4966.2020年12月17日(木) コロナ感染者は全国的にも、東京でも過去最多

 この2,3日急速に冷え込みが厳しくなり、今日は気象庁の全国1,000観測地のうち、氷点下を記録したところが7割に近かった。日本海側を中心に局地的に大雪が降り、特に上信越道は記録的な積雪に道路が一部で止められ、上越道では車が立ち往生して一向に動かず、ついに新潟県は自衛隊に出動を要請した。

 東京でも確かに戸外は寒い。今日もいつも通り駒澤公園へウォーキングに出かけたが、いつもより人出は少なかった。

 今月4日に右手薬指と小指の付け根に痛みと痺れを感じ、同時に右胸の上部に血の塊のような皮下出血跡があった。指の痛みは末梢神経が影響しているとしてメチコバール錠を1日3回服用しているが、現状ではまだ変わらない。ところが、もうひとつ気になっていた皮下出血跡は、一時若干大きくなったが、一昨日鏡を見たらきれいに血痕が消えていた。医師は数週間内に血痕跡は消えると言っておられたが、2週間で跡形もなく消えた。ほっとしている。

 今日も新型コロナウィルスは勢いを増している。東京都の感染者は今日800人を超えて822人となり、昨日678人となって過去最多を記録したが、あっさりその記録を破った。全国でも感染者は過去最多の3,209人となった。都の医療体制もついに最高レベルの警戒体制に入った。このため病床数が不足しそうな危機感から東京都は病院に入院していた重病者のうち、基礎疾患のない患者はホテルの医療施設へ転院させることにしたと公表した。こんなコロナ禍の下で全国的に「GO TOトラベル」の一時停止を指示し、4人以上の会食の自粛を要請した菅首相自らが、こともあろうにその当日に二階自民党幹事長、王貞治さんら著名人を交え8人がステーキで会食したことが報道され、野党やテレビ出演者らからも批判を浴びている。流石に記者会見で詰め寄られた首相は反省していると殊勝だったが、国民に自粛を強いていながら自分は気にしないという感覚が少々おかしいと思う。われらが「ガースー」首相も就任3か月でそろそろ化けの皮が剥がれてきたのだろうか。

 さて、先日今年度の追加補正予算を組んだばかりだが、早くも来年度の一般会計予算が決まった。2019年度から3年連続で100兆円規模を超え、過去最大の106兆円となった。税収見込みは60兆円に満たず、不足分は例によって国債によって賄われる。それに合わせて、今日萩生田文科相が新年度から小学校の1クラス生徒数は5年間をかけて35人にするという。いずれ30人学級を目指すという。アメリカやヨーロッパなどでは20人学級が当たり前なので、まだまだ欧米には及ばないが、我々50人学級世代から見ると羨ましい限りである。

2020年12月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4965.2020年12月16日(水) これからのコロナ対策

 今日も新型コロナウィルスが全国各地で猛威を振るっている。東京では、今日感染者が678人となり過去最多となった。中川俊男・日本医師会会長は記者会見を開き、国民の自粛への協力を評価しながらも油断ない日常生活に警告を促した。

 このため「GO TOトラベル」を一斉に停止したことが遅すぎたとか、もう少し先延ばしすべきだとか、その是非を巡りあれこれ異見がある。観光業は「GO TOトラベル」のお蔭で一息ついていただけに、業界内からは失望の声が聞かれる。年末を間近に控えて忘年会シーズンを迎えて、殊更飲食業界にとっては諦めきれないものがあるようだ。

 コロナで経済活動にプレーキがかかりつつある昨今であるが、昨日政府は今年度追加補正予算を盛り込んだ21兆8千億円の第3次補正予算を閣議決定した。この財源はすべて国債の発行によるものである。元々今年度は当初見込んでいた税収63兆5千億円が、コロナのせいで約55兆円まで縮小し、不足分を国債の発行に頼らざるを得なくなった。結果として国債の今年度発行額は112兆円となる。新規国債の発行額は、2009年のリーマン・ショックの影響を受けた年の52兆円弱であり、以降毎年50兆円前後で推移してきた。今後この国の借金を早い機会に返していかなければならない。

