2588.2014年6月14日(土) 私利私欲しか考えない政治家

 政府は今集団的自衛権に関する取り決めで連立与党・公明党の了解を取り付けるために、手練手管の策を弄した集団的自衛権実行案を模索中である。「平和の党」と言って憚らなかった公明党もここへ来て、政府自民党の懐柔策に党是を後退させてまでして自民党案に歩み寄ろうとしている。公明党も欲の皮が突っ張っている。態度をはっきりさせなかった山口那津男・公明党代表も限定的に集団的自衛権行使を容認する意向のようで合意を目指したいと語った。宗教政党としてそれなりの良識が働いていた公明党も、ついに亜流の政党に堕落した。

 「平和の党」を謳い憲法9条の下で専守防衛に徹してきたが、「平和の党」の看板をかなぐり捨てて「戦争へ向かう党」へとこれまでの非戦の誓いを放棄することまでして本音を晒そうというのである。安倍首相の強引な右翼的リーダーシップに押され、日本が戦争に巻き込まれる危険を冒すことに手を貸そうということになった。

 それにしても安倍首相は最近になって何を急いでいるのか、アベノミクスを更に加速させ実績を上げようとばかりに新たな成長戦略をまとめて発表した。その目玉は「法人税減税」である。確かに海外の企業が指摘しているように日本の法人実効税は高い。アメリカ・カリフォルニア州の40.75%に次ぐ、35.64%である。日本に次いで高いフランスの33.33%、ドイツ29.59%を大きく飛び越えてより低いイギリス23%、中国25%、韓国24.2%並みにまで下げて外国資本の日本への投資を増やそうということと、企業から要望の強い減税を実施することによって経済界の協力を得ようというのである。

 今後数年間をかけて現状の税率を10%ほど下げようとしている。問題は法人税率を1%下げれば税収が約5千億円減るようだが、仮に中韓並みの税率にまで下げるなら、年間で5兆円の減収につながる。その財源をどうやって補てんするのか、これという有効な対策や知恵は今のところ浮かんで来ない。

 今でも日本の借金は先進国の中で最悪の状態で財政再建は喫緊の課題であり、それをどう改善させて借金を減らすのかという点について、政治家の感度はあまりにも鈍く、次から次へと巨額の費用を伴う投資ばかり俎上に上がってくる。こういう国家の財政を破たんに追い込みかねない状態で今また年間5兆円もの資金をどうやって捻りだすのかまったくビジョンが見えない。

 皆私利私欲ばかりが先走って、国家のことを深く考えていない。何でもかんでも自分たちに都合よく解釈する。これだから政治家に期待できないわけである。

2014年6月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2587.2014年6月13日(金) ワールドカップ始まる。

 4年に1度の世界的スポーツ・イベントが始まった。言わずと知れたサッカー「ワールドカップ」である。かつては世界でもサッカー最弱国とひとつと言われた、わが日本も近年は力をつけ、今回で5回連続出場することになった。

 今日の開会式から来月14日の決勝戦まで1カ月余に亘り世界中がお祭り騒ぎになる。今日早速行われた開幕戦では、開催国ブラジルがクロアチアを3-1で破った。その開幕戦で主審、副審を務めた3人がいずれも日本人だった。それほど日本のサッカー界が国際的に評価されていることを証明することになった。日本の緒戦は明後日対コート・ジボワール戦であるが、日本代表チームの調子もまずまずのようだ。連日のように各テレビ局で予想を含めて情報合戦をやっていることから察するとこれから日本戦までの騒々しさが思いやられる。

 それとは別に我々にとって興味を引くのは、ここへ来てブラジル国内でワールドカップ反対デモが次第に大きくなってきたことである。サッカー王国内で世論を二分するほどその開催に反対者が多いのは、国民の生活水準に比べてあまりにもワールドカップへかける費用が莫大であるということに尽きるようだ。結局細かいところでは、工事完成が間に合わないままゴーサインを出したようだ。こうなると同じブラジル国内では2016年にリオ・オリンピックが予定されているが、こちらも会場設備や付属設備の完成が間に合うのかどうか気になるところである。

