4976.2020年12月27日(日) 民主派を弾圧する独裁者・ベラルーシ大統領

 今年は新型コロナウィルス感染拡大により、プロのみならずアマチュア・スポーツ界も大きな影響を受けた。奈良に住む高校生の孫娘は、昨年に続いてハンドボール国体とインターハイ出場を楽しみにしていたが、いずれも中止となり落胆していた。まぁ奈良県高校優秀選手のひとりに選ばれたので、機嫌を直していたが、子どもたちにとっては青春の思い出を奪い取られるようなものでちょっとかわいそうな気がしている。

 今日から第100回全国高校ラグビー大会が大阪・花園ラグビー場で始まった。春の選抜大会はコロナで中止になり、本大会は第100回の記念すべき大会でもあり、無観客試合で開催された。今日民放のラグビー番組でいろいろな高校生ラガーマンに纏わるドキュメントを放映していたが、テレビ・ドラマ「スクール・ウォーズ」のモデルとなった、京都市立伏見工業高校が校名変更により、京都工学院高校となって花園出場を目指した過程を映していた。惜しくも敗れて出場とはならなかった。かつては全国制覇4度という強豪校だったが、それも山口良治監督の手腕に依るところが大きかった。今年創部60年だそうだから、我が湘南高ラグビー部より10年も遅いとは意外だった。

 残念なのは、昨年ワールドカップ開催により日本中にあれほどラグビー・ブームを盛り上げ、テレビ視聴率も同時開催だったプロ野球日本シリーズを遥かに上回ったのに、今年の高校ラグビーの中継放送は、TBSによる準決勝、決勝戦だけだということである。その間毎晩深夜ニュースでダイジェスト版は放送されるが、何とも残念である。まだまだラグビー人気が、日本人の間には根付いていないのかなと残念に思った。

 さて、世界には21世紀の今も独裁者が権力を握り、民主化を弾圧する独裁国家が存在するが、社会主義思想がまったく感じられない南米のベネズエラやホンジュラスの独裁者は別にして、それは皮肉にもほとんどが旧社会主義国家においてである。旧ソ連のプーチン大統領、中国の習近平・国家主席、北朝鮮の金正恩・朝鮮共産党委員長らが現在旧社会主義国の権力を握っている。そこへ急速に名を上げたのが、旧ソ連邦ベラルーシのルカシェンコ大統領である。1994年に初代大統領に就任するや民営化を止め、ソ連スタイルの経済運営に転換させた。2004年には大統領3選禁止の規定を撤廃して今日まで大統領の座に君臨し続けている。

 そもそもデモのきっかけとなったのは、8月の大統領選でルカシェンコ氏が8割もの票を獲得して圧勝したと政府が一方的に疑問の残る発表をしてからである。大統領選の不透明さが大きくなり、国内にデモが頻発し、これを大統領は弾圧している。強力なライバルを次々と放逐し、独裁者プーチン大統領率いるロシア政府の後ろ盾で思いのままに政治を動かしている。哀れなのは追放された民主派議員であり、ベラルーシ国民である。こうして国民の支持のないベラルーシは、同じように国民の支持を得られないロシア、中国、北朝鮮のような世界の仲間外れの国と傷のなめ合いをしている体たらくである。ひとりの政治家に無限の権力を持たせることが、いかに危険で国民にとって不幸であるかということが、第2次世界大戦の教訓としてまったく生かされていないようだ。

2020年12月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4975.2020年12月26日(土) 世界的なコロナ禍で高校ラグビー祭も中止

 今日東京都内の新型コロナウィルス新規感染者は、949人だという。初めて900人台になった。もちろん過去最多である。一昨日に過去最多の888人に達して、昨日はそれに次ぐ884人だった。そして今日900人台へ突入した。医師ら専門家が、そう遠くない将来に1,000人台に乗るだろうと言っていたが、予想以上に早く1,000人を突破しそうである。全国的には、これもまた3,883人で4日連続過去最多となった。菅首相も年末年始には、不要不急の場合を除き外出は控えて欲しいと国民に訴えている。

