一昨日都内に木枯らし第1号が吹き付けたが、今日も終日小雨模様で寒かった。明日以降は少し気候が和らぐようだが、正に冬に突入してしまった晩秋の陽気である。
さて、相変わらず出現する阿保な政治家の話である。先日沖縄の米軍基地警備に当たっていた大阪府警の警官が米軍基地へデモを仕掛けた住民に向かって「土人」と侮蔑的な言葉を投げかけた。これに対して各界から抗議の声がぶつけられたが、鶴保庸介という沖縄北方担当大臣が「差別と断定できない」とこれを擁護するような発言をした。この発言に対して翁長・沖縄県知事を始め、野党から抗議の声が上がったが、鶴保大臣はその発言を撤回することはないと応えた。これに対して翁長知事は、担当大臣がそういう気持ちで県民を見ているのかと極めて遺憾であるとして怒りを露わにした。
この一連のやり取りで感じることは、ここには政治家の傲慢さと世間知らず、苦労知らずの人間性が図らずも露見したということである。こういう発言が簡単に口を突いて出て来ること自体、公人として軽薄だと考えざるを得ない。また、抗議されてもまったく反省の色がないという点で、今後この大臣は同じような放言を再び繰り返すのではないかと心配である。更に他人からクレイムがぶつけられたら、素直に自分を顧みて反省する気持ちがないようだと、多くの人から信頼感を失うことになるのではないかと思う。
いずれにしてもこのような傲岸で軽薄な人間が、政治家として国民のために奉仕して国家の将来を考えているという点で不安を覚える。もう少し人間的に練れた、真面な人を大臣に任命してもらいたいものである。これでは沖縄県民のみならず、国民すべてが程度の低い政治家に舐められているということにならないだろうか。阿保らしい。