年度末は桜の開花シーズンでもある。明日期限切れとなるガソリンの暫定税率につき、法律が国会を通らなかったから結局暫定税率は廃止となる公算が強い。ただし、その後にもすったもんだの波乱があることは間違いない。新年度以降ガソリン税をどうするのか決まらないから、市場では販売者のガソリン・スタンドと消費者が右往左往している。福田首相は、明日まだ1日残っているから何とか野党の了解を得て、暫定税率を認めてもらう努力を傾けると強調していた。しかし、いままで与野党は自党案が最善の案と言って、結局袋小路に入り込み、時間切れになったこれまでの経緯もあり、あと1日で双方にとって妥協点のない相手の法案に歩み寄ることが出来るのか。国会議員が真面目に意見を出し合い議論してまとめるという真摯な姿勢がないから、時間を浪費して国民に不安を与え、その挙句にどんづまりで国民に迷惑をかけるということになる。
日銀総裁も決まらないままだし、国会議員なんて何1つまともなことをやってくれないとあきれ返るばかりだ。依然として与野党の主張と思惑がかなり違うこともあって、この先ガソリンはどうなるのか、一寸先はまるで闇である。この数ヶ月間政治の動きを見ていると、国会議員の頭の中は自分たちの都合ばかり考えて言いたい放題で、国民のことはまったく念頭にないことを改めて感じる。政治の停滞、空白と言うより、政治家の不真面目さと怠惰が招いた混乱としか言いようがない。
ガソリン税率をきちんと決めるために残された時間は、ついにあと1日となってしまった。今日の各党のテレビ討論における発言を見ていても、懲りもせず不毛の討論をやっている。他党の政策・意見の揚げ足取りにうつつを抜かしているだけだ。こういう政治家たちには政治を司る志と熱意、責任感がまったく見られない。怠け者ばかりが政治家になっているとの印象が強い。こんな低次元の政治家には、とっとと辞めてもらいたいものだ。そして、これ以上馬鹿な政治家を無駄に養う必要はないと思う。この際思い切って一院制にして、現在の衆議院も規模を縮小して代議士250名程度に半減してもよいのではないだろうか。福田首相自身が財源不足だと言っているのだから、まずは自ら範を示して議員にかかる経費をズバッと切ってもらいたい。まったく嫌になっちゃう。
こんなお粗末な政治とは無関係な近所の桜は満開で、上品な春のムードを放ってくれている。