2728.2014年11月1日(土) 国民のことは念頭にないお役所の縦割り行政

 お役所の縦割り行政は、以前から言われているように身内の単なる縄張り争いが市民に迷惑をかけているだけである。その弊害が少なからず顕れて来た。ここへ来て財務省と文部科学省が初等教育の重要な点に目を向けず、来年度予算獲得でせめぎ合いを演じていることである。

 財務省は小学校1学級を従来の40人制度に戻せと言うし、文科省は教育成果を踏まえ、これまで通り1学級35人制度堅持を主張している。この点に関しては文科省の方がよほど筋は通っていると思う。教育の根幹に触れるような問題を予算上厳しいからといってこれまで継承してきた方針をいとも簡単に変更するなら、元々財務省には予算を分配してやるとの権威主義ばかりが頭にあって、国家の財源を国民が公平に恩恵を受けられるよう効果的に活用する配慮も哲学も欠けていると考えざるを得ない。

 ところが、今日の朝日朝刊一面を読むとその文科省にも問題が隠されているようだ。文科相の諮問機関である「中央教育審議会」が小中一貫教育についての議論を取りまとめたとある。それによれば、義務教育について①学年の区切りを自由に設定できる「小中一貫教育学校(仮称)」と、②別々の小学校と中学校が統一したカリキュラムで学ぶ「小中一貫型小・中学校(仮称)」を制度化するという。どうも拙速のきらいがある。

 文科省は早速学校教育法などの改正案として、来年の通常国会に提出する。これが決定して実施されるなら戦後の義務教育制度が大きく転換するわけで、それを国民にまったく開示せずに関係者の話し合いだけで短兵急に変えるというのは、いくら何でも不誠実であり無責任ではないか。メディアもメディアである。こんな大事なことを伝える努力がほとんど見られないのは、これに加担していると言われても抗辯できまい。まったく政治家と文部官僚のやりたい放題ではないか。とても容認することはできない。

 確かに現行の教育制度に問題がないわけではない。義務教育が戦後一貫して単線型のまま

70年もの間続けられてきたが、その是非を論ずる間もなく、一方的に変更しようというのはそこに恣意的な意図があるのではないかとつい勘ぐりたくもなる。

 いままで文部省の海外教員視察団にお供して、外国、特に欧米の学校を幾度となく視察したが、日本と異なり彼の地の制度はほとんどが複線型だった。それは複線型にそれなりの良さがあったからだろう。それには視察した日本の先生方が面喰っていたくらいである。それを今エイヤっと一気に欧米型に変更しようとしているのだ。

 これでは文部官僚も財務官僚と変わるところはない。議論なくして結論はないということをお役人はしっかり噛みしめて欲しいものだ。

2014年11月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2727.2014年10月31日(金) 7年ぶりの株価急騰

 とにかくこのところ忙しい。来月10日の拙著出版記念会の日時が近づいてきてその準備に追われていることがあるが、加えて引き受けた講演が今月は2回あり、使用するパワー・ポイントのスライド作りとレジュメ作成に追われたことがある。加えて来月千葉市で、12月には武蔵野市での講義の準備に時間を取られているからだ。

 5年前の出版記念会ではこれほど追い詰められているような気はしなかった。今日ペンディング状態のミクロネシア駐日大使の出欠について、大使館に確認したところ結局エマニュエル・モリ大統領の訪日と重なり、大使は欠席となってしまった。代わりに草柳大使秘書が出席されると伺ったがちょっと残念である。先月ジョン・フリッツ大使に大使館で会った時、ぜひとも出席したいと言っておられた。結局大統領の旅行スケジュールとダブって出席することが難しくなった。

 夜になってゼミの富田さんからやはり出席をキャンセルするとの連絡があった。数日前自宅の2階階段から落っこちて全治3週間だという。この他にもここへ来て急に体調を崩されて欠席の連絡をくださる人が増えた。やはり70歳を超えた方が多いので、一日一日が健康維持の勝負のようだ。私自身も気をつけなければいけない。

