4785.2020年6月18日(木) 東京都知事選挙告示される。

 東京都知事選が今日告示された。有力候補者である現職の小池百合子知事、対抗馬としては、かつて2度も敗れた宇都宮健児・元日弁連会長、日本維新の会が推薦する元熊本県副知事・小野泰輔氏、NHKから国民を守る党党首の立花孝志氏、れいわ新選組代表・山本太郎氏ほか、17名が立候補した。4年前の21名よりも多い過去最大の22名が立候補した。投票日は来月5日である。

 母校カイロ大学の成績偽証など誠実さにとかくの噂があり、2017年には希望の党結成、解散で無責任の誹りを免れなかった小池知事が、このところコロナ問題で連日テレビに顔を見せており、一頭先んじている印象はある。今日近くの告知板には、まだ小池知事ら候補者5名のポスターしか貼ってなかった。いつものことでやむを得ないこととは言え、またまた拡声器で静寂な町内に雑音が聴こえてくるのがちょっと気になる。

 さて、昨日河井案里参議院議員の公設秘書に公職選挙法違反による有罪判決が出たことにより、河井議員と夫の前法相・河井克行衆議院議員の動向が注目されていたが、今日2人は買収による公職選挙法違反で逮捕された。法の番人である法務大臣経験者が逮捕されたのは初めてのことである。また、国会議員が夫婦揃って逮捕されたのも初めてである。2人は昨年7月に案里議員が立候補した参議院広島地方区選挙で、買収工作をした容疑がかけられていた。2人の逮捕により、妻の案里議員は連座制の適用により、議員失格となる可能性がある。「やましいことは一切ない」と言い続けてきた河井夫妻と、証拠をつかんだ検察との間で今後どんな展開が予想されるだろうか。

 ところで、最近安倍首相の自民党内における求心力が陰ってきていると言われている。かつては、「安倍1強政治」とも呼ばれたほど自民党№2との間に差があったが、このところ1度決めた方針が次々と転換に追い込まれる有様である。

 元々首相には清潔とか、誠実と言われる潔癖な人間性が欠ける。前記河井法相の逮捕について首相としての任命責任を問われると任命責任を痛感していると述べるに留まった。野党の質問に対しても「誠実に応えたい」とか、「説明責任を果たしていく」と言いながら、目に見える形で約束を守ったことはない。それはモリカケ問題や、「桜を見る会」などでも説明責任を果たさず、逃げ回っていることでも分かる。

 最近は新型コロナウィルス対策の一環として決まった全国民に支払う特別定額給付金10万円も、当初案から公明党らの意見を配慮して変更決定されたものだし、数日前のイージス・アショアの配置停止措置も河野防衛大臣の主張に押し切られた印象が強い。首相を支えていたアベノミクスの好調ぶりも、コロナで経済停滞となり迫力が失われた。ついに内閣支持率も、2012年第2次安倍内閣発足以来最低の29%(朝日新聞)まで落ちた。ここへコロナ第2波が来たら、安倍内閣はひとたまりもないのではないだろうか。そろそろ夕暮れ時であろうか。

2020年6月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com