 午後明後日セルビアへ帰る山崎洋さんと自由が丘で待ち合わせ、ゼミ仲間長谷川くんと赤松くんとともにお茶を飲んだ。国際的にセルビアを排除したがるムードについて山崎さんからセルビアにとって不本意な見解を聴いた。ユーゴスラビアという1つの国が今ではコソボを含めると7つの国家に分かれてしまった。民族的にも、宗教的にも、また言語的にも異なる市民が1つの国としてまとまるのは難しいとは思う。しかし、それを承知のうえで共存することも可能であると山崎さんは言う。だが、実際にぶつかりあって周辺国はセルビアを打倒しようとする。それがヨーロッパで反セルビア色が強い原因で、これを払拭するのは難しいとは山崎さんの率直な見方だ。

 今回山崎さんの一時帰国の間に3度会ってセルビアについて大分話を聴いたが、こんな周囲の非友好的な環境下のセルビアへ戻って、少しでもセルビアの実態と考え方を知ってもらおうと啓蒙運動にも努力される山崎さんの今後益々の活躍を祈って止まない。

2014年6月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2586.2014年6月12日(木) 懐かしの南アルプスがエコパークに登録

 地味なニュースであるが、今日「南アルプス」と福島県「只見」について国連ユネスコが「エコパーク」への登録を決めた。世界自然遺産が手つかずのまま自然を守るのに対して、「エコパーク」は生態系の保全と持続可能な利活用の調和を目指す。地域の自然と文化を守りながら地域社会の発展を目指して、生物多様性の保全機能、学術的研究支援、経済と社会の発展の3つの機能が求められる。登録には①自然環境を守らなければならない「核心地域」、②環境教育や観光・レジャーに利用できる「緩衝地域」、③社会と経済の発展が図られる「移行地域」、の3つの地域を設定することになっている。

 厳しい条件もあり、喜んでばかりはいられないようだが、それでも真夜中に登録承認を知らされた南アルプス市長や只見町長は大喜びである。確かに地域の活性化には繋がると思うが、考え方によっては世界自然遺産以上にその管理保全に真剣に取り組まないと後になって泣きをみることになる。

 私自身南アルプスについては、学生時代から何度も登山しているが、中でも1960年安保条約が改定され、我々安保改定に反対派の学生たちが意気消沈していた同年7月大学アルペンクラブのリーダー・原田先輩と同級生長友くんの3人で全山縦走にトライしたことがとてつもなく懐かしい。テントを背負って東海道線金谷駅から大井川鉄道に乗って千頭駅で降り、後はひたすら北上し南アルプス全山を越えて中央線韮崎駅へ出る約

 3週間の縦走だった。北アルプスと異なり、一つ一つの山を麓から頂上をアタックしては下る登山の繰り返しだった。丁度台風直後ということもあり、南アルプスの南部では風倒木に悩まされた。ラジオでその頃世間の話題をさらった誘拐事件・吉展ちゃん事件の犯人が捕まったことを聴いた。

 7月16日にスタートして寸又峡から光岳、聖岳、大沢岳、赤石岳、悪沢岳、赤石岳、荒川岳などを経由して26日登山道で不覚にも足を踏み外して谷へ転落して腹部を強打し、リーダーから登山続行は困難と判断され三伏峠で合流したアルペンクラブの他のグループとともに下山することになり、数日後飯田線伊那大島駅へ出て辰野駅経由で新宿へ着いて藤沢へ帰って来た。当初の目標通り全山縦走ができなかったことが後々まで悔やまれてならなかった。

 その後リーダーと長友くんは予定通り韮崎へ出ることができた。今思い出しても途中で挫折したこともあり残念な思いがある。他の2人にとってもよほど印象的な登山だったとの思いがあったようで、その様子を記したリーダーの登山日記を先般送ってもらった。

 その後も会社の山岳部仲間と度々南アルプスへ出かけ60年に挫折した北岳、間の岳、農鳥岳、鳳凰三山などはその後踏破したが、南アルプスには北アルプスのような派手さはないが、あまり他の山にはない奥深い魅力があるのが南アルプスの山々だ。

 今年から8月11日を「山の日」として祭日にするという。最近山の遭難者、特に高齢者の遭難事故が目立っている。エコパーク登録を機会に「山」ということについてじっくり考えてみる必要があるのではないかと思う。