 現在進行スケジュール表作りを司会者の本橋さんとやっている。まだ、スピーチをお願いするゲストが最終決定していない。まだまだ当分の間忙しさは続きそうだ。

 さて、今日株価が急騰した。この半月ほど下がり放しだったが、ここ数日は漸く上向きになってきていた矢先である。驚くなかれ今日一日だけで、日経平均株価が755円56銭も上がったのである。2007年11月以来実に7年ぶりの高い上げ幅である。日銀が後場の時間帯に、マネタリーベースを年間で約80兆円増加するペースで資産買い入れを行う追加緩和を決定したことが大きいという。だが、果たしてそれだけだろうか。実は数日前「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)」が、約130兆円の公的年金の積立金の運用基準見直しを検討すると決めていたことが分かった。その中で国内株式と外国株式の割合を倍増させ、合せて全体の5割程度にまで引き上げるということが明らかになったのだ。当然株式投資への関心や興味が高まる。黒田日銀総裁が何と言おうと、日銀とGPIFのできレースと呼ばれても甘んじて受け入れざるを得まい。問題は、株式云々よりGPIFが安全性よりやや危険を孕む利益重視に傾き、大切な年金基金に穴が空かないか。国のやることなら、もう少し安心安全に配慮すべきではないだろうか。

2014年10月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2726.2014年10月30日(木) 京都中学校時代の同窓会

 今朝早く新幹線で京都へ向かった。中学時代の同窓会出席のためである。京都市立上桂中学を昭和29年に卒業して丁度60年になる。聞けば今では校名も「上桂中学」ではなく、「桂中学」と変わったようだ。3年生時の1年間だけしか在籍しなかったし、卒業後すぐ父の東京本社転勤により藤沢市鵠沼へ転居して湘南高へ入学し京都を離れたので、同じクラスの親しい友達以外はあまり知らないが、それでも一緒になって嵐山から松尾山界隈を遊び回っていたせいか結構顔なじみも多い。

 5年ぶりの開催だが、参加者は同級生29名にお二人の恩師に参加していただいた。担任の清水義一先生とお会いできたのは嬉しかった。現在85歳であるが、卒業後すぐ京都を離れた私のことを随分気にかけてくれている。いつまで経っても恩師は恩師である。もうひとり国語の岩橋光先生が車いすでやって来られた。優に90歳を超えておられる。わざわざ我々同窓会にご出席していただいたことは大変有り難いと思っている。

 それに引き換え、親しかった仲間の1人で永年教職に就いていた河内一くんが来なかったのは寂しかった。仲間に聞いてみると案内状に対しても出欠の返事もなかったという。5年前には元気な姿を見せていたのに、どうしてこうなってしまうのだろうか。そう言えば、先般拙著を送っても受け取ったとの連絡もなかった。人によっては加齢とともに段々自から人との接触を避けるようになる傾向があるようだが、彼も自分を益々狭い世界に追い込んでしまっているのではないだろうか。特に同窓会のような催しに対して消極的になっているというから自分の城に籠ってしまったということだろう。一度手紙を書いてみようかと思っている。

 他に親しかった岡本勲くんと穴田弘くんは相変わらず元気がいい。穴田くんは幹事役を務め、今後もずっと幹事役を引き受けると随分前向きだった。ただ、親しかった仲間のひとり、湯浅登喜夫くんが昨年3月に亡くなったのが何と言っても寂しい。

 その代わり今日は元気が良かった柔道部の佐野修弘くんと卒業後初めて話合うことができた。昔と同じように柔道部魂で同志社でも活躍したようだが、まだ会社会長として現役で頑張っているようだから頼もしい。

 女性では、小柄で可愛い感じだった藤森律子さんと隣席で話合っていて意外なことを知った。何と彼女の息子さんが、NHK交響楽団の主任チェリスト、藤森亮一氏だという話だ。その奥さんも同じくチェリストだそうだから恐れ入った。来月上野浅草オーケストラでチェロを演奏する飯田ゼミの赤松さんに尋ねてみようと思う。

 やはり子どもの頃の友達と会って話し合えるのは、楽しいものだ。いつまで続けられるか分からないが、このまま来年以降も開催されるようならできる限り出席したいと思っている。

2014年10月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2725.2014年10月29日(水) 九電川内原発再稼働に地元市議会が同意

