3469.2016年11月11日(金) 常識が身に付いていない愚かな大臣

 一昨日都内に木枯らし第1号が吹き付けたが、今日も終日小雨模様で寒かった。明日以降は少し気候が和らぐようだが、正に冬に突入してしまった晩秋の陽気である。

 さて、相変わらず出現する阿保な政治家の話である。先日沖縄の米軍基地警備に当たっていた大阪府警の警官が米軍基地へデモを仕掛けた住民に向かって「土人」と侮蔑的な言葉を投げかけた。これに対して各界から抗議の声がぶつけられたが、鶴保庸介という沖縄北方担当大臣が「差別と断定できない」とこれを擁護するような発言をした。この発言に対して翁長・沖縄県知事を始め、野党から抗議の声が上がったが、鶴保大臣はその発言を撤回することはないと応えた。これに対して翁長知事は、担当大臣がそういう気持ちで県民を見ているのかと極めて遺憾であるとして怒りを露わにした。

 この一連のやり取りで感じることは、ここには政治家の傲慢さと世間知らず、苦労知らずの人間性が図らずも露見したということである。こういう発言が簡単に口を突いて出て来ること自体、公人として軽薄だと考えざるを得ない。また、抗議されてもまったく反省の色がないという点で、今後この大臣は同じような放言を再び繰り返すのではないかと心配である。更に他人からクレイムがぶつけられたら、素直に自分を顧みて反省する気持ちがないようだと、多くの人から信頼感を失うことになるのではないかと思う。

 いずれにしてもこのような傲岸で軽薄な人間が、政治家として国民のために奉仕して国家の将来を考えているという点で不安を覚える。もう少し人間的に練れた、真面な人を大臣に任命してもらいたいものである。これでは沖縄県民のみならず、国民すべてが程度の低い政治家に舐められているということにならないだろうか。阿保らしい。

2016年11月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3468.2016年11月10日(木) トランプ情報に引きずり回される。

 昨日結果が出たアメリカ大統領選挙の後追い情報を、メディアは今日も追い回している。アメリカ国内でもこの結果が意外に思われている様子に、アメリカ人というのは何を望んでいるのか分からないところがある。実際ニューヨーク五番街のトランプ・タワー前にはデモを警戒する警備が張り巡らされ、一方では早くも首都ワシントンを始め、ニューヨーク、シカゴ、ロサンゼルスなどで反トランプ・デモが市街を練り歩いている。クリントン氏の勝利を願っていた彼らには、この番狂わせが中々納得できないようだ。

 まだ3州で最終結果が公表されていないそうだが、選挙結果は選挙人獲得数でトランプ氏が過半数を獲得してルール通り大統領に決まった。だが、驚いたのは一般投票の得票数ではクリントン氏の47.7%に対してトランプ氏は47.5%で、僅かながらトランプ氏はクリントン氏に及ばない。民主主義では、一人ひとりが同じ価値のある一票だと考えるから、実際に獲得した票数からすればクリントン大統領誕生となるわけである。日本ではとても考えられず、分かり難い選挙人団制度(Electoral College System)という特異なシステムのせいでクリントン氏は涙を飲んだことになる。

 実は、同じような投票結果は過去にもあった。2000年に民主党のアル・ゴア氏(48.4%)が共和党のジョージ・ブッシュ氏(47.9%)に一般投票で勝っていながら、獲得選挙人数で負けたためにブッシュ氏が大統領になった。

 このシステムについては「選挙制度が果たして民主的かどうか」という点で、かなり反対の声が多いようだが、アメリカ合衆国憲法では大統領を直接選挙で選ぶ権利は規定されていないため、制度を改正するためには、憲法を改正することがその前提となるらしい。現状の制度で選ばれた暴言大統領と互角に渡り合うのに各国ともこれから苦慮しそうだ。