 いつものことながら政治家は自分の金ではない借金は安易に行うが、これを返済するとなるとまったく腰が重い。こうしてこれまで国の借金は積もり積もって1,100兆円を超えるまでに膨らんだ。よほど財政に通じた実力者が介在しないと、この大幅な借金も口では財政バランスを言いながら馬の念仏のままではないか。112兆円もの大金を借金する度胸があるなら、返済計画もきちんと立ててもらわないと後世にツケを回すだけではないか。

 その中で先日恒例の大企業や製造業の業況判断指数である今月の日銀短観が発表された。それによると計数的には2四半期連続で改善されたとなっているが、2期前には対前年で大幅に景気が落ち込んでおり、その後の指数であり、前四半期に比べればよいが、昨年同期と比較すればマイナスであり、依然としてコロナの不安は根強い。長いトレンドで見ると、2013年から経済界は好調を維持してきたが、今年に入ってからずっと下り坂で、漸く対前期指数でここ2四半期は向上したと言える。その点では、景況感は改善したとも言える。しかし、これはあくまで大企業についてであり、中小企業にとってはこのコロナ禍で大きな打撃を受け、明るい兆しは見えないようだ。今最も根を上げているのは飲食業界など中小・零細企業である。

 経済活動も損なわず、政府は感染拡大防止に効果的な支援・救済策を考えてくれるだろうか。「ガースー」菅首相の手腕が問われるところである。

2020年12月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4964.2020年12月15日(火) バイデン氏、正式に次期米大統領に

 11月3日に投開票が行われ、バイデン前副大統領は投票と投票人の過半数を獲得していながら、敗者トランプ大統領が相手候補のバイデン氏側に不正があったとして訴訟を起こし自らの敗戦を認めようとしなかった。しかし、昨日選挙人による投票の結果、予想通り306対232でバイデン氏が過半数を獲得して大統領就任を確定した。それでもトランプ大統領は潔く敗戦を認めようといない。だが、いくつか不正の疑いで再選挙を訴えていた州裁判所では、その主張はすべて否認され、トランプ氏の申し出は認められなかった。

 それにしても民主主義のおひざ元とも見られているアメリカの大統領選の結果が、簡単には決まらす、選挙制度自体に問題ありとされることについては、アメリカ国民の民主精神もチェック機能も生かされていないと言わざるを得ない。

 ひとつには、制度自体に問題がある。民主主義を支えているのは、公正な選挙により多数の票を得た者が勝利を手中にする公平な制度である。その原則にも拘わらず、一般国民の1票が1票以下の投票に敗北する選挙人制度の導入が、民主主義のルールに反する結果を産み出している。選挙人によるその地区の総取り方式が、1票を1票以下にも1票以上にもしてしまう摩訶不思議な制度だからである。

 そしてもうひとつ問題なのは、今回の選挙を混乱に陥れたドナルド・トランプ氏個人の資質と性格である。普通の候補者なら獲得票が当選圏内から外れた場合、負けを素直に認めるが、トランプ氏はいつまでもイチャモンをつけて大統領職に縋り付いている異常な性格の持ち主だと言う点である。トランプ氏の極めて稀なる性格により、アメリカ国民の恥を世界中に晒した節もある。そのトランプ氏は一敗地に塗れたが、4年後の大統領選に再び立候補を目指しているとの噂がある。潔さがまったく感じられない落ち目のトランプ氏に果たして再び立候補のチャンスは訪れるだろうか。

 トランプ氏を倒して次の大統領に選出されたジョー・バイデン氏には、すでにオバマ大統領時に副大統領だった経験があるだけに、外交問題ではトランプ大統領のようなアメリカ第一主義を露骨に振り回して、一部の国を除き世界中を敵に回すようなことはないと思う。

