2498.2014年3月16日(日) クリミアで住民投票始まる。

 先日来庭の梅がきれいな花を咲かせているが、今日ウグイスのつがいがやって来た。今年初めて「ホ~ホケキョ~」の啼き声を聞いた。やはり風情があって中々好いものだ。独身の頃には、鵠沼の自宅の庭にもよくウグイスやメジロがやって来て春を感じさせてくれたが、近年は近所でも緑が少なくなってきたせいもあり、ほとんどウグイスの姿が見られなくなってしまった。

 最近わが家の周辺も家々が詰めるように建って、まず庭付き家屋が見られない。そういう意味ではまだ庭があって少なくはなって来たが小鳥が餌を啄ばみにやって来て気が向くと囀りを聞かせてもらえるのは、至福の時と言えるのかもしれない。

 さて、国際的な問題となって今世界の注目を集めているクリミア自治共和国内の住民投票が始まった。クリミアはウクライナ領であるが、ロシア系住民が多く、彼らがウクライナの政争に乗じてウクライナから独立して、その後にロシアへの帰属を求める住民投票である。アメリカを始めヨーロッパ諸国は、この住民投票はウクライナの承認を得ておらず、ウクライナ憲法違反であり、国際法上も違反しているとクリミアをそそのかしているロシアを糾弾している。国連安保理の場でもロシアへの編入を問う住民投票を無効とする決議案を採決したが、当事国ロシアの拒否権の行使により廃案となった。欧米は今後ロシアへ制裁を強めると公表した。

 現時点では投票結果は分からない。明日結果が判明した段階で、どんな結論が出るだろうか。気になるところである。

2014年3月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2497.2014年3月15日(土) 八重山諸島の小さな町と国の対立

 いま中学校の「公民」教科書選定問題で遠く離れた沖縄の1教育委員会と文科省の間でもめている。どうして小さな町と国家権力の間がこじれているのか。教科書選定について文科省が推薦するA教科書会社の教科書を武富町教委が受け入れようとせず、独自にB社の教科書を採用したいと主張して調整がとれないからである。 

 そもそもA社は「新しい歴史教科書をつくる会」系統の会社で政府の意向を酌んでいる。これが竹富町の考えに合わなかったと考えられている。難しいのは教科書の選定を決めるのは、竹富町だけのエリアではなく八重山地区と言い、他に石垣市と与那国町を含めた3つの自治体が1つになった同一教科書採択地区で、他の2市町が文科省の案を受け入れているからである。

 これを文科省が竹富町教委に対して「共同採択地区で同一教科書の使用を義務づけた無償措置法に反する」として地方自治法に基づく是正要求を出した。国から1市町村に対して強い措置が出されたのは初めてである。

 もともと自民党内には、教科書採択の現状に不満が強い。大半の教委が日教組の影響を受けていると見ているからだ。これまでも、義務教育の最終責任は国が担うとして教委に圧力をかけてきた。そこで今回のような文科省の意向を聞き入れようとしない機会を捉えて一気に強権発動を行ったと思う。

 教育に対する政治の介入と見られることを恐れて政府もあまり強引な対応はできないところだが、文科省に反すれば教科書無償を適用させないことなどで締めつけようとしている。

 自治体行政学の金井利行東大教授は「教科書無償措置法に基づき、採択地区内では同一の教科書を採択する必要があるが、違法なのは竹富町だけでなく、協議を尽くさなかった同地区内の石垣市、与那国町も同じだ。文科省が竹富町のみに是正の要求をしたのは不公平で、文科省も三者協議が進むようにすべき」と文科省の姿勢を問題視している。

 どうなるのか、国も力づくで小さな町を押さえつけるのは少しやり過ぎではないか。下村文科相は安倍首相の強い信頼の下に文部行政を任せられており、現在沖縄問題で頭の痛い首相が表には出ていないが、沖縄に対する安倍首相の怨念が乗り移って遮二無二沖縄の小さな町を抑圧しようとしているように感じられてならない。金井教授のアドバイスを国は何と理解するか。

