2648.2014年8月13日(水) 病院に縁の深い最近のわが家

 このところすっかり病院づいて、今日も慶應病院へ出かけ先日の人間ドックとMRCP検査の結果を教えてもらった。8日に切除してもらった大腸ポリープの経過報告は、改めて来週説明されることになった。1日に受けた人間ドック検査では、膵臓に嚢胞(液体がたまっている袋状)が見られるとの説明があり、勧められてMRCP検査を受けた。その結果では経過観察で大丈夫との診断だった。人間ドック検査で指摘されたもう一点は、左眼に黄班変性の疑いがあるとの診断だった。眼科で診断を受けるよう勧められた。3月に近所の土坂眼科では眼鏡の度数が合っていないとの診断で、眼鏡店で新しい眼鏡を購入したばかりだったので、なぜその時それが発見できなかったのか、ちょっと不本意な感じがしている。

 まあそれでも左眼に支障があることは事実だと思うので、お盆明けにまた土坂眼科で精密に調べてもらおうと思っている。

 今日はこれだけでは済まない。奈良にいる長男が腎臓の長時間手術をした。夜になって嫁から電話でまずうまく行ったという連絡があって、やれやれとほっとしたところだ。しかし、実際のところはまだ安心できる状況にはないようだ。今晩は嫁が病院に泊まり込むようだ。退院まで1週間から10日間かかるというので、しばらく長男家族も大変だが、我慢して耐えて欲しいと願っている。我々夫婦も明後日には日帰りして長男を見舞いに行くつもりだ。家族の中に病人を抱えることは、家族全員に心理的なプレッシャーを与えるものだ。ありきたりだが、やはり健康こそ家庭の幸せの源である。

2014年8月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2647.2014年8月12日(火) 西アフリカで猛威を振るうエボラ出血熱

 先日食事中に前歯の入れ歯が欠けてしまった。ちょっと目につく場所なので困っていたが、今日お盆休暇に入っていなかった、かかりつけの歯科医院で修理手当してもらった。当たり前のことだが、年々身体のあちこちに支障が出てくる。明日は先日のRMI検査の結果と大腸ポリープ切除の様子を聴いてくるつもりだ。

 弱り目にたたり目というのか、明日は奈良の長男が腎臓の摘出手術を受ける。はっきり分からないが、どうも考えていた以上に重症のようだ。詳細がよく分からないので、今心配してもしようがない。15日に妻と見舞いに行くので、ある程度の様子はその時分かるだろう。いらいらしてもどうなるものでもない。

 現在西アフリカでエボラ出血熱感染者が急速に増え、世界的に大きな関心を引いている。すでに死者は1000人を越えて、その猛威は益々強まるばかりである。特にギニアやシェラレオネでは、多くの医療関係者が感染し、医療現場を離れていることも対症療法を難しくしている。

 医療現地で打つ手がなくなりつつある中で、今日世界保健機構(WHO)が異例の対策を発表した。未承認の薬を一定の条件を付けたうえで、使用を認めるという。効果的な薬が見つからず、止むにやまれず効果が未定の薬剤を認めることにゴーサインを出した。果たしてこの結果がどういう功罪を生みだすかは分からないが、一抹の不安があるのは間違いない。

 先日ある著名なコメンテーターが、地球の砂漠化がその原因であると決めつけていた。人類が生まれる何億年前にたくさんあった森林にいた生物が、その後人類によってその環境を損なわれ、追い詰められ、仕方なく一部が人類の住む環境に入って来た。例えばこうもりの一部が人間社会の中へ入って来たが、そのこうもりの中にエボラ・ウィールスが含まれていたという。

 結局アフリカの自然が破壊されたことに原因の本質がある。今アフリカは資源獲得のため先進国の進出が激しく、この勢いを抑制しなければエボラ出血熱も抑えることができないということになるのだろうか。この状態を考えると文明の進歩、資源の開発が結局回りまわって人類の首を絞めることになっている。嘆かわしいことである。

2014年8月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2646.2014年8月11日(月) 感動的な力作、映画「MARCHING-明日へ-」