2014年6月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2585.2014年6月11日(水) 虎ノ門ヒルズが開業

 日本で2番目に高いビル・虎ノ門ヒルズが開業した。数年前アークヒルズのラウンジで高校の有志同窓会の席上亡くなられた森稔前森ビル社長が窓外を見下ろし、この虎ノ門ヒルズを含む話題のマッカーサー道路(現環状2号線)一帯の都市計画について将来ビジョンを話されたことを思い出す。惜しくも森さんは2年前亡くなられたが、斬新な都市計画に鮮烈なひらめきと理想を注ぎ込んだ。森さんは高校の4年先輩だったが、現在の森ビルを創り上げたとも言える人だった。

 今日華やかに行われた開業式に安倍首相や舛添都知事も出席したテープカットでは、それぞれスピーチを行ったが、舛添知事がこのエリアを東京シャンゼリゼと呼びたいと言った。気持ちは分かるが、ちょっと悪乗りしている。シャンゼリゼとはギリシ神話で極楽浄土を表す言葉で、パリにあるエリゼー宮もそれをもじっている。

 聞くところによると虎ノ門ヒルズは純然とした民間の建物ではなく、東京都が森ビルに委託したものだそうだ。商業施設などのテナントはほとんど入居せず、大きなコンベンションが開かれるような会議室や、事務所、ホテル、レストランなどが入居する複合ビルである。これでまた東京の中心街も少しずつ欧米風に変身していくのではないか。それにしても東京のひとつの目玉になることは間違いないようだ。

 さて、現在中々理解しにくい集団的自衛権に関して、与党内で自民党と公明党が具体的な問題に絞って膝つき合せて話合っているが、中々意見が一致しない。自民党は早く閣議決定して憲法解釈の変更により、強引に集団的自衛権を認めようとしている。最近右傾化傾向が益々強くなっている安倍首相は、憲法を恐れずわが道を往くの姿勢である。

 一日も早く集団的自衛権を容認してアメリカに対して顔を立て、憲法を改正せずとも姑息にも実態として憲法改正とも理解できる策を弄して一層ゴーイングマイウェイである。党内でこの動きを誰も止められない自民党も野党を批判するばかりでなく、立ち止まって自分たちの親分がやっていることが本当に国家のためになるのかよく考えてみて欲しいものだ。

 国会論争を見ていると政治の劣化が甚だしい。

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2584.2014年6月10日(火) 旅行収支の黒字について思う。

 昨日内閣府が今年1~3月期の国内総生産(GDP)の改定数値を発表した。それによると年率換算で当初の速報値5.9%から6.7%へ上方修正された。単に数値の変更であるので、この修正自体個々にどこかへしわ寄せされるというものではないので心配することはないが、それでも自らの実績を誇示したい安倍首相は、GDPの上方修正はアベノミクスの成果であると早速自慢げに話している。これにより法人税減税など一部にだけ恩恵があるようなことにならないよう願いたいものである。

 その好景気についてどこの新聞もトップ記事扱いだった典型的な例は、旅行収支が訪日外国人の増加により44年ぶりに黒字になったことである。その数も夢だった1千万人を凌駕して今では2千万人を目指す時代となった。1970年大阪万博開催により一時的に外国人旅行者が増えたが、その年を除くと旅行収支が黒字になるなんて夢のまた夢で想像することすらできなかった。それが恒常的に旅行収支黒字の兆しが見えてきたのだ。これまで旅行収支の赤字は、海外からの批判を浴びる貿易収支の大幅黒字を目立たせないための隠れ蓑に使われ、貿易収支が良くなれば日本人は海外旅行で外貨を浪費せよと言わんばかりの国策だった。国は貿易収支の多寡により、海外旅行者の外貨使用額を調整して全体の国際収支を作成していた。その典型は海外への持ち出し外貨を貿易状態によって調整し、旅行会社や旅行者が苦労させられていた歴史がある。

