昨日東京六大学野球で東大が敗れ今秋季シーズンの東大の戦いは終わった。東大はついに不名誉な86連敗を記録してしまった。スポーツの世界は勝敗を決することが定石であるが、それにしても最近4年間に一度も勝てなかったとはこんな試合形式が成り立つのかと些か疑問を感じざるを得ない。このまま東京六大学で5強1弱の状態が続くようだと、来年秋には100連敗になるという。ちょっと他のスポーツにもこんな珍しい記録はあるまい。
程度の差こそあれ、有望な高校球児を優先入学させる大学がある一方で、東大にはそんなプライオリティ制度がなく、勉学で優秀な成績を収め野球が得意な学生だけで野球部を編成し、試合を行う。そのこと自体すでに不平等な気がするが、これを止めさせることはできない。それでは、このままで良いのか。学生スポーツとは言え、注目を集める東京六大学野球であるだけに放置することもできない。最初から勝負の行く末が見えているスポーツほどつまらないものはない。もう少し力のある大学と入れ替えることはどうなのか。これには賛否両論で、むしろ伝統を主張する東大派から反対論が強いと思う。東都大学リーグのように実力順に1部、2部、3部とクラス分けして入れ替え戦を行うのが一番理にかなった方法だと思う。
しかし、各界に隠然たる力を秘めた東大OBの反撃にあってそうすんなりと入れ替え戦方式が採用されるとは思えない。現状では東大に頑張ってもらう以外に批判や皮肉をかわす方法はない。
今朝の日経紙「春秋」に取り上げられるほど、東大野球部の弱体ぶりは大きな話題になってきた。気の毒ではあるが、このまま東大に頑張ってもらうより今のところ現状から抜け出る方法はないようだ。
今日は先週に続いて西東京市で世界遺産に関する講師を務めた。皆さんにこにこしながら話を聞いてくれて楽しいひとときを過ごすことができた。この講座開催のために準備をされた担当者のご努力にお礼を申し上げたい。