 昨年8月、旧ソ連と1987年に締結した中距離核戦力(INF)廃棄条約を離脱し、昨年11月には、気候変動への国際的な取り組みを決めた2015年の「パリ協定」からの離脱を正式に国連に通告した。これにより、アメリカは世界で唯一、同協定に参加していない国となった。世界の孤児になったのである。バイデン氏はすでにこれら条約への復帰を表明しているが、綻びを直すのにも大変な努力と苦労を強いられると思う。国連も認めていない「イスラエルの首都・エルサレム」へ、アメリカだけがイスラエルに忖度してテルアビブから大使館を移し、エルサレムを首都と認めたひとり相撲を取った。一番気になるのは、外国の首脳から失った信頼感をどうやって取り戻すことが出来るかだろう。

 トランプ大統領は安倍前首相とは、妙に気が合って世界でも最も気の合う首脳同士と言われていたが、2人とも最高権力の座から去ることになった。その点では菅首相はトランプ大統領よりよほどバイデン大統領の方が取り組みやすいことだろう。しかし、バイデン氏も中々したたかな点があるようだから、噂だけに捉われず、真摯にかつ率直に日本の立場を主張することだ。

2020年12月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4963.2020年12月14日(月) 「GO TO トラベル」、ついに一時停止

 毎日これでもか、これでもかという具合に新型コロナウィルスに関するニュースがテレビ画面に表れる。感染者拡大の影響があり、医師会やコロナ専門分科会などから提案を受けて、今夕菅首相が「GO TO トラベル」を28日から1月11日まで一時停止すると公表した。

 世界ではコロナ感染者が7,195万人となり、1日で69万人増えたことになる。死者も1日で1万3千人増えて160万人を数えるに至った。最大のコロナ感染国、アメリカでは、1,610万人の感染者に29万8千人の死者となった。どこの国も対策にてんてこ舞いである。

 ドイツでは昨日メルケル首相が感染拡大に歯止めがかからず、11日には感染者数が2万9千人、死者は598人に上ったことに怒りを露わにして、生活必需品を販売する店を除く小売店の営業を明日16日から来月10日まで禁止し、同時に学校も原則として閉鎖すると発表した。

 一方で政府は今日全世代型社会保障について大筋のプランを取りまとめた。少子高齢化時代にあって全世代が長く平等に社会保障を受けられるようにするとの考えに基づいたものであるが、75歳以上の高齢者の医療費自己負担率を1割から2割に上げることを主に、児童手当の削減などが盛られる。偶々今日朝日朝刊の読者の「声」欄に、71歳の男性からこんな投稿が載っていた。

 現在1割負担の高齢者にとって2割負担に増える負担感は大きい。そこで現在75歳以上の高齢者の負担割合を据え置き、その据え置き対象年齢を1年ごとに1歳足す。現在2割負担の人はそのまま2割負担となるが、現状維持ならそれほど抵抗感はないというものだ。これを更に進めて80歳に、或いは85歳になったら1割負担に下げるというのはどうか。確かに一理あるし、受け入れやすい考え方である。もちろん精査する必要はあるが、こういう発想が政治家や厚労省官僚にないまま結論を出すことが問題だと思う。残念ながら時すでに遅しで、今回の改革には間に合わない。今後別の問題でも残された課題ではないかと思う。

 さて、今年も例年通り1年の世相を漢字1文字で表す「今年の漢字」が、今日京都・清水寺で森清範貫主が大きな和紙に筆で書く形で発表された。どんな文字が選ばれるかテレビなどでも興味深げに予想していた。私は「3密」の「密」だろうと考えていたが、その通りだった。

 コロナの影響で「3密」という言葉がよく使われたことや、オンラインでも人との関係が「密」接になったことなどが理由として挙げられていた。しかし、こんな深読みもあった。政界や芸能界では内「密」や秘「密」が多かったことも理由として挙げられていた。確かに皮肉っぽいが政界には内密や秘密事項が多い。

 どうも「今年の漢字」には、あまり良い意味で選ばれることがないようだ。昨年は令和元年に因んで「令」だったが、2018年は、西日本災害や北海道地震のような自然災害が発生したこともあり「災」だった。17年は北朝鮮の弾道ミサイル発射から「北」だった。その前年16年は、リオ・オリンピックで金メダル獲得が目立ったので「金」とされ、良い漢字が選ばれた。

 来年こそは、「密」とも「災」ともおさらばして明るい漢字が選ばれるよう期待したいものである。

2020年12月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4962.2020年12月13日(日) 公務員、国会議員の報酬は妥当か?

