527.2008年10月22日(水) つまらないプロ野球の優勝ごっこ

 今日からプロ野球セ・リーグのクライマックス・シリーズ第2ステージが始まる。今年のセ・リーグの覇者、読売巨人軍と第1ステージを勝ち上がった中日ドラゴンズの間で行われる。一方、パ・リーグはもうすでに第2ステージが行われ、ペナントレースの覇者、西武ライオンズが第2ステージを勝ち上がってきた北海道日本ハム・ファイターズを破り、日本シリーズ出場を決めた。

 毎年疑問に思っているのだが、今年もまた同じ疑問が鎌首を持ち上げてきた。このクライマックス・シリーズって何だ? なぜ行われなければならないのかという単純な疑問である。春からペナントレースを140試合以上も戦って、やっと優勝を勝ち得ても、それは仮優勝のようなものだ。セ・リーグでは巨人の優勝は巨人にとって中途半端にしか喜べない。パ・リーグでは西武が第2ステージも勝ち、漸くリーグの優勝にお墨付きが与えられた。はりぼての西武優勝がやっと本物の優勝と認知されたのである。これで優勝チームが日本シリーズに出場することが決まり、ほっと一安心だが、セ・リーグの行方はどうなるのだろう。仮優勝の巨人が第2ステージに進出した中日に負けて日本シリーズに出場できないとしたら、巨人がペナントレースで戦って勝ち取った「優勝」は何の意味を持つのだろうか。こういう馬鹿げた優勝ごっこをなぜ野球界のお偉いさんは、積極的に推し進めるのか。ペナントレース後半の消化ゲームをなくすためだともっともらしいことを言っているが、プロ野球の魅力を失くし、優勝争いの興味と興奮を捨て去り、どこが一番強いのか分らないルールは、プロ野球界全体を間違いなく蝕んでいく。この両チームの優勝にケチをつけるのが、短期シリーズのクライマックス・シリーズなのである。実際昨年はセ・リーグでは優勝出来なかった中日ドラゴンズが、クライマックス・シリーズを勝ちあがり、セの覇者巨人を破り、その勢いに乗り日本シリーズでもパ・リーグ優勝の日本ハムを破り、日本一のチャンピョン・フラッグを獲得した。リーグで優勝できなかったチームが、奇妙な優勝決定制度により日本一と「認定」されたのである。

 仮に両リーグともに優勝チームが日本シリーズ出場権を逸した場合は、日本シリーズは勿論、ペナントレーズも行う意味がないのではないかと思う。

 誰もが分っていることではあるが、気持ちは八百長野球という気がしてならない。これではとてもテレビ中継など見る気にはなれない。

2008年10月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

526.2008年10月21日(火) 橋下徹・大阪府知事の見識を疑う。

 調べるとやはり出てくる。国の補助金の道府県による不正使用である。会計検査院が調べた結果、12道府県で不正処理された金額は現在判明しただけで、2002年度から5年間で10億円を超えるという。もうあきれ返って文句を言う気にもならない。税金を払うのもバカバカしい。

 今日駒沢大の公開講座では、ふたつの講座とも講師は、今月に入り判決が出た山口県光市の母子殺害事件に関連する橋下徹・大阪府知事の発言に対して厳しい見方をされた。特に、報道メディア論の片山正彦講師は「報道被害の救済」について講義されたので、より一層熱が入っていた。今朝の朝日紙上に19日自衛隊記念行事に出席して祝辞を述べた橋下知事は、「人の悪口ばかり言っているような朝日新聞のような大人が増えると日本はダメになります」と発言した。知事は二審の判決が出た直後の朝日社説の「弁護士資格を返上しては」の論旨がよほど腹に据えかねたように見える。

 この目立ちたがりやの橋下知事は、異様な興奮症のため、一度に血の気が上って自分で何を言っているのか分らなくなってしまったのではないだろうか。広島地裁で800万円支払いの判決が出た直後に、橋下知事は不可解な行動に出た。弁護団に謝罪し、自分が悪かったと素直に反省したうえで、意外にも最高裁の考えも知りたいと上告したのである。知事が裁判でも新聞からも非難されているのは、事件の容疑者である元少年受刑囚弁護団に対して、知事の偏見からTVを通じて視聴者に懲戒請求を煽ったことである。それが弁護団に対する名誉毀損と営業活動妨害と判断された。にも関わらず、そのことに何のためらいもない。手続きは簡単だから日弁連へ懲戒の請求をどんどんやれと言わんばかりの扇動である。実際は、懲戒請求はそんなに簡単な手続きではない。多くの視聴者に誤解を与え懲戒請求を煽るだけ煽っておいて、自分は何の行動も起していない。その点をジャーナリスト江川紹子氏からも厳しく指摘されている。懲戒請求の扇動で裁判所からお灸をすえられたのに、一向に気にする様子もなく平然としているのである。こういう鉄面皮タイプの人間は信用できない。パフォーマンスと行動力はあるのかも知れないが、とても知事をやれるような人格と識見は備えていない。テレビ時代に乗ってこの種の嫌な人間が増えてきた。

