4789.2020年6月22日(月) 小中陽太郎さんはお元気

 梅雨の最中でもあるが、今日は朝から1日中雨が降り続いて寒い1日だった。午後珍しく近くに住む小中陽太郎さんからお電話をいただいた。新型コロナウィルス感染拡大の影響で家の中に籠りきりだがお元気と伺いホッとした。偶々今秋鎌倉の「はるかぜ書房」から上梓予定の拙著「八十冒険爺の言いたい放題」の話をして、文中に岡村昭彦、小田実、開高健、本多勝一らベトナム戦争の報道に携わった作家、ジャーナリストらとともに、ベトナム反戦運動で「べ平連」の中心となって活躍された小中さんのお名前を列記させていただいたと遅ればせながら事後了解をいただこうとお話ししたところ、どうぞと仰って快くご了解いただいた。また、冒険作家・椎名誠さんから表紙帯に推薦文を書いてもらったとお話ししたところ、推薦者として最適な人で良かったと喜んでいただいた。小中さんばかりでなく、多くの知人、友人からも拙著の上梓を楽しみにしていると期待していただいていることは嬉しいことである。

 さて、アメリカではボルトン前大統領補佐官が今日にも回顧録を出版する予定である。出版前からすでに物議を醸している。トランプ大統領の信頼が篤かったボルトン氏だったが、在任中大統領の外交政策を批判し、昨年9月に大統領から解任された。ホワイトハウス政権内の機密事項を暴露することになるとの理由で大統領から出版差し止めを訴えられていたが、裁判所は大統領の訴えを退けた。機密の中で最も大統領が懸念したのは、11月の大統領選に当たって、トランプ大統領が中国の習近平・国家主席に支援してくれるようお願いしたことが書かれているという点である。昨日ABC Newsの単独取材を受けたボルトン氏は、トランプ大統領について1期だけの在任を望むと突き放していた。

 アメリカでは、このところ人種差別反対デモが頻発しその対応が種々問題を投げかけ世界の注目を集めているが、その他にもコロナウィルス対策で初期対応が遅れたために多数の感染者を出し、初期対応に失敗したトランプ大統領の評価は下がる一方である。ところが、大統領選で票を稼げるとの考えから経済活動をこのまま放置出来ず、大統領は経済活動再開についてお墨付きを出し、感染防止のための活動自粛に力を入れなかった。このことが結果的に最近の感染者を増やし、感染者数と死亡者数は世界で断トツのトップという不名誉な数字を残している。南部のフロリダ、テキサス、アリゾナ州ではこのところ過去最多の感染者を出しながら、大勢の市民が海岸などで「3密」を気にも止めない光景が見られる。アメリカでは最大の死者を出しているニューヨーク州が、相変わらず厳しい外出制限を行っているが、他の州ではそれほど事態を深刻に受け止めているようには見えない。これでは、益々トランプ大統領は再選の芽が摘み取られるのではないだろうか。

 最近WHOが警告しているのは、南米、とりわけブラジルの感染者数の増加である。死者が5万人を超え、その数はアメリカの12万人超に次いでいる。特に、WHOが指摘しているのは、ブラジルの人口は約2億1千万人で世界人口の約2.7%だが、コロナの死者数では全体の1割を占めていることである。

 世界に比べてやや感染の影響が少ない日本では、19日に事態が解除され移動も自由になったが、多くの人が外へ出るようになり感染者の数も減っているわけではない。今世界で懸念されているのは、第2波の襲来である。日本でも油断していると危ない。いつになったら日が差してくるのだろう。

2020年6月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com