 公共費用の支出について何となく調べているうちに、公務員の給料について意外な事実を知った。案外高額支給を受けているのが、医師に次ぎ大分差があるが高校教員と警察官だった。

 新型コロナウィルス対策で政界や医療業界専門家との折衝に当たる官庁職員の勤務状態も中々厳しいようで、夜遅くまで霞が関の官庁ビル街には明かりが灯っている。その職員らは当然時間外手当を支給されている筈であるが、行政職の公務員を例えて比較するなら国家公務員は地方公務員より年収で数十万円ほど給料が高いとされている。

 一般的に地方公務員で給料の高いのは、公立病院勤務医師の平均1,580万円で、これは別格で理解出来る。それに続く高校教員と警察官は、医師とは半額以下の710万円である。「広報東京都」の先月特集版「職員給与」によると、比較的財政が豊かな東京都でも高給取りは警察官で、以下高校教員、一般行政職、小中教員、技能労務職の順である。勤務中も息を抜けず、命を張って社会の安全を守るという職責上高い給与をもらえるのは、ある程度納得出来るにしても地方公務員の中で警察官が一番高額であるとは意外だった。

 全国の市区町村の職員高給与ベスト10を見てみると、1位島根県大田市、2位神奈川県厚木市に次ぎ、東京都の4区市がランクされている。3位杉並区、4位武蔵野市、5位三鷹市、6位日野市と続いている。しかもこれら4市はすべてJR中央沿線上に位置している。他に10位に目黒区がランクインしている。全国1,724市町村のうち、ベスト10に東京都内の5自治体も入っているというのは、それだけ東京都内各自治体が安定して潤っているからであり、他の都自治体を含めて東京都は全般的に恵まれているということが言えると思う。

 退職金についても東京都職員の場合は、仮に勤続35年で定年退職すると43か月分が支給される。因みに昨年度平均退職金額は、2,251万円だったというから一般企業に比べてもかなり恵まれているということが言える。

 一方で、国会議員の給与は、給与(歳費)として毎月130万円、期末手当が約635万円、その他に文書通信・交通滞在費として毎月100万円、立法事務費として毎月65万円が支給される。他にも政党助成金や資金管理団体からの収入など一説には、各議員とも3千万円以上の所得を得ていると言われる。そして国会を休んでも給与は保証されている。議員らにとっては絶対手放せない収入源であり、そのためいくら不祥事やスキャンダルが公になっても国会議員は、党内の職を辞することはあっても議員職を辞することはまずない。高齢者の医療費負担を値上げしたり、児童手当を部分的に廃止することには執着したところで、自らの給与を下げることにはまったく無頓着なのである。

 高い給与を支給されている警察官は自らの身を賭して庶民の身を守っている。教員も献身的に教え子の教育のために身を挺している。ところが、国会議員は、格別に高額の給与をいただきながら、国の立法化に努力しているとは申せ、その活動ぶりには呆れ、不満を感じることが多い。やはり彼らが戴いている給与は、行動実績に鑑みると一般的に多過ぎると言わざるを得ない。メディアは触れたがらないが、国会議員の給与の引き下げにも一石を投ずる報道をして欲しいものである。

2020年12月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4961.2020年12月12日(土) 自分のみならず世界中が病の虜

 1か月ぶりに糖尿病クリニックに伺って定期健診を受けた。予想通りと言ってはおかしいが、ヘモグロビン(HbA1c)数値は、6.3で先月同様安全圏内だった。医師からは順調過ぎるほど順調な回復ぶりと言っていただいた。体重も糖尿病以前に比べれば、約8㎏減っている。やはり食事療法と日頃のウォーキングがうまく出来ているからだと思う。特に、間食は完全に止め、糖分の高そうな食べ物には手をつけない。好きなアイスクリームも糖分の極少なものを半分程度食するだけとなった。少し食欲が目を覚ますが、堪えている。

