5110.2021年5月9日(日) 昨日は長男の誕生日、今日は「母の日」、明日は結婚記念日

 今日は「母の日」である。昨日は奈良に住む長男の誕生日でお祝いのメールを送ったが、大学3年生の長男と今年入学した長女は、大学ではリモートによる授業だという。孫娘なんかには、さぞや大学生になった喜びや授業の面白みもないだろうと気になっていたが、案外大学生として溌剌としていると知りホッとしている。男の孫は拙著「八十冒険爺の言いたい放題」を読んで、私の幼いころに興味を持っていたと聞いた。そういえば、明日は我々夫婦にとって52回目の結婚記念日になる。拙著にタイへ出かけた新婚旅行についても触れたが、あれから52年とは、時の経つのは早いものだ。妻とともに海外旅行は東南アジア、エーゲ海、ヨーロッパ、ニュージーランド、アメリカ、カナダへ9回出かけた。2人の息子もそれぞれ独り立ちして、長男に3人、次男に2人の孫がいる。皆健康なのが最大の幸せである。大きな苦労はしなかったが、それでも振り返ると感慨無量である。尊敬する経済学者・河上肇博士の好きな言葉をふっと想い出す。

  辿りつき 振り返り見れば山河を 越えては越えて 来つるものかな

 さて、今朝の朝日新聞の一面のトップ記事に、ミヤンマーのイスラム教徒ロヒンギャ難民が取り上げられている。見出しに「ロヒンギャ 葛藤の沈黙」「ミヤンマー政変 明かせぬ本音」とある。クーデターで国軍が権力を握ったミヤンマーで、長年迫害されてきたロヒンギャが複雑な思いで情勢を見守っているというものである。ロヒンギャはこれまで国軍によってミヤンマー・ラカイン州から追われ、アウンサンスーチー政権下でも安心して生活出来なかった過去を思い、今や国軍についても、民主派政権側についても危険と感じてかつて生活していたラカイン州へは帰れないと考えている。

 この記事は朝日ニューデリー支局及びバンコック支局の記者が書いたものだが、相も変わらず根源的な問題発生の原因については触れていない。これが今日のメディアの手法である。そもそもロヒンギャ難民発生は、国軍やミヤンマー民主派政権が冒した追放劇ではなく、ロヒンギャ民族を旧インド(現バングラデッシュ)からラカイン州へ強制移住させた、当時のビルマの植民地宗主国だったイギリスの植民地統治政策によってもたらされたものである。従ってイギリスが問題解決に際して先頭に立ち、資金面でも支援しなければ貧しいミヤンマー政府は手の施しようがないというのが現実である。前記の拙著にもその点について辛辣にイギリスとそれを認めている国連の責任であると批判した。それにしても世界のジャーナリストは、真実に気が付かず、弱い者いじめをしてミヤンマーを痛みつけている悪癖は未だに直らない。朝日もきれいごとばかり書かず、真実をはっきり書くべきではないだろうか。

 今日から大相撲夏場所が始まった。テレビで観ていても観客が入っていないのは今一つ盛り上げを欠く。明後日の3日目までこの状態のようだが、場所前にはもし新型コロナウィルスの緊急事態宣言が明後日には解除されるとの見通しで、その後はその時考えるということだった。実際は解除どころか、延長されることになったので、相撲協会はどう決断するのだろう。4日目以降も無観客のまま大相撲は行われるのだろうか。

2021年5月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com