3479.2016年11月21日(月) 戦争報道はもっと掘り下げて伝えよ。

 すったもんだで中々決まらなかった陸上自衛隊の南スーダン駆けつけ警護だったが、予定通り昨日陸上自衛隊先発隊130人が青森空港から現地へ向かった。本事案について気になるのが、安全対策は果たして大丈夫かということだ。以前にも書いたように、稲田朋美・防衛大臣が先日ほんの7時間ばかり現地ジュバを視察しただけで安全・大丈夫と太鼓判?を押して、部隊を派遣することを決定した。危険な現地が怖くてとんぼ返りした女性大臣が、7月に撃ち合いで約300名が命を落としたばかりの土地を、どうして大臣は安全だと言えるのか。先に派遣ありきではなかったのか。派遣隊員の家族も不安を感じ切ない思いをしていることだろう。

 そもそも国連平和維持活動(PKO)の一環として今回自衛隊員が派遣されることになったが、どう考えてもこの結論に至る前に国民に納得できる説明がなされているとは思えない。

 間もなく75回目の太平洋戦争開戦日がやってくる。この点でもメディアはかなり取り上げているが、記事の内容は間違いもあり、勘違いも多い。遺骨収集についてもあまり知らない。だから、昨年10月にテレビ東京がガダルカナル島遺骨収集番組で無責任でデタラメな編集をやって視聴者を欺いたのだ。これについては再三テレビ局とBPOに何度か連絡したが、ウヤムヤにされたままだ。挙句の果てに個人情報を理由に回答をしようとしない。

 太平洋戦争戦没者遺骨収集については、昨日の朝日朝刊にほぼ2面を費やして大きく報道されていた。だが、海外で戦没された兵士240万人のうち、112万人の遺骨が未だにそのまま放置されていると日本人の心情に訴えたり、特に「餓島」と言われるガダルカナル島では戦没者2万2千人のうち、7千人の遺骨がジャングル内に残されたままになっているとか、その心情は理解できるが現象面だけを誇大に伝えている。確かに早く日本に帰還させてあげなければならないとは思う。だが、この悲惨な一面ばかり強調して、すべての責任を国のせいだと国にその責任をおっ被せるのはどうだろうか。日本が敗戦後海外へ出かけて相手国と交渉できるようになったのは、昭和27年サンフランシスコ講和条約発効後のことであり、しかもその当時は、国民はまだ食べていくのに苦しんでいて目先のことしか頭になかったころだった。そしてもっと難しかったのは、相手国の国内事情があり、戦争で迷惑をかけた発展途上国に出かけて遺骨を探す作業は、そう簡単には許されなかった。資金さえ出せば交渉成立というほど簡単なものではない。漸く相手国が日本の事情を理解して遺骨収集団を受け入れてくれたのは、それからかなり時間が経っていた。遺体は風雨に晒され、原形を留めてはいなかった。遺骨を探すこと自体大変な仕事だった。それから山中を歩いてこつこつ探し、収骨して日本へ持ち帰った遺骨が128万体である。遺骨収集作業を国がやって来なかったというのは、私自身厚生省事業に長年関わっていた立場から言えば、メディアには遺骨収集事業についてもう少し深く掘り下げて、誰もが納得できる記事を書いてもらいたいものである。

 戦争に関わる事案については、当事者もメディアも真実にアプローチしていない。

2016年11月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3478.2016年11月20日(日) 朴槿恵・韓国大統領は弾劾訴追されるか。

 15日の本ブログに取り上げた、お隣・韓国の朴槿恵大統領に対する辞任要求デモの勢いが衰える気配がない。4週連続で大規模集会が開かれ、全国的に抗議の声が上がっている。改めて韓国のデモに対する高い関心に驚かされた。朴大統領の支持率が史上最低の5%台に落ちてから上がる様子がなくこのまま推移するのだろうか。

 昨日も全国90カ所で集会が開かれ18万人が参加した。現状では大統領に辞任する意向はなく、懸命に体制を引き締めようとしている。そして焦点の民間人・崔順実氏、前大統領補佐官ら3人が今日起訴された。これにより事情聴取で疑惑から逃れるのが難しいと判断したのか、先週まで検察聴取を受けると表明していた朴大統領が検察の聴取には応じないと言い出した。この対応の変化に硬化した野党は、ついに議会で大統領を弾劾すると反論した。ただ、弾劾するなら大統領の法律違反を証拠に示して、国会議員の2/3以上の賛成を得て初めて弾劾訴追を決議できる。現状では与党票数を1/3以下に落とすのは難しいのではないだろうか。朴大統領としては、何としても地位に留まろうと考えるだろうが、こんな低次元のスキャンダルで時間を浪費し、政治が空白になることが心配である。差し当って来月東京で開催される日中韓首脳会談には出席すると韓国側から通告があったようだが、本当に羽田空港へやって来ることができるだろうか。