 これとは別に、先月下旬辺りから毎朝どうも右手の薬指と小指の周りが痺れたり痛むので、3日前に外科で診て頂いた。朝起きると痺れを感じるが、時間が経つと少しずつその痺れは和らぎ、夜になるとほとんど痺れや痛みを感じない。ところが夜中の3時ころにトイレに行く時などは、痛み出している。そして7時過ぎに起きる時には拳を握れないほど痛む。外科医の診断では、末梢神経がやられているのではないかということから、服用薬メチコバールをいただき、1日3度服用してしばらく様子を見ることになった。今年は随分医療のお世話になることが多かったが、これも年齢的な点が影響していると思う。2年後には、現在の医療費が2倍に上るので、これからはそちらも少し心配しなければいけないかも知れない。

 今日も新型コロナウィルスは荒れ狂った。東京都では感染者が621人で過去最多、全国の感染者も3,041人で過去最多だった。世界の感染者も今日遂に7千万人の壁を破った。どこまで増えるのか、漸くワクチンが現実味を帯びてきてはいるが、コロナ風にどの程度抵抗出来るだろうか。そろそろより厳しい外出自粛宣言を発しなければならないのではないかと思う。

 さて、エチオピアからスーダンへ難民が流れている。エリトリアとの北部国境地帯ティグレ州のテイグレ人民解放戦線に対するエチオピア政府の軍事行動により、多くの死者が出て、避難民も数多く生まれている。今国際的に注目を集めているノーベル賞受賞者、アビー・エチオピア首相が北部一帯へ強い攻撃を仕掛けたことにより、問題は重大化しつつある。外部から見るとこれほど好戦的と思えるノーベル賞受賞者はいなかったのではないかと思える。アビー首相は相変わらず「法の執行のための最終行動を数日内に行う」と矛を収める気はないようだ。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、全面的な人道の危機との見解を表明している。

 今更、どうしてこんな人物にノーベル平和賞を授けたのかと悔やんでも始まらない。今朝の朝日新聞「多事奏論」に「ノーベル平和賞『失敗』性急に断じられない」との女性論説委員のひとつの考えが掲載された。アビー首相への非難は免れないとしているものの、選ぶ側の限界はあるし、授与後の受賞者の行動を保障するものでもないと述べている。しかし、国際情勢に最も左右され易いのは、国の現役のトップである。それなら在職中は授与を猶予して、退任後平和活動に功績があったことを見届けてから授けたらどうだろうか。

 アビー首相は昨年エリトリアとの領土紛争を解決したとしてノーベル平和賞を受賞したわけだが、イギリスのTIME誌は称えるには早すぎたとまで厳しく評している。偶々昨年アフガニスタンでボランティア活動に当たっていた中村哲氏がテロリストに殺害されたが、仮に中村氏に平和賞が授けられていれば、ノーベル平和賞そのものも一層輝きを増しただろうし、本当の平和活動ということが多くの人びとにアピール出来たのではないかと残念に思う。

 いずれにせよノーベル平和賞とは、一体何なのだろうかと考えてしまう。人間の目というのは、中々基準が難しいものだ。

2020年12月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4960.2020年12月11日(金) 財政逼迫か、児童手当も一部削除

 昨日75歳以上の高齢者の医療費負担が引き上げられることに触れたが、今日は新たに児童手当の一部廃止について簡単に取り上げたい。これも社会保障の児童手当としては高所得世帯の子どもにもひとり当たり毎月5千円の特例給付を支給していたが、年収1,200万円以上の世帯をここから外すことになった。いろいろ所得制限があるが、原則として3歳未満なら毎月15,000円、3歳から中学卒業まで毎月1万円が支給されてきた児童手当はこのまま維持される。財源不足という理由のために社会保障制度が、なしくずし的に崩れて行く。これも寂しいことである。

 さて、先月圧倒的な強さで巨人軍を倒したソフトバンク・ホークスのプロ野球日本シリーズ全4戦の視聴率が思わしくなかったようだ。試合自体も巨人軍との力の差がはっきり出て、観客にとっても最近にないくらいつまらないシリーズだったという。4試合のうち、3試合の視聴率が1桁だった。第2戦の如きは、ほんの8.6%だったという。今年はこれというライバル番組があったわけではないにも拘わらず、この体たらくだった。昨年は運悪くちょうどラグビー・ワールドカップとかち合って、全4試合ともラグビーの視聴率の半分にも達しなかった。

