4791.2020年6月24日(水) まるで雨後の筍の東京都知事選

 小田急山岳部の仲間から小俣龍平さんが亡くなったとの訃報を受け取った。最近山岳部のOB会にも欠席続きで体調が悪いとは聞いていたが、私より2~3歳若いだけにちょっとショックである。若い時はよく一緒に北・南アルプスを登ったものだ。いつも明るく周囲を楽しませてくれた。昨年も同じ山岳部で元運転士だった小宮宏さんが亡くなった。やはり私より若かった。山岳部では若いころ随分楽しい思い出を作らせてもらった。良い山仲間だった。年々歳々人が去り行くのはやむを得ないことではあるが、どうにも寂しい気がしてならない。

 さて、18日に東京都知事選が告示され、一昨日立候補者を紹介する選挙広報が配布されたが、異なことがある。ポスター掲示板に見る各候補者のポスターもおかしい。初めて知ったホリエモン新党から3人も立候補していて、その3人のポスターが隣り合わせに貼ってある。こんなことはこれまでなかったと思う。冷やかしに見えないこともない。そしてそれぞれのポスターに堀江貴文氏の写真が大きく載っている。3人の候補者は、ホリエモン新党から立ったということになっているが、当の堀江氏は自分とは関係ないと突き放している。不思議なのは、ホリエモン新党の代表者が「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏であることである。なぜ自分の党から出馬しないのか。2つの政党の所在地は同じだという。このホリエモン新党というよく分からない政党が、正式な政党として認められていることも理解出来ない。

 何が目的か分からない党だが、3人の広報は同じようなレイアウトでデザインされ、8割方は3人とも同じようなことが書かれている。「ホリエモン新党でコロナ自粛をぶっ壊す」と大きな表題があって、その下に同じように「東京都への緊急提言37項」とある。その中に意味不明なことや非常識なことが書かれている。「本当の『渋滞ゼロ』」「切符も改札機もなくす」「ETCゲートをなくす」「現金使用禁止令」「東京の空が空いている」「紙の教科書禁止」「学校解体で子どもを解放する」「大麻解禁」「東京都のオール民営化」等々、呆れるような広報活動である。ちょっと冗談が過ぎるのではないかと思うくらいである。学校解体や大麻解禁なんてことが本当に許されると思っているのだろうか。

 他にも首を傾げる候補者がいるが、少々ふざけ過ぎているのではないかと思う。重要な都知事選挙を自分の名を売るためだけに立候補しているように思えて仕方がない。小池百合子知事、弁護士の宇都宮健児氏、熊本県副知事だった小野泰輔氏らは主義主張が理解できるが、れいわ新選組代表・山本太郎氏にしても「今政治に足りないのはあなたへの愛とカネ」と謳って全都民に10万円給付とか、授業料1年間免除や都職員3千人増員などを叫んでいるが、こんな大判振る舞いをやっては、いくら金があっても足りなくなるのではないだろうか。

 ちょっとふざけているような印象が強い。どうも次元の低い都知事選になりそうな様相である。

2020年6月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com