2014年3月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2496.2014年3月14日(金) 「STAP細胞」は幻の研究だったのか。

 今日理化学研究所が、いま話題になっている万能細胞と言われたSTAP細胞の論文発表に関する中間報告で、ノーベル賞受賞者の野依良治理事長以下幹部らが重大な過誤があり、不適切な点があったことを認め、謝罪した。それぞれ説明に当たった理事らは、小保方さんグループの行為は科学者のやり方として考えられないとか、遺伝子解析結果の画像が切り貼り加工されていたとか、まるで1月末に喜色満面で中心人物らが記者会見した時とは打って変わって厳しい表情で今回の騒ぎが不本意であることをうかがわせた。理化学研究所では、論文を撤回することにして小保方さんと他の共著者らに同意を求めている。

 ことここに至って理化学研究所は、子飼いの小保方さんらは若く、力不足で論文としても成り立たないとの厳しい意見まで述べた。理事長は自分の時代では起こり得ないことであると総責任者としての責任を感じているのか分からない発言までした。小保方さんが書いた論文に過誤があったのは、時代のせいだとか、カルチャーが変わったのだとまで若い研究者を酷評している。例えこういう杜撰な結果になったとは言え、そこには部下をかばうとか、若い人の感性を生かそうなどという考えはまったくないようだ。理化学研究所内にこそ倫理観が欠けていたのではないだろうか。

 どうしてこういうお粗末なことになったのか。常識的に考えられないことが日本の科学の最高水準にある理化学研究所で起きた。世間の常識とは異なる理化学研究所の倫理観や、体質にこそ問題があったのではないだろうか。いまにして内部の倫理観云々を口走る理事がいるようでは、いくら気持ちを引き締めると言ったところで、所詮その場しのぎになりかねない。「万能細胞」というダイヤモンドがせっかく若い女性の研究で世紀の発見として世界的に披露されたのに、その女性と周囲の研究者仲間のやった杜撰さにより自滅したわけである。実に惜しいことである。それより何ともがっかりである。

 それにしても小保方さんの姿が公にまったく見られないのは、彼女の存在が自分にとって都合の悪い人が隠しているのではないかと勘ぐらざるを得ない。早いところ当人がはっきり説明した方が良いのではないか。

2014年3月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2495.2014年3月13日(木) 辻堂の相澤さんを訪ねる。

 約束通り今日辻堂の相澤さん宅をお訪ねした。先日出版サイドからいま執筆中のノン・フィクション「南の島の日系人大酋長の波瀾万丈」の筋書きについて、ススム・アイザワ大酋長に関する部分の描写をもう少し膨らませてほしいという要望があった。これ以上手元にこれという材料がないので、ここは大酋長の父親の実家を継いでいる相澤重男さん、千春さんご夫妻からお話を伺うしかないと思い、数日前に連絡して時間を取っていただいた。

 幸い相澤さんから貴重なお話を聞けたし、資料もコピーさせていただいた。大酋長は何艘かの船舶も持ちカツオを主に漁業にも力を注いでいたことを初めて知った。また、スーパーストアを始めてから大酋長は来日の都度相澤千春夫人と都内の商店を見学していたという。小売業にかなり力を入れていたことが分かった。

 今日お話を聞いて、もう少し、内容に肉付けができるのではないかと考えている。

 さて、今日ポカをやってしまった。相澤さんを訪ねるに当たって手土産に自由が丘駅前の「蜂の家」で和菓子を買ったのは良かったが、それを何と横浜駅のプラットフォーム上のベンチ脇に置いたまま、電車に乗り込み途中で気がついた時は後の祭りというお粗末だった。止むを得ず、辻堂駅前の新しい巨大モール「テラスモール湘南」で代わりの買い物をした。余計な出費になってしまったが、帰りにふっと忘れ物・遺失物として横浜駅に保管されているかも知れないと淡い望みで駅の遺失物係を訪ねてみた。そうしたらちゃんと保管されているではないか。忘れてから4時間後のことである。ホッとすると同時に日本人の正直さと親切さを改めて思い知らされた。取り戻したお菓子は他の目的に使うしかないが、失った物が手元に戻ってきた嬉しさで幾分爽やかな気分である。かつて駅員時代に随分遺失物を探し回ったが、いま自分が駅に迷惑をかけたことを恥ずかしく思っている。

