夜半にしんしんと降っていた雪は朝起きてみると大分積って一面真っ白である。これでは外へも出られないと今日の都知事選投票は幸い太陽が射してきたのを見て午後出かけた。実際3時過ぎに出かけたところ、投票所は閑散としていた。この分では投票率がかなり低いのではないかと少々気になった。
夜8時過ぎに開票率0.1%の段階で、早くも開票速報が出て舛添要一候補が当選確実となった。ある程度予想されていた結果であるが、ちょっとがっかりである。私が投票した人は残念ながら当選とはならなかった。まだ正式な投票結果が出ていないので、何とも言えないが、舛添氏がほぼ50%近くの得票を得た点と、軍国主義を煽るような田母神氏もある程度票を得たことを考えると、かつては左翼系が強かった東京も少しずつ右翼系が強くなっている。これがいずれ極右となり、保守政府の尻を叩いて戦争の道へ向かっていくことにならなければ良いがと思う。
かつては、美濃部亮吉知事の下で、都議会選でも社会党と共産党で過半数を大きく超えていたものだが、いまや見る影もない。どうして都民の間に右傾化の傾向が見られるようになったということについては、やはり若い人が多くなって彼らが深く考えもせず、自民党の政策を鵜呑みにして自民党に投票するからである。若年層が余り真剣に社会や政治について考えず、事なかれ主義に陥り、現状を改革しようとの気持ちがないことが大きいと思う。
この傾向が今後も続くならば、相当強引な左翼的政策を掲げて、それを起点に無党派層を開拓していくように政治をリードしていかなければ、益々正統派、良識派は落ち目となるだろう。
今日の都知事選を原点を見つめ直す機会として捉え、アンチ自民党は体制を立て直し歩一歩と堅実に前進することを期待したい。諦めてはダメだ。