 それが歳月を経て外国人旅行者が増えるに従い、旅行業だけで食っていける時代になったということだ。

 最近になって観光振興やら、21世紀は観光の時代などともてはやしているが、国が真剣にこれまで観光振興に取り組んできたわけではなかった。旅行は国が公的に行うものではなく、民間がすべてを国の支援を受けずに民間ベースで行ってきたものである。すべて民間が行っている旅行を黙って見て違法な点があれば法律で縛って注意していただけに過ぎない。建設的な行政指導や教育的な善導すらなされなかった。従って観光業への国家予算は最低だったし、時代の流れもあり今ごろになって、観光関連産業の雇用創出効果が大きいとか、外貨を稼ぐとか煽てても何を今更という気がしてならない。今ではGDPに占める観光業界の規模は半導体や、家電を超え3.5%との試算もある。

 しかし、観光業は400万人近い雇用を生むとの期待がある一方で、観光業界には構造的に労働者の低賃金というアキレス筋がある。厚労省の統計でも電子・電気や輸送用機械は年収が540万円を超えるが、観光業は精々340万円前後である。見掛けはともかく、皆薄給で働いているのだ。労働もきつい。職場環境も外から想像するほど良くない。国も観光業界のこの実態を知らんぷりして素通りするわけにはいくまい。脚光を浴びるようになった今こそ、観光業界の実態にメスを入れ、健全な業界として育て多くの有能な若者が誇りを持って働ける職場を作り上げなければいけない。

 その他にも国に対して注文がある。口先だけで「おもてなし」や「日本文化」を言うだけでなく、それを正しく理解し、育成していくプロパガンダを行ってきちんと予算を付けて、日本文化を正確に伝えるようなリーフレットを作成するなりして、外国人が日本に来て正しい日本の文化を学び、日本を正しく知ってもらう政策を実行できるようにしてもらいたい。はっきり言って、国は外国人観光客を呼び込んだり、日本の旅行業の発展のためにこれまでほとんど何もやって来なかったと言っても過言ではない。

2014年6月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2583.2014年6月9日(月) 拙著上梓へ向け本格的にスタート

 初校の校正ゲラを持って現代書館へ出かけ、編集担当の福田慶太さんと打ち合わせをした。一番の問題は合せて52枚提供した写真・地図を思い切って相当枚数までカットすることになりそうなことだ。同席した現代書館菊地社長は、あまり写真を多くすると何でも多く見せたがる自費出版と受け取られると警戒しておられた。良い写真がかなりあるのでちょっと残念であるが、その判断はプロに任せることにした。四分の一枚数程度にまで減らされるかも知れない。

 朗報のひとつは、出版が当初予定していたお盆の頃より早められるかも知れないという話だ。

 その拙著に推薦文を書いていただいた近藤誠一前文化庁長官について、今日から日経夕刊の「人間発見」が今週一杯インタビューによる連載を始めた。長官退任後外務省参与の職にあるが、その任命理由は「外交の勘所を知っている」からだそうで、日本は来年秋の国連安全保障理事会の非常任理事国選挙で当選を目指している。近藤前長官は国際的に広い人脈を頼りにされているのだ。近藤前長官はユネスコ大使時代に石見銀山、文化庁長官に就任してからは平泉と富士山の文化遺産登録に国際的人脈を生かし、併せて独特の勘所を掴んでユネスコ世界遺産委員会に対して論理的に説明し登録を成功させた。その実績と外交力を高く評価されている人である。

 昨年富士山に関して文化遺産として三保松原を含む一帯が登録されたのは、北斎や広重に富士の浮世絵を描かせたのは富士山の文化的インスピレーションの成せる技であると、近藤氏の世界遺産委員会への説得が功を奏したからである。

 拙著に近藤氏から文化的な?お墨付きをいただいたということは、氏の推薦文がベストセラーへインスピレーションを与えてくれるのではないかとつい妄想が先走る。今日の文面もユニークで面白いが、今週一杯楽しめそうだ。

2014年6月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2582.2014年6月8日(日) 桂宮さまご薨去

 今日午前桂宮様が急性心不全で薨去なされた。普段からご健康が優れず、現在も車いすの生活でリハビリを続けておられた。桂宮様は珍しく独身のまま宮家を創設されたので、後継者がいないため桂宮家はなくなる。最近テレビでもほとんどお見かけすることはなかったが、以前お見かけした時の姿は右半身不随、しかも右目を失明されて病弱なイメージがあった。学習院大学を卒業されてからオーストラリアに留学され、その後嘱託でNHKに10年ほど勤められたほどでかつてはご健康だったようだ。

