4529.2019年10月6日(日) 「地球温暖化はウソ」と言ったおバカさん

 今朝の朝日新聞に福島申二編集委員が「日曜に想う」欄で言わんとしたことは、素直に納得出来る内容だった。それは、アメリカの新聞王と呼ばれたウイリアム・ランドルフ・ハーストの言葉、「1面を見て『これはすごい』と言い、2面を見て『これは大変だ』と言い、3面を見て『助けてくれ』」と言うような新聞を作れ」と言ったことを例に挙げて説明してくれたと思っている。この言葉をこれから噛み締めてみようと思っている。

 そのひとつの例として、アマゾンの熱帯雨林火災による今年1~8月の二酸化炭素(CO)の排出は自動車約3千万台の1年分に相当する話を挙げた。それに関してアメリカのトランプ大統領が述べた無節操な妄言を批判している。私自身記者と同じようにトランプ大統領の言動はもちろん、彼の軽薄さと人間性を度々このブログで批判してきたが、日ごろトランプ政権に批判的な朝日でも記者が正面切って大統領を批判する例はあまりないのではないかと思っている。

 福島記者がトランプ大統領を批判したのは、大統領が地球温暖化の危機に対して虚構であると言い、フェイク・ニュースであると取り合おうとしない独善的な考えに対してである。大統領の頭には化石燃料の煙こそ「偉大なアメリカ」との図式があるからだと指摘している。排出ガスを減らそうと各国が温暖化ガスの減量目標を取り決めたパリ協定からアメリカが一方的に離脱を言い出して、その身勝手な言動に世界中が呆れ、大統領への不信感を表わしている。

 記者は安倍首相は国連気候行動サミットに出席しなかったり、小泉環境相が具体的な行動を語らなかったことについても批判的である。

 脚本家の倉本總氏が北海道に開いた「富良野塾」の起草文に「あなたは文明に麻痺していませんか 石油と水はどっちが大事ですか 車と足はどっちが大事ですか~」と書かれていると紹介している。

 まもなく今年のノーベル賞受賞者が選出されるが、国連の場で演説したスウェーデンの16歳のグレタ・トゥンベリさんが平和賞部門にリストアップされているという。一方で、トランプ大統領の名前が一時噂に挙がり、本人は満更でもない様子だったが、とてもジョークとも考えられない馬鹿々々しい話である。ところが、それに賛意を示したのが安倍首相である。福島記者は日本国首相が推薦した米国大統領よりも、グレタさんの方がノーベル賞受賞者としてよほどふさわしいと述べている。まったくその通りである。トランプ大統領がおバカさんなら、安倍首相は底なしのおバカさんである。

 さて、プロ野球の投手で史上唯一400勝を挙げた金田正一さんが、今日早朝入院先の病院で急性胆管炎による敗血症のため亡くなられた。享年86歳だった。金田投手のピッチングは、2度ほど後楽園で見たことがあるが、初めて見たのは国鉄時代でその後巨人軍に移籍したが、対戦した当時の巨人の川上哲治にレフト前に痛烈なヒットを打たれたことをよく覚えている。印象的だったのは、立教大から鳴り物入りで巨人へ入団した長嶋茂雄選手をデビュー戦で4打席4三振に仕留めたことである。他には遥かに年上だった流行歌手の榎本美佐江と結婚して話題になったことである。その後2人は別れた。とにかく投手としてはもう現れないだろう不世出の大選手だったと思う。心からご冥福をお祈りしたいと思う。

2019年10月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com