 ポカは加齢のせいというのではなく、気の緩みと注意力の欠如が原因だと認識している。改めて肝に銘じるつもりだ。

2014年3月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2494.2014年3月12日(水) 眼科の検査はひとまず安心

 最近目ヤニが出るような気がしていたのと、左目が圧迫されるような気がしていたところへ、過日糖尿病が気になる数値を示したこともあって合併症の可能性も否定できず、昨日思い切って眼科で検査してもらった。結果は、案ずるより生むが易しというべきか、心配するほどのことはなくホッとしたところだ。

 目ヤニの感じは、ドライアイの可能性があるが、それほどひどい目ヤニを意識したわけではないので、当分このまま経過観察ということになった。左目の圧迫感は眼鏡の度があっていないのではないかということから、近日眼鏡を調べてもらうことになった。糖尿病の影響による合併症はまったく心配する必要はないということになった。やれやれと思っている。警戒は緩められないが、取り敢えず重い疾患でなかったことが分かって嬉しく思っている。いま少々気になっているのは、どうしても毎日パソコンに掛かり切りになるので、それをどうやって目に影響を与えないように続けていくかという点である。

 さて、寒い日が続いていたが、今日は突然のように異変を示して東京の気温は16.6℃を示し、平年4月上旬の気候だそうだ。今年は陽気が不順で激しいアップダウンに振り回されている。昨年の昨12日の気温は25℃を超えて昨年最初の夏日だった。今日も午後駒澤公園へウォーキングに出かけた。ぽかぽか陽気だったが、外出する明日は予報では寒くなりそうだ。こう寒い日が続くと外で仕事をする人は大変だし辛いだろうと思う。このところ連日報道される東日本大震災の被災地で大量の積雪に取り囲まれながら、外でライフライン工事や除染などに取り組んでいる人たちの気持ちを思うとつくづく大変だろうと同情せざるを得ない。その点では家の中で好きなことを、好きなだけやっていられるのは、ある面で贅沢なのかも知れない。

2014年3月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2493.2014年3月11日(火) 東日本大震災から早や3年

 天皇・皇后両陛下が出席されて東日本大震災の犠牲者のための追悼式が国立劇場で行われた。3年経ったいまも行方の分からない人が約2600名もいる。家族を亡くされた人にとっては、あっという間の月日だったようだ。被災地から生で情報を伝えてくれているのを観ると、まだまだ放射能の除染が滞っていることが分かる。このため避難地区に住んでいる人々は、将来自宅へ帰るべきかどうか悩んでいる。震災直後はいずれ自宅へ帰りたいと願っていた人も徐々に少なくなり、町村の復興という意味でも問題となっている。

 この問題について谷公一復興副大臣がNHKの質問に対して、難しい問題であり、いろいろ知恵を出していただいて、汗を掻いて頑張っていきたいと応えた。これでは質問にはまったく応えていないし、真面目に仕事をしている人の言葉とはとても思えない。父親の元農水大臣から地盤を引き継いだ二世議員の無能、不勉強、無責任をそのまま地で行っているお粗末ぶりである。こんな政治家をどうやって国民は信用できると言うのだろうか。

 その他にも実際に放射能を含んだゴミの処分が大きな問題となっている。暫定的な中間処理施設の建設問題で地元ともめ、その後の最終処理施設はその場所もまだ決まっていない。