 九州電力川内原発がある鹿児島県薩摩川内市議会が原発再稼働に同意した。元々市内にはめぼしい産業がなく、原発が最大の産業にして唯一の産業だったから原発城下町として、再稼働を選択した心境は理解できないこともない。

 市議会がそうなら、再稼働派の岩切秀雄市長も「安全性については国がきちっと整理したと思う。福島で起きた津波や地震、原発事故に対応するのは充分、100%と言ってもいいと信じている」とまったく電力会社経営者と同じような考え方で再稼働に同意すると語っている。これに対して原子力規制委員会の田中俊一委員長は「安全ということは申し上げません」と再稼働には厳しい見方を示している。

 根っから原発再稼働に賛成している岩切市長は、台風や地震、火山の噴火が同時に発生するような規制委員会の想定を上回る複合災害の危険性については、「現段階では考えない」とまるでノー天気なのである。これで住民の安全について責任を負わなければならない首長の職を全うできると思っているのか首を傾げざるを得ない。自然災害の怖さはつい最近の御嶽山の噴火で骨の髄まで思い知らされたばかりではないか。しかも地元とは言っても原発が設置されている場所の自治体を対象にしているようだが、それなりに影響を受ける周辺自治体はどうなっているのか。これに対する心配も明らかに聞かれる。一旦原発が事故を起こせば、いわゆる「地元」から汚染された空気は風に乗って周辺に流れてくるのである。

 原発再稼働賛成は何も市長だけが責められるだけではなく、安易に経済性だけに傾きがちで原発再稼働に賛成する市長を選択した住民もよくよく考えて、自然災害が起きて事故発生した場合の責任を自分で負う覚悟があるのかを自分に問うてみることが必要ではないか。自分たちが生活していくために危険は二の次だと考えるなら、傍からいくらアドバイスしても無駄だろう。

 それにしても市長の言い分を聞いていると、迷っている市民の気持ちを生命と引き換えにするような究極の選択をしている。このように街を活性化させるためには原発が必要だと、深く考えることもなく決めるべきテーマではあるまい。無神経、無感覚な輩が蔓延りだした。まったくうっとうしい時代になったものである。

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2724.2014年10月28日(火) ああ!東大野球部86連敗!

 昨日東京六大学野球で東大が敗れ今秋季シーズンの東大の戦いは終わった。東大はついに不名誉な86連敗を記録してしまった。スポーツの世界は勝敗を決することが定石であるが、それにしても最近4年間に一度も勝てなかったとはこんな試合形式が成り立つのかと些か疑問を感じざるを得ない。このまま東京六大学で5強1弱の状態が続くようだと、来年秋には100連敗になるという。ちょっと他のスポーツにもこんな珍しい記録はあるまい。

 程度の差こそあれ、有望な高校球児を優先入学させる大学がある一方で、東大にはそんなプライオリティ制度がなく、勉学で優秀な成績を収め野球が得意な学生だけで野球部を編成し、試合を行う。そのこと自体すでに不平等な気がするが、これを止めさせることはできない。それでは、このままで良いのか。学生スポーツとは言え、注目を集める東京六大学野球であるだけに放置することもできない。最初から勝負の行く末が見えているスポーツほどつまらないものはない。もう少し力のある大学と入れ替えることはどうなのか。これには賛否両論で、むしろ伝統を主張する東大派から反対論が強いと思う。東都大学リーグのように実力順に1部、2部、3部とクラス分けして入れ替え戦を行うのが一番理にかなった方法だと思う。

 しかし、各界に隠然たる力を秘めた東大OBの反撃にあってそうすんなりと入れ替え戦方式が採用されるとは思えない。現状では東大に頑張ってもらう以外に批判や皮肉をかわす方法はない。

 今朝の日経紙「春秋」に取り上げられるほど、東大野球部の弱体ぶりは大きな話題になってきた。気の毒ではあるが、このまま東大に頑張ってもらうより今のところ現状から抜け出る方法はないようだ。

 今日は先週に続いて西東京市で世界遺産に関する講師を務めた。皆さんにこにこしながら話を聞いてくれて楽しいひとときを過ごすことができた。この講座開催のために準備をされた担当者のご努力にお礼を申し上げたい。

