2468.2014年2月14日(金) バレンタイン・デイ、思わぬ大雪に思わぬ困惑

 気象予報通り朝から雪が降り出していて、先日8、9日の45年ぶりの大雪の時と同じようにしんしんと降り続いている。いま開催中のソチ冬季オリンピックより風情のある雪景色ではないかと思えるくらいである。因みにソチは17℃だという。椰子の木の下でマイクを握っているワイシャツ姿の特派員もいるくらいで、冬季大会らしからぬ光景が映し出されている。

 ともかく西日本から関東にかけて大雪警戒警報が出された。昨日亡くなった息子の義父のお通夜を明日、告別式は明後日行われると連絡があったが、場所が雪深い奈良県吉野で現地でも大分雪に見舞われているようだし、東京も一面銀世界なので、外出も相当気を配らなければいけない。結局息子とも連絡を取り、葬儀には出席できそうもないので、改めてお別れの挨拶に来月3日に吉野へ行くことにした。

 訃報序と言っては語弊があるが、先週の朝日の「惜別」欄に、「しいのみ学園」創設者・曻地三郎先生の訃報とその人となりをかなりのスペースを割いて紹介していた。曻地先生とは直接お会いしたことはないが、2009年にNPO「知的生産の技術研究会」が「知の現場」(東洋経済新報社発行)を出版した際、編集委員が手分けして21人の知識人に取材した。私も編集委員のひとりだった。21人のうち私が取材し文章を書いたのは4人だったが、曻地先生に取材することはなかった。DVDを観て取材者から曻地先生について話を聞き、随分興味を持った。取材記録を読んで、プロジェクトの「原稿添削指導者」として文章の校正、推敲を担当した。終始充実した取材をして楽しく、また有意義な体験をすることができた。幸い同書は新聞書評でも紹介され、それなりの高い評価を得ることができた。いま改めて同書を見てみると、懐かしい記憶が甦ってくる。私が取材した作家の野村正樹さんは親しかったが、2年前に亡くなられた。ロマンスカーの中で取材したことが懐かしい。

 その折のいろいろなDVD取材記録が残されているが、曻地先生はその時すでに齢100歳を超えておられた。養護学校「しいのみ学園」創設者にして、学園長として映画にもなり話題になった。最近まで矍鑠として生きておられ、その後も海外旅行を楽しんでおられる姿を時折新聞などで拝見した。

 しかし、迂闊にも曻地先生が亡くなられたとは寡聞にして知らなかった。昨年11月に心不全で亡くなられたそうだが、何と107歳だった。107歳のご高齢で亡くなられたために、脳性小児まひだった2人の息子さんを含めて3人の息子たちと妻には先立たれたが、先生は勉強家で亡くなるまで外国語を学んでおられた。

 こういう方はもうあまり出てこられないのではないか。遅くなってしまったが、曻地先生のご冥福を心よりお祈り致したい。

2014年2月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2467.2014年2月13日(木) 健康状態はイェローカード

 昨日の内科に続いて、今日は整形外科へ行った。これはいつもながらの定期的な診察である。通常診察の他に2カ月に1回くらいのペースで定期的に血液検査をしてCRP数値を調べてもらっているが、昨日の糖尿病の進行に歩調を合わせるように2週間前に採血した検査結果もどうもぱっとしない。CRPは0.3以下が理想とされているが、何と今回1.75という絶望的な数値だった。最近血圧が高くなって、腹痛も頻繁に起こり、そこへ糖尿病の数値も上がり、今日のCRP1.75という数値は、2008年8月の8.01というピーク以降下降し続けて最近では限りなく理想的な0.3に近づいていたのに昨年11月の1.15と並んで悪いトレンドとなった。

 そもそもCRPを調べるようになったのは、2007年にリューマチ性発筋痛症という症状により、膝が痛くなりだした時からである。ある程度年齢的な要因もあるが、これまで健康体でほとんど病気らしい病気に罹ったことがなかっただけに、最近の健康不良はどうにも気になって仕方がない。