 17日に安倍首相がペルーで開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)出席の途上ニューヨークへ立ち寄りトランプ氏と会談する。いつも動きの遅い日本政府としては素早い対応だが、すったもんだの末間抜けなタイミングで今日になって衆議院でTPP法案を可決した日本側の立場からすれば、当初からTPP反対を唱えているトランプ氏とは最初からぶつかることになるのではないだろうか。

 夜のNHKニュースではトランプ氏の暴言の影響を心配する声を伝えていた。ひとつは、アメリカの小学校で移民の子どもたちがトランプ氏の発言を使っていじめられて、教師と保護者が心配していたことである。もうひとつは、国際政治学者イアン・ブレマー氏がトランプ氏のアメリカ第一主義はグローバリズムと矛盾し、自国のことばかり考えて今の中国に似た言動を行うようになると警告していたことが印象的だった。

 昨日大幅に値下げした東証日経平均株価は、昨日の大幅な下げ幅を上回る1,092円の大幅値上げで昨日の値下げ分を取り戻した。これは昨日日本の反応とは逆に大きく値を上げたニューヨーク株式に影響されたせいだろうか。外為市場でも円相場は105円と3ヶ月半ぶりの円安水準となった。証券市場も素人にはよく分からない反応を示すようになった。

2016年11月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3467.2016年11月9日(水) 次期アメリカ大統領にドナルド・トランプ氏

 今日都内に木枯らし第1号が吹いた。アメリカにもドえらい木枯らしがやって来た。大統領選挙で大番狂わせが起きた。大方の予想を覆して過激な発言でとかくの物議を醸していた不動産王ドナルド・トランプ氏が勝ったのである。どこのテレビ局も朝から関連の番組を放送しっ放しで、新聞も号外が出る有様である。

 今日開票されたアメリカ大統領選挙の結果は、アメリカの、世界の、また日本の行く先にも厳しい覚悟を予測させる前兆である。共和党候補者ドナルド・トランプ氏が民主党候補者のヒラリー・クリントン元国務長官を僅差で破り、次のアメリカ大統領に決まったのである。アメリカ大統領史上70歳という最高齢で、これまで政治経験はなく、公職に就いたことも軍人になったこともない初めての大統領だという。

 投票前メディアの予想では、終始僅差ながらクリントン氏がリードしていた。それがとんだどんでん返しとなった。トランプ勝利にはアメリカ人の中にもアメリカ人の気持ちが分からないと言っている人がいるくらい想定外だった。日本でも唖然としている人が多いが、日経平均株価が大きく値下げして対前日比919円の下落で、一時1,000円超の値下がりとなった。いかに前途が不安視されているかの証明でもある。

 接戦になるとは言われて来たが、私もまさかトランプ氏が勝利するとは思ってもみなかった。昨年夏以来始まった予備選を含めてトランプ氏は泡沫候補と見られ、いずれ退くだろうと見られていた。だが、彼はしぶとかった。今度の本選でも、メディアの予想では接戦でクリントン氏がリードしていると伝えられていたが、予想を覆してトランプ氏が勝った。途中の開票情報でも一時クリントン氏がリードする場面もあったが、勝敗を決する州と見られていたオハイオ州とフロリダ州の両州をトランプ氏が抑えたことが勝ちにつながったようだ。

 問題は、アメリカ第一主義で、保護主義者で内向き志向のトランプ氏が、これまで諸外国に対して悪口を言い続けて、果たして各国首脳とまともに外交問題を話し合えるのかという懸念である。トランプ外交とトランプ経済はアメリカと世界にとってプラスになるのか。国際的には多くの場面で対立することが増えるようになると思われる。暴言を吐くことを意に介さず、人を傷つけることを厭わない人に、誰が心から信頼しようという気持ちが生まれるだろうか。

 一番理解できない点は、彼の外国人、イスラム教徒、移民排斥思想である。そもそもアメリカは移民によって建国され、発展して来た国ではなかったのか。現夫人もスロバキア出身というが、どうして隣国メキシコとの国境に壁などを建設しようという発想が生まれるのだろうか。ベルリンの壁、イスラエルのヨルダン川西岸の壁など、壁は人の気持ちを分かち平和から遠ざけるものだということが分からないのだろうか。

