朝起きて雨戸を開けると一面銀世界である。しかも雪は相変わらず降っている。気象予報通りそのまま大雪になりそうで、夕方になっても降り止む気配がない。午後11時現在で都内の積雪は27㎝となった。平成6年以来の大雪だそうである。家の前の道路も雪が積って車の通りも少ない。交通機関も大分乱れているようである。
高校時代の仲間と会う予定だったが、昨日になって急遽1ヶ月延期することにした。今日わが家の洗面所を修理に来る予定だった業者からも予定を変更したいとの連絡があった。このままの状態だったら明日の都知事選投票に棄権者が続出するのではないだろうか。予報では明朝まで振り続けるようだ。ちょっと心配である。
さて、昨年暮の安倍首相の靖国神社参拝についてはとても賛意を示すわけにはいかないが、昨日の朝日朝刊に長崎県に住む80歳の方の声が掲載されていた。空襲で九死に一生を得て身内に戦死者がいるその方は厳しい意見を述べている。その方は、先月行われた朝日の世論調査の結果に失望し、その結果に義憤を覚えているのだ。私も同意見である。つまり、首相の靖国参拝はよかったという声が全体の41%と予想外に高率だったことに失望しているのである。反対意見が46%でやや上回ったとは言え、中韓両国との関係を一層困難にし、国益を損じることを承知していながら国の総理大臣が靖国参拝を強行したことに対して、隣国が嫌うことをなぜしたのかと厳しく追求している。それを容認する声があまりにも高かったことに、更にショックを受けている。そして、靖国参拝賛成者の多くは、戦争未体験者だろうと考えておられる。
私も戦争に直接関わったことはない。しかし、空襲の恐ろしさは身に沁みて知っている。反戦運動にも参加して、いかに戦争が愚かなものかを知った。どんな詭弁を弄しようと戦争に向かう言動は排除するようにしなければ、気がついた時には戦火の中にいるということになるだろう。
その意味でもこの80歳の方が感じられるように、安倍首相の愚かな行為に義憤を感じるようでなければいけないと思う。