 そんな健康面であまりぱっとしない時に、長男の家内の父親が今日昼間癌で亡くなったとの連絡を受けた。葬儀の日取りについても知らせてくれたが、気になっているのが大雪情報である。住まいがもともと雪の多い奈良県吉野地方なので、どうやって葬儀に出かけるか、思案しているところだ。明日から関東も大雪が降ると予想されているので、このままだと出かけるのは難しいと思っている。故人は私より3歳若いが、数年前から入退院を繰り返していて、今年に入ってからは大分危ない時期もあり、時間的な問題ではないかと見ていた。いつ出かけるかは明日の天候次第だ。

 さて、今朝の朝日に興味深く、かつ辛辣な朝日記者の記事が載っていた。ソチ五輪のプレスセンターで開いた記者会見で森喜朗・2020年東京五輪組織委員会会長が、外国メディアに対して良い印象を与えられなかったという。

 現在の組織委員会委員は、1.英語が話せない、2.年配層が多く、3.女性がいないと手厳しい。オール・ジャパンならぬオールド・ジャパンと揶揄される有様だ。更に評判の良くないのは、東京開催が決まった時の日本のシート・アサイメントだそうで、最前席を政治家が占めていることだそうだ。開会式で選手入場でも旗手の直ぐ後ろの目立つ位置に政治家が行進するという図式だ。

 まだ、先のことであるから、これから外国人の視点から物事を考えることを優先的に取り入れるよう期待したい。森さんもこんなことで評価を落としたのでは不本意であろう。

2014年2月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2466.2014年2月12日(水) 15歳と18歳がソチ五輪で銀、銅獲得

 各テレビ局はどこもソチ・オリンピックの報道で喧しいが、その熱気は今日その頂点に達した。15歳の中学生と18歳の高校生が、スノーボードのハーフパイプ種目で銀メダルと銅メダルを掴み取ったからである。今大会日本人選手メダル第1、2号である。おまけに15歳の少年は日本の冬季オリンピック史上最年少である。

 プレーぶりや話しかたを見ていると、中々中高生らしからぬふてぶてしさを持ち合わせているようだ。同種目優勝候補筆頭のアメリカ人ショーン・ホワイト選手は3大会連続金メダルを狙ったが、4位に落ちた。オリンピックのような大舞台では、中々予想通りにはいかないものだ。

 気の毒なのは、日本人選手で最も金メダルに近いと見られていた17歳の女子スキー・ジャンプの高梨沙羅選手もホワイト選手同様4位に終わった。期待が大きかっただけにそれがプレッシャーになったのだろう。この苦い経験を生かし捲土重来を期して次大会で活躍してほしい。

 さて、このところ腹の具合があまり良くない。痛み止めの錠剤がなくなったことと、昨晩の排便が黒っぽくて良くないと分かっていたので、かかりつけの森内科で診てもらった。ところが、敵は本能寺にありと言うわけではないが、腹痛の心配より、糖尿病の方が心配と言われてしまった。先日の糖尿病検査(HbA1c)は、今年に入って2度目だが、急に数値が上がって糖尿病の薬を服用するところまで来てしまったと厳しい診断をされてしまった。腹痛は一時的であるが、糖尿病は長期に食事療法や運動面を考慮して付き合って行かなければならない。昨年までは高値安定と言われ、6.7~6.9に収まっていた。それで油断したせいでもないが、好きなチョコレートを少々食した。その挙句に1月に数値は7.2となり、今月に入って7.4となった。他に薬をいくつか服用しているので、まだ糖尿病の治療薬は控えるとのことで、食事療法を考えることになった。これでいよいよ甘い食べ物とはおさらばすることにした。普段は割合チョコレートが好きで、量を減らしながら食べているし、外食の際のデザートとか、とにかくえ甘いものについ手が出ていた。すべて追放するよりしょうがない。

 まだそれほど深刻ではないが、うっかりするとこれから糖尿病との闘いとなるのだろうか。

2014年2月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2465.2014年2月11日(火) パソコンの不具合解決

 今日は建国記念日で昔風に言えば紀元節である。いまや極右と呼んでもよい安部首相は、明治神宮で明治天皇へ、あるいは伊勢神宮で天照大神へでもお参りする気があるのかと思えばそんな気は毛頭ないようだ。外部の反対の声には耳を傾けることなく、自分の思う通り好き勝手に靖国神社へ参拝して、中韓両国から非難され、アメリカからも失望の気持ちを受け止めているのだ。

