4790.2020年6月23日(火) 今日75回目の「沖縄慰霊の日」を迎える。

 今日は「沖縄慰霊の日」である。1945年4月1日アメリカ軍が沖縄本島に上陸し、激しい闘いの後今日6月23日、第32軍司令官・牛島満大将の自決を以て組織的戦斗が終結した。民間人9万4千人を含め犠牲者は20万人にも上った。

  沖縄全戦没者追悼式に出席した玉城デニー知事は、「平和宣言」の中で「私たちは戦争を風化させないための道のりを真摯に探り、我が国が非核平和国家としての矜持を持ち、世界の人々と手を取り合い、この島が平和交流の拠点となるべく国際平和の実現に貢献する役割を果たしていくために、全身全霊で取り組んでいく決意を宣言する」と述べた。

 沖縄では、今名護市辺野古で進められているアメリカ軍新基地建設のための海岸埋め立て工事が、地盤軟弱のため度々契約変更され追加費用が掛かっている。今後も費用、工事期間について変更が予想される。沖縄のアメリカ軍基地は、県面積の8%、沖縄本島だけに限れば15%も占めている。全国のアメリカ軍専用施設面積の内70%が沖縄にある。沖縄の戦いは70年前の今日終わったが、戦後アメリカ軍が占領する形で沖縄に基地を設置して沖縄の戦争はまだ終わったとは言えない状態である。

 日米安保条約は日米不平等条約と言える。日米地位協定により、アメリカ軍人の行動について日本はほとんど口を挟むことも出来ない。米軍駐留経費も日本が年間25億$も負担しているが、トランプ大統領は増額を求め、今話題になっているボルトン前大統領補佐官の回顧録によると年間負担額80億$を要求しているようだ。この他にも高額な軍事物資の購入を求められ、日本が負担する米軍関係費は巨額に上る。これが、国内では沖縄を中心に使われているだけに沖縄県民にとって頭の痛い問題である。沖縄だけに負担を強いる日米同盟は、一度立ち止まって将来の方向性について日米両国で話し合いが必要な時期に来ているのではないだろうか。さもないと日米関係はいずれ破綻するかも知れない。

 さて、日本が誇るべき話題として今朝の新聞トップ記事に取り上げられたのが、理化学研究所と富士通が共同開発したスーパーコンピューター「富岳」が、スパコンの計算速度ランクで世界1位になったことである。9年前に「京」が1位になったことがあるが、使いにくさがあり利用は広がらなかった。しかし、この世界は日進月歩で進んでおり、あっという間に1位の位置は取って代わられる。今年のランクでも富岳の次には2位から5位までアメリカと中国のスパコンが就いている。開発のリーダーは、今後も覇権争いは続くと自覚している。

 しかし、暗い話題の多い中で日本らしいトップを占めたのはお手柄であり、誇りに思って良いことであると思う。

2020年6月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com