 今のところ感染防止効果のあるワクチンは完璧に開発されたとは言えないようだが、それでも接種されるのは、救いである。我々高齢者が来年3月と言われている。

 今日送られてきた「NATIONAL GEOGRAPHIC」誌日本語版2021年1月号も特集「2020 写真が記録した激動の年」と題して全編をコロナ特集にして貴重な写真を網羅している。1冊全部がコロナというのは珍しい。表紙は、コロナに感染した患者の対応に追われ、疲れ切って地面に座り込むベルギーの看護師2人である。創刊以来133年の歴史を誇るNJ誌が、ある年をこのように回顧したことはなかったくらい2020年は特別な年だったと編集長は書いている。全体の構成は、「試された1年」「隔てられた1年」「戦い続けた1年」「希望をつないだ1年」と4部に分けられている。いつも飛ばし読みをしているNJ誌だが、本号は読みごたえがありそうだ。じっくり読んでみようと思っている。

 コロナ禍は、こんな身近なところにも影響があった。3日前の本ブログに書いた母校高校ラグビー部の元旦ラグビー祭の計画が、今日になって中止となった。昨年までの手順を変えて試合も、懇親会も参加者が極力ソーシャル・ディスタンスを保てる方式で開催する予定だった。ところが今朝になってラグビー部OB会長から電話があり、神奈川県教育委員会が、年末年始の試合で大学生や社会人とはやらないように学校側へ連絡があったということから、急遽OB会としても元旦のラグビー祭を中止と決定したという知らせだった。気になっていたことでもあり、その決定はやむを得ないと納得したところである。残念なのは、創部70年という節目の年でもあり、当初の予定通り実施出来ることが望ましかったが、NJ誌も言うように特別の年でもあり、現実を受け止めざるを得ない。

 それにしても待ち焦がれるのは、即効的なワクチンの開発である。今のまま来年、そして再来年を迎えるようなことになるなら、世界の資産、価値がどれほど失われることだろうか。

 今年も残り5日となったが、世界的にえらい災難の年になったものだ。今のところコロナ収束の見込みが立たず、大晦日に除夜の鐘を108回叩いたところで、新年あけましておめでとう、コロナのないすっきりした新年を迎えましたというわけには行かない。どうもすっきりしない年越しとなりそうである。

2020年12月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4974.2020年12月25日(金) 昭和13年生まれのなかにし礼氏逝く。

 今日またひとりの有名人の訃報を知った。直木賞作家で作詞家としても広く知られるなかにし礼氏である。なかにし氏とは同じ昭和13年生まれであるが、私は東京中野でごく普通の家庭に生まれたのに引き換え、彼は盧溝橋事件をきっかけに始まった日中戦争の最中に満州で生まれ、戦後日本に引き揚げた。家庭的にも随分苦労されたようだ。偶々同時期に日本ペンクラブの会員になり顔合わせをしたのが、2002年東京会館で開催されたペン総会場で紹介された時である。その時「初めまして、こんにちは」と軽く会釈した程度で、その後会ったことはないが、どことなく華やかな雰囲気のある人だった。その時同時に会員になった人に菊間千乃弁護士がいる。

 なかにし氏が亡くなる3日前には、作曲家の中村泰士氏が他界された。中村氏は私たちより1歳若かったが、同世代人としてその活躍ぶりは気になっていた。歌手の細川たかしが嘆いていた。彼のヒット曲「北酒場」は、中村氏が作曲した。随分辛そうな哀悼の言葉で師の永眠を嘆いていた。そして3日後の一昨日その「北酒場」の作詞家だったなかにし礼が後を追った。自分の持ち歌であるヒット曲を書いてくれた作詞家と作曲家を、時を経ずに喪うのは、さぞかし辛いことだろう。私のようなダサい82歳とは異なり、なかにし氏はいつもカッコ良かった。

