518.2008年10月13日(月) アメリカの対日感情の本音と狡さ

 急かされるように何とか韓国隠退者協会(KARP)の講演テーマの概要をA4用紙2枚にまとめた。早速KARPの桂明洙さんへメール送信した。これからじっくり構想を練って、講演当日までには定年退職者に関するテーマを韓国の隠退者に役立つ内容に仕立て上げたいと思っている。同時に桂さんへ世界遺産の見学を取りやめたいと付け加えた。残念だが、今回は時間的にとても無理のようだ。

 ほっとして午後は3時ころからNHK教育テレビで全国合唱コンクール高校の部をずっと見ていた。全国11地区から選ばれた代表校が課題曲と自由曲を歌って競った。詳しいことは分らないうえに、あまり知っている曲がなかったが、それでも真面目な歌い方と若々しさが感じられて気持ちがよく、最後まで見てしまった。金賞は宮崎学園高、銀賞は福島県立安積黎明高、銅賞は東京・杉並学園高と愛知県立岡崎高が獲得した。この結果と日頃の練習風景のビデオをみていると、熱心な教師が指導している伝統高校が活躍しているという印象を受けた。宮崎学園なんか4回目の日本一だそうだ。

 今日は体育の日で3連休に当たるので、株価の動きがどうなるか分らないが、この一両日内に各国が金融機関への公的資金の投入が発表されたことが、とりあえずヨーロッパとアジアで評価されたのか買い注文が増えてちょっとばかり反発したようだ。しかし、今の金融不安に対する取り組みでは、まだ底なし沼のようでこの先どうなるかまだまだ不透明である。

 昨日公表された北朝鮮のテロ支援国家指定解除について、やはり日本のマス・メディアも腹を立てていることが分る。テロ解除を発表する4時間前になって麻生首相へブッシュ大統領から電話が入り知らされたそうだ。これに対して首相は反論することも、逆らうこともできない。もう決定の段階で通知したわけで、とても同盟国に相談したという話ではない。しかも指定解除に伴い、北朝鮮に経済支援をした場合、日本に対しても応分の負担をして欲しいという内輪の話だから腹がたつのも分る。ことの是非を論じるより、もうそろそろ日本とアメリカの同盟関係を見直してみる必要があると思う。これまで日本が対米関係に対してとっていたスタンスは、決して平等ではなく、むしろ卑屈で対米屈従のお追従外交だったことが如実に証明されたわけである。例えば、ブッシュ大統領は口先では拉致被害者に同情するようなことを言っていながら、もう拉致にいつまでも関わっていられないというのがアメリカの本音であり、その声は韓国にも伝播して韓国は日本に対して拉致問題にばかり拘らず、対北朝鮮問題でもっと柔軟な姿勢をとれないのかと皮肉を交えながら広言している。このままでは、結局6カ国協議でもいずれ日本だけが取り残されるようになる。事前に肝心な情報をまったく取れない外務省の姿勢も情けないが、やはり対米外交のあり方と政治家の外交姿勢に問題が多い。G7に飛び入り参加したブッシュに中川財務相が話しかけようとしたら、ブッシュから話はライス国務長官とやってくれと軽くいなされたらしいが、昨日の中川大臣のあの仏頂面は、そのせいだったのかとやっと合点がいった。それにしても、ヒル国務次官補も肝心の点は日本には話さないそうだから、アメリカ高官の日本の政治家に対する見くびり度合いは相当なものである。これほど舐められ、馬鹿にされてどうして平等とか日米同盟と平気の平左でいられるのか。

2008年10月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com