昨晩はすっかり飲みすぎてほろ酔い気分のまま部屋へ帰り、バタッと眠りについてしまったが、今朝になっていよいよ「スマイル会」も解団となると気持ちとしては寂しい。朝食後水戸まで何とか足を確保しようと考えていたら、取手市にお住まいの櫻井徳郎先生が、常磐線の駅まで送って下さるとの親切なお誘いに甘えてJR石岡駅まで車に同乗させていただいた。
櫻井先生の特技と専門知識を生かされた園芸については、日頃から努力されてご自宅の庭園や田畑を解放されて園芸や、土いじりを味わいたいという地域の方々を広くお招きして、「櫻友会」と称して楽しみながら和気藹々と園芸をご指導しておられる。茨城県内の学校や施設で講演をしながら、花壇の設計や造園計画にもかなり携わられたようだ。石岡駅への途次大洗海岸沿いに南下して、鉾田市内を通り抜けた時、造園を手がけられた県立鉾田一高へ寄ってみようということになり、狭い道路を走って校庭へ到着した。生憎休日なのでキャンパスはひっそりしていたが、トラック1周400mの広さがとれ、公式記録会が催されるほど校庭が広いのには驚いた。
やはり地方の学校の方が施設は広々と運動環境に恵まれている。生徒たちは思う存分走り回ることが出来て幸せだと思う。
櫻井先生がしみじみお話されたが、学校などの造園設計はほとんど設計者の名が表示されない。仮に名前が出るとしても代表者、つまり学校なら校長の名前が刻まれると話された。それは、他の記念碑的な彫刻や石碑でもそうだ。この鉾田一高でも校門から校舎へ向かってその前に創立周年記念彫像が建立されている。その下にその時の校長の言葉が達筆で刻まれていた。
石岡駅まで櫻井先生に送られて帰宅したのが、午後1時過ぎだった。櫻井先生には随分お世話になってしまった。この「スマイル会」の先生方には多くのことを教えてもらった。いま歩んでいる未熟な旅行ジャーナリストとしての仕事でも参考になったことが沢山あった。
しかし、「スマイル会」解団となるとやはり寂しい気がする。鹿嶋市から車で来られた石橋先生には、近くへ来られる時はぜひ連絡して欲しいと仰っていただいた。良い想い出を与えてくれて感謝の気持でいっぱいである。
さあ次の教育海外研修団は1週間後で、これも今回限りで解団である。