 さて、このところ大きな話題になっているのが、安倍晋三前首相の「桜を見る会」の夕食会の費用を安倍氏が個人的に補填していた問題である。これまで事実と異なる答弁を118回も繰り返していたというからとても普通ではない。「会計処理は私が知らない中で行われた」と終始責任逃れを繰り返していた。一国の首相ともあろう者が、一切合切を秘書に委ねて事務所の会計をまったく知らなかったというような詭弁を誰が信じることが出来ようか。今夕の朝日「素粒子」欄に「よくもまあ最長政権のトップが務まったね、事務所も仕切れずに。『秘書が、事務所が、私は知らない』を連呼」。

 実際、安倍氏は首相時代に「事務所は関与していない」「明細書はない」「差額は補填していない」と事実と異なる答をしていた。その結果として公設秘書は起訴され、安倍氏本人は不起訴処分となった。嫌なことはすべて部下の責任にする最悪上司の典型である。今日安倍氏は衆議院議院運営委員会に出席し、道義的責任を痛感し、国民と全国会議員に国会の信頼を傷つけたとして謝罪した。しかし、議員辞職する気持ちはあるかとの野党議員の質問には、正面から答えず、はぐらかして終わった。

 安倍前首相は、モリカケ問題を追及された際には、妻や自分の行動に虚偽があれば、総理大臣の職はもちろん、国会議員も辞めると大見えを切ったが、事案は異なるとはいえ、118回も嘘をついたら辞めて当然である。その事実は消すことは出来ない。これは明らかに安倍氏自身が、すぐにも議員辞職すべき喫緊の課題ではないか。同時にこの問題で、安倍政権の官房長官として安倍氏と同じ答弁をしてきた菅義偉首相も、事実と異なる答弁を行ったとして国民に謝罪した。堅実そうな菅首相であるが、同じ体質だとするといずれ前首相と同じ問題が出て来る可能性がある。

 今日全国の新型コロナウィルス感染者数は、昨日の過去最多を抜いて3,832人で2日連続最多となった。また、イギリスから帰国した日本人が陽性感染者と言われていたが、その内の5人が日本人として初めて変異ウィルスに感染していたことが判った。また、新たに厄介な問題を抱えることになった。

2020年12月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4973.2020年12月24日(木) 連続過去最多のコロナと31年前の外交文書

 連日新型コロナウィルスのニュースが大きく取り上げられ、些か辟易しているが、今日もまた全国で3,673人、東京でも888人の感染者を出していずれも過去最多と発表された。小池都知事は、飲食店業界に強制力を伴わない自粛要請では閉店時間の繰り下げを求めるのは難しいと、政府が緊急事態宣言を発するのをイライラしながら待っている様子である。

 こうした時勢の中で、毎年住友生命が発表する今年の四字熟語に「医師奮診」「収束渇望」「全面口覆」「出発振興」などコロナに関する言葉が挙げられた。中々うまく庶民感覚を捉えたものだと感心している。

 さて、今から30年以上も昔の1989年6月、かの天安門事件が起きた。世界中の話題をさらった共産国家中国の民主化への弾圧と非道な人権侵害が起こした事件だった。30年以上が経過して今外交文書が公開され、当時の日本政府と主要先進国の対中国外交政策が公に晒されている。この年の11月にはベルリンの壁が崩壊して社会主義国家が崩れて行き民主化への足掛かりの年となだった。中国にもそれが期待されていた。だが、民主派指導者の胡耀邦・中国共産党総書記の失脚・急死の追悼集会を機に、多くの学生らが天安門広場で民主化を求める大規模な運動となって発展した。これを党指導部は「動乱」「国家への反逆」と断じて3日夜から4日にかけて軍隊を投入して民衆を制圧した。この後江沢民が総書記に就任し、改革派の趙紫陽は失脚した。この時を境に中国の強圧的な非民主主義社会が一層強化されて行った。

 翌7月の先進国首脳会談、いわゆるG7サミットで各国首脳の間では事前に中国政府に対する厳しい要望を盛り込んだ宣言文作成に当たった。人権問題として中国を非難したうえで、各国が中国政府に対していかなる制裁を課すかとの話し合いが始められた。天安門事件の当日3日に就任したばかりの宇野宗佑首相が出席した日本は、中国を孤立させないための方策を講じて提言した。日本が提案した宣言文は、中国の孤立化を避け、早期に協力関係への復帰をもたらす条件を作り出すことを中国に求めるという、中国政府にとってはホッとする内容だった。