 さて、1月に理化学研究所の小保方晴子さんが作製した万能細胞と言われたSTAP細胞の真偽が問題になって来た。過日その報告内容に疑問が呈せられ、発表した資料も他で使用されたものだとして、共同研究者の若山照彦山梨大学教授が論文の取り下げを他の研究者にも求めると述べた。発表直後はあれほどすごい画期的な発明として期待され、共同研究者のアメリカ人バカンティ・ハーバード大教授も太鼓判を押していた研究成果だったが、一転して価値のないものになろうとしている。どうしてこういう粗雑な研究発表となったのだろうか。

 なんでも当初発表されたイギリスの科学誌‘NATURE’に掲載された写真が、それ以前に小保方さんの博士論文で使用されたものと酷似している。しかも、前者ではSTAP細胞はいろいろな細胞から作製可能としているが、後者では骨髄細胞からしかできないとされている。これは明らかにおかしい。

 難しい万能細胞の話なので、詳しく説明できないが、先日偽りの作曲家・佐村河内守氏の偽作曲問題で散々うんざりさせられたが、その二番煎じになるのではないだろうか。1月30日の本ブログにも小保方さんの功績を喜んで書いたところだが、こうなったら小保方さん自らが、誰もが分かるようにきちんと説明すべきであろう。こんな茶番じみた話は好い加減にして欲しいものである。

 昨日は東京大空襲の69周年となったと昨日の本ブログに書いたが、あの小野田寛郎さんがルバング島のジャングルから出てきたのも40<年前の昨日だった。そして、その2日後小野田さんは特別機で羽田へ帰ってきた。ちょうど私は羽田から飛行第12戦隊の慰霊団とともに、ビルマ、ボルネオ、スマトラへ出かけるところだった。小野田さんとわれわれ慰霊団を対照させて「往くひと・還るひと」と新聞紙上に紹介された。偶々この時のニュースについていま書きかけているノン・フィクションに取り上げている。あの時もスマトラで元日本兵に会ったことがある。その小野田さんも今年1月鬼籍に入った。時は確実に過ぎ去り行くものだ。

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2492.2014年3月10日(月) 東京大空襲から69年

 今日は東京大空襲からちょうど69年目である。私は国民学校入学直前だったが、一度に10万人の都民の命が失われた忌わしい日である。残念ながらこの東京大空襲についてはメディアでほんのちょっぴり報道されている程度である。どうしても明日の東日本大震災3周年の方に目が移って行ってしまうのも仕方がない。今日夕方には、安倍首相が3周年を前に記者会見を行ったくらいである。

 今日から明日にかけて大震災の関連報道が派手になされるだろう。しかし、震災について被災者にとっては、復興はまだまだ先の話だという認識が強いようだ。相変わらず放射能漏れや汚染水漏れのニュースが報道される度に、もう原発は好い加減にしてほしいと言う声が増えていくのが普通の神経だと思うのだが、それとは逆に原発再稼働の動きはじわじわと強まっているようだ。与党の政治家を先頭に経団連が何が何でも再稼働を推し進める反社会的な動きの中に、他人の不幸を横目に自分たちだけ儲けよう、楽しもうとのさもしい根性が透けて見える。

 さて、今日珍しいCD映画を観た。長年何とかこの映画を観たいと思っていたが、先日漸くアマゾンを通して買い求めたものである。その映画とは一世を風靡した「加藤隼戦闘隊」である。昭和19年山本嘉次郎監督、藤田進主演で製作され、当時の情報局選定の国民映画として陸軍省が後援までしたものである。映画は戦意高揚の空気を受けて全国的にヒットした。

 1972年に初めて「加藤隼戦闘隊」ビルマ戦跡巡拝慰霊団を企画し添乗員として同行した。以降毎年加藤部隊を主とする陸軍航空隊慰霊団を企画しては、度々ビルマを訪れた。ある時寝釈迦のあるペグー近郊でこの映画が上映されていたのをポスターで見て、ビルマ人ガイドに尋ねたところ現地でも人気のある映画だと聞いて、加藤部隊の人たちも感激していたのを思い出す。

