524.2008年10月19日(日) 頼もしい後輩、下田教授の活躍ぶり

 大学ゼミの後輩に当たる麗澤大学国際経済学部・下田健人教授がわざわざ韓国講演の事前研修のための冊子資料を送ってくれた。先日高齢者の再雇用・再就職に関してインターネットで調べた、八木哲郎・知研会長からこの問題に詳しい専門家として下田教授の名前と彼の論文を見つけたと教えてくれた。灯台下暗しというべきか、下田教授はしばしばゼミの集まりで会っているが、学術的な話をしたことはなく、高齢者の現状と問題点等についてこれほど専門的に研究し、名を挙げているとは寡聞にして知らなかった。八木会長も下田教授と私が知り合いだということに驚いておられた。早速メールで彼に連絡を取ったら返事があり、昨日丁重な手紙に添えて独立行政法人・高齢・障害者雇用支援機構発行の「高齢社会統計要覧」を送ってくれた。ぱらぱらっと頁を繰ってみても、ふんだんに統計数値が掲載されており、今度の講演内容にかなり役立ちそうな資料である。

 今日インターネットから拾った彼の論文を4つばかり読んでみた。中々深く研究していることが分る。また、自論に強い信念を持っている様子も窺える。2005年12月発行の「Labour Reserch Library」誌に寄稿された「中高年齢者の継続雇用と再就職」の中で、2006年4月より施行されている改正高齢者雇用安定法について、具体的な理由を3つ挙げて反対している。高齢者のひとりとしてなるほどと思いながら思いこみを混ぜ合わせ考えてみた。

 韓国の講演内容について概要はすでに韓国側に送付したが、改めて実際の内容の骨組みを検討してみた。これから20日の間にパワーポイントのスライドを含め、何とか韓国の定年退職者にとって参考になる話にまとめてみたい。スライドの画面も日本語の表記だけより、英語の表記も付け加えた方が良いのではないかと考えてみたりする。

 さて、朝日の「天声人語」に「好奇心」について書いてあった。私自身人一倍好奇心が強く、今日何とかやっていられるのは、他の要因もあるが好奇心が大いに与って力になっていると思っている。自分自身の「自己紹介図」にも書き入れ、若い人たちに話をする時も好奇心をいつまでも失うなと偉そうに言っている。

 ひとつの例として、日米開戦時のアメリカ大統領ルーズベルト夫人の一文の中にこういう一節があるそうだ。「母親が妖精に『わが子に最も役立つものを授けて』と願うとしたら、授けられるのは好奇心であるべきだと思う」。今年ノーベル化学賞を受賞した下村脩氏も子どもたちには興味を持ったことをどんどんやらせるべきだと言っている。実際その通りで、わが意を得たりの気持ちである。受験に直結する勉強以外は、何でもかんでも止めさせるというのが今の教育の底流にあるが、そうではなく何でもやらせてみるというのが根本にあるべきだと思うがいかがであろうか。

2008年10月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com