2014年10月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2723.2014年10月27日(月) 高校同期生会で寛ぐ。

 今日の朝刊、朝日と日経のいずれも一面に安倍内閣に対する世論調査の結果が出ている。その調査の結果が正反対なのだ。最近の公職選挙法違反がらみの2人の女性閣僚の辞任について、総理の任命責任を自他ともに認めて安倍内閣としては評価を落とした矢先だけに、当然ながら内閣支持率は下がると思っていた。実際日経調査の支持率は前月より5%下がって48%となった。ところが、朝日の調査結果は逆に3%上がって49%となった。ただ、安倍政権発足以来朝日、日経ともに同じようなトレンドだから同列に論じても良いのかもしれない。

 困るのはとかく自分たちに都合よく解釈しがちの政治家が、朝日も日経も逆の結論が出るくらいだから、世論調査なんてあまり当てにならないと勝手に決めつけてしまうことだ。

 さて、今日は湘南高同期生会が藤沢で行われ、驚くなかれ出席者が92人もいたことである。一時減ったと思っていたが、また盛り返したようだ。卒業したのは401人だから、ほぼ四分の一の同期生が一堂に会したことになる。この仲間たちとは同じ時代に同じ勉強をし、クラブ活動をして同じ社会に生きて同じ空気を吸っていた。このところ毎年出席しているので、かなり顔馴染みは多いが、卒業後57年も経ったので一目見ただけでは誰だか分からない友人も結構いる。

 拙著についてちょっとマイクを手にストーリーの母校に関係のあるパートをかいつまんで話した。その中でも戦時中から戦後の新学制発足の昭和23年まで、県立湘南中内に私立湘陽中が併設されていたとの話は、ほとんどの友人が知らなかった。その他にもそもそも主人公の大酋長が湘南に在学していたのかどうかという疑問に興味を持ってくれた。いつまでも同じ空気を吸った仲間と話す機会を持ち続けたいものである。

 がっかりさせられたのは、折角出版記念会に出席の返事をもらっていたのに、その後不都合が生じて欠席せざるを得ないと同期生会会場で申し出た友が3人もいたことだ。加えて帰宅したところ乾杯のご発声をお願いしていた丹羽晟様からも急に原因不明の腰痛となり、検査入院することになったので出席もキャンセルしたいというお手紙をいただいたことである。

 まぁこればかりは、健康や仕事の問題なのでやむを得ないが、ちょっと残念である。

 今日は妻が高校時代の友人と湯河原へ泊まりがけで行っている。

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2722.2014年10月26日(日) 安倍政権の国民騙しの行動

 安倍内閣は去る7月1日に集団的自衛権の行使を認めるよう憲法の解釈を変える閣議決定を行った。その真意は第9条を含む憲法を改定しようと思えども正攻法では憲法改定は難しいと見て、先日までの脱法ハーブと同じ理屈で国民の目を逸らしながら国民を騙して、憲法を意のままにしようと企んでいる。

 昨日都内渋谷では特定秘密保護法に反対する学生主導の2千人からなるデモがあった。最近学生たちがまとまって政治的行動を行うことをあまり目にすることはなく、珍しい行動である。それだけ最近の安倍内閣の政治思考と行動は先鋭化して益々危なくなっていると見られている。

 前者の集団的自衛権については、最近のアメリカの海外テロ対策を見てみると、日本政府がアメリカとの密約によって自衛隊を海外でアメリカ軍と提携して活動させようと、日米防衛当局同士が国民に知らせず行使要件を決めているように思えてならない。つまり、アメリカの海外テロ対策が昨今どうも思う通り機能せず、成果が上がらない。ところが、アメリカ国内から米軍海外派兵に強い不満が出ている。さりとてアメリカとしては現状をそのまま放置できず、米軍兵士を使わずにテロ撲滅を図りたいとの虫のいい願望がある。加えて極東地域における中国の海洋進出を傍観視できず、何とか兵力を増強したいところであり、日本の自衛隊が格好のパートナーに見えた。しかも都合のいい日米同盟の緊密な関係重視を日米が唱えている。このために憲法上問題がある自衛隊の海外派遣を実現させるべく日本憲法を強引に骨抜きにしようと、拡大解釈をして国民の投票によらず、時の内閣のさじ加減ひとつでやってしまおうと考えたに違いない。