 今後も今までと同じように職務をこなすのは、これだけ国民の反対がある環境では中々難しい舵取りを求められると思う。

 それにしても朴大統領にとっては、自分の周囲に信頼できる身内がいなくて寂しかろうとも、民間人を大統領府に自由に出入りさせ、重要書類らしき機密文書まで手渡していたとはあまりにも無防備で軽率だ。いつになったらこの問題にケリがつき、政治は元通り機能するようになるのだろうか。

 さて、小学校5年生だった1949年の今日、プロ野球東急フライヤーズの大下弘選手が1試合に7打席7安打の日本記録を作り、それは今もプロ野球記録として残っている。幸いこの日同級生と後楽園の巨人戦を観戦に来ていたが、大下選手は他球場でこの記録を残した。その速報が後楽園でも場内アナウンスを通じて伝えられ知った。その大下選手らの後輩たち「北海道日本ハム・ファイターズ」の選手たちが、今日今年のプロ野球日本チャンピオンになった凱旋パレードを札幌市内で行った。画期的な記念日に大好きだった巨人軍の試合を観ていたことに縁を感じる。2学期に入ってまだ転入したばかりだったが、その前日には鎌倉へ遠足にも出かけた。10月には湯川秀樹博士が日本人として初めてノーベル賞を受賞した嬉しいニュースも伝えられた。いずれも懐かしい昔日の思い出である。

2016年11月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3477.2016年11月19日(土) 豊洲市場開場は1年以上延期

 東京都、及び小池都知事が抱える大きな問題のひとつ、豊洲市場の移転問題について、昨日の定例記者会見で小池知事は延期される豊洲市場のオープン日は早くても2017年冬から18年春になると発表した。本来ならすでに今月7日にオープンしていた筈のものである。闇の中の決済で盛り土にすべきだった床下を空間にした手抜き工事が明らかになり、食の安全上すったもんだの騒ぎになっている。延期したことによって業者が被る損失補償金は、馬鹿にならず、来年4月以降に支払われるということである。築地市場の地下を通る環状2号線の工事を始められなくなり、2020年オリンピックで選手村と都心を結ぶ大動脈の工事完成が間に合わず、迂回路線を通らざるを得なくなった。ひとつ間違うと大きく波及するものである。

 まだ他にも問題がある。来年夏の環境アセスメントの審議次第では、更に1年ほど延期されるという。そうなると益々業者の負担が重くなる。業者にとっては負担が重くなるうえに、一向に営業の予定が立てられないことに困っているようだが、相当不満を漏らしている業者もいるので、それがいつ爆発するか分からない。

 我々都民にとって気がかりなのは、市場開業が延期されることによってかかる費用がすべて都民の税金から支払われるようになることである。都は先日手抜き工事に関わった責任者を処分したが、そんな程度で許されるものではない。小池知事はことあるごとに「都民ファースト」と言っているが、都民ファーストの気持ちは薄れ「役所ファースト」になった。結局お役所仕事ということで、都民は諦めさせられることになるのだろうか。お役所というのは、元々体質的に無責任を絵に描いたようなものであるが、もういい加減にして欲しいものである。

2016年11月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3476.2016年11月18日(金) 安倍首相、トランプ米次期大統領と会談

 9日に判明したアメリカ大統領選の結果、共和党候補者ドナルド・トランプ氏が当選して以来世界各地で様々な現象が起きている。日本では一旦日経平均株価がズドーンと落ちたが、NYウォール街証券市場の高値に引っ張られ、その翌日から買い戻されて株価は右肩上がりで推移している。今日も一時18,000円台に乗せ、併せて外為市場では円安も進み、ついに1$=110円まで下がった。その影響もあり日本では、トランプ景気の様相を見せ始めている。そんな中を昨日羽田空港を発った安倍晋三首相は、今朝(日本時間)トランプ氏の住まいがあるニューヨーク五番街のトランプ・タワーで予定時間を大幅に超える1時間半の会談を行った。

