2464.2014年2月10日(月) 舛添知事誕生で安倍首相右傾化加速か。

 東京都知事選も終わり、新しい知事に目立ちたがり屋の舛添要一氏が選出された。対抗馬の宇都宮健児氏と細川護煕氏に大きく差をつけたことは、現状では舛添氏が一番頼りにされ都民に支持されたということだろう。打ち出した政策もまず無難だったし、かつては強面だったこの人が、急にイメージチェンジしてにこやかになり出したのも選挙民の印象を重視した選挙戦術だったのだろう。それらが取り敢えずみな巧くいった。

 残念ながら反原発を打ち出した宇都宮・細川両氏の得票を足しても舛添氏のそれには及ばなかった。完敗と言ってもいい。宇都宮氏は精一杯頑張ったと思うが、丁寧に真面目に訴えていたことが弁護士としての経歴から見て反って行政能力に一抹の不安を持たれたのではないかと思っている。その点で、舛添氏は掲げた政策もいま問題の諸点に触れて取りこぼしがなく、原発ゼロの宇都宮・細川両氏に対して、今すぐにではなく将来的にゼロという、巧妙な考え方でかわし、得意の福祉問題に重点を置く作戦で戦い、勝った。

 ただ、自民党は駒不足もあって勝ち馬に乗れとばかり、一時自民党には将来はないと愛想までつかされた舛添氏を持ち上げるやり方で少しずつ舛添氏に支持を集める作戦を展開した。自民党は今回支持した舛添氏が勝ったと大騒ぎしているが、舞台裏の猿芝居もお粗末である。自民党内にも舛添支持に対して批判がある中で、若手の小泉進次郎議員らからボロクソに批判されても党幹部は舛添支持を止めなかった。挙句に舛添氏の勝利が決まるや、原発再稼動を都民が容認したかのような喜びようで直ぐにもアクセルを踏むという見当違いの判断をしている。早速今日午前の衆議院予算委員会で、安倍首相は安全が確認された原発の再稼動を含めて原発推進の方針を述べた。

 結局大元は、何でもかんでも自分たちのやりたい方向へ舵を切り、国政を自分たちの思うように進めようとの頭しかないようだ。

 アベノミクスは上々と自画自賛して、ノリノリの安倍首相だが、今日のニュースで経常収支の黒字が前年に比べて31.5%も減少し、1985年以降最小になったと報道された。浮かれている場合ではないと思うが、世間知らずの鈍感坊や・アベちゃんは一体何を考えているのだろうか。

2014年2月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com