 映画ではいろいろ懐かしいビルマの地名が出てきたが、その中で加藤隊長が戦死されたベンガル湾沿岸のアキャブを映していた。そのアキャブ海岸で加藤建夫少将ほか戦死された戦友の冥福を祈って慰霊祭を行った。その後加藤部隊の方々からは親しくお付き合いさせていただき、戦時中ビルマでのいろいろ厳しい話を伺った。しかし、その加藤部隊の人たちもいまやほとんど鬼籍に入られた。

 画面の最後のテロップは「神鷲去ってまた帰らず」だった。2014

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2491.2014年3月9日(日) ソチ・パラリンピック開会

 一時は開催も危ぶまれたソチのパラリンピックが昨日開会となった。オリンピックに負けず劣らず賑やかな入場式が行われたが、出場辞退を心配されていたウクライナ代表が一昨日改めて参加を表明した。そして、開会式でウクライナは入場行進を行ったが、車いすで行進したのはたったひとりの選手だけだった。これもウクライナ領クリミア自治共和国へ侵略した行為に対するウクライナのロシアへの無言の抵抗である。

 ロシアはクリミア侵略に対して、まったく反省の色はなく国際法に則っているなどと強弁し、一方的な暴論を繰り返しているが、駐留するロシア兵が急激に増えて、いまでは3万人に達している現状から考えれば、そんな屁理屈が国際的に理解を得られないことは明白である。心配なのは、住民投票によって仮にクリミアがロシアに帰属する道を選んだとしても先住のタタール人の意思と人権を無視し、国を分割することになり、ロシアと欧米との対立を煽ることになり、当分の間問題解決の見通しが立たなくなることである。

 そのパラリンピックであるが、日本チームはスキーの滑降座位で早速金と銅メダルを獲得して幸先良いスタートとなった。

 さて、今日ラグビー日本選手権がパナソニックと東芝の間で争われ、30対21でパナソニックが逆転勝ちして4年ぶりに王座に返り咲いた。後半途中までは手に汗握る熱戦だった。テレビ中継でラグビーを最後まで観たのは久しぶりだ。

 実は、現在日経紙「私の履歴書」に元東芝社長・会長で、前日本商工会議所会頭、前経団連副会長の岡村正氏が自身の経歴を綴っている。それによると岡村氏は昭和13年生まれで私と同年であるが、東大ではラグビー部に所属し東芝でもラグビー部にいたという。それは知らなかったので、東芝でラグビー部にいた高校のラグビー仲間の大島泰毅くんに尋ねてみたところ、岡村氏とは同期入社でラグビーを一緒にやっていたことがあるという。しかも大島くんの弟2人がともに東大ラグビー部で活躍していたので、お互いに良く知っているという情報に、ありきたりだが今更ながら世間は狭いものだと思っている。

 それにしても東芝ラグビー部もせっかく日本チャンピォンに手が届きながら惜しくも逸してしまった。大島くんはもちろん、岡村氏もこの点は悔しいだろう。捲土重来を期すということになろうか。

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2490.2014年3月8日(日) 人の気持ちを弄んだ偽の全聾作曲家

 高校時代の親友5人と一緒に6人グループで毎年この時期に昼食会を行っているが、今日は生憎ひとりが仕事のため来られず、5人になってしまった。話題はお決まりの健康問題と、私の近作に関することが多かった。5人のうち2人が心臓に問題を抱えている。拙著は母校に関する話題をかなり取り上げているので、同窓生としては関心があるということなのだろう。しかし、戦中戦後にかけて母校内に別に私立の旧制中学が併設されていたことは誰も知らなかった。やはり隠れた校史だったということが分かる。5人のうち2人は野球部中途退部組だったので、殊のほか母校の甲子園優勝に関する興味が強いようだった。

 本来なら今日の昼食会はちょうど1カ月前に行う計画だったが、当日は生憎の大雪で今日へ延ばした。5人それぞれに健康問題を抱えているが、見掛け上は元気そうだったので、取り敢えずほっとしている。拙著の上梓と出版記念会を楽しみにしていると言ってくれたので、できるだけ早く日時を決めたい。