 その後中国は国内民主派を弾圧し、対外的に孤立化の道を歩み、サミットで約束させられた各国との協力関係に対する前向きな行動は残念ながら見られない。日本の中国政府に対する過剰な忖度は、中国によって見事に裏切られてしまったのである。

 今になって当時の日本の生ぬるい外交交渉が外交文書により公にされたところで地団駄を踏むばかりであるが、この日本のおもいやりの気持ちを中国政府に理解してもらう努力は今後も続けていくべきだと思う。

 日本外交の失敗ではなく、思い違いによる行き違いのケースは、今後も起きる可能性があるが、外交文書を金庫の奥深くにしまい込むのではなく、時折公にして精査しては同じ轍を踏まないよう努力を惜しんではならないと思う。

2020年12月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4972.2020年12月23日(水) コロナ過去最多、正月は自らをロックダウンか?

 新型コロナウィルスの感染拡大が止まらない。中川俊男・日本医師会会長が定例の記者会見を行ったが、政府が強い緊急事態宣言を発しないことにいら立ちを隠せないようだった。一昨日日本医師会など医療団体は、医療提供体制が逼迫の一路を辿り、危機的状況だとして「医療の緊急事態」を宣言し、国民に対して感染防止対策への協力を呼び掛けた。にも拘わらず、今日の全国の感染者は去る17日に記録した3,209人を抜いて3,271人となり,死者の56人とともに過去最多となった。東京都でも新規感染者数は水曜日としては過去最多の748人で、曜日別の最多記録は連続して9日間となった。

 年末年始を控えて日本医師会や東京都知事らは、この時期は「STAY HOME」を要請しているが、これを受けて大晦日から元旦にかけて毎年多くの参拝者が訪れる明治神宮では、コロナ対策のため終夜参拝を取り止めることにした。大晦日から正月三が日にかけて毎年300万人が訪れる明治神宮では、大晦日は午後4時に閉門して、元旦は朝6時に開門することを決めた。成田山新勝寺や、川崎大師は現時点では、例年通り終夜参拝を実施する。

 世界でもコロナの様子が少し変わって来た。世界の感染者は、1日当たり52万人が増え7千8百万人となり、死者は8,700人増えて171万人を超えた。日本の感染者は、20万4千人、死者は2,877人である。意外だったのは、南極大陸のチリ軍基地で軍人36人がコロナに罹ったことである。この基地への物資の補給をしていた海軍船の船員から感染した疑いがある。

 19日にイギリスのジョンソン首相は感染力が従来のものより7割高い変異種の新型コロナウィルスが拡がっているとして、ロンドンからイギリス南東部一帯にロックダウンを実施した。

 ヨーロッパでは、40カ国の国と地域がイギリスからの航空機の乗り入れ取りやめるとともに、イギリスからの入国者を一時手受け入れ停止とすることに決めた。日本もイギリスからの入国者の受け入れを一時中止する。

 イギリスは今年12月がEUから離脱の期限である。今年に入ってからコロナのために話は進んでいないが、このままの状態なら残り10日ほどで人と物流の往来は止まる。そのため関税がかからないうちに駆け込みで物資をイギリスからヨーロッパ大陸へ輸送するため大型トレーラー車がドーヴァー港まで来たが、コロナでストップさせられ道路上に沢山の大型トレーラーが待機、渋滞し、輸送に混乱を生じている。

 ドーヴァー海峡はフェリーと鉄道で何度か横断したことがあるが、国境を越えるというイメージから旅情をそそる。テレビ画像であの出入口に多くのトレーラー車が並んでいる光景を観ると幾ばくかのノスタルジァを感じる。