 我々が小学低学年時には、紀元節には学校で紀元節の歌を歌ったものである。いま学校ではたしてどの程度建国記念日について教えているのだろうか。つい建国というと右翼的教育や皇国尊崇を考えがちだが、思想とは別に国の起源と日本の歴史について、ある程度学校でしっかり教えることは重要なことであると思っている。

 さて、パソコン関係のソフトの調整と不具合を見てもらうために、ITコンサルタントの小糸武彦氏に自宅へ来ていただいた。4時間ばかり2つのPCを調べてもらい、いろいろ相談をした。一番困っていたのは、ノート・パソコンのキーボードの「F」がいくら叩いても文字として「F」と出てこないことだった。止むを得ず、政府(せいふ)を‘SEIFU’と打たずに‘SEIHU’とタイプしていた。小糸氏と昨日電話で話していた限りでは、キーボードの微妙な個所なので修理に出さないとダメかも知れないということだったが、今日小糸氏が実物をタイプして他の音とF音が微妙に違うので、F音周辺にゴミのようなものが詰まっている可能性があると言って、キャップを外してみたところ、毛のようなものがくっついていた。それを取り除いたら、F音が回復した。プロの鋭敏な感覚には脱帽である。

 もうひとつは、ホームページを毎日更新しているが、使いやすくしたことである。ホームページのソフト12をベースにしているが、一応ソフト16をダウンロードしてもらった。すぐ使用するのではなく、少し落ち着いて作業できる状態になったら新ソフトを使ってみたい。

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2464.2014年2月10日(月) 舛添知事誕生で安倍首相右傾化加速か。

 東京都知事選も終わり、新しい知事に目立ちたがり屋の舛添要一氏が選出された。対抗馬の宇都宮健児氏と細川護煕氏に大きく差をつけたことは、現状では舛添氏が一番頼りにされ都民に支持されたということだろう。打ち出した政策もまず無難だったし、かつては強面だったこの人が、急にイメージチェンジしてにこやかになり出したのも選挙民の印象を重視した選挙戦術だったのだろう。それらが取り敢えずみな巧くいった。

 残念ながら反原発を打ち出した宇都宮・細川両氏の得票を足しても舛添氏のそれには及ばなかった。完敗と言ってもいい。宇都宮氏は精一杯頑張ったと思うが、丁寧に真面目に訴えていたことが弁護士としての経歴から見て反って行政能力に一抹の不安を持たれたのではないかと思っている。その点で、舛添氏は掲げた政策もいま問題の諸点に触れて取りこぼしがなく、原発ゼロの宇都宮・細川両氏に対して、今すぐにではなく将来的にゼロという、巧妙な考え方でかわし、得意の福祉問題に重点を置く作戦で戦い、勝った。

 ただ、自民党は駒不足もあって勝ち馬に乗れとばかり、一時自民党には将来はないと愛想までつかされた舛添氏を持ち上げるやり方で少しずつ舛添氏に支持を集める作戦を展開した。自民党は今回支持した舛添氏が勝ったと大騒ぎしているが、舞台裏の猿芝居もお粗末である。自民党内にも舛添支持に対して批判がある中で、若手の小泉進次郎議員らからボロクソに批判されても党幹部は舛添支持を止めなかった。挙句に舛添氏の勝利が決まるや、原発再稼動を都民が容認したかのような喜びようで直ぐにもアクセルを踏むという見当違いの判断をしている。早速今日午前の衆議院予算委員会で、安倍首相は安全が確認された原発の再稼動を含めて原発推進の方針を述べた。

 結局大元は、何でもかんでも自分たちのやりたい方向へ舵を切り、国政を自分たちの思うように進めようとの頭しかないようだ。

 アベノミクスは上々と自画自賛して、ノリノリの安倍首相だが、今日のニュースで経常収支の黒字が前年に比べて31.5%も減少し、1985年以降最小になったと報道された。浮かれている場合ではないと思うが、世間知らずの鈍感坊や・アベちゃんは一体何を考えているのだろうか。

2014年2月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2463.2014年2月9日(日) 舛添要一氏、新東京都知事へ

 夜半にしんしんと降っていた雪は朝起きてみると大分積って一面真っ白である。これでは外へも出られないと今日の都知事選投票は幸い太陽が射してきたのを見て午後出かけた。実際3時過ぎに出かけたところ、投票所は閑散としていた。この分では投票率がかなり低いのではないかと少々気になった。