 さて、稀代の大法螺吹き、「現代のベートーベン」と言われた偽の全聾作曲家・佐村河内守氏が昨日記者会見を行った。これまで18年間に亘ってゴーストライターが作曲した曲を耳は聞こえないが、自分が絶対音感で作曲していたと世間を騙し続けていたが、先月実際に作曲していたゴーストライターの新垣隆と名乗る人物がその事実をばらしたのである。新垣氏の暴露によって自ら謝罪と事実を明かすというのが、佐村河内氏の見解である。しかし、鉄面皮というべきであろうか、この期に及んで佐村河内氏は嘘をついている新垣氏を許せないと言って、挙句の果てに名誉棄損で訴えるなどと口走っている。

 よくも長い間に亘って世間に嘘をつき通してきたものだというのが率直な感想である。当事者にとって気の毒で許せないのは、被ばく2世の立場を利用して交響曲「HIROSHIMA」を世に出して広島市民から同情を買ったり、東日本大震災で母親を亡くした子どもとその祖母を騙すようなストーリーを都合良く作り上げて作曲したり、人の弱みや悲しみにつけこむような行為を行ったことである。佐村河内氏は全聾ではなく、聞きにくいところがあるという程度のものだった。いつかはばれると思いながら、怖くて止められなかったとも言っていたが、実の作曲者新垣氏や妻の母親への対応を考えるととてもまともな人間の所業とも思えない。人の気持ちを弄んだ罪は重いと思う。偽作曲家を偽物と気付かず本物としてこれまで報道してきた、偽音楽評論家、作曲家、テレビ、新聞などにもそれなりの責任があると思う。それにしても善意を悪用する輩が相変わらず絶えないのは、何とも嘆かわしい。

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2489.2014年3月7日(金) クリミア自治共和国、ウクライナから分離独立

 昨日クリミア自治共和国議会がウクライナからの分離独立、否、一気にロシアへの併合を議決した。ロシアへの帰属を決めたのである。この後住民投票によってこの決議の信任が決められるわけである。その住民投票も当初5月下旬が予定されていたが、3月30日に繰り上げされた。それがまた16日に前倒しされた。なぜ国の存亡に関わることをそんなに急ぐ必要があるのだろうか。約6割がロシア系住民という民族構成もあって議会の決議は信任されることは間違いあるまい。結局クリミアはウクライナから離脱することになる。そしてロシアの1共和国となる道を選ぶ。この件でロシア政府はクリミアへ圧力をかけ続けてきた。クリミア内にロシア軍兵士1万6千人が駐屯させ、彼らがクリミア外からクリミアへいかなる勢力の入国をも排除している実態からすると、クリミア自治共和国内にはロシアの圧力が覆いかぶさっていることは否定できない。

 アメリカはロシアに対する外交、経済的制裁を課すことを公表したが、それに対してロシアは脅迫であると非難している。当然アメリカとEU諸国の間で同じようにロシアへの制裁が決まるかと思いきや、各国それぞれにお家の事情がありそこに温度差もあり、イギリスとドイツでは対応が大分異なる。ドイツはエネルギー源の1/3をロシアに依存している内情がある。

 問題は、ロシアのクリミアへの一方的な侵略行為が果たして道義上国際社会で許されるであろうか。ロシアの言うように、自分たちの勝手で侵略しておいてクリミア内のロシア系住民の安全を守るという詭弁はとてもそのまま受け入れるわけにはいかない。誰がそんな理屈を承服できるだろうか。自国民の保護を理由に他国に軍隊を派遣し内政に干渉することをそのまま放置したら、これからも力のある国が小国を奪い取ることを真似される恐れがある。ロシアがロシア系ウクライナ人を甘い言葉でそそのかし、ロシアへすり寄らせるやり方は、完全にウクライナの自治権を犯すものであり、こういう事態が野放しになっては国家の存在自体が危ういものとなる。今度の騒ぎは、明らかに背後でロシアが糸を引いていることは明らかである。ロシアの行為は糾弾されて然るべきである。

2014年3月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com