 さて、今日は元旦恒例の母校湘南高校ラグビー祭開催の是非について先輩と同級生と電話で話し合って、このコロナ禍の折でもあり、中止してはどうかということになり、現OB会長に話をしてみた。すでにラグビー部顧問教諭とも話し合い、グランドのOB・現役対抗試合は行うがその後の懇親会は取り止め、試合でも感染防止に配慮して消毒を徹底して実施するということだった。来年はラグビー部が創部されてちょうど70周年でもあり、予定通り行事を消化したいとの気持ちが伝わって来た。私の気持ちとしては、毎年出かけていることでもあり、何とか参加したいと思っているが、車も手放し、電車で出かけることは都知事も極力控えて欲しいとの要望でもあるので、熟慮しているところだ。

2020年12月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4971.2020年12月22日(火) 令和3年年賀状を書き上げ投函

 去る18日に本ブログに取り上げた心当たりのない「VISA CARD」引き落としについて、それを読んだ知人からも要警戒のメールをいただいた。再発行した新しい「VISA CARD」を今日三井住友カード会社から送って来た。デザインを30年ぶりに一新したが、未来を映し出す光と足元を照らす光をデザインしたという説明である。危うく罠にかかりそうになった利用者からずれば、そんなことより顧客のカードが悪用されない備えをすることの方がよほど重要だと思う。

 今日は恒例の年賀状の宛名書きに時間を費やした。一昨日からぼつぼつ書き始めていたが、万年筆で書き損じないよう注意するが、それでも間違いは起きる。ここ1,2年ばかりの間に年賀状の交換辞退者が増えたことと、今年は想定以上に訃報が多かったために、宛名書きを済ませたのは、460通だった。万年筆のカートリッジを2度も付け替えた。一番多かった600通を書いたころに比べれば、随分少なくなったと思う。年齢的にやや負担になるせいか、年賀状辞退者が増えたのが残念である。学生時代の友人たちの中にもしばらく会っていない友人とは、精々年賀状で互いの安否と現状を確かめている。それが、山仲間のような元気印の友からも来年度から年賀状を辞退したいと通知を受け取ると、寂しさが込み上げて来る。小学校5年生時に転入したクラスの恩師、湯浅和先生に年始に年賀状を書くことの大切さを教えてもらい、版画で年賀状を作成して以来70年以上に亘って実行している。必ず相手を想像しながら住所、氏名を万年筆で書く。今以て続いている個人プレイである。まだ何枚か書かなければならないが、ほぼ書き終えてポストへ投函した。どうぞ私の現在の姿と気持ちを受け取って欲しいと思う。ともかくホッとしたところだ。

 そういえば、外国の知人とのX’mas cardのやり取りも年々少なくなり、今ではドイツにいる友人としか交流しなくなった。何十年と続いた、ブラジル、ビルマ、スイス、ニューヨークの知人もほとんど冥界へ旅立たれた。この世の定めとは申せ、寂しい限りである。

 さて、新型コロナウィルス感染拡大の中で、積極的に政府としての防止対策に手を拱いているかの菅首相の対応のせいであろうか、直近の世論調査で菅内閣の支持率が急落している。首相就任時には65%もあった支持率が、僅か3か月の間に39%にまで急降下してしまった。その一方で不支持率は、僅か13%だったものが35%に達した。「GO TOトラベル」一時停止が遅れたことが効いたらしい。はっきり言って菅義偉氏は、蔭でリーダーを支える以前の官房長官のような職こそ適職であり、リーダーである総理大臣の器ではないと思う。

 昨日は来年度国家予算が閣議決定された。先日も取り上げたが、総額106兆6千億円の過去最大の大型予算である。その1/3が社会保障関係費である。社会福祉国家を目指していく以上これはある程度想定された額である。それより国民にまったく説明もせず、与党が独断で決める項目が、防衛費の5兆3千億円で、これは7年連続の過去最大である。コロナ対策費として特別に5兆円を計上しているのもおかしい。国民に一片の説明もなく、軍事費と予備費に全予算のそれぞれ約5%もの税金を投入しても良いものか。この辺りがネチッコイ菅首相のやり方であり、財政がよく分かっていないのに長年に亘って麻生太郎氏に財務相を務めさせている自民党の戦術であり体質なのだろうか。

2020年12月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4970.2020年12月21日(月) 就職志望に見える大学生の意外な視点