 夜8時過ぎに開票率0.1%の段階で、早くも開票速報が出て舛添要一候補が当選確実となった。ある程度予想されていた結果であるが、ちょっとがっかりである。私が投票した人は残念ながら当選とはならなかった。まだ正式な投票結果が出ていないので、何とも言えないが、舛添氏がほぼ50%近くの得票を得た点と、軍国主義を煽るような田母神氏もある程度票を得たことを考えると、かつては左翼系が強かった東京も少しずつ右翼系が強くなっている。これがいずれ極右となり、保守政府の尻を叩いて戦争の道へ向かっていくことにならなければ良いがと思う。

 かつては、美濃部亮吉知事の下で、都議会選でも社会党と共産党で過半数を大きく超えていたものだが、いまや見る影もない。どうして都民の間に右傾化の傾向が見られるようになったということについては、やはり若い人が多くなって彼らが深く考えもせず、自民党の政策を鵜呑みにして自民党に投票するからである。若年層が余り真剣に社会や政治について考えず、事なかれ主義に陥り、現状を改革しようとの気持ちがないことが大きいと思う。

 この傾向が今後も続くならば、相当強引な左翼的政策を掲げて、それを起点に無党派層を開拓していくように政治をリードしていかなければ、益々正統派、良識派は落ち目となるだろう。

 今日の都知事選を原点を見つめ直す機会として捉え、アンチ自民党は体制を立て直し歩一歩と堅実に前進することを期待したい。諦めてはダメだ。

2014年2月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2462.2014年2月8日(土) 東京都内は45年ぶりの大雪

 朝起きて雨戸を開けると一面銀世界である。しかも雪は相変わらず降っている。気象予報通りそのまま大雪になりそうで、夕方になっても降り止む気配がない。午後11時現在で都内の積雪は27㎝となった。平成6年以来の大雪だそうである。家の前の道路も雪が積って車の通りも少ない。交通機関も大分乱れているようである。

 高校時代の仲間と会う予定だったが、昨日になって急遽1ヶ月延期することにした。今日わが家の洗面所を修理に来る予定だった業者からも予定を変更したいとの連絡があった。このままの状態だったら明日の都知事選投票に棄権者が続出するのではないだろうか。予報では明朝まで振り続けるようだ。ちょっと心配である。

 さて、昨年暮の安倍首相の靖国神社参拝についてはとても賛意を示すわけにはいかないが、昨日の朝日朝刊に長崎県に住む80歳の方の声が掲載されていた。空襲で九死に一生を得て身内に戦死者がいるその方は厳しい意見を述べている。その方は、先月行われた朝日の世論調査の結果に失望し、その結果に義憤を覚えているのだ。私も同意見である。つまり、首相の靖国参拝はよかったという声が全体の41%と予想外に高率だったことに失望しているのである。反対意見が46%でやや上回ったとは言え、中韓両国との関係を一層困難にし、国益を損じることを承知していながら国の総理大臣が靖国参拝を強行したことに対して、隣国が嫌うことをなぜしたのかと厳しく追求している。それを容認する声があまりにも高かったことに、更にショックを受けている。そして、靖国参拝賛成者の多くは、戦争未体験者だろうと考えておられる。

 私も戦争に直接関わったことはない。しかし、空襲の恐ろしさは身に沁みて知っている。反戦運動にも参加して、いかに戦争が愚かなものかを知った。どんな詭弁を弄しようと戦争に向かう言動は排除するようにしなければ、気がついた時には戦火の中にいるということになるだろう。

 その意味でもこの80歳の方が感じられるように、安倍首相の愚かな行為に義憤を感じるようでなければいけないと思う。

2014年2月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2461.2014年2月7日(金) ボーレン・オクラホマ州立大学長の思い出

 ソチ冬季オリンピックが始まった。開会式は日本時間今夜半であるが、その前にスキーのモーグルとハーフパイプ競技が開始された。日本チームも期待できる種目がいくつかある。いくつ金メダルを獲れるかメディアが皮算用しているようだが、これからマスコミも追々ヒートアップしていくことであろう。

 ところが、今日から全国的に激しい寒さが襲い、明日は関東一円を含む東京都内でも大雪が予想されている。昨年1月の大雪より積雪量が多くなり、恐らく16年ぶりの大雪になると予想されている。