 しかし、これで三笠宮ご夫妻は子息3人の宮様全員に先立たれたことになる。ご夫妻もご臨終に立ち会われたというからどんなお気持ちだっただろうか。お気の毒というほかない。今年98歳の三笠宮殿下と 91歳の妃殿下にとっては、大きな衝撃であろう。つい先日3男故高円宮の二女のご婚約が決まったばかりで、宮家にお祝いムードが溢れていたが、これで今秋予定されている婚儀に影響がなければと思う。

 さて、最近テレビで旅番組を観ることが多い。やはり旅自体が好きなことと、長年旅行業に携わっていたこと、一度訪れた都市がどう紹介されるか興味があることなどで楽しく観ている。観られない場合は録画しておき、後日観ることにしている。

 今晩観たベトナムの番組では市内を歩く女性の服装にかつてのアオザイ姿がほとんど見られず、風情がなくなって寂しい。ベトナム戦争中の1967年初めてベトナムを訪れた当時は、アオザイを着ない若い女性は見かけなかったほどだ。町の中にはベトナムらしさがあまり見られず、東南アジアのどこの都市だか分からない有様である。街から個性が失われているということだろうか。

 その点では、3月にダビングして先日観た「極上のクルーズ紀行」シリーズでは「清き心の宿る国」としてビルマのクルージングを紹介していたが、まだまだビルマからは本来の姿、ビルマの良さが失われていないことに乗船客も心を打たれていた。私が毎年ビルマを訪れた当時は、1988年軍政以前で、とてもこんな贅沢なクルージングなんてなかったが、豪華船もライン・クルーズから払い下げられたもののようだ。

 ニュージーランドから来たハネムーナーは「肩の力が抜けた本当に人が魅力的な国」「とても安心でき、誰もだまそうと思ってない。タイとか中国では少なからず感じることでしたが・・。ここでは皆無。本当にみんな心から親切だと思う」と言っていた。ロシア人夫婦は「文化と伝統、人も素晴らしい」と話していたが、私の最も好きな国、ビルマの良さはまだ失われていないようだし、ビルマ人の良き国民性はそのまま残されていて素朴で親切なままだと思うと嬉しくなる。近作のノン・フィクションにもビルマについて触れている。懐かしいビルマにまた行ってみたいと思っている。

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2581.2014年6月7日(土) 近々上梓のノン・フィクション販促活動

 今日もかなりの雨が降った。日本の都市でも今日1日だけで6月の平年降雨量を上回ったところがかなりあるようだ。ここ世田谷でも時には激しく間断なく降っていた。これでは明日まで開催している駒澤公園のビール・フェスも台無しだろう。

 さて、先日拙著ノン・フィクションの発行日が出版社との話し合いで8月のお盆頃と決まった。販売を伸ばすために出版社は販促活動をやってくれるが、私自身もある程度販促を行うつもりである。そこへ有り難いことに、高校ラグビー部の1年後輩で藤沢小田急百貨店社長を歴任した滝澤さんのお世話で、彼と関係深い江ノ電を利用させてもらうことになった。「江ノ電沿線新聞」紙上にPRとして、拙著の主人公のひとり、スポーツ・キャスター佐々木信也さんと大酋長の親戚の相澤光春さん、それに私の3人が座談会を行い、それを掲載してもらって拙著の広告らしき記事にするという嬉しい計画である。今日佐々木さんとアポを取り、来月3日昼食後に座談会を行うことになった。その記事は9月第1号に掲載されることになった。母校湘南高校の甲子園優勝を含む歴史や湘南地区について大分頁を割いているので、新聞を読んでもらえば、販促効果があるのではないかと期待している。

 初校ゲラのチェックは終わり、明後日現代書館編集担当の福田さんと写真の扱いなどを含めて細かい打ち合わせをすることになっている。昨日菊地社長は電話で、同社編集はしっかりしているので担当者と充分打ち合わせをして欲しいと自信たっぷりに話していた。

 21日に高校の全同窓会組織‘湘友会’総会が開催され、会長も交代するようなのでこの機会に出席しようと滝澤さんと話合った。総会後の懇親会の席上PRできるチャンスがあれば、その場で販促をやりたいと虫の好いことを考えている。