 せっかく国民皆保険制度に手をつけたオバマ・ケアを財政的に過重負担だとして廃止することを考えているようだが、それでは低所得層から医療サービスの機会を奪うということになる。選挙で低所得層にアピールしてきた人の言い分としては矛盾するのではないか。また、3日前の本ブログに書いたように、連邦法人税の大幅減税と所得税減税について声を大にしてPRしているが、連邦財政は累積赤字が溜まる一方で、果たして公約は財政的に可能なのだろうか。支離滅裂な点が妙に気になる。

 それより何より、諸外国との交渉をきちんとやってもらいたいものである。アメリカではともかく、世界中の嫌われ魔王として、どれほど平和裏に外交交渉をやってくれるのか。

 日本にとっても手強い相手ではあるが、感情論に流されず真面目に交渉に当たってもらいたいものである。米軍駐留費用を全額日本に負担させるなんてふざけた話はもう止めてもらいたい。アメリカは戦後まもなく占領国として日本を意のままに支配しつつ都合好く軍事基地を占有し自国の世界戦略・東アジア戦略に利用しながら、今になって財政的に苦しいからと基地負担経費を全額支払えというのはあまりにも身勝手ではないか。これから4年間この我儘大将には悩まされることになりそうだ。

2016年11月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3466.2016年11月8日(火) JR博多駅前の道路にぽっかり穴が

 いよいよ今日8日はアメリカ大統領選挙の投票日である。クリントン候補とトランプ候補の争いはまったく僅差でデッドヒートを続けている。時差の関係で明日にならなければその投票の様子や結果は分からない。

 それより今日びっくりさせられたのは、国内の大きな事故である。九州のJR博多駅前の真ん前のストリートが忽然と地中へ落ちてしまったのだ。道路の真ん中にズボッと大きな穴が開いた状態になってしまった。そこへ下水や地下水が流れ込み、大きな池が出来上がった。周辺は完全に交通規制され、早朝陥没し始めてから夕方には陥没した個所は益々大きな穴となって人が近づけない状態である。上空のヘリコプターから見下ろすと、駅前道路のど真ん中が両側のビルぎりぎりまで陥没した状態になっている。道路に面したビルや商店などでは人の出入りもできない。それに下手をするとビル自体が倒れかねないほど危険な状態に思える。

 周辺にはガスの臭気が感じられて火気が禁じられ、停電によって会社や商店では営業もできない有様である。これほど大きな道路陥没になった原因は市営地下鉄のトンネル工事だそうだが、あまりにも不注意で杜撰なのではないかと思う。テレビ・ニュースによれば、この周辺では今から10年前と2年前にも似たような事故が起きたそうだ。過去の教訓が生かされない悲しい話である。

 こんなお粗末な事故が発生するのは、他所の国の話だと思っていたが、相も変わらず日本にも手抜きや、不注意な工事があるということを改めて教えてくれた。それにしても加害者である福岡市としては、損害を与えた企業や商店に対しての保証金が大変だと思う。早朝でまだ人通りも少なかった時間帯だったため、1人として死傷者がいなかったのがせめてもの慰めである。まぁ日本の土木工事も当てにならないことを暴露したようなものだ。実に酷いものだと思う。

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3465.2016年11月7日(月) 今日は晩秋の「立冬」

 今日は暦のうえで立冬である。「冬来たりなば春近し」と言われるが、春は遥か先である。このところ日に日に寒くなり富士山の冠雪もかなり多くなってきた。

 さて、韓国もアメリカもあまりパッとしない大統領に関してとかくの話題で持ち切りだが、香港でも穏やかでない問題が起きつつある。9月に香港立法会議員選挙に当選した2人の議員資格について、中国の全国人民代表大会(全人代)常務委員会が、中国からの独立をアピールした看板を掲げたとの理由で当選は無効との判断を示した。当然ながら香港では一部に中国による司法権の介入として反発が強まっている。

