来週開催のゼミお祝い会の世話人のひとりとして、他の世話人にも会場のホテルへ集まっていただき一応の打ち合わせをした。大阪から駆けつけてくれる第1回生の佐竹正彬さんをはじめ、40名を超える参加者が予定されているので、世話人一同楽しい賑やかなパーティになることを期待している。明日を期して麹町女学園校長に昇任される伊藤暁さんが、仕事を抜け出してわざわざ来てくれたことは有難い。
その後、出井猛氏に招待券をいただいたので、新宿コマ劇場内のアップルシアターで、一風変わった面白いコンサートを観た。うめ吉さんという俗曲師のショーで、普段滅多に触れる機会のない日本古来のお座敷芸のパフォーマンスだ。プログラムを見ると「奴さん」「おてもやん」「すととん節」「都々逸」など近年テレビではほとんど観ることの出来ないものばかりで、予想以上に気軽に楽しめた。
うめ吉さんのトークは結構手慣れていて、要点をまとめて上手に解説してくれた。落語に欠かせない出囃子とか、地囃子の説明など、いままでまったく知らなかった業界用語を専門家が解説するのでよく分かる。1人ひとりの落語家が舞台へ上がる時の出囃子も、それぞれ固有のものを持っているとは初耳だった。特に、桂米丸の場合は、名前に「丸」がつくので船とか、海に関係のある出囃子になるのだと解説して、実際に出囃子をやってくれたが、♪金毘羅船々 追い手に帆かけて シュラシュシュシュ~♪だった。
少々異質なコンサートだったが、うめ吉さんの声質に若干不満を感じながらもエンターテイメントの点では大いに楽しめた。
さて、いよいよ年度末に近づくことから、昨日国会の無様な実態を責めたが、やはり今日福田首相の狙い通りには暫定税率法案は与野党間で話し合いがつかず、ついに今年度時間切れとなった。首相は記者会見の場で国民に迷惑をかけたことをお詫びする一幕があった。
ただ、今日のTVニュースを見ていると国民の中には、ガソリンがらみの軽率な行動で他人に迷惑をかけている御仁が相当いるらしい。事情は分からないでもないが、もう少し分別がないものだろうか。酷い消費者もいるものだと呆れてしまった。1例を挙げれば、4月1日以降に安いガソリンを買うつもりで、ぎりぎりの量しか入れてなかったために路上でガス欠を起した車が何台もあった。こういうことで、緊急に駆り出されるJAFもご苦労なことであるが、生活するうえで最低限の常識も持ち合わせていないような人たちが、これまでよく生き延びてきたものだと半分は呆れ、半分は感心もする。
それにしても、政治家にはつなぎ法案のような苦し紛れの法案なんか考え出すよりも、もう少しまともな知恵は出せないものか。