 いずれにしても新しい本を世に出して多くの方々に読んでもらえるということは大きな喜びである。まだ、世に出るまでに時間があるが、今から楽しみである。

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2580.2014年6月6日(金) 連合軍ノルマンディー上陸から70年

 今日は第2次世界大戦の勝負どころとなった連合軍のノルマンディー上陸作戦から70年目に当たる。偶々パリで開かれたG7のためフランス入りしていたオバマ米も、エリザベス女王や19カ国の首脳とともに同地を訪問し連合軍戦没者墓地でスピーチを行った。

 今から13年前の6月11日に私自身の昔からの年配の顧客とともに、毎年実施していたデラックス・ツアー「タウンクラブ」の企画及び添乗員として、その墓地と連合軍兵士が上陸したオマハ・ビーチを訪れた。広大な墓地内に整然と並んだ墓石に降り注ぐ太陽がまぶしかったことや、ユダヤ人戦没者の墓石に星のマークが付いていたことが強く印象に残っている。テーマ・ソングで有名になったフランス映画「男と女」の舞台となったホテル・ドーヴィルに泊まり、ジャンヌ・ダルク所縁のルーアンや、美しい港町オン・フルールを散歩したこと、世界遺産モン・サン・ミッシェルやステンド・グラスで有名なシャルトル大聖堂を訪れたことなどが懐かしい思い出となっている。

 現実的な話としてG7は昨日開かれたが、ロシアのプーチン大統領は近くまで来ていながら参加させてもらえず、それでいて英仏独首脳と個別に会談している。クリミヤ問題も絡んでオバマ・プーチン会談は行われる予定はないが、急遽昼食会で両者が10分程度の立ち話を行ったという外電が伝えられた。しかし、クリミヤ問題とウクライナのポロシェンコ新大統領承認問題も影響して、米ロの仲直りは当分難しそうだ。

 さて、今日北海道を除く日本全国で梅雨入りとなった。朝から雲行きが怪しかったが、午後遅くなってから激しい雨が降り注いで来た。明日の東京地方には大雨、洪水警報が出ている。昨年10月豪雨により土砂崩れを起こした地盤の弱い伊豆大島では再び土砂崩壊の危険性が出てきた。この雨の中ではあるが、妻が奈良の長男の許へ出かけた。明日孫の運動会があるので、その応援に行ったところだが、先ほど電話で関東の大雨に引き比べ雨の心配はないと言っていた。明日の運動会が中止になることはなさそうで、ほっとしている。

2014年6月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2579.2014年6月5日(木) 分かりにくいセルビア問題

 今日セルビア大使館で訪日中の友人山崎洋さんが、セルビアの世界遺産「ヴィソキ・デチャニ修道院」について日本語版に翻訳したガイドブックの出版記念会が開かれ、ゼミの友人3人とともに参加した。セルビア大使館はかつてのユーゴスラビア大使館で山崎さんの母上が勤めていたところでもある。ネナド・グリシッチ駐日大使、日本聖公会セラフィム辻永大主教も出席され、こじんまりとしたセミナーではあったが、温かみのある出版記念会だった。

 このガイドブックは修道院を紹介するものではあるが、売り上げは最近セルビア全土を襲った大洪水の被災地への義捐金に当てられるという。写真がきれいに納められた立派な書で、そんじょそこらのガイドブックとは段違いだ。近年この世界遺産を訪れる日本人観光客が増えているそうだが、それでもコソヴォ地域にあるというだけで必ずしも治安は良くないらしい。

 先日山崎さんからもらった彼が20年前「情況」誌へ寄稿した論文のコピーを読んでいると、改めてセルビアが国際的に孤立しつつある現状を知らされる。どういういきさつでそうなったのか私にはよく分からないが、国際的に反セルビア感情が取り巻いている。改めて彼の論文によって事実を知らされた。意外だったのは、かの犬養道子女史が反セルビア的な発言をしたことであり、山崎氏に確認したところ犬養女史はセルビアに入国せず、クロアチアを訪れそこで反セルビア思想を植えつけられたのではないかと言っていた。セルビアについては、日本ではまだ充分情報がない。

 セルビア問題についてはまだまだ知らないことが多いことを痛感させられた。

2014年6月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com