 香港の憲法とも言われる基本法には、立法会議員の就任時に香港は中国の一部と定めた「基本法を守る」と宣誓するよう義務づけられている。しかし、2人は決まった文言通り宣誓書を読まず「香港は中国ではない」と書かれた大弾幕を掲げたために、当選を無効と判断されたらしい。常務委員会の言うことがあまりにも子供じみている。「香港独立の主張は基本法に明確に違反しており、すぐに抑制して打撃を与えなければ、国の安全と香港の繁栄・安定を損なう」と言っているようだが、あまりにも神経質で民主化の動きを抑えようとしている当局の考えが露骨である。

 そもそも1国2制度下の香港が、どうしてここまで中国の法律に束縛されなければならないのだろうか。香港では中国本土に比べて政治的にはかなり自由に行動できる筈である。ところが、今回の当選無効の判断は、少しでも中国共産党指導部にとって好ましくないと判断されれば即刻弾圧、排除されることを示した。こうなると1国2制度はあまり意味をなさないと思う。いずれ香港も中国本土と同じ制度に組み込まれることになる。そうなれば、1997年香港が中国に返還された際、中国がイギリスに約束したことが反故にされることになるのではないだろうか。

 先日中国共産党指導部では、習近平国家主席を党の「核」と見做して権力の集中を加速化させたが、最近の中国の動きを見ていると権力の一極集中、言論の自由抑圧へ傾斜している様子が看て取れる。いよいよ中華人民共和国転じて「中国共産帝国主義国」となるか。権力に拘らず我欲のないキューバのカストロ前国家評議会議長とは随分違うなぁと感じる。

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3464.2016年11月6日(日) 孫娘がハンドボール全国大会へ

 奈良に住んでいる長男が嬉しいニュースを知らせてくれた。中学3年生の孫娘が女子ハンドボール奈良県大会決勝戦で勝ち、奈良県代表校の一員として全国大会へ出場することが決まったという。おめでたいことだ。上の男子は運動がまるでダメだが、この子と下の中1の娘は小さい頃より運動神経が発達していて運動会でよく活躍してくれる。他愛ないニュースだが、おじいちゃんとしては嬉しい限りである。

 さて、お隣の韓国では朴槿恵・大統領の私的交友関係から国家機密文書が流出した事件に対する非難が高まり、昨日は市内で大統領の退陣を求めるデモに20万人が参加したと言われる。大統領の2人の側近も逮捕され、当分この騒ぎは収まりそうもない。 

 一方、アメリカの大統領選も投開票日を2日後に控えて、クリントン候補とトランプ候補の伯仲の争いになり、選挙戦予測も見当がつかない。

 アメリカ国内でもとかく言われているように、史上最も人気のない候補者同士の史上最低の大統領選と揶揄される有様である。日本でもメディアを通じて情報が流されてくるが、どちらに有利とも言えないものばかりで、当日を待たなければ何とも言えない。しかし、流石にアメリカとの付き合いの多い外務省、防衛省、商社、アメリカ進出の企業などでは、いずれの候補者が当選しても対処する準備だけは進めようとしているようだが、とりわけトランプ氏とコネクトするチャンネルが見つからないところは困っているらしい。

 どちらが大統領になるとしても、日本としては当面対応に苦慮するようだ。候補者同士が相手の粗探しばかりして、肝心要の政策論争を行わないからである。少なくともアメリカは国際社会の中で最も経済力が高く、国際的にもリーダーシップを揮える国である。その国の大統領になろうとする人物が、国際問題についてほとんど発言をしていない。トランプ氏の如きは下品な言葉を使い暴言王とまで言われている。

 日本についてはどう思っているのか。クリントン氏は日本との同盟強化を謳いながらも日本国内でもすったもんだの末賛成するTPPについては反対を唱えている。一方のトランプ氏の場合はどうか。TPPに反対しつつ、日本における米軍駐留費用を全額日本に負担させると身勝手で非現実的なことを述べている。それなら、アメリカ軍に駐留していただかなくて結構だ。そうなれば、沖縄問題、基地問題、騒音問題などすべて解決される。