 先日久しぶりに会った、映画会社へ勤めている大塚靖敏さんから彼の会社が製作した映画「MARCHNG-明日へ-」の試写会にお招きを受け、妻とともに豊島公会堂で観賞した。MARCHING BANDの行動を通して、MARCHING BAND発祥の地・横浜と東日本大震災に遭った福島の港町を舞台に若者たちのBAND活動を家庭環境にまで入り込んで描写した力作である。なかなか感動的な作品だった。終わってから中田新一監督が、舞台上から挨拶されたが、5年前に構想を練ってから、震災に遭い、資金面の工面もあり、大分ご苦労されたようなお話だった。友人らにぜひ薦めたいと思っている。

 今日はその前に義姉の絵画が六本木の国立新美術館で展示されているということで、妻ともども観賞に出かけたが、異常な現象が気になった。新美術館でオルセー美術展を開催中であるが、その人出がすごい。チケット売り場前はもちろん、館内入口は延々長蛇の列だった。各レストランも行列して待っている状態で食事も取れず、池袋でランチをいただいた。平日だというのにこの混雑は、やはりお盆休みの影響だろうか。それにしてもオルセー美術館の絵を観ようと思ったら、ご本尊まで出かけなければゆったりとは観られないなと複雑な気持ちにさせられた。

 さて、2日遅れで今日開催された夏の高校野球は、開会式直後の第1試合で母校とも言える龍谷大平安高が春日部共栄高に5-1で敗れる波乱の幕開けとなった。外出していたので、テレビ観戦はできなかったが、ちょっとがっかりである。これから他の試合は観る気も起きない。

2014年8月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2645.2014年8月10日(日) 集団的自衛権に関する広島と長崎の理解

 刷り上がったばかりの新刊拙著300冊を昨日現代書館からどっと送ってきた。戸外は風雨が強かったので、その一部をお贈りする方々へ短い言葉、サイン、篆刻を押捺して時を過ごす。

 今日は朝から台風関連のニュースが多く、NHKは番組を変更して各地の台風状況を細かく報道していた。昨日は全国で160万人に避難指示・勧告が出された。特に三重県鈴鹿市では全市民20万人に避難勧告が出された。今日は台風の通過ルートを伝えていたが、四国から近畿を通り日本海側へ抜けて行った。それでも関東地方にも影響があり、断続的に風雨が強まり東京でも大雨注意報と竜巻警報が発令された。

 さて、昨日は長崎へ原爆投下して69年目の一日だった。3日前の広島と同じように市内で平和記念式典が行われたが、広島とは一味違っていた。自民党・公明党の推薦を受けた市長1期目の松井一実氏は、労働官僚出身で自民党の支援を受けて市長選に勝ったため、政府・自民党に対して遠慮があり、秋葉前市長のような政府に物申す対応は見られなかった。

 広島と長崎の違いは、安倍首相や各国外交関係者の前で、平和を祈念するスピーチでも微妙に見られた。広島では最も戦争に敏感であるべき市長が、戦争を呼び込みかねない集団的自衛権にまったく触れなかった。これに対して田上富久・長崎市長は集団的自衛権の行使容認に対して「懸念が生まれている」と訴えた。安倍首相は核廃絶への取り組みを強調し、集団的自衛権にも理解を求めた。

 しかし、式典では被爆者代表らから、その行使容認について憲法を踏みにじった暴挙と厳しく批判されたが、安倍首相はあくまで平和な暮らしを守るために何を成すべきかを考え抜いた末に集団的自衛権の閣議決定を行ったと説明した。結局安倍首相は、国家国民のために良かれと思い決めたことを今更取り下げる気持ちがないということを繰り返しただけだった。

 長崎の集団的自衛権に対する強い拒否反応は、長崎原爆遺族会らとの会合の場でも発揮された。同会長が火に油を注ぐような集団的自衛権は要りませんと訴えたのに対して、安倍首相は見解の相違と突き放したことによっても明らかである。こういう国民の生命を賭ける大切な事項を、徹底的に議論するのではなく、見解の相違と突きっ放す傲慢さは到底国民に受け入れられないだろう。

 更に、安倍首相の原爆被災者に対する同情の気持ちについては、首を傾げざるを得ない。首相が広島、長崎の平和記念式典におけるスピーチで、自らの思いのたけや信念、理念を吐露するのではなく、用意された原稿を考えることもなくそのまま棒読みするという無節操と無神経には、被爆者への誠意と思いやりはまるで感じられない。