 新型コロナウィルスの感染拡大が止まらない中で、来年度の大学生の就職が懸念されている。すでに大手企業でも多くの退職者を出し、新卒採用者の雇用を手控えると公表している企業も多い。

 今日1広告会社「学情」の調査による2022年卒学資江の就職人気企業ランキングが発表されていた。当然コロナ禍の影響を受けやすい観光業界の各業種へ二の足を踏むせるかと思いきや、それほど気にしている傾向は見えない。人気の高かった大手航空会社、日本航空と全日空は来年度採用を中止すると公表したにも拘わらず、現在3年生は自分たちが就職する22年度には、コロナが終息し航空会社が採用を再開すると考えているのか、順位こそ下がったが、日航は88位、全日空は79位に留まっている。ホテルの名は100位の中にはユニークな存在の星野リゾート・マネジメントが92位に顔を連ねているだけであるが、相当影響を受けている筈の旅行会社への志望が高いのには、意外な感じがした。
 年々旅行会社への人気と入社希望が高まっていて近年は、JTB、近畿日本ツーリスト、HISが上位にランクアップされていた。今年も昨年2位だったJTBが9位に控え、23位に近畿日本ツーリスト、35位にHIS、66位に日本旅行が入っていた。はっきり言ってこれら先のHISまでの3社は、今年度決算は大幅な赤字が予定されている。特に、近畿日本ツーリストについては、「選択」誌12月号の企業研究「近鉄グループHD」によれば、壊滅的と書かれている。旅行業界でも健全な営業路線を歩んでいて、1位のJTBの地位を虎視眈々と狙っていると考えられている近畿ツーリストが。子会社の上場企業KNT-CTが債務超過寸前の惨状にあるという。それには、親会社の近畿日本鉄道が私鉄業界の中でも最悪の決算を出しそうで、崩壊寸前とまで酷評されている。現時点で私鉄の中で唯一運賃値上げを考えているのが近鉄だそうである。

 その近鉄グループホールディングスが、昨年の179位から45位に躍進しているから現在実態とはかけ離れている。他に私鉄の会社は100位の東京メトロを覗いて、近鉄以外には見当たらない。

 この他に目立つのは、出版不況と言われる中で出版社の人気が高いことである。4位講談社、11位集英社、15位ベネッセコーポレーション、16位KADOKAWA、62位新潮社、など意外なほど人気が高い。

 我々の学生時代には、損保、商社、銀行などが上位を占めていたが、随分変わったものである。

 大学3年生には、まだ世間や経済界の実態がよく分かっていない点もあるかも知れない。もう少し時間をかけて調べて、自らの希望と将来性のある会社とをマッチングして社会人人生へ乗り出してもらいたいものである。現実はコロナに攪乱されて実態が見えにくいが、それだけに慎重に将来の道を誤らないようよく見定めて前へ進んで欲しいと願っている。

2020年12月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4969.2020年12月20日(日) 高校駅伝選手に鉄剤注射とは?

 中学2,3年時に京都市内に住んでいたので、毎年この時期になると都大路を走る全国高校駅伝を郷愁の想いでテレビ観戦している。他の高校スポーツではあり得ないと思うが、71回の歴史で広島県世羅高校が10度目の最多優勝を成し遂げたのだ。女子も同校が制覇して史上2度目の男女優勝を飾った。しかし、あまりすっきりしないのは、男女ともに男女チームともに外国人選手が出場し活躍したことである。昨今の高校強豪校、特に私立校には、必ず外国人選手がメンバーとして入っていることである。プロではないので、外国から有力選手を留学生として呼ぶのではなく、もう少し自校内で選手を育成する方法を取った方が日本人選手を育てる意味でも、また教育的見地からも望ましいと思える。47チームのうち5選手が黒人選手だった区間もあった。

 さて、その高校駅伝に思わぬ難題があることを知った。選手たちが持久力向上のためと称して鉄剤注射を打つという。今大会では、新型コロナウィルスによる医療機関の負担軽減のため取りやめたそうだが、若い高校生の身体に影響を与える行為を日本陸連はなぜ容認しているのか理解に苦しむ。この注射を繰り返すと過剰な鉄分が内蔵に沈着して、肝機能障害などを引き起こす危険があり、しかも何年も前から問題視されていたという。