 トランプ氏の主張の中身には、実現不可能と思える提案がいくつかある。その最たるものは大型減税である。連邦法人税を現在の35%から15%まで引き下げることを提唱している。それによって高い税率を嫌って海外に進出したアメリカ企業が海外に貯め込んだ2兆$も戻り、国内の経済成長率が高まると無責任に公言している。本当にそんなことができるのだろうか。巨額の減税を行うことは、今でも連邦政府に債務があるのに、更にそれが大幅に膨らむ恐れがある。

 実際に打ち出した政策が実現できるのかどうかという一番大切なことが、お互いの非難合戦に終始し、悪口を言うことによって政策の中身がまったく議論されないのは問題だし、無責任だと思う。

 大国アメリカの大統領選であるならば、もう少し次元の高い政策論争を戦わせてほしいというのが、率直な希望である。残りあと2日である。

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3463.2016年11月5日(土) 「パリ協定」、日本批准せず。

 世界で地球温暖化対策を進める「パリ協定」が発効した。だが、日本は国会で承認しておらず事前に協定締結をしなかったため、批准国から取り残されてしまったのである。実は、遅れながらも昨日国会で協定を承認する筈だったが、ここでもTPP法案で時間を費やし、「パリ協定」批准は来週以降に繰り延べされてしまった。パリ協定はすでに走り出してしまった。この点で世界各国の受け取り方、また日本に対する批准国の見方は今後一段と厳しくなるだろう。1997年には日本の主導権で京都議定書が採択され、2009年には当時の鳩山由紀夫首相が「2020年には1990年に比べて二酸化炭素排出量を25%削減する」と大見得を切ったが、とんだ空手形に終わってしまった。

 今回の日本の対応には、最大の排出国、アメリカと中国が協定を締結しないだろうとの甘い見方があった。ところが両国は世界中の否定的な観測をよそに、揃って唐突に協定を締結してしまったのだ。これで慌てたのがわが国である。結局手続きが間に合わず、諸外国から後ろ指を差されることになってしまった。今後の見通しも暗いものだ。明らかに日本政府、とりわけ外務省と環境省の失態だと思うが、これに対する関係者の責任が追及されるような話はとんと聞かれない。政治家と官僚の間では、自分たちのミステークはお互いさまとして、国の立場や国民のことなぞ考えてもいない。それが政治家と官僚というものだろう。国民から大きな権限を与えられたと妙に誤解した政治家と官僚は今ややりたい放題なのである。それを止められないのが傲慢で無責任なメディアである。

 いま次作品の草稿を練っているところだが、この中で現代の士農工商として「政治家」「官僚」「メディア」「農工商とサラリーマン」の4つの階級制度の矛盾と現実、そして更にその下におまけで最も評価の低い企業・旅行会社について書こうと考えている。すっと出てくるのは、政治家と官僚の厭らしさとメディアの傲慢ぶりである。何とか悪辣な本質を掘り下げて書いてみようと考えている。

 それにしても政治家、官僚、メディアには鼻持ちならない嫌な奴が多い。

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3462.2016年11月4日(金) 韓国大統領がスキャンダルで窮地に

 このところ連日韓国の朴槿恵・大統領が長年の友人だった一民間人へ手渡していた機密文書流出問題が国民から非難を浴び、大統領が窮地に追い込まれている。大統領は、今日午前中に2度目の謝罪会見をした。野党はもちろん国民の批判もヒートアップしており、大統領は必要なら検察の捜査に応じると述べた。だが、大統領支持率は下がる一方で、ついには1週間前の17%から5%にまで下がって、大統領支持率としては歴代最低を記録した。たった5%の支持率の政権が今後持ちこたえられるだろうか。両親がともに不遇の死を遂げてから周囲には頼るべき人もなく、唯一信頼していた友から裏切られたという点で不運ではあったが、一国の大統領としては軽薄だったとの誹りは免れないだろう。国民からの厳しい辞任要求や、野党の追及に四面楚歌の朴大統領にとっては厳しい前途が待っている。