 巨人軍も日本プロ野球界の盟主であり、人気は断トツであるが、今年の戦力はパ・リーグの覇者ソフトバンクに歯が立たなかった。プロ野球界も今までの人気に胡坐をかいていうると他のスポーツに足元を掬われる恐れがある。どれほど危機感があるか、これから正念場となるだろう。

 ところで、今夕NHK・Eテレビで今年ベートーヴェン生誕250年に肖ってベートーヴェンの名曲をいろいろな形で紹介していたが、人気曲ベスト10として私の最も好きな「交響曲第6番‘田園’」は6位で、第5番‘運命’が5位だった。1位は第9番‘合唱’だった。改めて専門家の解説を聞いているとなるほどと思い、まさに天才と呼ぶべき作曲家だと納得出来るが、ピアノ曲にも名曲が多い。3位のピアノ・ソナタ‘悲愴’、4位の‘月光’、8位の‘エリーゼのために’等々、ピアノの詩人と言われたショパンを凌ぐものがあると思う。ガチャガチャ音ばかり甲高い最近のミュージックに比べるとやはり上品で心が和む。久しぶりに楽しい音楽番組を堪能したという気がしている。

2020年12月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4959.2020年12月10日(木) 首を傾げる乗客のマナーとF35 戦闘機購入費用

 今日半年ぶりに歯の定期健診のため代々木にある行きつけの歯科へ出かけた。現役のころから通ってもう40年以上になろうか。電車に乗ったのはちょうど1か月ぶりである。元鉄道員としては、これほど長い不乗車になろうとは鉄道と縁が切れたような錯覚に陥る。これも新型コロナウィルスのせいである。気になったのは、そんなことではない。その途上それほど混み合っていない山手線車内で、乗車するや空いた席へ直行する若い男性の乗客、お年寄りが傍にいるのにもぐりこむように座ってしまう若者、シルバーシートでは若い女性が足を組み、スマホに夢中になっていた。どうもモラルに欠けているようでうんざりである。日本人のマナーの良さがしばしば語られるが、それはごく一部で身の回りには、あまり他人のことに構わない風潮がいっぱいである。今日は久しぶりに電車に乗って、乗客のマナーにちょっとがっかりした。

 さて、75歳以上の高齢者の医療費の窓口負担の見直しをめぐり、政府・与党内で自民党と公明党の間で意見が対立していたが、漸くお互いに大筋合意した。これまで負担を増やすことについては、両党とも納得していたが、見直しに際して年金収入の多少により対象者を絞る点で、自民党は170万円以上所得を有する520万人を、一方公明党は約200万人が対象となる240万円以上の所得を有する高齢者を基準とするよう求めていた。それほど高額所得者がいない公明党支持者のことを党としては考えたのだろう。

 両党提案の中間を取って200万円以上の所得者をこれまでの医療費負担1割から2割へ増額することに決まったようだ。2022年10月から施行される。自民党の菅総裁と公明党の山口代表の話し合いで決着というが、いくら党内から委任されたとは言え、2人だけでこんな大事な問題を決めるということ自体釈然としない。しかも、両党希望の中間額に落ち着くというのもなれ合いのようで理解に苦しむ。対象となる約370万人の負担増に対して、公の場でまったく議論されないことが間違っている。

 そもそも社会保障とは、国、或いは公の機関が生活に苦しむ人々を少しでも支援してあげようという主旨の下に始まったもので、国費が支出されるのは当然でもあり、最初から分かっていたことである。ただ、想定通り行かなかったのは、社会があまりにも速いスピードの少子高齢化により支援を受ける人々が増え過ぎる一方で、それ以上に負担で苦しむ若い人々が増えたことである。今後もこの傾向が続く。だが、だからと言ってこれまで支援を受けていた人たちの負担を増やすのは、筋が違うと思う。他に補填出来る資金源はないのだろうか。あると思う。

