今世界で問題となっている17分野に亘って169の具体的ターゲットが盛り込まれている。2015年国連総会において全会一致で採択された。その割には知られていない。朝日としては日経などとともにこの企画に寄り添っていくという。地味なキャンペーンであるが、これから監視して行くようにしたい。

 先月29日付本ブログで触れたが、関西電力高浜原発にからんで関電役員が高浜町元助役の故人から生前約3億2千万円を受領したとされる不条理な事案について、今日関電が受領した役員名と金額、及び金品について説明した。1億円以上受け取っていた役員が2人もいて、関電の大株主である大阪市長も呆れているし、町民も大きな疑念を抱いている。どうしてこんな不透明な関係を長年に亘って行ってきたのか、理解に苦しむ。金を受け取っていた会長、社長とも責任を取って辞任すると思っていたところ、当人らは辞めるつもりはないという。「死人に口なし」の諺通り、元助役に責任を被せたまま自分たちは逃れようということだろう。このような鉄面皮だから、このような大それたことをやれたわけだ。関西地区の住民は電気料金を素直に支払う気にはなれないだろう。企業モラルも地に落ちたものだ。

2019年10月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com