2008年10月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

525.2008年10月20日(月) 役人どもが食い荒らす。

 また国の自治体への補助金不正事件が詳らかにされた。会計検査院の指摘と県の自主調査で判明した分を合わせると約3億円に達するという。愛知県だけで5年間に1億3千万円を不正流用していたという。その手口も預け金として裏金作りに精を出していた。

 しかし、断固とした処分までは言及しない。これだけのことをやっておいて国民に申し訳ないと思わないのか。ましてや関係職員の責任問題にはまったく触れていない。お役所特有の庇いあいばかりで甘い役所体質丸出しである。関係の各首長は恐縮して会見し、一応詫びて見せる。「あってはならないことである」「極めて遺憾である」と。

 監査の仕方とか、使い方に問題があったと言っているが、冗談じゃない。むしろ不正の原因は、永年ぬるま湯に染まった公務員の悪質さにあるのではないか。本当に罪の意識があるのかないのか、上司は淡々として反省の弁を語る。公務員に公僕としての自覚や志がなくなったのは今に始まったことではないが、自分たちの給与がどこから提供されているのか、「自分たちは国民に食べさせてもらっている」という意識すら完全に失っている。まるで寄生虫である。やはりこのままの公務員制度ではだめだ。公務員は期間を限定して、全職員のうち思い切って2分の1、或いは3分の1を入れ替えるような大胆な制度改革を実行するくらいでないと、彼らは反省し真面目に働こうとはしない。そして、1度でも反国民的、反国家的な悪事を働いた職員は、即刻クビにすべきである。

 さて、これまでとんとん拍子に右肩上がりの成長を謳歌していた中国経済が、第3/4半期(7~9月)ではその成長が急減速した。成長率自体は欧米先進国に比べれば悪くはないが、2005年以降2桁成長を達成していた中国のGDPが、ついに10%を割った。かねがね北京オリンピック後の中国経済はどうなるかということが、人々の大きな関心を呼び、注目されていたが、やはり不安が的中したようだ。

2008年10月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

524.2008年10月19日(日) 頼もしい後輩、下田教授の活躍ぶり

 大学ゼミの後輩に当たる麗澤大学国際経済学部・下田健人教授がわざわざ韓国講演の事前研修のための冊子資料を送ってくれた。先日高齢者の再雇用・再就職に関してインターネットで調べた、八木哲郎・知研会長からこの問題に詳しい専門家として下田教授の名前と彼の論文を見つけたと教えてくれた。灯台下暗しというべきか、下田教授はしばしばゼミの集まりで会っているが、学術的な話をしたことはなく、高齢者の現状と問題点等についてこれほど専門的に研究し、名を挙げているとは寡聞にして知らなかった。八木会長も下田教授と私が知り合いだということに驚いておられた。早速メールで彼に連絡を取ったら返事があり、昨日丁重な手紙に添えて独立行政法人・高齢・障害者雇用支援機構発行の「高齢社会統計要覧」を送ってくれた。ぱらぱらっと頁を繰ってみても、ふんだんに統計数値が掲載されており、今度の講演内容にかなり役立ちそうな資料である。

 今日インターネットから拾った彼の論文を4つばかり読んでみた。中々深く研究していることが分る。また、自論に強い信念を持っている様子も窺える。2005年12月発行の「Labour Reserch Library」誌に寄稿された「中高年齢者の継続雇用と再就職」の中で、2006年4月より施行されている改正高齢者雇用安定法について、具体的な理由を3つ挙げて反対している。高齢者のひとりとしてなるほどと思いながら思いこみを混ぜ合わせ考えてみた。

 韓国の講演内容について概要はすでに韓国側に送付したが、改めて実際の内容の骨組みを検討してみた。これから20日の間にパワーポイントのスライドを含め、何とか韓国の定年退職者にとって参考になる話にまとめてみたい。スライドの画面も日本語の表記だけより、英語の表記も付け加えた方が良いのではないかと考えてみたりする。