 お互いに非公式の会談ということで、会談の内容についてのコメントは双方から明かされることはなく、安倍首相は「基本的な考え方や様々な課題について話した」と語るに留めた。一方、トランプ氏は素晴らしい友人関係を始められたことは光栄だとFacebook上で述べた。ただ、安倍首相としては、アメリカの次期大統領に電話でアポを取り、世界の並み居る首脳に先駆けて会ったことは大いに自慢し得るパフォーマンスだったのではないだろうか。同席したのは、通訳とトランプ家の長女夫妻だけだったというからこれからの交渉ごとの際やり易くなったとは言えると思う。

 ただ、今日は挨拶だけで外交交渉的な話はなかったので、騒ぎ立てるような事態にはならなかったが、大統領選前のトランプ氏の発言は日本の考え方とは合わず、これから本音の話し合いをどこまで友好的な雰囲気の中でできるのか、何とも言えない。差し当ってPPT加盟と日米同盟問題についてどこまで実のある話ができるのか。交渉は狙い通りできるのか。更に米軍の日本における駐留費用負担の問題はどうなるのか。

 当面抱えている問題では、来月22日に沖縄の米軍施設北部訓練場が返還される。また、横田基地のオスプレイ配置問題がある。これら喫緊の課題の他に、以前から注目されている普天間基地移設問題も抱えている。今はご機嫌のトランプ氏もこの米軍基地問題は、自身選挙公約で強調していた日本に費用を負担させる考えを含めて、相当ガメツイ本音をぶつけてくるのではないだろうか。やはり相当手強い相手だと思う。油断はならない。

2016年11月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3475.2016年11月17日(木) 変わり者、ボブ・ディランと電通

 今年のノーベル・文学賞に決まっていたアメリカのシンガー・ソング・ライターのボブ・ディランが、12月の授賞式に欠席するとスウェーデン・アカデミーが明らかにした。理由は先約があるから出られないとのことであるが、前代未聞ではないだろうか。授賞式では講演することが義務になっていて、もし授賞式を欠席するようなら半年内に行う必要があるので、もしこの講演もスキップするようだと受賞資格がなくなり、下衆の勘繰りかも知れないが、名誉とともに副賞金約1億円もいただけないことになのだろうか。

 ボブ・ディランが変わり者だとしても、受賞発表の際に姿を隠して10日以上も経過してから受け入れる意向を示した。少々アカデミーに対して礼を欠いていると思う。今またどんな先約か知らないが、それなら姿を現した際はっきり言うべきではないのか。授賞式にこれだけ勿体を付けた非常識で人騒がせな人物はそうはいないだろう。世の中にはひねくれ者がいるものだ。

 さて、昨年女性新入社員が長時間の過重労働のため自殺し、労災が認められたことから、勤め先の電通に労働基準監督局から捜査の手が入ったが、過去のパワハラや残業を隠蔽したことも暴露され、大きな問題を提起している。その電通が社員手帳に印刷されている「電通鬼十則」なるものを来年度手帳には掲示しないことを検討しているそうだ。その「電通鬼十則」なるものがすさまじい。こんな社内の決まりを女子新入社員なんかに順守しろということ自体考えられない。

 因みに下記の10項目である。

  1. 仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない。
  2. 仕事とは、先手先手と働き掛けていくことで、受け身でやるものではない。
  3. 大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。
  4. 難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。
  5. 取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは……。
  6. 周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。
  7. 計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
  8. 自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。
  9. 頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。
  10. 摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。

 私自身長い間会社で営業部門に携わっていたので、分かることもあるが、とても同意しかねる点がある。それでもやはり人を人とも思わない電通らさしさが表れている。社員は一体どう思っているのだろうか。

2016年11月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3474.2016年11月16日(水) 自衛隊の駆けつけ警護、いよいよ任務発動か。

 難しい判断を陸上自衛隊の海外派遣部隊に任務として付与することを、昨日政府は閣議で決定した。その任務とは、南スーダンに国連平和維持活動(PKO)で派遣されている自衛隊が、国連司令部の要請などを受けたら、武装勢力に襲われた国連職員らを助けに向かう駆け付け警護という任務である。あくまでこちらから武装勢力に攻撃を仕掛けることはせず、攻められた場合どう判断するかということが問われている。政府は先日稲田朋美防衛相を南スーダンの首都ジュバに派遣し、大臣は数時間滞在しただけで同地は安全と判断したばかりである。