 実は、こんなこともあった。明日大船で高校時代の親友5人と年1回の昼食会を行うことになっていたが、6人のうち、浦和の友人と東京の私が交通障害に遭遇することを懸念して急遽1ヶ月延期することになった。

 さて、月刊誌「選択」2月号にこんな興味深い記事が載っている。アメリカでは連邦予算が不足気味で公立大学への補助金が大幅に減らされた。そこで大学では大物元州知事や元国会議員を学長に据えて財政状況を好転させているという。その中で実績を上げているのが、オクラホマ州立大、ノース・カロライナ大、ノーベル賞受賞者の根岸博士が教授を務めているインディアナ州のパデュー大、カリフォルニア大などで、学長のコネによって大学は多額の寄付金を集めた。その中ではっと思い当たったのは、オクラホマ州立大のボーレン元知事・元上院議員がその筆頭にいたことである。

 1977年10月に文部省教員海外研修東京都派遣団に同行し、オクラホマ・シティとナッシュビルで教育施設を訪問・見学した。オクラホマ・シティでは州議会を訪れ、ボーレン知事とギルバート議会議長を表敬訪問して議会を案内され、お話を伺ったことを懐かしく思い出した。その当時ボーレン知事はまだ若く、にこやかでエネルギッシュに話をされたことを思い出す。ボーレン知事には大成する雰囲気があった。その頃私はオクラホマ・シティ出身のカール・ニッヒィン先生に英会話を学んでいて、先生の紹介で当地の学校視察をお願いした。ボーレン知事への表敬訪問は知事の教え子だった先生の甥デービス・ニッヒィンさんにその橋渡しをお願いした。

 ボーレン知事は、その後上院議員になられ、いずれ連邦議員の中でも頭角を現すだろうと期待していたが、いつの間にか連邦議会から姿が消えてちょっとがっかりしていたところである。

 ところでそれが、何と州立大学学長となって、大いに成果を上げているとの記事に接して密かに嬉しく思っている。思えば、当時一緒にアメリカへ行った東京都の先生方とは、いまではどなたとも連絡を取っていない。半世紀近くも経過してしまったので、ご存命の先生方も数少ないのではないだろうかと思っている。

 英会話を教授してもらったニッヒィン先生も10年以上も前にお亡くなりになった。思えば、この文部省教員海外派遣プロジェクトに約20年間に亘って関わったことが、その後の私自身の海外旅行企画に大いなる力を授けてくれたと思っている。

 夢のような話だが、もし可能ならボーレン学長にお会いして当時の思い出話をしてみたいものである。

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2460.2014年2月6日(木) NHK幹部3人目の不審人物

 昨日呆れさせられた「現代のベートーベン」佐村河内守氏の作曲疑惑について、今日ゴーストライターで実際の作曲者・新垣隆氏が記者会見でそもそもそうなった原因と経緯について語った。

 一番ショックだったのは、佐村河内氏がどうやら全聾ではなく、耳が聞こえるようだということだった。新垣氏はあくまで影武者に甘んじる気持ちだったようだが、佐村河内氏の被爆二世という存在と独特のパフォーマンスにより有名になり、曲が売れるようになって、いつかはばれると思いコンビの解消を申し出たが納得されず、今日に至ったと述べていた。しかし、いずれにせよ結果的に2人で多くの人を騙していたことは明白である。新垣氏は自ら佐村河内氏の共犯と言っていたが、子どもではあるまいし、彼らがやった下劣な行為から考えれば、とても許されることではないと思う。ここまで多くの人々を騙す猿芝居を続けてきた2人にとって、どれほどファンを失望させたかとの反省や謝罪の気持ちがいまごろになって本当にあるのだろうか。

 サミット8でも佐村河内氏作曲とされた交響曲1番「HIROSHIMA」が演奏され、広島市民を感動させ広島市民賞を授けられたが、急転直下奈落の底へ突き落とされたようなものだ。ある意味では自業自得であるが、実に惜しい話であるし、広島市民はがっかりしている。