 例えば、この決着が実現された場合、将来の現役世代が軽減される負担額は年間約880億円と言われる。防衛省が昨年購入を決めたF35 戦闘機は1機116億円であり、これに掛かる維持費は何と307億円である。結局F35 戦闘機1機を保持するために、実に約423億円が掛かることになる。F35の購入を2機控えれば負担額は賄える。今日決着を見た200万円以上の収入を得ている高齢者の医療費負担を増額するのは、社会保障の主旨から言っても些かおかしい。F35 戦闘機もそれなりの計画に則って購入したのだろうから、これと決めつけることは出来ないが、それにしても他に無駄な経費があるのではないかと思う。無駄と言えば、桜を見る会の経費なんかもまったく無駄な支出ではないだろうか。

 今日もまた新型コロナウィルスは猛威を振るい、感染者は全国で過去最多の2,973人となった。東京の600人を超える602人も過去最多を記録し、埼玉、千葉の首都圏も過去最多となった。いつになったらこの勢いは収まるのだろうか。

2020年12月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4958.2020年12月9日(水) 今日のコロナ感染者過去最多に

 相変わらず新型コロナウィルス旋風は収まりそうもない。東京では5日の過去最多584人に次ぎ、今日は過去2番目に多い572人の感染者が発症したのをはじめ、愛知、京都、群馬、広島、山口、鹿児島の6府県で過去最多となり、日本全国でも2,738人の感染者を出し、これも過去最多となった。驚くのは、65歳以上の感染者が過去最多の103人だったことである。昨日亡くなった人は47人、重症者は536人となり、いずれも過去最多となった。いよいよコロナ禍は最大の危機に直面していると言わざるを得ない。医療崩壊が懸念されている旭川の病院へは自衛隊から看護師10人が派遣されることになった。

 今日午后中川俊男・日本医師会長は記者会見を開き、国民の一部に感染症を軽視する向きがあることに対して、改めて国民に感染防止対策の徹底を要請した。政府もコロナ経済対策として30兆円の支出を決めた。

 さて、来年に延期された東京オリンピック・パラリンピック開催について、現時点で開催の有無は何とも言えない。もし、コロナに良い変化がなければ、開催は危ういと考えざるを得ない。しかし、開催延期に伴う追加費用も軽視出来ず、来年の開催にかかる追加経費について先日漸く決着を見たところである。もし、もう1年延長という事態になれば、開催中止ということになるだろう。

 一昨日国際オリンピック委員会(IOC)は、東京大会の次のパリ大会は、東京大会より規模を縮小することを決めた。パリ大会については東京の現状を踏まえたうえで、概略方向性がまとめられたようだ。男子陸上50㎞競歩を除外することにより、初めて参加選手数が男女同数の大会となる。その一方で、最近になってテレビなどで時折紹介されるが、まだ一般的ではないブレイクダンスなどが認められ、野球・ソフトボールは除外される。全般的に規模が小さくなり、総経費も削減される。しかし、このブレイクダンスは一般的なスポーツと言えるものではない。こういう種目を採用するには、IOCにとって何らかのメリットがあるからだと思う。今では、開催種目はポピュラーであるかどうかよりも、支援金を供出出来るスポーツが選ばれる時代になったということではないだろうか。

 現在の大会運営が今後もこのままで良いのかどうかについては、疑問視される点が多々あった。総経費がかかり過ぎて、その出資母体がほとんどアメリカの広告会社であり、大会運営が彼らの意向に左右されていることである。東京大会が最も暑くスポーツに適さない真夏の8月に開催されること自体が異常である。

 アメリカでは秋に開催される人気のアメリカン・フットボールと重なることを避けることを求められた結果である。また、春はヨーロッパでサッカー・シーズン真っ盛りということが、春にオリンピックを開催出来ない理由となっている。こうして日本ではスポーツを行う時期としては、最悪の季節、8月に炎天下の太陽の下で汗をかくことになった。これはスポーツを行うという点からは、正しい選択とは言えないように思う。お金によってスポーツ競技大会開催時期が、左右されるというのはいかがなものかと思う。オリンピックも世界最高水準の大会を目指すのであれば、そろそろスポーツに合わない開催時期など大会のマイナス要因を排除することを真剣に考えた方が良いと思う。