 実は、広島での挨拶は内容的に昨年とほとんど同じで、昨年のコピペと批判されたばかりだったが、この長崎でも安倍首相は昨年の挨拶文とほとんど変わらず、長崎の被爆者団体から批判の声が上がっている。

 首相の多忙さは分かるが、誰が見ても不自然でおかしい文言をただそのまま口に出すという無神経さには、呆れ返るるばかりである。首相だって去年と同じ文言だと気付きそうなものだ。なぜ周囲にこれを直せと言えないのか。そんなことも分からないのがわが国の総理大臣とはあまりにも情けないではないか。所詮世間知らずで人の気持ちが分からないお坊ちゃん首相である。

2014年8月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2644.2014年8月9日(土) 珍しい昭和天皇批判

 先日通過した台風12号より先に発生した11号が、12号が去った後になってゆっくり北上し始め、各地に大雨、土砂崩壊の災害をもたらしている。11号は何と時速15㎞程度の遅いスピードで九州から四国、関西地方に接近している。三重県には大雨特別警報が出された。

 そののんびりした台風のせいもあって、長崎原爆投下記念日の今日、夏の甲子園高校野球大会開会式は、明日の天候も勘案して2日間延期されることになった。残念ながら開会式直後の第一試合で一時中学時代に在学していた龍谷大平安が、埼玉の春日部共栄高校と闘う予定だったが、順延となって観戦できない。平安は今春のセンバツ大会で念願の初優勝を遂げているので、何とか7校目の春夏連覇と4回目の全国制覇を成し遂げて欲しいものである。

 さて、昨日朝日朝刊を見てびっくりした。元小田急百貨店常務取締役だった内藤政武氏が今年10月学習院院長に就任されるという。新宿内藤町にお屋敷があった内藤氏は存じ上げているが、元々日向の殿様家で元華族だった。由緒正しいお家柄で、おっとりしたご性格だったように思っているが、皇室・皇族の教育行政機関の最高位に就かれるとは恐れ多い。昨年は現在NHK朝ドラの主役モデルのひとりを務めている柳原白蓮が大叔母に当たる元上司が亡くなったが、会社勤めの頃は元上司からは皇室関係の珍しい話を随分伺ったものだ。

 皇室と言えば、無署名記事の多い月刊誌「選択」に珍しく署名入りの「本に遭う」というコラムがある。その8月号に元朝日新聞記者・河谷史夫氏が、舌鋒鋭くかなり思い切った文を書いている。何と昭和天皇批判である。これまで思うところはあっても、公にこれほど露骨に天皇個人を非難した個人のレポートは極めて珍しい。

 その一例として、1945年7月26日連合国が日本に無条件降伏を求めるポツダム宣言を発したにも拘わらず、それを黙殺し原爆投下とソ連の参戦を許して死んだ人は天皇と側近を恨んでいいとまで言っている。

 もっと驚いたのは、大元帥天皇が決めた戦争の終結を、天皇自身は眼鏡を拭い、重臣も泣いた。だが、臣たちの涙は天皇に向って、天皇の涙は「皇祖皇宗」に向って流されたのであって、この男たちの意識の中に、東京大空襲、沖縄戦、広島、長崎における死者への思いは一切なく、天皇の頭には「三種の神器」を保全して「国体護持」するという神話的妄想しかなかったと、これまでに巷間窺がわれなかったほどの手厳しい昭和天皇批判である。

 戦後これまで国民と皇室の関係において、大きな波風はないように見えていたが、お互いの心の奥底には必ずしもそうではなく胸に秘めたわだかまりがあったのではないか。見方によっては過去において触らぬ神に祟りなしとばかり、小さなわだかまりや不満を隠ぺいしたままにしていたことが、いまになってついに噴き出したとも思える。

 とかく、恐れ多い皇室に関係することとなると、物言えば唇寒しということになって身に降りかかってくると思われたが、少しずつ隠された不満の芽が顔を出してきたとも言える。

 一旦噴き出した昭和天皇に対する責任論と不満が、大きく噴出するかも知れない。ともかくいずれ一波乱あるやも知れない。

2014年8月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2643.2014年8月8日(金) 大腸内のポリープを切除

 今日は慶應病院で大腸内のポリープを切除してもらった。一昨年の人間ドックでは憩室がいくつかあるが、悪性ではないのでこのままにしてその後に考えようということになっていた。1週間前の人間ドック受診の折、そのままにしていると言ったところ、あれから時間が経ったので切除した方が良いと勧められ今日切除してもらった。

