2582.2014年6月8日(日) 桂宮さまご薨去

 今日午前桂宮様が急性心不全で薨去なされた。普段からご健康が優れず、現在も車いすの生活でリハビリを続けておられた。桂宮様は珍しく独身のまま宮家を創設されたので、後継者がいないため桂宮家はなくなる。最近テレビでもほとんどお見かけすることはなかったが、以前お見かけした時の姿は右半身不随、しかも右目を失明されて病弱なイメージがあった。学習院大学を卒業されてからオーストラリアに留学され、その後嘱託でNHKに10年ほど勤められたほどでかつてはご健康だったようだ。

 しかし、これで三笠宮ご夫妻は子息3人の宮様全員に先立たれたことになる。ご夫妻もご臨終に立ち会われたというからどんなお気持ちだっただろうか。お気の毒というほかない。今年98歳の三笠宮殿下と 91歳の妃殿下にとっては、大きな衝撃であろう。つい先日3男故高円宮の二女のご婚約が決まったばかりで、宮家にお祝いムードが溢れていたが、これで今秋予定されている婚儀に影響がなければと思う。

 さて、最近テレビで旅番組を観ることが多い。やはり旅自体が好きなことと、長年旅行業に携わっていたこと、一度訪れた都市がどう紹介されるか興味があることなどで楽しく観ている。観られない場合は録画しておき、後日観ることにしている。

 今晩観たベトナムの番組では市内を歩く女性の服装にかつてのアオザイ姿がほとんど見られず、風情がなくなって寂しい。ベトナム戦争中の1967年初めてベトナムを訪れた当時は、アオザイを着ない若い女性は見かけなかったほどだ。町の中にはベトナムらしさがあまり見られず、東南アジアのどこの都市だか分からない有様である。街から個性が失われているということだろうか。

 その点では、3月にダビングして先日観た「極上のクルーズ紀行」シリーズでは「清き心の宿る国」としてビルマのクルージングを紹介していたが、まだまだビルマからは本来の姿、ビルマの良さが失われていないことに乗船客も心を打たれていた。私が毎年ビルマを訪れた当時は、1988年軍政以前で、とてもこんな贅沢なクルージングなんてなかったが、豪華船もライン・クルーズから払い下げられたもののようだ。

 ニュージーランドから来たハネムーナーは「肩の力が抜けた本当に人が魅力的な国」「とても安心でき、誰もだまそうと思ってない。タイとか中国では少なからず感じることでしたが・・。ここでは皆無。本当にみんな心から親切だと思う」と言っていた。ロシア人夫婦は「文化と伝統、人も素晴らしい」と話していたが、私の最も好きな国、ビルマの良さはまだ失われていないようだし、ビルマ人の良き国民性はそのまま残されていて素朴で親切なままだと思うと嬉しくなる。近作のノン・フィクションにもビルマについて触れている。懐かしいビルマにまた行ってみたいと思っている。

2014年6月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com