 さて、朝日の「天声人語」に「好奇心」について書いてあった。私自身人一倍好奇心が強く、今日何とかやっていられるのは、他の要因もあるが好奇心が大いに与って力になっていると思っている。自分自身の「自己紹介図」にも書き入れ、若い人たちに話をする時も好奇心をいつまでも失うなと偉そうに言っている。

 ひとつの例として、日米開戦時のアメリカ大統領ルーズベルト夫人の一文の中にこういう一節があるそうだ。「母親が妖精に『わが子に最も役立つものを授けて』と願うとしたら、授けられるのは好奇心であるべきだと思う」。今年ノーベル化学賞を受賞した下村脩氏も子どもたちには興味を持ったことをどんどんやらせるべきだと言っている。実際その通りで、わが意を得たりの気持ちである。受験に直結する勉強以外は、何でもかんでも止めさせるというのが今の教育の底流にあるが、そうではなく何でもやらせてみるというのが根本にあるべきだと思うがいかがであろうか。

2008年10月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

523.2008年10月18日(土) シティグループの損失は1兆円超!

 シティグループの赤字決算数字がNHKと新聞で違っていたのは、NHKが1年間の決算損失だったのに対して、新聞が報道したのは7~9月期の第3・4半期決算だったからだと分った。これでは違って当然である。しかし、通常1年間の決算(4半期×4)を第3期から第2期までと表示するだろうか。こういう報道の仕方をするから分らなくなる。これもNHKの誇大表現癖のひとつである。とにかく原因が分ってよかったが、それにしても1年間の損失が1兆円を超えるというのは、尋常ではない。

 「新宿区四谷倫理法人会」の経営者モーニングセミナーで四谷にある「ホテルJALシティ四谷・東京」へ向け朝5時半に車で家を出た。テーマは「青海チベット鉄道とチベット」と題して、チベットの現状と昨年乗車した話題の青海チベット鉄道について話をした。2度まで確認しておいたが、スクリーンが準備されておらず、ホワイトボードに投射した。正味50分の話がしり切れトンボに終わり、皆さんに熱心に聴いてもらった割には、今ひとつ心残りである。でも、チベットの話ということで、出席された方もおられてチベット情勢に対する関心の深さを感じた。何人かの方と名刺交換して朝食を共にしたが、こんなに朝早く毎週毎週よくぞ出席されるものだなあと感心してしまう。講義の終わりの方で省略した分も含めて、改めてもう1度やって欲しいというお話も承ったが、朝7時半起床が日課になっているとやはり5時前の起床はつらい。

 朝食会を途中で失礼し、帰宅して近所の和田先輩をピックアップして母校湘南高へラグビー部2回戦の応援に出かけた。今日の対戦相手の県立山北高校は、昨年まで県大会でまったく名前を聞かなかったし、ラグビー部の存在すら知らなかった。学校へはぎりぎりでキックオフに間に合ったが、試合は終始押され気味で、結局15-15の引き分けで抽選の結果負けとなった。FWが相手に押されてセットスクラム、モールで劣勢になり、マイボールが取れない。BKでも突破力のある選手がいなくてパスが通らずつぶされて、BKライン攻撃によるトライチャンスはほとんどなかった。獲得した2つのトライはいずれも幸運によるものだった。抽選負けも致し方のないところだろう。これで全国大会予選は終わり、11月から新人戦が始まるが、新チームがどんなチームに生まれ変わっているか、期して待ちたいと思う。