 好記録ばかり求めて選手の健康面に配慮しないスポーツなんて本来の主旨から外れていると思う。今日偶々朝日朝刊に「指導者や関係者は引き続き、鉄剤注射の問題と真剣に向き合ってほしい」と問題点を探求することを求めていたが、一般のメディアももっと高校生の健康を真剣に考えて問題点を追及し積極的に是々非々を議論してほしいと思う。

 好記録を目指す邪道として、近年ロシアのウエイト・リフティング選手の間でドーピング問題が注目されている。リオ・オリンピックでは違法なドーピングのため、ロシアは国としての出場から締め出された。国ぐるみで違法な薬物をこっそり選手に提供していたロシア当局は、国家の恥をあまり意識していないようだが、17日スポーツ仲裁裁判所(CAS)は、ロシアの組織的ドーピング問題についてロシア側の異議申し立てを棄却し、2022年12月までロシアは主たる国際大会に出場出来ないと裁定を下した。21年東京オリンピックと22年の北京冬季大会にロシアは出場出来ないことに決まった。

 高校駅伝の鉄剤注射も、これを放置したままだといずれ似たような問題に発展する可能性もある。周囲の関係者は、責任感を持って対策に当たって欲しいものである。

 なお、マラソン関連のニュースとして、1946年以来国内最古のびわ湖毎日マラソンが、来年の第76回大会開催を最後とすることに決まった。残念だが、福岡国際マラソン、東京マラソンと並ぶ男子3大マラソンのひとつが幕を閉じることになった。地域的な問題もありスポンサー集めに苦労して経済的な面から中止となるようだが、昨今経営的に苦しい毎日新聞社が後援していることも影響しているのかも知れない。代わりに市民マラソンと言われ年々参加者が増えている大阪マラソンが、後を継ぐようだ。

2020年12月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4968.2020年12月19日(土) コロナで分かったオリンピックの無駄

 相変わらず新型コロナウィルス感染のニュースが、日本のみならず世界中を駆け巡っている。一昨日にはフランスのマクロン大統領が陽性感染したと伝えられた。イギリスのジョンソン首相、アメリカのトランプ大統領はすでに感染した。しばらくはリモートで業務に当たるという。ドイツやイギリス、フランスでも一時的に感染減少を示す時期があったが、再び拡大傾向にある。

 北欧のスウェーデンでは独自のコロナ緩和政策を取っていたが、感染が拡大したことについて、普段政治的発言を控えているグスタフ国王が、公共テレビ放送のインタビューでスウェーデンの対応は失敗したと思うと異例の発言をされた。同じ北欧のノルウェーやフィンランドの人口は、スウェーデンに比べれば約半分だが、2つの国の死者が100人程度なのに比較して、スウェーデンではこの1か月間だけで1,600人以上が亡くなったことに国内では危機感が表れている。

 すでにイギリスではワクチンの接種を開始したが、今月27日からEU27カ国でコロナ・ワクチンの接種を始める。すでに31万人もの死者を出したアメリカでもペンス副大統領をはじめワクチンの接種が始まった。日本でも漸く現実化してきた。アメリカの製薬大手ファイザー社が、昨日製造販売の商人を厚生労働省に申請した。これを受けて厚労省は安全性や有効性を判断し、承認するかどうかを決める。政府としては、今年度内に接種を開始する予定のようだが、そうなると我々高齢者が優先的に受けられるようなので、コロナ感染の不安から解消されることになる。早く安全なワクチンを接種してもらいたいものだ。