 さて、先日プロ野球日本シリーズが熱戦の内に終わったばかりだが、本場アメリカでも昨日ワールド・シリーズが決着を見た。3勝3敗で最終戦に持ち込まれたシリーズは延長戦の末、ナショナル・リーグ所属のシカゴ・カブスがアメリカン・リーグのクリーブランド・インディアンスを破り、何と108年ぶりの優勝を遂げた。シリーズ最終シーンを偶々テレビで観たが、その優勝の瞬間はスタジアム全体が興奮の坩堝となった。それにしても1世紀を超える長い間、応援し続けたファンの中にも親子数代に亘るファンもいたに違いない。このチームには、1945年以来優勝は無理という「ヤギの呪い」というジンクスがあったそうだ。そのジンクスを打ち破ったという興奮と喜びもあるだろう。

 そのジンクスとは、71年前熱心なカブスファンだったシカゴ市内のある居酒屋店主が、店の看板ペットの山羊をスタジアムに連れて行ったが、山羊の臭いなどが他の観客へ迷惑だ、という理由で入場が認められなかった。カッとなった店主は「カブスはもうこれ以上勝てないぞ!」と捨て台詞を吐いて球場を去った。この店主の言葉通り、これ以降カブスはワールド・シリーズで1勝もできなくなった。こうして71年前の出来事が、野球ファンの間で「ヤギの呪い」と揶揄されるようになった。そのジンクスを破って今年カブスがワールド・チャンピオンになったのだから、シカゴ市民はホッとして溜飲も下がったことだろう。シカゴには他にもうひとつ、アメリカン・リーグ所属のチーム・ホワイトソックスがあるが、このチームも2005年に88年ぶりの優勝をした歴史がある。よくよく辛抱強い市民と野球ファンである。待ちぼうけを食いながらもじっと待っていたシカゴのファンにとっては1世紀越しの嬉しい優勝だろう。関係のない当方も思わずにんまりしてしまう。

2016年11月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3461.2016年11月3日(木) 文化の日は、78歳の誕生日で憲法公布の日です。

 今日78歳の誕生日を恙なく迎えることができた。昨晩2人の孫からお祝いの電話をもらった。Face bookを通して何人かの知人・友人からもお祝いのメッセージをいただいた。11月3日は、国としても「文化の日」、また戦前は「明治節」として祭日とされてきた。「節夫」という名前も明治節に因んで名づけられた。

 「文化の日」については、制定後国家がらみだが政治臭を失くし文化的な行事を行ってきている。その一例が、文化勲章や他の勲章授与の儀式がある。文化勲章受章者は今日皇居で天皇から直々に勲章をいただいた。今秋の叙勲受章者は総計で4151人だそうである。文化的な功績を残された方や、長年に亘って道一筋を貫き実績を挙げた方がほとんどであるが、この中で些か気になることは受賞者に政治家の名が目立ち、それも高いランクの勲章受章者に多いことである。特に国家にとって特別に寄与したとか、実績を挙げたとも思えないような政治家が、永年勤続議員であるが故に叙勲に値するというのはいかがなものかと思う。

 その中でボクシングの元世界チャンピオンだったファイティング原田氏が、旭日小綬章を受賞されるというニュースを微笑ましく受け止めた。全盛期にはあのエネルギッシュな突進ぶりで日本中を興奮の渦に巻き込んだものだ。試合前はとても勝てないだろうと思われた世界フライ級タイトル・マッチでタイのポーン・キングピッチに勝ち、チャンピオンとなった。その後減量苦からバンタム級へ転向し、常勝のメキシコのエデル・ジョフレ選手を破って2階級制覇を成し遂げた最初の日本人選手となった。