 9時半ごろから結局終わってみれば午後1時を過ぎていた。詳しい結果については、一昨日のMRIの受診結果とともに13日に話してもらえることになった。取り敢えずちょっと気になっていたポリープを切除したことでほってしている。

 朝食を食べていなかったので、少々空腹感があり、病院敷地内の「百花百兆」で軽いランチを食べていたところ、現代書館の菊地社長から、拙著ができ上がっておめでとうとお祝いの電話があった。中々立派な体裁で良い仕上がりだと言って喜んでおられた。勿論私も心がウキウキで嬉しい限りである。見本を直ぐ送ると言っておられたので、楽しみに待つことにしたい。

 さて、イスラエルとパレスチナ・ガザ地区のハマスとの戦闘が休戦状態に入ってひとまずほっとしている折に、アメリカのオバマ大統領が日本時間の今朝緊急声明を発表した。イラク北部で勢力圏を広げるイスラム過激派「イスラム国」への限定的な空爆を承認したと明らかにした。生命の危険にさらされている少数派住民への人道支援作戦であると力説し、あくまで米軍の地上戦闘部隊は再派遣せず、アメリカがイラクでの新たな戦争に巻き込まれることを容認しないと述べた。果たしてアメリカの思惑通りことが進むだろうか。

 最近シリア紛争が硬直化して以来、オバマ大統領の存在感が薄れ、力に限りが見えてきた。この声明がこれからのオバマ大統領の力を示す拠り所となるかどうかである。残念ながら、この声明が発表されてまもなく世界的に株式市場が大幅に下がり出した。世界的に株価下落になった要因は、オバマ声明以外にもシリアやウクライナの戦争なども響いているが、日本でも今日株価が下がり、日経平均株価は対前日454円の値下がりを記録した。

 ところで、3日間の停戦が実現していたイスラエルとハマスの停戦協定が期限となり、休戦への期待は裏切られ戦闘が再開された。やはりお互いの怨念はそう簡単には消えることはないようだ。それにしても、何とも暗い気持ちにさせるパレスチナ問題である。

2014年8月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2642.2014年8月7日(木) 不順な気象とエボラ出血熱

 今日は暦のうえでは立秋だというのに、暑さは益々強まる一方で、毎日こう暑いと動くのも嫌になる。日本各地で連日今年最高気温を記録している。ところが、台風11号の遅い進み具合により西日本地方は連日強い雨が降り続け、被害をもたらしている。その一方で東海から関東各地では強い日差しに軒並み、猛暑日、真夏日を記録している。確かに昨今の気象現象はおかしい。

 昨日愛知県の私立高校の運動場で野球部員が練習試合の最中、突然の雷鳴により2年生投手が倒れ、そのまま緊急搬送された病院で亡くなった。雨が降らずに雷の音と光だけで、死に至る珍しいケースだと思う。悲しい筈の校長が青天の下で感電死するとは、青天の霹靂だと無神経な表現をしていたが、自然は何が起きても不思議ではないそうだから、雷が鳴ったらいち早く避難するより身を守る方法はない。

 いま自然の猛威に対して身を守る方法が見つからないのが、西アフリカ地方で流行しているエボラ出血熱である。これだけ科学や医学が進歩していながら、この病を思うように克服できない。野口英世が黄熱病原菌を発見してからすでに90年近くが経つ。それ以来STAP細胞のような希望を抱かせるような羨ましい発見があったが、それも泡沫のごとく消え、近代社会では医学の進歩がまだ充分でないように思える。

 現状では病原体から隔離するより手段がなく、従って感染者は放って置かれる有様である。最も感染者の多いシェラレオネ、リベリア、ギニアの他に、ナイジェリア、サウジアラビアにまで飛び火して感染地域は広がっている。これらの国との航空機運航便も一時的に停止している。治療に当たっていたアメリカ人医師のうち感染して帰国した一人は亡くなり、他の2人は入院中だという。西アフリカでは、すでに1711人が感染し、その内932人が死亡したと伝えられている。

 WHOは緊急に会合を開いて対策を検討し、何とかエゴラ出血熱の拡大を食い止めようとしている。発展途上国では、衛生観念がまだまだ乏しいことが根底にあると思う。

 ちょっと気になるのは、血液を体内に注入した場合に感染するとされていたエゴラ出血熱が空気感染すると噂が広がり、身近に感染者が出た医師が治療現場を去ることと、積極的にエゴラ出血熱の治療に当たる医師がいなくなることである。