 さて、コロナはオリンピック東京大会を1年先延ばししてしまったが、現状では予定通り来年夏に開催される保証はない。一般の声を聞いてみると半数以上の人が開催は難しいと見ている。17日に開かれた2024年開催予定のパリ・オリンピックの組織委員会では、コロナの感染拡大を受けてパリ大会の基本計画を見直し、一部の競技会場の建設を取り止めるという。これにより多額の競技場建設費用を削減することが出来る。実は、今日もウォーキングで1964年東京オリンピックに使用された駒澤オリンピック記念公園へ出かけたが、現時点でも立派に使用できる競技施設があるにも拘わらず、室内体育館とホッケー場を作り直した。だが、これは今回の東京大会で使用される予定に入っていなかった。新競技用には新しい競技場を建設したのだ。駒澤公園の多くの施設は、使えるのに使われない。新規に建設したからだ。どうしてこのように公金を浪費するようなことを行おうとするのか。

 多分仮に来年東京オリンピックが開かれても、充実した施設が揃っている駒澤公園は使用されないだろう。そのお陰で静かな環境ではあるだろう。

 オリンピック開催には無駄な費用もかさむが、工夫をすれば現施設を有効に活用すれば、無駄な費用を使わないで済む。大きなプロジェクトには、もう少し効率的な計画が立てられないものだろうか。

2020年12月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

4967.2020年12月18日(金) 怖い! 危うくカードの罠に

 最近知らない間に口座から現金が引き落とされる詐欺事件が頻発しているようだが、今日私にもそれと同じような危ない出来事があった。

 去る12日に三井住友カード㈱からVISAカードの今月分利用代金明細書が郵送されてきた。支払いと払い戻し分を合わせて4件ほどの項目が計上されていた。そのうちの1件はまったく思い当たらない高額請求額で、相手先名もまったく知らない。不審に思い、早速翌日カード会社へ本件につき調べて欲しいと手紙を書いた。ところが、音沙汰がなくこのまま放っておくと今月末に請求額が一方的に引き落とされる恐れがあるので、昨日同社社長宛に実情を認め早急に調べて報告して欲しいと催促を促すような手紙を書留速達便で送った。

 そうしたらどうだろう。今日になって同社から今月2度目の利用代金明細書を送ってきた。早速開封してみると疑問に思っていた件の金額が削除されていたのだ。そこへタイミング良く同社から電話があった。尋ねてみると、私が送った2通の手紙を受け取り、最初の手紙で事件を知り、直ちに調査の結果虚偽の請求と分かり、私への請求明細を訂正したということだった。間髪を入れずに行動を起こしたことが、敵の術中にはまらず幸いしたということである。

 このクレームでは丁重な手紙を2通も送って実態を調べてくれるようにお願いしたにも拘わらず、しばらくウンともスンとも言ってこなかったが、カード会社が調査の結果詐欺だと判明して急いで私へ連絡したのだ。本件では、私のカード№が誰か悪意のある人物に知られて悪用されたので、今後の安全のために№を変更するよう求められ、カード№を変更してカードを再発行してもらうことになった。

 それにしてもどこで、誰にカード№を盗まれたのか分からないが、怖いものだ。今以て不思議なのは私の暗唱番号をどこで、どうやって知ったのだろうか。今回は請求額が大きかったので、一大事とすぐカード会社へ連絡したが、うっかりすると見落として気づかなかったら味をしめた悪者は、また同じような詐欺行為をやりかねない。カード社会の怖いところである。改めて怖いと思った。請求書については請求項目ごとに綿密にチェックすることを改めて知った。カード社会の空恐ろしさである。

 さて、一昨日辺りから上越、信越地方に襲った豪雪は、自動車道を走っていた多くの車に被害を与えている。上越道では上り線が多くの車が道路上に立ち往生して、昨日は約1,000台の車が閉じこめられていた。今日も事態は解決されず。雪の中を多くの車の中で夜を過ごしたようだ。このため、水や、食料、ガソリンが欠乏して自衛隊や道路会社のスタッフがそれらを配って回っていた。明日からまた寒波がやってくるようなので、今日中に苦境から脱出しないと大変なことになる。人里離れた高速道路上で、スマホの電池も充電出来ず、災難に遭遇した人びとは困り切っている。想像もしていなかっただろうが、雪の中で出かける時はよほど気象、道路状況を警戒しなければいけないという警告である。

2020年12月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com