 これまで日本の歴代内閣は「わが国は国際法上、集団的自衛権を有しているが、行使は憲法上許されない」というように憲法9条を解釈する考えを踏襲してきた。ところが、安倍内閣は歴代内閣とは同じ道を進めるのではなく、新たに戦争への道を選ぼうとしているのである。

 一番気になるのは、どうしてこういうことになったのか、安倍首相を説き伏せて憲法違反は止めるべきだと真っ当なことをいう人物が周囲に誰もいないことである。更にもっと怖いのは、味をしめた極右の安倍ご一統様が、また新たに戦争への道を手繰り寄せたり、国民を騙してわが道を往くことである。安倍首相の笑顔の奥底にせせら笑っている悪魔の顔が見える。

2014年10月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2721.2014年10月25日(土) ジャズ生演奏を楽しむ。

 湘友会(湘南高校同窓会)湘北支部総会が相模大野の伊勢丹で開かれ、会員ではないが、中垣会長から誘われ出席した。支部の決算報告の後、講師として神沼克伊氏が地球物理学者として専門的な立場から火山噴火の可能性、対応について話された。神沼氏は湘南高時代兄の友人としてわが家にもしばしば訪れたので、顔見知りではある。拙著について著者名を見て私ではないかと思っていたと言われた。神沼氏には一冊贈呈した。

 食事の折偶々兄の同級生たちと一緒の席になり、懐かしい話を伺った。特に兄の同級生にはラグビー部員が多かったので、意外な話も耳にすることができた。

 別の先輩から二次会に誘われたが約束していたので三軒茶屋へ向かい、妻との打ち合わせ通り三軒茶屋のジャズライブ・レストラン「オブサンズ」へ行って甥のバンドの生演奏を楽しんだ。甥には11月の出版記念会で演奏を頼んでいるのでどんなものか興味があった。甥は狭い地下のレストランでクィンテットの一員として演奏していた。ジャズをこういう場所で聴くのは初めてである。いわゆる臨場感が感じられるところが生の良さだろうか。のんびりジャズを楽しむことができた。

2014年10月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2720.2014年10月24日(金) 国会議員の靖国参拝の真意はどこにあるのか?

 ネットを見ていたら海上自衛艦が初めてガダルカナル島から戦没者の遺骨137体を晴海ふ頭へ持ち帰ったとの記事が目についた。本件については新聞とテレビではまったく報道していない。会場自衛艦が遺骨を持ち帰るなんてこともこれまでなかった。従来は戦跡地で収骨された遺骨は、厚労省が派遣した遺骨収集団によって民間航空機で持ち帰られていた。戦没されてからすでに70年も経ち、ほとんどが身元不明のままそれらの遺骨は千鳥ガ淵墓苑に納められる。

 いま日本が中韓両国から厳しい非難を浴びるのは、ひとつに安倍首相や閣僚が靖国神社へ参拝することに対してである。そこには処刑されたA級戦犯も合祀されており、戦争によって惨禍を被った中韓両国にとっては、とても容認できることではないとの言い分がある。そこに総理大臣を始め国のトップに立つような政治家がお参りするから、それらの国々と日本との友好関係がおかしくなり、一向に良くならない。アメリカ政府高官にしても戦犯が祀られている靖国神社へは参拝せず、千鳥ガ淵へお参りするのか恒例である。

 それが筋だと思う。どうして日本政府の要人は靖国神社へ喜び勇んで参拝するのか。先日の秋季例大祭には、辞任することになった小渕経産相と松島総務相を除く3人の女性閣僚が揃って靖国へ参拝した。彼女らは本心から戦没者への尊崇の念を表すと口先では言っていたが、本当にそうだろうか。大臣になって注目を集めるようになって、自己の信念に関わらず自らの特異のパフォーマンスを示す必要を感じて行ったのではないかと思えて仕方がない。