 問題は、どこまでが安全で、どこから危険かという判断が簡単にはできないことである。元自衛官も判断の難しさを語り、ことの重大さを指摘している。それが現場を知らない稲田大臣や自民党議員は危険が予想されるにも拘らず、無理やり安全と決めつけて昨年成立した安全保障関連法案に乗せて、駆けつけ警護を運用する準備を始めることにした。自衛隊員家族の間では不安の声が聞かれるし、自衛隊入隊希望者も減少しているという。

 どうして政府はこれほど反対意見が強く、安全性が確保されていない駆けつけ警護などという難しい任務を無理してまでも実施しようというのだろうか。

 さて、また子どものいじめで嫌な案件が表沙汰になり問題になっている。福島第一原発事故で福島県から横浜市内に自主避難した中学1年生が、転校直後からいじめを受けて不登校になったのである。その子の代理人弁護士が、その子の手記を公表したのである。そこにはいじめの様子が赤裸々に書かれていた。生徒は親が賠償金を得てお金がいっぱいあるだろうと友達から金銭まで要求されていた。生徒の両親から事情を打ち明けられた学校、市教委は、真剣に問題を捉えず、中途半端なところで投げ出してしまったような気がする。生徒は一時自死も考えたようだが、考え直し生きていくことに決めたという。一部始終を明かされ、家族側から追及された学校、市教委は対応の遅れを認め、謝罪しているが、どうしてこういう無責任で非教育的なことになったのだろうか。これでは教育とは言えないのではないだろうか。

 ひとつには、学校側が真剣に生徒の気持ちを慮ることをせず、好い加減に放り出してしまったことだと思う。もうひとつは、保護者らが生徒の親は賠償金をもらったと軽々しく考えていたことがはしなくも生徒たちの気持ちに反映されたのだろう。

 どうも家庭と学校の間に心の通い合いが足りない。これは本来子どもの世界の話ではなく、大人の世界にありがちの事件でうんざりである。せめて子どもの世界には絶対起きて欲しくないことである。

2016年11月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3473.2016年11月15日(火) 朴槿恵・韓国大統領の周辺が煩い。

 お隣の韓国でこのところ大きな騒ぎが起き、それが中々終息しそうにない。朴槿恵大統領の国家機密書類漏洩疑惑に対して国民の大統領への辞任要求が、日を追うごとに高まっている。先週土曜日の首都ソウルのデモは、実に市民26万人が参加したというからすごい。朴大統領の人気は下がる一方で、先日歴代大統領の支持率としては史上最低の5%を記録したが、20代の若者層に限ると0%になるというから、若者には全く人気がないということである。大統領は北朝鮮に対して強い態度を示していただけに、北朝鮮側はこの際とばかりに、朴大統領に対して厳しい発言を繰り返している。

 明日にも検察当局から事情聴取を受けるようだとの現地からの報道があった。そうなれば大統領として初めてとなる。大統領は何とか窮地を乗り切ろうとあまり強気な態度に出ることもないが、野党党首との会談を野党側からキャンセルされるなどあまりプラスになるような話は聞かない。朴大統領の懐の甘さから生じた問題ではあるが、大分こじれてきたようだ。国民は益々辞任を要求してくるだろうが、そうなれば政治空白が生まれ、ひょっとすると大統領逮捕のきっかけにもなりかねない。

 ところが今日になって顧問弁護士によれば、大統領はそのまま検察の言う通りには応じられないとか、聴取の方法に注文をつけているらしい。弁護士が言う大統領であると同時に1人の女性であるという意味が、このケースでどういうことかよく分からない。まだ韓国の国内問題の内は好いが、いずれ日本を飛び越して国際的な問題になるかも知れない。デモ参加者の発言を聞いていると何が何でも朴大統領を辞めさせると意気込みは荒い。お隣の国とは言え、大統領制を敷いているだけに日本とは、当事者は大分違うようだがうかうかしていられない。慰安婦問題などは日韓政府間同士で何とか解決の兆しが見えてきていたが、韓国内では必ずしも受け入れられているわけではなく、場合によると朴大統領主導のこの問題の解決が一時棚上げという事態も考えられないわけではない。この先大統領はどうなるのだろうか。

2016年11月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3472.2016年11月14日(月) 竹内謙・元鎌倉市長のお墓参り