2014年8月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2641.2014年8月6日(水) 原爆投下69年目の広島

 広島に原爆が投下されてから今日で69年になる。メディアによれば、年々この日が何の日であるかということを知らない人が増えているという。今朝のNHKの発表によると広島市内の小学生ですら、今日原爆が投下された日であることを知っている割合が、僅かに半数を上回る55%程度だというから寂しいというより、恐ろしい気がする。20年前には75%の小学生が知っていたというから、確実に原爆の被災は風化しつつあるということだ。況してや戦争を知り、意識する子どもたちは確実に少なくなっている。小学生ならまだ許されるかも知れないが、大学生でピンとこない大学生としての自覚も本分も弁えていないような不届き学生がいるのには呆れる。大学生にもなって知識も貧弱なら、常識すら身につけようとの気持ちのない学生には、打つ手もない。結局わが国では戦争自体が風化しているということになるのではないか。これは空恐ろしいことである。

 実際今年になって集団的自衛権が、憲法解釈の変更で憲法第9条に抵触しそうな法律の意図的解釈もいとも簡単に閣議決定されてしまう。このあまりにも性急でひとりよがりの重要事項の決定手順は、戦争勃発や戦争の恐怖に疎い人でなければ厚顔にもできるものではない。安倍首相は集団的自衛権行使によって、反って戦争の危機は遠のいたと楽観的で独善的な主張を繰り返しているが、この安倍首相が唱える独善的好戦論は誰もが首を傾げる危うさを内包している。恐らく首相が今仮に小学生だとしたら今日が広島原爆投下の日だということには気付かなかっただろう。その程度の認識だと思う。

 かつて自民党内で右翼的言辞を弄していた実力者の古賀誠氏、野中弘務氏らは、戦争の恐ろしさを知っていたがゆえに、現在の安倍首相の好戦論に強い懸念を抱いている。安倍首相については保守的リーダーと自他ともに認めているようだが、何の理論武装もない安倍首相や現在の閣僚らには、軍備や国家の防衛について語るには、戦争の怖さを知らない恐ろしさが潜んでいるように思えてならない。

 今朝雨の中を広島市内の平和記念公園で行われた平和記念式典では、松井一実市長が平和宣言の中で、核兵器という「絶対悪」をなくすため、憎しみの連鎖を生みだす武力ではなく、未来志向の対話ができる世界を築く必要性を訴えた。オバマ大統領ら核兵器保有国の指導者には被爆地訪問を求めた。この松井市長のメッセージをその直後に演説した安倍首相は、どう受け取っただろうか。

 さて、今日は慶應病院で先日の人間ドックに引き続き、初めてMRI検査を受けた。ベッドに寝たままほんの20分程度で終わったが、煩いこと煩いこと、耳栓をはめていたが、その騒音には辟易した。明後日大腸ポリープ除去の後日にコメントをいただけることになっている。

2014年8月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2640.2014年8月5日(火) STAP細胞の疑念解明はどうなるのか。

 1月に華々しく万能STAP細胞の発見を発表して脚光を浴びた記者会見の場では、理化学研究所の小保方晴子研究ユニット・リーダーの隣に、論文共著者でもある発生・再生科学総合研究センター(CDB)副センター長笹井芳樹氏の誇らしい姿も見られた。その後しばらくして論文の正当性に疑問が抱かれ、同じ共著者のひとりだった山梨大学若山照彦教授が執筆者から降りて小保方氏は四面楚歌になった厳しい環境下に、小保方氏の指導者で彼女を支えていた笹井氏が今朝理化学研究所内で首つり自殺を図り亡くなった。何という悲劇であろうか、小保方論文に取りついた悪霊はどこまでもこびりついていた。ノーベル賞受賞者の野依良治理事長は、かけがえのない科学者を失ったと述べ、哀悼の意を表明した。