 いずれにしてもどうにも後味の良くない、嫌な事象である。

 さて、NHK幹部には会長の政府を援護射撃をする発言を始め、百田尚樹・経営委員には自らが支持する都知事候補者のライバルを人間のゴミと呼ぶような暴言などが相次いでいるが、またひとり右翼的行為をやっていた経営委員が明らかになった。そのお人は、昨秋百田氏とともに新たに経営委員になった埼玉大学名誉教授の長谷川三千子氏だ。長谷川氏は、1993年10月に「週刊朝日」の風刺漫画に抗議すると言って右翼政治団体代表の野村秋介が朝日新聞社社長室へ乗り込み、社長との話し合いの最中に朝日と刺し違えるとその場で拳銃により自殺したが、その野村氏へ昨年10月追悼文を寄稿していたことが分った。その文たるやとても教養人とは思えない唯我独尊的なもので「『すめらみこと いやさか』と彼が3回唱えたとき~今上陛下は(『人間宣言』が何と言おうと、日本国憲法が何と言おうと)ふたたび現御神となられた」と書いたのだ。これが、不偏不党で公平な立場の人の考え方と受け取ることができようか。

 長谷川氏の専攻は比較思想、日本文化論であるが、元々は哲学者である。ただ、教育的にかなりレベルの高い家系に育った人で、父方祖父母は、文学者の野上豊一郎、野上弥生子で、母方祖父は市河三喜だから並ではない。だが、これだけのインテリ家庭に育った女性でありながら、意外なことに女性や女権に対してほとんど理解を示さず厳しい立場を取っている。特に男女共同参画社会については批判的で、女性が家で子を産み育て男性が妻と子を養うのが合理的と主張している。また、女性に社会進出を促す男女雇用機会均等法の思想は個人の生き方への干渉だと批判し、政府に対して誤りを反省して方向を転ずべきだと求めている。こういう一見政府とも対立しそうな保守派と思える思想家が、どうして安倍首相のお墨付きでNHK経営委員に推薦されたのかよく分らない。実際その人が軽薄な言動を繰り返していたのだ。

 公平な人間を選ぶ際に時の政府が選び、そのトップである首相が任命するというプロセスがおかしいのではないだろうか。

2014年2月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2459.2014年2月5日(水) 都知事選候補者3人目の変なチラシ

 2日、3日の本ブログで取り上げた東京都知事選候補者のチラシについて、もうひとり今日もまた別人のチラシが投入されていた。大物候補者、細川護熙元首相の隠れチラシである。」

 「東京が日本を変える会」と称する団体が出したものだが、一面には「原発を次の世代に残したくない-W元首相の挑戦」と題して小泉元首相の写真と応援メッセージ、そしてその他の支援者として瀬戸内寂聴、澤地久枝、なかにし礼、菅原文太、湯川れい子氏らが名を連ねている。裏面に5つの政策が書かれている。だが、肝心な細川氏の名前はどこにも見られない。これだけ見ると小泉元首相の宣伝パンフレットのように思える。

 これで、宇都宮、田母神、細川氏の奇妙なチラシが配られたことになるので、明日辺り舛添氏のチラシが投げ込まれるだろう。チラシを良く見てみると会名の下に「東京都知事選挙確認団体法定2号ビラ」と書かれていた。都知事選に関して特別認められたチラシだということが何となく分ったが、どうしてこんなクイズまがいのチラシを敢えて認めたのか、疑問である。堂々と候補者の名前とメッセージを載せた方がどれだけ効率的であるか。

 さて、今日驚いたというより、失望させられたのは、「現代のベートーベン」として知られる、全聾の作曲家・佐村河内守氏が自分の作曲と言っていた曲は、実は別人が作曲していたものだと発表した。昨年佐村河内氏についてはNHKスペシャル番組でも紹介され、苦難の半生に興味を持っていた。佐村河内氏は被爆二世として交響曲1番「HIROSHIMA」を作曲し、広島でオーケストラが演奏しただけに広島には特別にファンが多い。「HIROSHIMA」はヒットしてファンも多かったのに、レコード会社は発売を即中止とし、すべての公演も中止とされてその影響は計り知れない。その他にもまもなく開会されるソチ・オリンピックのフィギュア・スケートで高橋大輔選手は佐村河内氏が作曲したとされる「バイオリンのためのソナチネ」を使う予定である。

 長い間によくもここまで多くの善意の人を騙してきたものである。佐村河内氏もともかく、実際に作曲したとされる人物がどうやって10年以上に亘って陰の人となり得たのか。それにしても不思議な話である。

2014年2月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com