 2年前まで駒沢大学マスコミ講座で講師をされていた菱山郁朗講師と、我々受講生だった5人で鎌倉散策を楽しんだ。先月ゼミ仲間と歩いた時とほぼ同じコースを辿り、JR北鎌倉駅から最初に円覚寺へ寄り参拝と抹茶をいただいた後、鎌倉街道に沿って東慶寺、建長寺を訪ねながら鶴岡八幡宮へ出て、若宮大路の段葛と小町通りを経由してJR鎌倉駅へ辿り着いた。途中でお蕎麦屋、ケーキ屋、カフェ、そして駅近くでシラス丼を食べながら大いに談論風発した。紅葉にはやや早かったが、晩秋の古都鎌倉をじっくり味わうことができた。

 同行者には申し訳なかったが、今日の目的のひとつには、東慶寺に眠っている竹内謙・元鎌倉市長のお墓参りをすることもあった。先月訪れた時は、いくら探してもお墓が見つからず、あまり友人を待たせるわけにも行かず、諦めて東慶寺を後にした。今日も同行者を所在無げにするのは忍び難かったが、菱山講師は生前竹内氏と面識があったようで、皆さん私の気持ちを快く分かってくれた。

 今日も東慶寺の受付で地図の上に印を付けて教えてもらった辺り、周囲のお墓を片っ端からチェックして回った。だが、どうしても見つからず受付の方に頼み込んで一緒に行っていただき漸く見つけることができた。何とお墓にはどこにも「竹内」の名前はおろか、墓石にも何らの文字、記号も彫られておらず、これでは誰のお墓か分からず、見つけられないのも致し方のないところだ。これも彼の生前の意思だったのだろう。今年に入って後を追うように奥様も亡くなられたが、奥様のお名前も刻まれていない。これでは一度お墓参りをした人でなければとても見つけることは無理だと思う。

 彼は一昨年4月に他界して今年3回忌を迎えたところだ。私が高校でラグビー部主将になった時彼が新入部員として入部してきた。それ以来の付き合いである。祖父、父、兄ともに弁護士としても著名で、特に祖父金太郎はゾルゲ事件の尾崎秀実、阿部定の弁護人として広く知られている。朝日新聞政治部記者時代は三木武夫元首相番を務めていた。1993年朝日を辞めて鎌倉市長選に立候補して当選し、市長を2期務めた。選挙本部長を務めてほしいと彼から熱心に頼まれたが、当時会社務めの身でもあったので、丁重にお断りした。その代わり2度の市長選では、どぶ板選挙も手伝ったし、当時の井上禅定住職が支援者だった東慶寺で開かれた選挙対策会議にも度々出席した。そのご縁で東慶寺に眠っているのだろう。その後鎌倉学会を設立しようという時にも名前を貸してほしいと依頼されたことがある。会えば、丁々発止とやり合ったこともあった。NPOの講演会で講師にお願いしたこともあった。彼への思い出は尽きない。

 早大探検部員としてともに海外へよく出かけていた直木賞作家で日本ペンクラブ副会長の西木正明さんも一度お墓参りをしたいと言っていたが、やっとお墓に巡り会えお参りを済ますことができたので、今月末にお会いする時に写真を見せて彼のお墓の話をしてあげたいと思っている。

 今日は雨模様の中だったが、予定通りのルートを歩くことができたし、探していた竹内氏のお墓も見つけられたので、目的は達することができた。とにかく何となくほっとした。久しぶりに気持ちよく歩き回り、万歩計は軽く2万歩を超えていた。

2016年11月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3471.2016年11月13日(日) なぜ駒沢公園施設をオリンピックに使用しないのか。

 駒沢公園へウォーキングに出かけたところ、公園内に建設中だった室内球技場が大分完成に近づいていた。完成してから隣接の第1球技場も改装工事を始めることになるだろう。1964年東京大会でバレーボール会場に使用された屋内体育館ではフェンシング大会が行われていた。陸上競技場は昨日全国高校サッカー大会東京予選が行われた。これだけ東京都の整った施設がいくつもあるのに、2020年東京オリンピックで使用されるのは、屋内体育館がハンドボール会場として使われるだけである。冒頭の新しい室内球技場などはどうして使用しないのか、とんと理由が分からない。