 試合ぶりもスカッとするラッシュ攻撃だったが、性格的にも飾らない中々人好きのする人だった。近所に住んでおられてご子息の哲太郎くんが我が二男と同じ小学校のクラスメートだった。保護者会で原田氏と一緒になり、母親らが子どもを厳しく叱ることに反対していた中で、原田氏と私が異口同音に男の子に対しては厳しく躾けることに賛成であると意気投合して主張し、ママたちを黙らせてしまったことがある。

 さて、今日は、日本国憲法が公布されてから70年になる。今一強多弱の自民党内閣がその勢いに悪乗りして憲法改正を企んでいるが、憲法公布後に生まれた安倍首相なんか、憲法制定の歴史やアメリカとの関係なんてまるで知らずに、改憲政治家に丸め込まれて現行憲法はアメリカの押し付けで制定されたと信じ込み、現行憲法を改正して日本独自の憲法を作ろうと画策している。安倍首相の右傾化傾向は益々ヒートアップして、今では「文化の日」を、昔の明治節、「明治の日」に変えようとまで考えているらしい。

 偶々午後久しぶりに近くの駒沢公園にウォーキングに出かけたところ、広場で毎年恒例のラーメンショーをやっていて多くのラーメン屋台前には若者が列を作っていたが、ひとつだけ気になることがあった。それはいくつかの店舗のひとつが、自衛隊のテントになっていて、その前に大型のジープを展示し、説明役だろうか1人の自衛隊員が立っているのを見たことである。こんな光景は初めて見た。これも今国会で問題となっている南スーダンへのかけつけ警護の広報宣伝活動の一端ではないかと考えると恐ろしくなってくる。次第に保守化の傾向が強まり、自衛隊海外派遣の空気が高まっているような気がしてならない。恐ろしいことである。

2016年11月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3460.2016年11月2日(水) ミクロネシア連邦独立30周年記念パーティ

 拙著「南太平洋の剛腕投手」30冊を手にミクロネシア連邦独立30周年記念会場のホテル・ニューオータニへ妻ともども車で出かけた。このホテルは、私たちが47年前に「芙蓉の間」で結婚式を挙げてからあまり訪れる機会はなかった。でも、考えてみれば私たち夫婦にとってはスタート地点であり、思い出の場所でもある。あの翌日車で羽田空港へ送ってもらいタイへハネームーンに旅立って新婚生活が始まった。

 今夕は車が混んでいたこともありホテルまで1時間近くもかかってしまった。時間前ではあったが、受付で拙著を係員に手渡したところ直ぐに入口前のテーブルに置いてくれた。ジョン・フリッツ大使とは今春妻もお会いしているが、ここではお祝いの言葉を申し上げた。お贈りしたお花は「日本ペンクラブ 近藤節夫」と墨書され中々立派に飾りつけられていた。壇上には、独立30周年と同時に、日本との国交締結28周年、そして国連加盟25周年とのボードが掲げてあった。会場「鳳凰の間」には、ぎっしりと5~600名ほどの参会者がおられ、高校同級生の鈴木健三さんや、茅ケ崎ラグビー協会の高橋要之助氏、アイザワ大酋長ご親戚の相澤重男さんらともしばらくぶりに会い話をすることができて楽しい宴となった。

 さて、お隣の韓国では、朴槿恵大統領の一民間人への機密文書流出事件が日に日に大きな問題となり、大統領がいくら謝罪会見をしようともそう簡単には収まりそうもない。今日になって電撃的に大統領は首席秘書官を解雇し、首相を更迭し内閣改造を行った。大統領が自身の支持率低下に苦慮した末に、その打開策としてこういう大胆な人事を行った。だが、野党は逆に反発しており、いつになったら韓国政界が落ち着きを取り戻すのか見当もつかない。年内に日中韓首脳会談が予定されているが、韓国政界が落ち着かない以上3者会談が行えるか予断を許さない。

 朴大統領の身から出た錆とは申せ、上に立つ者は須らく言動を律しなければいけないということを改めて教えてくれる。

2016年11月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com