2020年12月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4957.2020年12月8日(火) Googleが知らせてくれたブログの実態

 今から79年前の今日、帝国海軍がハワイ真珠湾を、陸軍がコタバルとシンゴラを電撃的に攻撃して大東亜戦争が始まった。真珠湾の現地時間では12月7日だった。新聞には、当時の様子が断片的に取り上げられている。狙う筈の米空母は見つからなかったとか、電撃作戦に参加した日本の海軍航空機350機のうち、320機は無傷だったとか、あまり表に出ないエピソードがいろいろあるようだ。あれから4年後、日本は無条件降伏する羽目になった。そして、天皇は現人神から人間天皇になり、日本は軍備を放棄することになった。だが、その後自衛隊が創設され、自衛装備を拡充し、軍隊と変わらない軍事力を具える組織となった。この新型コロナウィルス禍の中で医療崩壊の危機に自衛隊看護師を病院に派遣し、自衛隊医療体制への高まる評価から再軍備賛成の論調さえ見られる自衛隊に甘い世論になった。戦争を知らない世代が増えて、国民はすっかり敗戦の惨めさと苦しさを忘れてしまったかのような現代世相である。

 さて、今日またまた貴重な資料がメールで送られてきた。11月に初めて私のHP及びブログへのアクセス数などについてGoogleが「Google Search Console」と称して資料を送ってくれたのである。それは9月15日に高校ラグビー部の先輩である革共同議長・清水丈夫さんについて取り上げて書いたブログへ唐突にアクセスが集中したことが端緒となった。その日だけで3,300件ものブログへのアクセスがあり、異常に感じたところしばらくしてGoogleから次のように知らせてくれた。Wikipediaの「清水丈夫」の項目にアクセスした人たちが、清水さんについて書いた私のブログが所載されているのに目を留めた。9月6日に清水さんが51年ぶりに地下から表舞台に姿を見せ、演説もぶったために、大手新聞が一気にこのニュースを取り上げ、清水さんにアクセスした人がそこで見つけた私のブログを見てアクセスしたようだ。そこにあった2007年10月5日「元全学連書記長・清水丈夫さんの思い出」と、2007年11月19日「『清水丈夫選集』第5巻を漸く入手」へアクセスが集中したからだとGoogleが知らせてくれたのである。

 そして、今日またGoogleは、私のブログへのアクセス数の多い事象について11月と同じように知らせてくれた。

 それによると、私のブログへのアクセス数1位は、2か月前と同じく9月15日の「革共同の清水丈夫さん、半世紀ぶりに出現」で、次いで2位は2009年11月22日「脱税の無脳科学者茂木健一郎」(注:無能ではない)、3位は2008年2月24日「三浦和義サイパンで逮捕」だった。茂木、三浦ともに世間を唸らせた事件である。特に、悪質だった脳科学者・茂木の脱税については、徹底的にその無神経な姿勢について糾弾した。その他に、2013年9月30日「評価の分れる盗作作家山崎豊子さん」がリストアップされている。

 いずれも世間では名の知られた人たちである。真面目だった清水さんとは異なり、悪質な脱税をしながら見かけだけの反省で今もテレビに顔を出す茂木健一郎、妻を殺害していながら偽装して同情を誘っていた極悪人三浦和義と、力作を書きながら、実は盗作が多かった山崎が次々と著名人の作品を盗作していたことについて、生前松本清張から手厳しく批判されたことにつき批判的に書いた。山崎は、一旦は活動を止めたが、松本が他界するや、松本の悪口を語って文筆活動に復帰する鉄面皮ぶりだった。これらについて正直に事実を書いたことが、多くの人びとに読んでもらえたということであり、嬉しいことである。これからも期待に違わないよう、事実を事実として私なりの筆致で率直に書いて読んでいただけるなら有難いことである。

 それにしてもかつてともにラグビーでスクラムを組んでいた清水さんが、偶々9月に開かれた革命的共産主義者同盟全国委員会で、51年ぶりに姿を現しスピーチを行ったことが、結果的にGoogleに私のブログを注目させるようになったことは、嬉しい限りである。

2020年12月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com