 それにしても、世界的な科学者として将来を嘱望され、羨ましいポジションにいた笹井氏がなぜ自らの命を絶つまでの決意を固めたのだろうか。厳しく言えば、科学者として、また普通の常識人としてあまりにも浅はかだったと言わざるを得ない。本人は心身ともに相当疲れていたらしいが、これだけ世間を騒がせたSTAP細胞事件の調査が始まってまもなく、しかもその中心人物であり、研究チームを支えていた人物がこうも簡単に自らの生命を絶ってしまうとは、考えようによっては無責任過ぎると思う。宿題だけを負わされたまま、小保方氏らは前へ進まなければならない状況の中にいる。細胞問題は未だ解明の途上にある。

 4月に理化学研究所は野依理事長以下スタッフが揃って論文の不正について謝罪会見を行い、責任の所在、不正調査、今後の対策などについて語ったが、その際理化学研究所内のあまりにも世間慣れしていない稚拙な行動と対応の過程で、世間知らずの学者たちの象牙の塔内の騒ぎが図らずも表へ噴き出たのだと世の嘲笑を買った。所詮学者の世間知らずのなせる技だと嘲笑われたのだ。

 世間から疑惑の目で見られるようになった理化学研究所が、今後体制を立て直し、実績・成果を上げ、国民の信頼を取り戻すことができるだろうか。STAP細胞の存在の有無が解明されることが強く望まれる。

 さて、今日も暑い。群馬県館林市では39.5℃を記録し、今年に入って全国で最高値を記録した。気象の急変は、関東地方の炎暑ばかりでなく、一昨日以来の西日本、特に四国で大雨を降らし、各地で土砂災害が心配されている。そして、北海道でも昨日から大雨である。

 人為的な事象としては、パレスチナ・ガザ地区で続いていた激しい戦闘が、ここへ来て漸く3日間の停戦が実現した。あくまで3日間の有期限である。これまでは一方が停戦を受諾しても、相手が受け入れず、停戦、況してや休戦は期待できなかった。今度ばかりは国際社会の要請を受けた形で、ハマスを信用しないエジプトが珍しく仲介の労を執ることによって、イスラエルとの一時停戦が実現することになった。すでに2000名近い犠牲者が出ている。何とかこのまま休戦へと進んで行かないものだろうか。

2014年8月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2639.2014年8月4日(月) 出版記念会のミュージック演出は決まった。

 11月に拙著の出版記念会を計画しているが、その場で音楽を提供してくれるという甥の江上友彦くんと自由が丘駅前で、妻を交えて大凡の打ち合わせをした。以前から彼が音楽活動をやっていることは知っていたが、偶々この出版記念会を機に、妹がお祝いにプロ活動を行っている息子を手伝わせると言ってくれた。

 まだすべてが決まったわけではないが、大体のことは固まった。「江上友彦トリオ」として、彼がリーダーとしてベースを、あと2人にピアノとドラムを演奏してもらうことになった。有り難いことである。昔彼が幼少の頃は度々会ったが、今日会ったのは実に久しぶりである。CDも出して立派なプロ・ミュージシァンとしてやっていることを知り、伯父として嬉しい気分でもある。出版記念会当日には「江上友彦トリオ」が雰囲気を盛り上げてもらえると思っている。

 今朝新聞に「まわる交差点」という面白い記事が載っていた。交差点に信号がなく、車が回転するようにして目的の出口から出て行く。ラウンドアバウト(Roundabout)というのだそうだが、これが日本でも実験段階を経て取り入れられようとしている。それにはメリットがあるようで、車の通行量の少ない場所ではそれなりの効果があるようだ。実際海外ではこのラウンドアバウトを結構見る。だが、問題は車の通行量が増えてくると交差点の中で車が詰まって外側を走る車が増えるため、反って交差点の中で渋滞している光景を見る。

 初めてこの方式に出会ったのは、バンコックだった。中々スムーズに流れるものだと感心していた。それが毎年バンコックを訪れるようになるに連れ、車も混んできた。そして、何年後かにはこのラウンドアバウト方式を止めて、信号機が設置され普通の交差点になった。すると混雑が少し解消された。つまり車の通行量が少ない時は、この方式が効果を挙げていたが、車が増えるに従い車はスムーズに進まなくなり、問題となった。ほぼ毎年のようにバンコックに行き、交通量の増加を見ていて実感としてこの方式のメリットとデメリットを知ったような気がする。

しかし、今日の日本では車の通行量はほとんどの交差点で増えていると思う。それを何ゆえ今頃になってこのラウンドアバウトを検討のうえ、取り入れようとしているのだろうか。よく分からない。

2014年8月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com