 今日は肉体的にかなり疲れた。やはり若い時のように、しゃにむに動くということは出来ない。まあこれが老いを感じる現象のひとつだろう。

2008年10月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

522.2008年10月17日(金) 世界同時不況の流れになってきた。

 夕べNHK番組「ニュースウォッチ9」の終了間際に、アメリカ大手銀行シティグループが今期決算の発表で1兆3,000億円の赤字を発表したと青山祐子キャスターが伝えた。巨額な赤字でこれでは今後立ち直りは出来ないだろう。ついにシティグループも破綻かと悲観的に考えていた。ところが、今朝の日経紙を見てみると最終損益は2,800億円と書いてある。その誤差1兆円である。どうしてこんな大事な数字がいとも簡単に変わってしまうのだろうか。シティグループの損失がどうして一夜明けるとこんなに減ってしまうのか。NHKが情報を間違って伝えたのか。しかも間違えた誤差があまりにも大きい。相当心配された人がいたに違いない。1兆円という金額は現実感のないほどの大金で、かつて、大学経済学部に入学当初、経済原論担当講師が、経済学部の学生なら国家予算の数字ぐらい覚えておけと言われて記憶したのが、1学年時の昭和34年、今上天皇ご成婚時の日本の一般会計予算だった。今でも忘れもしない「1,4192,4800万円」だった。今でも憶えていられるのは、巧みなゴロ合せのお陰で、「1兆良い国、世は平和」と簡単に覚えられたからである。あの時代でもほぼ1兆円で当時日本が1年間国を挙げて支えていたのだと理解したものである。それが、いかにマンモス企業で時代は進んだとはいえ、一企業がいともたやすく日本の国家予算と同じ赤字額を、たった1年で生み出すとは想像もできない。証券大手のメリルリンチは5,500億円の赤字だそうである。これだって考えようによっては、50年前の日本の国家予算の半額に迫る金額である。日本の予算を丸呑みしてしまうような企業をアメリカはいくつも抱えているということになる。それだけアメリカの懐は大きく、化け物のような、総身に知恵が回りかねない巨大国家になってしまったということなのかも知れない。

 いずれにしろ世界同時不況の様相を呈してきた。

 午後になって、韓国の桂さんから電話があり、まだ送信した講演概略を受け取っていないという。急いで作成してすぐに送ったのに、まだ見ていないと聞いてがっかりだ。幸い午前中にFAX でも送信したので、それを探して欲しいと言ったら、しばらくして事務所にはそれは届いていると連絡があった。まだまだ前途には行き違いがある可能性がある。講演地もソウルではなく、ソウルから直線距離で120~130㎞の東海岸の港湾都市、江原道・束草(ソク・チョ)市だということが分った。

 明日は「新宿区四谷倫理法人会」の早朝セミナーの講師を務める。7時に始まるので、明朝5時前には起きないといけない。レジュメとUSB、パワーポイント機材一式も準備した。

2008年10月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

521.2008年10月16日(木) 松方正義公の揮毫

 2日間連続して株価が高騰してほっとする暇もなく、今日の相場ではまた大幅に下げた。日経平均で史上2番目の下げ幅である1,089円である。昭和28年のスターリン暴落を上回ったそうだ。専門家の予想では、株価の上下はすべてアメリカ経済の動きに影響を受けているので、現在実体経済が優れず当面回復の兆しの見えないアメリカ経済の現状から考えてこのまま株価はずるずる下がり続ける可能性が強いという。今NHKニュースでシティバンクの決算が発表され、1兆3,000億円の赤字を計上した。アメリカの金融会社の決算発表が続くこの数日間で、芳しくない決算数字を発表する金融会社が続出しそうである。この先経済の行方はどうなるのだろう。

 高校時代の友人、吉水淑浩くんと江ノ電本社を訪問した。同社鈴木総務課長に江ノ電線路上の立ち入り禁止区域内の写真撮影をお願いするためである。先月ヨーロッパ出張中の深谷研二社長にお願いした件で、総務課長が話を聞いてくれることになった。吉水くんの知人で明治の元勲・松方正義公爵のお孫さんが祖父松方公の書かれた揮毫を写真に残しておきたいと言われたが、それが江ノ電極楽寺駅近くの隧道入口に揮毫として残っているようだ。その隧道の藤沢方は、入口の壁に朝鮮総督だった曽根荒助の揮毫「極楽洞」が彫られていて写真にもはっきり残っている。しかし、鎌倉方に彫られた松方公の揮毫「千歳洞」は、周囲が樹木とトンネル出口の覆いに被われていて写真もない。線路上は立ち入り禁止になっていて、一般人が立ち入ってトンネルに近づくことが出来ない。それでも鈴木課長の外出により代わりに応対してくれた勅使河原課長代理は、立ち入り出来る時に工事関係者に頼んで現場の写真を撮ってくれると快く約束してくれた。吉水くんもほっとしたところだ。帰りに勅使河原課長代理から、江ノ電100年史を2冊いただいた。資料としても大変貴重なもので、江ノ島のボランティア・ガイドを務めている吉水くんは大いに喜んでいた。

 松方公揮毫の話は先月東海道線でばったり会った時、吉水くんから聞いて少し関心を持っていたが、昔はトンネルとか、水門とかの難工事が竣工した時には、記念として時代の大立者が揮毫してその功績を後世に伝えていたが、それが今も残っていることに気づいた。インターネットで調べた結果、琵琶湖にも水量調整のためいくつかの水門、洞門がある。その中にやはり松方公の揮毫があることを発見した。今の時代はそんな大物もいない。