 例えば、度々靖国参拝や竹島上陸を試みようとして話題を提供した稲田朋美・前規制改革担当大臣が、大臣の職を辞めるや靖国参拝を取りやめた。どう.も信念の固さより、パフォーマンス優先の気持ちが強く滲み出ている。こういう人が国の中心にいるようでは、中国や韓国との友好的な外交関係は極めて可能性が薄いと考えざるを得ない。

2014年10月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2719.2014年10月23日(木) 出版記念会の打ち合わせ

 11月10日に開催を予定している拙著「南太平洋の剛腕投手」出版記念会の進行スケジュールについて、当日司会役をお願いしている本橋敬彬さんとホテルのマネージャーを交えて会場「ハイアット・リージェンシー東京」で打ち合わせを行った。3日前にはジャズ・バンドを生演奏してくれる甥の江上友彦くんとも会場を下見しながら打ち合わせをしたばかりだ。本橋さんには過去2回の出版記念会でも司会役をお願いして見事なコーディネーター役を果たしていただいているので、大船に乗った気分でシナリオに則って重点的なポイントだけを打ち合わせした。出席者は概ね100名様程度と考えているが、これまでと大きく異なるのは懇親の時間に会場に流していたBGMを、「江上友彦カルテット」に生演奏してもらうことと、これまでより著名な方々が多数出席されるという点である。

 案外予想できなかったことは、ここへ来て健康問題で出席できないと連絡があった友人が随分多いことである。この会を前から楽しみに絶対出席すると言ってくれていた勝山小学校時代の同級生・笹生嵩夫くんにしても前立腺癌と診断されて手術に踏み切るか、化学療法で対処するか実弟の医師らと相談中という深刻な事情も判明した。やはり健康面で年齢的に難しい年代に差し掛かって来たということだろうか。その点では私自身も普段から健康を売り物にしているが、まもなく76歳になるという点を考えれば他人事のようなことばかり言ってはおられない。

 スピーチなど役割をお願いしようと考えていた人が出席できないとなると、いろいろ障碍が出てくる。代わりの人を見つけなければならないからだ。

 まぁいろいろ課題はあるが、要は楽しい会にできれば良いということだ。森喜朗元総理大臣にもご出席いただけるという光栄なことでもあり、妻はこの日のためにお召し物を誂えた。私はシングルの礼服でゲストをお出迎えするつもりだ。

 拙著の書評も多くの方々から書いていただいたが、今日もまた「秋田魁新報社」論説委員の鈴木亨氏の配慮もあって、同社が発行する10月19日付「秋田魁新報」の「新刊紹介」欄に拙著を掲載してくれ、その新聞を送ってくれた。有り難いことである。

 さて、カナダの首都オタワで物騒な事件が起きた。「イスラム国」に触発されたカナダ人テロリストが国会議事堂に侵入し、乱射事件を引き起こした末に警察に射殺されたのである。いま世界的に恐れられている「イスラム国」が起こした凶悪事件だけに、欧米各国も神経を高ぶらせ異常な関心を示している。「イスラム国」の支配地域を中心に欧米が空爆を行っているが、それほどの打撃を与えることができず、むしろ欧米からイスラム国へ戦闘員として加わる若者が増えている。欧米諸国は結束して「イスラム国」を殲滅させるとの考えでは固まっているが、あまり効果は上がらず恐怖感ばかりが募る。今日はNHK「クローズアップ現代」でも取り上げ、朝日朝刊でもオピニオンとして専門家の意見を大きく紹介している。

 対「イスラム国」に当面効果的な手が打てないようだが、このまま放置すればまさかとは思うが、「イスラム国」に世界が席巻されるという幻想が、現実になりかねない。何とか一掃する手段はないものだろうか。

 ところで、10年前の今日中越地震が発生して68人がその犠牲となった。一番被害の大きかった旧山古志村では復興は進んだが、高齢化や人口減などの問題に直面している。これらは中越地区ばかりでなく日本全体が抱える課題である。いずれにせよ日本は自然災害から容易に逃れることはできない。エネルギー政策を始め、あらゆる国策は自然との調和をないがしろにして考えられるものではない。

2014年10月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com