 費用問題からオリンピックの会場決定が遅れて、3つの会場はまだ決まっていない有様である。1964年大会ではこんなことはなかったと思う。

 実は9月から「赤旗日曜版」を定期購読しているが、同紙は豊洲市場と並んで五輪会場問題を厳しく追及し、詳しくその内容を伝えてくれる。しかし、駒沢公園内の諸施設をオリンピックで使用するがどうかについてまでは一言も触れていない。駒沢公園の正式名称は「駒沢オリンピック記念公園」ということになっている。それでも駒沢公園の施設は2020年オリンピックでは使用しないというのは、どういう理由で無理なのだろうか。交通の利便性佳し、環境佳しで文句のないところだと思うのだが、オリンピックの関係者になると経済面以外の要素が左右するということなのだろう。1964年大会では、駒沢公園はバレーボール、サッカー、ホッケー、レスリングなどの会場に使われたのに今回はまったく使用されない。財政的にも厳しいのであれば、新しく施設を作るよりよほど経済的である。無駄遣いは止めたらどうかと思う。

 いずれにしても近くの住民としては、駒沢公園でオリンピックが見られないのは残念だ。

 さて、二男から電話をもらった。今日高校ラグビー東京都予選決勝戦で母校を応援に出かけて感激の優勝を味わったという。相手校は、昔からライバルとして切磋琢磨していた国学院久我山高で同点の末に抽選勝ちを拾ったという。いずれにせよこの結果、暮れから始まる花園の全国大会に息子の母校・明大中野高ラグビー部は3度目の出場をすることになった。息子も同高3年生時はスクラム・ハーフとして花園へあと一歩のところまで行ったが、残念ながら準決勝で敗れ全国大会出場は成らなかった。私も息子の在学中は保護者として毎年菅平・草津合宿、北海道合宿、関東大会出場、遠征試合などに付き合わされ、同校ラグビー部活動には妻ともども幾ばくかの協力をしたものである。

 今でも保護者仲間と文通をしているが、私自身高校ラグビー部時代はキャプテンを務めたが、弱小チームで全国大会なんて夢のまた夢だった。今年は準々決勝まで勝ち上がって力尽きたと聞いている。これらを併せ想うと、高校ラグビーには懐かしいものがいっぱいある。

2016年11月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3470.2016年11月12日(土) トランプ次期米大統領の本心は?

 良きにつけ、悪しきにつけ、トランプ旋風が吹き止まない。昨日トランプ次期米大統領はホワイトハウスにオバマ大統領を訪れ、引き継ぎ業務などについて智慧を授かっていた。トランプ夫人もオバマ夫人から心構えを伝授されたようだ。その後の記者会見でもこれまでの過激な発言とは打って変わり、神妙にそつなく応えて紳士的な態度で面食らうくらいである。選挙前の暴言王のイメージが見事に払拭されている。

 ISやウクライナ問題の対応で米ロ関係が悪化しつつある中で、早速腹に一物のロシアのプーチン大統領はトランプ氏を持ち上げる祝電を贈るしたたかさである。他方、フランスのオランド大統領は、含みのある言葉を述べていた。

 些か気になるのは、当選後のトランプ氏が豹変とも思えるように自己抑制的な発言に終始していることだ。確かに一候補者に過ぎなかった当時と大統領になってからでは発言の重みが違う。トランプ氏はこれまで軽佻浮薄な言葉を度々発していたが、大統領になれば責任を持ってそれ相当の言葉で語らなければならない。現段階でのトランプ氏の豹変ぶりは、選挙民、特にトランプ氏に投票してくれた有権者に対する欺瞞とも受け取られかねない。

 1.メキシコとの国境線上に壁を作る。

 2.TPPから脱退する。

 3.不法移民を送り返す。

 4.イスラム教徒のアメリカ入国を認めない。

 5.海外駐留米軍経費を相手国に負担させる。

 6.オバマ・ケア(国民皆保険制度)の廃止

 7.その他

 等々物議を醸しそうな発言が多い。当選後これらの発言について語ることを控えているが、これらの過激な発言が意味する政策をどう具体的に行うのか。仮に選挙前の発言は本心ではなく、選挙用にアピールを狙ったパフォーマンス発言だとして引っ込めるとしたら、アメリカ国民、否世界中の人たちに対する大きな背任行為であり、冒涜であると考えざるを得ない。

 政治的な経験がないため、これから大統領職を全うするために相当の事前研修が必要であろうが、早く本音でやるべきことは明確に発表する必要がある。さもなければ、嘘つき大統領としてそれこそアメリカ合衆国の恥さらしになりかねない。

 今日もトランプ氏に対する反トランプ・デモが各地で行われているようだ。これだけ嫌われているわけである。自らの言葉に責任を持って応えてもらいたい。就任前から不名誉な反対デモが起きるようでは前途多難だと思う。

2016年11月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com