2008年10月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

520.2008年10月15日(水) コンピューター社会が目指すゴール

 NHK番組「クローズアップ現代」で「クラウド」という一種のスーパーコンピューターを紹介していた。コンピューターが雲の中にあるということから「クラウド」と命名されたらしい。アメリカの「セイフ・フォース」という企業がソフトを完璧に備えた超能力コンピューターを抱えていて、契約者のコンピューターから送られてくる情報を受け処理して半製品を製品化して、それを契約者へ送り返すというものである。世界中から情報が毎日億を越える単位で送られて、それを顧客の要望に応えた形で資料として送り返す。つまり、個人が自分のコンピューターに備えたソフトをすべて、「セイフ・フォース」へ移し業務を委ねる。中小企業などでは、これを機能的に使っていて、かなり経費節約を図っているという。とうとうこういう時代になったのかと感慨を覚える。これなら会社の各PCはソフトを必要としない。入力するだけでクラウドから、必要な情報なり、計算書を送ってくる。この「セイフ・フォース」はグーグルとも手を組み出した。ソフトの帝王、マイクロソフトが乗り出してセイフ・フォースに戦いを挑み始めた。

 しかし、いくつかの問題点もある。確かに経費は落とせるが、情報をクラウドへ送って情報が外へ洩れる心配はないのだろうか。クラウドへ払う費用がどのくらいか分らないが、自分たちでソフトを買う余力のない企業や、自分たちのためのソフトを開発する費用が生み出せない企業などは、確かに助かるだろう。だが、手作業だけの仕事になってしまって仕事への忠誠心とか、愛情のようなものがなくならないだろうか。ソフトなしなら各PCは高度なものでなくてもよく、画面とキーボードだけですむ。段々ロボット社会に近づいてきたように思う。クラウドなんて言葉も知らなかったが、これはPCを使うがIT社会の専門分野に入り込んでいないせいだろうと思う。

 日常業務まで外注することになり、果たしてこのまま進歩していったら、現場でPCを使う人は思考能力も落ちてしまうのではないかと若干気になった。

2008年10月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

519.2008年10月14日(火) アメリカの対応に日本人は怒っている。

 駒沢大学の2つの講座へ出席した。2人の講師はそれぞれ日本テレビと共同通信で活躍されただけに、今回アメリカが強固?同盟国だった日本に対して取った対応は納得できないと異口同音に話された。なるほどと言うべきか、やはり少しでもアメリカと接触した人はそう思うだろう。

 私自身も一昨日来本欄に書き込んでいるように、アメリカ政府の同盟国に対するやり方は今やとても容認出来るものではない。

 ひとつは、北朝鮮へのテロ指定国家を解除すると発表したことである。このこと自体は好ましいことではないが、そう目くじらを立てるものではないかも知れない。許せないのは、アメリカの不誠実さである。いつもアメリカに協力し拉致問題を抱える日本に対して、下劣にも事前に指定解除の理由を説明しないことである。よくも平気で背反的なことをやってくれるものである。これまで散々日本に対して口先だけの外交辞令を言っておきながら、後足で砂をかける行為は許せない。これは今に始まったことではない。60年安保闘争時からアメリカの言動には、疑念が見え隠れして今ひとつ全面的に信頼できないものがあった。それが、現実に沖縄基地、国内米軍基地費用負担、外務省機密漏えい事件、PKO活動による自衛隊海外派遣、海上自衛隊によるインド洋給油活動、アフガニスタン米軍費用一部負担、等の面でも必ずアメリカの図々しさがまかり通り、結局日本はアメリカの言うとおりに要望を受け入れていたのである。

 もうひとつは、三浦和義の自殺をどうして防げなかったのかということであった。数年前の統計では、アメリカの刑務所内で1年間に自殺した受刑者は314人だったという。それほど管理が杜撰でだらしがなかった。三浦が収容されたロス刑務所も建物は古く、改築直前だったらしい。そんな状況の中で敢えて日本で無罪の三浦を引っ張ってきて、日本にはない共謀罪で起訴すべく、新しい証拠が見つかったと言っているが、果たして本当だろうか。そして、その証拠というのは一体何だ。その点について外務省も法務省も何の意思表示もしていない。今のところ抗議をする姿勢も見せていない。このまま「おわり」というのでは、あまりにも世間騒がせであり、国民感情としても納得できない。

 アメリカの同盟国として対等に付き合うならば、言いなりになるのではなく、こちらの言い分もはっきり言ってやって是々非々の立場で付き合うのでなければいけない。いつもアメリカ経済が苦しくなるとアメリカ政府の言いなりになって、アメリカ国債を引き受けさせられているが、そろそろ受けられないものはダメだと言ってやる必要がある。

 あれもこれも日本がアメリカに舐められ、小僧っ子扱いされているからである。北朝鮮なんかアメリカにあれだけ反抗して、無法なことをしながら、アメリカを妥協させ自国の意思を押し通して利を得ている。少しは北朝鮮の図々しい外交テクニックの爪の垢でも煎じたらどうだろう。

 さて、株価がど~んと上がった。公的資金を投入する各国の経済政策がある程度グローバルに評価されたということだろうか。日経平均は先週末の終値に比べて過去最高の上げ幅で、14.15%、1,171円も上がった。考えようによっては、これだから投資手段としての株式投資は怖い。

2008年10月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

518.2008年10月13日(月) アメリカの対日感情の本音と狡さ

 急かされるように何とか韓国隠退者協会(KARP)の講演テーマの概要をA4用紙2枚にまとめた。早速KARPの桂明洙さんへメール送信した。これからじっくり構想を練って、講演当日までには定年退職者に関するテーマを韓国の隠退者に役立つ内容に仕立て上げたいと思っている。同時に桂さんへ世界遺産の見学を取りやめたいと付け加えた。残念だが、今回は時間的にとても無理のようだ。

 ほっとして午後は3時ころからNHK教育テレビで全国合唱コンクール高校の部をずっと見ていた。全国11地区から選ばれた代表校が課題曲と自由曲を歌って競った。詳しいことは分らないうえに、あまり知っている曲がなかったが、それでも真面目な歌い方と若々しさが感じられて気持ちがよく、最後まで見てしまった。金賞は宮崎学園高、銀賞は福島県立安積黎明高、銅賞は東京・杉並学園高と愛知県立岡崎高が獲得した。この結果と日頃の練習風景のビデオをみていると、熱心な教師が指導している伝統高校が活躍しているという印象を受けた。宮崎学園なんか4回目の日本一だそうだ。

 今日は体育の日で3連休に当たるので、株価の動きがどうなるか分らないが、この一両日内に各国が金融機関への公的資金の投入が発表されたことが、とりあえずヨーロッパとアジアで評価されたのか買い注文が増えてちょっとばかり反発したようだ。しかし、今の金融不安に対する取り組みでは、まだ底なし沼のようでこの先どうなるかまだまだ不透明である。

 昨日公表された北朝鮮のテロ支援国家指定解除について、やはり日本のマス・メディアも腹を立てていることが分る。テロ解除を発表する4時間前になって麻生首相へブッシュ大統領から電話が入り知らされたそうだ。これに対して首相は反論することも、逆らうこともできない。もう決定の段階で通知したわけで、とても同盟国に相談したという話ではない。しかも指定解除に伴い、北朝鮮に経済支援をした場合、日本に対しても応分の負担をして欲しいという内輪の話だから腹がたつのも分る。ことの是非を論じるより、もうそろそろ日本とアメリカの同盟関係を見直してみる必要があると思う。これまで日本が対米関係に対してとっていたスタンスは、決して平等ではなく、むしろ卑屈で対米屈従のお追従外交だったことが如実に証明されたわけである。例えば、ブッシュ大統領は口先では拉致被害者に同情するようなことを言っていながら、もう拉致にいつまでも関わっていられないというのがアメリカの本音であり、その声は韓国にも伝播して韓国は日本に対して拉致問題にばかり拘らず、対北朝鮮問題でもっと柔軟な姿勢をとれないのかと皮肉を交えながら広言している。このままでは、結局6カ国協議でもいずれ日本だけが取り残されるようになる。事前に肝心な情報をまったく取れない外務省の姿勢も情けないが、やはり対米外交のあり方と政治家の外交姿勢に問題が多い。G7に飛び入り参加したブッシュに中川財務相が話しかけようとしたら、ブッシュから話はライス国務長官とやってくれと軽くいなされたらしいが、昨日の中川大臣のあの仏頂面は、そのせいだったのかとやっと合点がいった。それにしても、ヒル国務次官補も肝心の点は日本には話さないそうだから、アメリカ高官の日本の政治家に対する見くびり度合いは相当なものである。これほど舐められ、馬鹿にされてどうして平等とか日米同盟と平気の平左でいられるのか。

2008年10月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com